2013年07月04日

5マイクロシーベルトで緊急事態宣言-フクシマは永久に緊急事態

5マイクロシーベルトで緊急事態宣言 規制委、基準厳格化 2013/7/3 19:48
 原子力規制委員会は3日、原子力発電所で大事故が起きる恐れがある際に首相が出す「原子力緊急事態宣言」の判断基準について、現行基準よりも100倍厳しくする改正案を発表した。
 現在の原子力災害対策特別措置法施行令では、原発の敷地境界で測定される放射線量が毎時500マイクロシーベルトの場合、首相は同宣言を出すことになっているが、毎時5マイクロシーベルトに厳格化する。
 緊急事態宣言を出すと政府は首相を本部長とする原子力災害対策本部を設置し、住民避難指示などの対応に当たる。東京電力福島第1原発事故の反省を踏まえ、迅速な対応を可能にする。
 規制委は既に基準の厳格化を盛り込んだ原子力災害対策指針(防災指針)を策定しているが、関係法令に反映させる必要があった。4日から1カ月間意見公募し、8月中に決定。年内の施行を目指す。〔共同〕


今までの基準が毎時500マイクロシーベルトだったことにも驚きますが・・・今の日本人なら、この5マイクロシーベルトがどの程度のものかみんな良くわかるはず。そもそも、敷地外には放射能は出さないと各電力は再稼働に当たって明言しているようですから、この程度であってもなんの問題もありませんね。

では、現在のフクシマの敷地境界
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因みに敷地内は(あれだけ、広いにもかかわらず・・・)
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玄関で140-150マイクロSv/hrあります。

もはや、5マイクロシーベルト以下になる見込みはないと言っていいでしょう。そして、田植えが行われた楢葉町

実証実験で田植え 楢葉の4カ所、10月収穫へ
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機械を使って田植えする農家
 ほぼ全域が避難指示解除準備区域に指定されている楢葉町は26日、コメの実証実験として、同町の水田4カ所で田植えを行った。10月には収穫予定で、収穫したコメは出荷や販売はしないものの安全が確認されれば関係者による試食を検討している。
 同町では2015(平成27)年度の営農再開を目指す。今回の実証栽培は、農林水産省が作付け制限を緩和したことを受けて実施。農地除染が終了した町内15戸の3.4ヘクタールで栽培する。
 この日は、上繁岡地区で田植えを実施。町から実証栽培を受託して田植えを行った上繁岡機械利用組合の柴田富夫さん(72)は「消費者に食べてもらえないコメを栽培するのは寂しいが、来年以降の営農につながっていけば」と期待を込めた。
(2013年5月27日 福島民友ニュース)


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20キロ圏内で田植えをしようというわけです。そして、この楢葉町から、3.4mSv/hrもの放射性廃棄物が発見されました。

楢葉町で高線量破片=第1原発15キロ、東電が調査−福島
 東京電力は2日、福島第1原発から南に約15キロ離れた福島県楢葉町の井出川河口付近で、表面の放射線量が毎時3.4ミリシーベルトの破片のようなものが見つかったと発表した。材質などは不明で、東電は2011年3月に原子炉建屋が水素爆発した際に飛散した破片の可能性も含め、詳しく調べる。
 見つかったのは、茶色の塊で柔らかく、大きさは長さ3センチ、幅1.5センチ、厚さ0.5センチ程度。ベータ線を出すストロンチウム90などの放射性物質を多く含んでいるとみられる。(2013/07/02-20:38)


東電の発表資料
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あとの発表資料では、ガンマ線のみの表面線量を測っています。これは、この研究会で発表した内容を踏襲しているんでしょう。(環境放射能を測るには、ベータ線は無視して良いという、トンデモ講義・・余談ですが、この時は工作員のコメントになれておらず、右往左往していました。今では、かわいいものだと思いますが・・)

環境中にベータ線があることは、そこにストロンチウムなどの強力な放射能(放射性物質そのもの)が存在していることを意味しています。被曝には関係しないなどと、馬鹿なことを言っている場合ではないのです。

そして、この3.4mSv/hrという値は、今現在の基準でも原子力緊急事態宣言を出さなければならない程度の汚染物質です。このような箇所が未だにあちこちにあり、なおかつその隣接地域で田植え、さらにはオリンピック。一体この国のどこが、安全、安心なんでしょうか。我々は、原子力緊急事態宣言の中、暮らしていることをもう一度思い出してください。東北復興云々の前に、まずやらなくてはならないことがあるはずです。

ところで、原子力緊急事態は解除されたの?  著名な火山学者もご存じなかったようですから、大半の人は知らないのでしょうね。

◆関連ブログ
郡山で行われたガイガーカウンターミーティング(GCM)2012年07月26日
原子力発電入門(6)放射能と放射線2011年08月11日
タグ:P
posted by いんちょう at 21:02| Comment(10) | 原子力
この記事へのコメント
こんばんは。

先生が言われる、「ところで、原子力緊急事態は解除されたの?  著名な火山学者もご存じなかったようですから、大半の人は知らないのでしょうね。」

の (著名な火山学者)というのは、
「甲状腺のエコー検査なんてやるもんじゃない!」と医学とは全くの畑違いでありながら力説されている無責任な感じの方でしょうか?

とにかく、命に関わる問題を楽観的に語るのは
危険です。
Posted by 大庭孝広 at 2013年07月05日 02:32
冒頭引用記事の最後に「4日から1カ月間意見公募し、8月中に決定。年内の施行を目指す」とあります。500マイクロのままになる可能性も多々あります。印象操作の感は拭えず、楽観はできません。

この件に限らず、昨年から、「世界一安全な基準をめざす」ことだけが印象に残るように報道されています。世界一安全とするなら、NRCの「活断層評価は320km以内まで、また50万年以内まで」規制にかかり、全原発が即廃止になるはずですが、そうはなっていません。

その上、規制基準は今なお未公開です。規制委が「公開」する資料は現状追認の言い訳集ばかり。耐震性バックチェックひとつとっても、本来4000ガル以上とすべき地震加速度を500ガル程度と極端に甘く想定しています。

本気で第2次大戦を繰り返そうと考えている輩が大勢居そうです。もちろん彼らにとってフクシマは第1次大戦です。
Posted by 都民 at 2013年07月05日 03:00
アメリカの除染の専門家が明らかにする、本当の汚染状況
ttp://kobajun.chips.jp/?p=11924

ttp://fairewinds.org/demystifying/cleanup-from-fukushima-daiichi-technological-disaster-or-crisis-in-governance

米国の除染専門家
「放射性物質、すなわち汚染物質は、彼らが時間の経過とともに付着していた物質に固着してしまっています。
かつて簡単に拭き取ることができた数種類の汚染物質、現在は化学的結合、または分子的結合によって、そこに固着してしまっているのです。こうなってしまうと、除染によってこれらの放射性物質を取り除くことはきわめて困難になります。」

先生のおっしゃるとおりですね。
Posted by ハル at 2013年07月05日 19:57
最近、選挙が近いために各党の党首の、今後の政策について発言が、よく報道されていますね。
その中に、ひとり「原発は、安全第一で稼働していく」という狂った発言をしているバカがいましたね。

原発ほど、事故を起こした時に深刻な被害をもたらす発電方式がどこにあるのでしょうか。
原子力そのものが、決して安全なものには成り得ない、日本人、いや人類を滅ぼす可能性がある危険なものだということを、そのバカにはまだ判らないようです。
自ら進んで、放射性物質(ラドン)を吸引している人には、放射能による被害に苦しむ国民の気持ちなど、まったく理解できないのでしょう。

イロコイ族(ネイティブアメリカン)には、部族の重要な会議の際に「七代目先の子どもたちに、この決定がどのような影響をあたえるかを考えて判断しよう」という宣言を最初に行う伝統があるそうです。
それに引き替え、現代の日本人はどうなのでしょうか。
七代目先の子どもたちどころか、一年後先の人たちのことすら考えないで投票をするようなバカなまねは、まさかしませんよね。
信じていますよ、われらニッポン国民!
Posted by 肝澤幅一 at 2013年07月05日 23:43
先生、いつもブログを拝見しています。

先生のようなお医者さまが日本にも居ることがとても大きな勇気を与えてくれます。

今回どうしてもお伝えしたく、初めてコメント欄に書き込みます。

今月、バンダジェフスキー博士という方が日本に来ます。

京都などで講演を行います。

地球上の知性として、先生と博士は逢うべきなのではないかと思いお伝えしました

私は岡山での講演に行きます。

いつも沢山の学びをありがとうございます。
Posted by miwa at 2013年07月06日 10:16
いっそTPPに参加しちまえばいい。
貴方達の言い分ではまるでフクイチの事故はまるで展望が無いみたいね。どうやら土壌汚染は日本で農業ができない状況のような。

ならばいっそTPPで海外の安くて汚染されていない食品を仕入れるようにすれば問題もそれなり改善するでしょう。もう日本のガラパゴス農業は未来は無い。日本は放射能まみれの農作物しか食べられないなら海外の商品に頼らざるをえない。

それに日本人は受け入れるでしょう。ここまで新自由主義的経済に舵を取ってきたのです。いまさらTPPだけは反対では止まりません。
新自由主義社会のなかで日本人が生き抜くか、それがこれからの我々の命題ですよ。

TPP参加こそが日本を救済する。
Posted by R2 at 2013年07月06日 11:05
R2さん

それはすり替えの理論だと思います。
海外の食材が安全というのは、裏側を知らないから言えることではないでしょか。
遺伝子組み換えまみれ、農薬まみれの食品が安全でしょうか。
メキシコの例を挙げれば、アメリカと協定を結んだ後、自国の農業は駆逐されて農家は廃業に追い込まれ、さらに高騰したアメリカ産の食品を輸入しなければならなくなりました。

さらにTPPは農業問題ではなく、医療保険の崩壊、外国人労働者の流入で日本人の失業が増えること、日本の法律よりもTPPの条項のほうが優先されしかも裁判はアメリカでされることなど、社会全体が崩壊することです。
そもそもアメリカが日本を支配し奪うために考え出した仕組みです。

食品の放射能汚染という観点から言えば、大気の流れから言うと、アメリカ産が西日本産より必ずしも安全と言えるのかという疑問もあります。
欧州産や東南アジア産などでポストハーベストを加えられていないものがあれば輸入品も安全かもしれません。
Posted by 葉っぱ at 2013年07月06日 13:22
このたび採取された物質が福島第一原子力発電所事故に起因して発生した物質である可能性を踏まえ、当社は7月2日、環境省福島環境再生事務所より分析依頼を受けました。
7月3日、当該物質を福島第一原子力発電所に搬入しました。

楢葉町で採取された瓦礫について東電は上のようなことを抜かしていますが、これは調査を依頼した方がおかしいんじゃないですか?

殺人犯が現場近くに遺留物を残して逃走した場合、犯人逮捕後に警察が「これはお前のものかどうか調べろ」なんて云いますか?言う筈はないですよね。

調査は第三者がやって、不審な点があったら、東電に問いただすと云うのが筋じゃないですか?あの会社「無主物」は私んとこのものじゃありませんて、涼しい顔をして云う会社ですからね。
Posted by ハマの住人 at 2013年07月06日 13:27
破片は何なんでしょうね、
これで問題なしとか言うならこの破片粉にしたのを放射性ガス大好きのアノ人に吸引してもらい安全アピールとか・・、
しかし東電に渡してしまってるので安全な物質でした・・とか言い張られるんじゃ・・、
こんな対応だから全く信用できない、
信用を無くすと言う事をわかってしているんでしょうかねぇ、
風評被害の風評の元がこんな有様のアホ対応ですよ〜と、
いくら宣伝屋に金はろてCMしても益々不審が臨界で分裂増殖していきます・・。
Posted by 南部のアホな大阪人 at 2013年07月06日 22:29
先日、サウナで背中に刺青ほった二人の人の会話を何気なく聴いていると福島に除染作業に行っている人でした。
何かお金の支払いが悪いそうで、それの文句と二人とも、どうも健康面が宜しくないようで、一人は朝から気分が悪い。腹が痛い

といい、もう一人は50肩なのか肩が痛い。動かせるのだけれど。そして運動神経がマヒしているのか、バイクに乗っていて転倒

事故を起こしたとか、記憶が無い…等の話をしておりました。
体力が無くなっているのかサウナに後で入ってきたのに、すぐに「暑い暑い」といって出て行きました。
放射能の事について気を付けるように言おうかとも思いましたが…結局、声はかけられませんでした。
Posted by Cipher at 2013年07月07日 20:55
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