本日の熊日新聞朝刊

なかなかにくい新聞記事構成です。
右側には、
・事業主体が肥後銀行(肥銀リース)である
・すでにローカル型(他県のカードも何も使えない)と決めている
・実施主体からシステムメーカーも決めてしまっている
中央には
・大西一史県議会議員が、不透明でかつ明らかに不便な交通カード採用に疑問を呈していること
「民間5社の決定プロセスは非常に不透明。バス事業には行政が多額の補助を入れており、パブリック(公益)企業として経緯をきちんと県民に説明すべきだ」

大西一史議員
左側には
・宮崎交通が、地域の利便性を高めるためにICカードを全国相互利用に変更
・目的は「観光客の利便性向上」
と書かれています。
熊日の精一杯の反論でしょう(地域でダントツの肥後銀行なので、表だった反論はできない)
なかなか憎らしい構成です。
月曜日には導入コストの比較表が熊日新聞に掲載されました。
地域限定型カードと相互利用型カードの概算コスト
地域限定型 カード | 地域カード +スゴカ | 相互利用型カード | |
導入コスト | 11億6200万円 | 18億5500万円 | 12億7200万円 |
年間運用コスト | 2900万円 | 3600万円 | 1億4200万円 |
*民間5社の試算。地域カードは他社共通定期などオプションを含む。地域カード+スゴカはスゴカの利用が年間5億円と仮定。相互利用型はnimoca(ニモカ)を利用した場合で、売り上げを50億円で試算
そもそも、地域限定カードの方がコストが安いとする根拠がわかりません。某システム会社と肥後銀行がグルとなって数字を作り上げたことが、この表からも見えてきます。nimocaの見積もりから1億1000万円安く、とりあえず当初予算を作り、絶対にペイしない運用コストを試算としてあげる。この試算は、必ずや消費税増税、諸物価上昇で導入コストは、おそらく20億円近くになり、システム改修と称して、年間1億円のコストが加算。そして、数年後にはあまりの不評に宮交のように全国共通カードになります。また、大西議員が指摘しているように、なぜ肥銀リースが事業主体として決まってしまっているのか。肥後銀行から融資を受けているバス会社が文句を言えるはずがありません。このコスト構造は、まさしく原発と同じ。コストが安く、便利だと言ったところであとで改造工事の嵐となって、どんどんうなぎ登りにコストが上昇する。そもそも、運用実績がないシステムメーカーの見積もりなんて、机上の空論に過ぎません。
オーダーメイドのシステムと、共通システムのどちらが安いかなんて、議論の余地はないはず。それにバス会社も何のメリットもありません。運賃収入の一部を肥銀リースに吸い取られるは、観光客から文句を言われるはで、踏んだり蹴ったり。挙げ句の果てには数年後にギブアップ、再度税金を投入。なぜ、隣県の宮崎県が、利便性を図って共通カード化するこの時期に、肥後もっこすカード(地域限定カード)を導入するのか、利用者不在、運用者不在の不毛なシステム導入です。よほど、nimocaを導入したくない理由があるのでしょう。
県民不在のこの決定に私も微力ながら、声を上げました。
まず、この問題を取り上げてくれた
熊日新聞政経部 096-361-3161
に、パンチのある記事を書いてくれた理由と、上記主張を
大西一史議員の事務所 096-322-7667
にも一般質問してくれたことのお礼。(議員にはあまり激励の電話はかかってきていないようで、万日山の自然破壊について質問した荒木章博県議に電話をしたときも、大変喜ばれました)
熊本市役所 市民の声
利用者の便宜と観光の面からも、共通カードにすべきと意見を送りましたところ、丁寧な返事が返ってきました。表面上民間企業が行う事業のため、強くは指導できないとのことです。
そして、バス会社
熊本市交通局 096-361-5211
熊本市交通局は今年度いっぱいでバス経営から身を引くので、関係ないとのことでした。
産交バス 096-325-8243
この会社は一度つぶれており、再建途上。肥後銀行に反対を唱えることなどできません。しかし、今この時期に地域限定カードを導入すると一番困るのは、バス会社。しかも、この決定は利用者のことを全く考えていないと意見を伝えました。
都市バス 本山営業所 096-312-5077
この会社は、市営バスから独立させられた会社で営業所のみしかなく、このような政策については受け付ける部門がないとの返答。利用者のことを考えたシステムを採用して欲しい、文句を言われて困るのはバス会社自身と経営部門に伝えてくださいと電話
熊本バス 096-370-8181
熊本電鉄 096-242-4300
自分たちの利益のために、利用者不在、運用者不在の決定をした肥後銀行 096-325-5150
・運用実績のないシステムが一番安いというウソをつくな
・自分が県内で最も発言力があるから、融資者の立場でごり押ししているのは見る人が見れば簡単にわかる。おごれる物は久しからずという言葉もある
と強く抗議をしましたところ、「お客様のご意見は承りました」と木で鼻をくくった返事が返ってきました。まあ、一人の人間が声を上げたところで、銀行は全く変わりませんし、この回答は、自民党、電力会社、で何度も聞いた、「洗練されすぎた」人をなめきった組織の人物が平気で話す言葉です。いわゆる取り尽く島もないと言った感じ。
皆さん、声を上げましょう。そして、このような馬鹿げたシステム導入を撤回させましょう。今声を上げなければ、数年後にはさらなる税金投入をはずかしげもなく、要請してくることでしょう。
私としては、次のようなマンガを作っていただきたいと思います。
1コマ目 くまもんカードでるんるんとばすにのるくまモン
2コマ目 観光客がカードを使おうとすると、ブブーと音が鳴るのを不思議そうに見るくまモン
3コマ目 喜んで飛行機に乗って、東京に遊びに行くくまモン
4コマ目 電車に乗ろうとすると、ゲートが開かず途方に暮れるくまモン
まさしく、馬鹿げた肥後もっこすカードです。
◆関連ブログ
万日山(まんにちやま)をはげ山にする−原発推進と同じ構図2012年06月21日
今頃地域限定ICカードを採用する「肥後もっこす」−犯人は誰?2013年06月01日
留守番電話の方がはるかにマシな自民党本部の電話応答2012年06月12日
タグ:熊本
突然ですが、このサイトにある熊本市の線量計グラフの急上昇が気になっております。
今(6月28日午前6時30分現在)拝見したところ、昨夜からグラフの最大値を超えています。MAX1・37なんて初めて見ました。
線量計の誤りならよいのですが、全国の値を確認したところ鹿児島、宮崎とも連動しているようにも思えなくもなく。。
風呂不内容と関係なくてごめんなさい。何が起こっているのか、杞憂であることを願っています。
テラはベータ線の感度めちゃくちゃ悪いよ、GM10のがベータ線にたいして高感度、GM45が最高。低線量では使い物にならないのにありがたがって崇拝している連中が多くて困る。最低、東京クラスの汚染じゃないとベータ線込みでもほとんど反応しない。α線や中性子線用だと数十万出せばカウントだけ計れるのならあるが、高杉。ベータ線は連続スペクトルなのだから、セシウムのベータ線も半分も拾えないんじゃないか。ベータ崩壊は電子とニュートリノでエネルギーの総和は一定だが、どのように分け合うのかは確率でしかわからないことを誰も知らない。DBにあるベータ線エネルギーは最高エネルギーだけなのにベータ崩壊の理論すら誰も調べようとしない。ソ連産なのだからチェルノブイリ隠蔽用にベータ線に反応しにくく作ってあって当然だろ?
それにしてもあちこちのブログにでてくる自滅党の広告がキモすぎる。
ただ、この記事に懸念が。ご指摘のとおりとおもいますが、これからも情報発信していただくために地元からにらまれないようされたほうがいいのではないでしょうか。
あと、肥田さんですが、下記記事では集団疎開を進言されておられます。
http://www.magazine9.jp/interv/hida2/index1.php
こんなことを見ましたので、、、
聞いたことありますか?
検索の仕方が悪いのか、引っかかるものは見当たりません。
36 スレ違いだけどさあ、もう、、、 6/24(月)23:05 ID:0
> ★★★★原発輸出は、国民が真実を知れば全員が反対するほど酷い内容★★★★
>
> ▼輸出先の核廃棄物を日本が引き受ける。
>
> →原発を売る三菱東芝日立ではなく、日本国が日本国民の税金で引き受ける。
>
>
> ▼稼動国に日本国が日本国民の税金から融資して原発稼動の費用にあてる。
>
> →原発を売る三菱東芝日立はもちろん1円も払わない。
>
>
> ▼原発事故が起きたら日本国が日本国民の税金で補償する。
>
> →しかも原発を売る三菱東芝日立は日本国民の税金でその事故処理を任される。
>
>
> すべては、原発企業が日本国の税金泥棒するためのシステムだ
> 日本は原発企業に乗っ取られている
>
> https://twitter.com/higa0818/status/333724323955228676
http://blogos.com/article/62029/
http://www.toshiba-lease.co.jp/case/chiyodaku/index_j.htm
のような利用も考えられるためnimocaは使えないのでしょう
参考記事
http://bizmakoto.jp/makoto/articles/0709/14/news030.html
人間の評価は時として変化するものですが、これには呆れましたね。やっぱり東大教授というのは駄目なんですね。骨身に沁みました。
福島第一原発事故で汚染された福島県南相馬市では、除染事業を竹中工務店にほぼ一括で、しかも随意契約で発注している。都内で同工務店の幹部などと豪華ホテルで宴会を行うなど、癒着を疑われる現状を19日、大山弘一市議が問いただした。というニュース。
大山市議が問題視したのは、「南相馬市経済復興懇談会」と銘打たれた懇親会。南相馬市に進出する意向を示す企業関係者などを市長が招く会合だ。
以前は都内のKKR(国家公務員共済組合連合会)ホテルなど、費用負担の小さい施設を利用していたが、震災により復興バブルがふくらむ中、直近の2回は東京都内でも格式の高いホテルとして知られる「ホテル椿山荘東京」で開催されている。
直近の同会合には、竹中工務店の常務執行役員などが出席。南相馬市からは市長の他、経済部長、企業誘致担当理事らが出席した。
ここまではまぁ、許せないこともないですね。問題はこの次。
南相馬市では生活圏の除染事業を400億円で竹中工務店を中心とする民間事業体に発注。農地の除染についても、同じく竹中に66億円で発注した。いずれも随意契約のため、入札は行われていない。
一般的には競争入札を行うべきだが、随意契約となったのは、竹中には除染に関する技術がある、とする専門家がいたためといわれる。
この「専門家」こそ、内部被曝への認識が甘い、として国の対応を熱烈に批判した、東京大学の児玉龍彦教授である。同教授は衆議院に参考人招致された際にも、「竹中工務店は除染に対してさまざまなノウハウを持っている」と証言した。ホテル椿山荘で開かれた宴席では、竹中工務店側のテーブルに同教授が同席していた、とされる。
開いた口が塞がらないというのはこのことですね。効果なんか期待できない除染に金をジャブジャブつぎ込んでいるんです。国会では熱血漢の様相を見せていましたが、あれはオゼゼ欲しいのサインでしたか!矢鱈に気合が入っていましたよね。
除染の前に徹底した住民の健康診査と必要ならば治療が最優先されるべきでしょうし、そんなに金があるのなら住民避難に手を差し伸べるのが本筋だと思いました。
先生、びっくりしましたが測定器交換で落ち着いたようですね。なんでしょか、原因は?Black Catは修理点検に応じてくれるのでしょうか?
http://www.asahi.com/politics/update/0629/TKY201306280625.html
チェルノブイリの例から、「除染はやっても無駄」というのは、ここの常連の皆様には常識だと思いますが、環境省も、それを誤魔化しきれなくなってきたら、そう開き直るとは・・・。
いつも拝見しています。
銀行なんて、金儲けのことしか考えていませんよ。
銀行相手に商売したことがありますが、彼らは月末で貸し出しノルマが未達成だと、お客さんのところにってむりやり金を貸してしまうんです。
サラ金と同じです。
必要以上に貸して、勝手なときに取り立てて。
それが銀行です。
(もっとも、「株式会社」はみんな利益を追求することしか考えていませんが。従業員を使い捨てどれとした考えていないと叩かれている柳井さんが言っていることは、経営者としてはごく当たり前かも)