同友会が福島原発視察 「原発はどうしても必要」と激励2013.7.13 21:22
経済同友会の長谷川閑史代表幹事らは13日、廃炉に向けた作業が続く東京電力の福島第1原子力発電所を視察した。
今月9日に死去した吉田昌郎元所長の遺影が飾られた免震重要棟を訪れた長谷川氏は「逆風の中で、多くの方が使命感で取り組んでいるのは日本の強み。経済再生やエネルギーの安定供給には、原発がどうしても必要だ」と所員らを激励した。

武田薬品工業社長・長谷川閑史(やすちか)氏
武田薬品は、731部隊ともつながりがあり、戦前戦後には覚醒剤(メタンフェタミン)も販売していました。こういう記事を読んだら、元々の母体がどこかを見て、今まで何を言っているかを思い出す必要があります。今回は経済3団体(日本経団連、経済同友会、日本商工会議所)の一つが言っているのですから、こいつらはキチガイだと言ってみたところで、そんなのみんな知っているよ、となるわけです。
ところで、事故を起こしたフクシマ原発、

総発電量(単位:億キロワット時)
号機 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 合計 |
発電電力量 | 869 | 1,558 | 1,589 | 1,574 | 1,622 | 2,125 | 9,339 |
つまり、合計では1兆キロワット時程度の発電電力量しかありません。オイルショック前の発電も含んではおりますが、役所の試算している発電コスト 1kwh=5円 では、5兆円足らず。 1kwh=15円としても、 15兆円に過ぎません。
今まで、除染につぎ込んだ金額は、数兆円。賠償に充てた金額も数兆円。それでも、全然足りずに汚染地にさえ、人間を帰そうとしているのが、今の東電と日本政府の姿です。一度事故が起きれば、稼いだ金額以上ものもを要求されるのが、原発事故。だからこそ、再稼働の前には電力の原発災害賠償保険加入が必要。再稼働推進の経団連は、民間の原発災害賠償保険を商品化する責任があるという記事を書きましたし、原発事故があれば国家は破産する−50年前の試算言った試算もされています。経済界は、事故が起きればおきたで、除染などで儲かるからいい程度に考えているのでしょうが、このように経済的に絶対成り立たない発電方式にこだわるのは一体なぜなのでしょうか。
そして、この事故が起きれば終わりと言うことは、他の原発立国でも全く同じこと。同じように試算をしてある記事を意訳していただきましたので、ここに紹介いたします。
Potential Cost Of A Nuclear Accident? So High It’s A Secret!
原発が事故ったら、いくらかかるんだ?
めっちゃ、高いよ。 だから、ヒ、ミ、ツ!
1986年のチェルノブイリ。そして2011年のフクシマ。
「そんなに大きな事故は、めったに起こるものではない」と、いつもいつも聞かされてきた。起こるとしたって、「そんな可能性は無限に小さい」とね。
だが、一度事故が起きてしまえば、非常に高くつく。あまりに高くつくものだから、事故に伴うコストの見積もりが出た途端、フランス政府はヒミツにしてしまった。
しかし、しかしである。その見積もりがフランスの雑誌にすっぱ抜かれてしまった。リークしたのは、 ル ジャーナル ド ディマンシュ誌。
見積調査の対象として選ばれた原発は、フランス中部のロワレ県にあるダンピエール原子力発電所。同発電所の原発1基で事故が起きたときの最高コスト金額は、なんとフランスの国内総生産の3倍を超えてしまう。それじゃ、財政的に破綻して、フランスなんて消滅してしまうだろ?
だから、ヒミツにしておかなくちゃいけなかったんだ。
見積調査は2007年に行われた。調査を行ったのは、放射線防護核安全研究所(IRSN)。同研究所は、国防省、環境省、産業省、研究省、保健省が共同して設立した政府機関である。同研究所は、1700人強の陣容を誇る「原子力と放射線リスクを専門とする公的機関」なのだ。そこらのヤルキ満々で世間の注目を浴びたがるシンクタンクとは違うんだよ。
さて、その放射線防護核安全研究所が、ダンピエール原発で起こりうる事故を各種想定して、コストを見積もったというわけだ。
最少に見積もった場合、7600億ユーロ。これは、フランスの国内総生産の3分の1を超える金額だ。
そして、最悪の場合、5兆8千億ユーロ!これは、フランスの国内総生産の3倍を超える金額である。絶望的な数字だ。途方もない金額だから、フランス政府が賄えるはずがない。
しかし、フランスは、そのエネルギーの75%を原発に頼っている。フランス政府は、すべての原子力セクターをその管轄下に置いており、また、フランス電力会社の85%を所有している。フランス電力会社は、巨大な電力会社であり、全国20カ所の原子力発電所で58基の原子炉を稼働している。
あまりにもマズい数字をリークされてしまったものだから、放射線防護核安全研究所は取り繕うことにした。そして、3週間前、国民の皆様のために「政治的に正しい」報告書を発表した。その正しい報告書によれば、事故のコストは、抑えに抑えた4300億ユーロ。
放射線防護核安全研究所のダイレクターゼネラルであるルパサード氏は、「政治的な配慮や圧力は一切ございません」と主張した。しかし、その一方、「このような数字を発表するのは難しいことでございます」とも認めた。
パサード氏によれば、5兆8千億ユーロという「値札」をくっつけた2007年の見積報告書は、フランス電力会社がでっち上げた報告書に対抗するためのものだったとのことだ。フランス電力会社のものは、「事故のコストをあまりにも低く見積もっていたから」という。
2007年の見積報告書も、今回の「政治的に正しい」報告書も、放射線防護核安全研究所のエコノミストであるモマル氏が書いたものだ。同氏は、2つの報告書の見積もりの違いについて、苦し紛れの説明を行った。
モマル氏は、ル ジャーナル ド ディマンシュ誌に以下のように述べた。「今回の4300億ユーロという新たな見積額は、フクシマのような『中位』の放射性物質放出を伴う事故を想定して算出した。一方、2007年の見積額は、チェルノブイリで起きたような事故を想定して算出したものだった。」
こう述べたうえで、モマル氏は以下のように付け加えた。「2007年の最少見積額である7600億ユーロに、観光業や輸出産業への影響を加味して最新の見積もりを出すと、1兆ユーロに跳ね上がるだろう。」
「1兆ユーロというのは、フクシマで最終的にかかる金額だ」とルパサード氏は言う。
2007年の報告書によれば、5兆8千億ユーロには、「大勢の犠牲者が出ることによる天文学的な社会的コスト」が含まれている。農家、一般労働者、企業などが受ける損失、環境破壊による被害額および医療費は、4兆4千億ユーロに上る可能性がある。
「これらは社会的コストであるが、被害者が必ずしも補償されるとは限らない」と、報告書にはヌケヌケとイジワルく書かれている。一朝事あらば、こんな金額を支払える法主体などフランスには存在しないからだ。
セシウム137に汚染されるのは、フランスとスイスの殆どの地域、ベルギーとオランダの全域、そしてドイツの広大な地域である。これらの地域には、9千万人もの人々が暮らしている。以下の地図を参照して欲しい。
Similation d'accident extreme depuis la centrale de Dampierre
(フランス中部のダンピエール原発でシビアアクシデントが起きた場合のシミレーション)

原発周囲の住民5百万人は、8万7千平方キロメートル(フランス国土の約12%)の地域から避難し、移住しなければならなくなる。汚染された土壌は除染しなければならないし、放射性廃棄物は処理のうえ処分されねばならない。そのコスト、しめて4750億ユーロ。
事故時の天候は、被害度を左右する重要な要素である。天候は、予測不可能だが、コスト計算には不可欠だ。人口が多い地域に向かって風が吹く場合、最悪のシナリオとなり、5兆8千億ユーロとなる。
フクシマの不幸中の幸いは、風が太平洋の方角に向かって吹いたことだった。そのおかげで、放射性物質を含む雲の80%が海の方へ流された。風が東京に向いて吹いたなら、どれほどの被害になったか想像もつかない。チェルノブイリでは、風向きのせいで被害が拡大した。放射性雲がソビエトに広がったからだ。
話はそれるが、この見積調査が出たことで、他の原発での事故のコストが過小評価されてはいけないだろう。
ダンピエール原発周囲の地域は、他の原発の周囲に比べて、人口密度が低い。そして、ダンピエール原発周囲では、北向きの風はめったに吹かない。ちなみに、パリは、ダンピエール原発があるロワレ県から北に約100キロである。つまり、ダンピエール原発から北に位置するパリに向かって風が吹く可能性は、非常に低いのだ。
しかし、他の原発は、それほどの偶然に恵まれていない。言葉を変えて言えば、他の原発で事故が起きた場合、そのコストはダンピエール原発事故のコストより高くなる可能性がある。
「原発事故が起こる可能性は、限りなくゼロに近い」と聞かされてきた。本当だろうか。計算してみよう。
国際原子力機関によれば、現在、31の国々において、稼働している原子炉は437基あり、「永久に閉鎖された原子炉」は144基ある。つまり、稼働しているものと稼働していないものを合わせて、581基の原子炉がある。
このうち、4つがメルトダウンした。1つはチェルノブイリで、3つはフクシマの原子炉である。それゆえ、原子炉がメルトダウンする可能性が「無限に小さい」とは言えない。
これまでの原発60年史において、メルトダウンの可能性は、581分の4である。つまり、0.7%である。145基のうち、1基が溶けちゃうのだ。ここで、とりあえず、0.7(%)を一定不変の危険率としよう。
目下、67基の原子炉が建造中である。そして、さらに将来にも建設されるだろう。原子炉の数は、増えて行く。危険率は、変わらない。
原子炉の数 X 0.7(%) = メルトダウン数
原子炉の数が大きくなると、溶けちゃう原子炉の数はどうなるか....わかるよね?
フクシマの原発を廃炉にし取り壊した上で放射性廃棄物を処理するには、40年かかると言われている。
今、フクシマから2年が経過したが、問題はほとんど解決されていない。その一方で、すでに巨額の金が使われた。フクシマのときにまだ生まれていなかった子どもたちでさえ、この事故のツケを負わされる。そして、最終的にいくらかかるのか、決してわからないのだ。
福島第一原子力発電所近くの双葉町。たった2年前までは、7千人の町民が暮らしていたというのに、いまでは、すっかりゴーストタウン。「むかしむかし、双葉町というところに、おじいさんや、おばあさんや、おとうさんや、おかあさんや子どもたちがみんなで7千人住んでおりましたとさ」なんていう日本昔ばなしのように語られるようになるのだろうか。
双葉町の井戸川町長は、町役場の職員に次のように語った。「避難民は、向こう30年は戻ってこられないかもしれない。」つまり、双葉町のお年寄りは、「永遠に」故郷に帰れないのだ。
[訳注:役職は、2013年1月初旬当時のもの。井戸川克隆氏は、2013年1月23日に町長辞職を表明され、2月12日に退任。]
この見解は、時間的見積もりとしては初めてのものである。そして、町に帰還できるかどうか、いつ帰還できるかは、除染作業の成否にかかっている。それなのに、除染作業は、汚職まみれの悪徳商売になってしまった。
ご興味のある方は、「日本の放射能で汚れた街の『オソウジ』をめぐる汚職」も読んでおくれ。
Le scenario du noir du nucleair by Le Journal de Dimanche
(2013年3月10日付け記事「原子力の黒いシナリオ」
冒頭にリンクを貼った英文記事のもとになった内容が、フランス語で書かれています。)
http://www.lejdd.fr/Economie/Actualite/Exclusif-JDD-le-scenario-noir-du-nucleaire-595593
Institute for Radiological Protection and Nuclear Safety
(フランスの放射線防護核安全研究所のホームページ)
http://www.irsn.fr/EN/Pages/home.aspx
フランス電力会社
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9%E9%9B%BB%E5%8A%9B
フランスの原子力発電所分布図
http://www.rist.or.jp/atomica/data/fig_pict.php?Pict_No=14-05-02-02-05
ロワレ県
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%AF%E3%83%AC%E7%9C%8C
「帰還は30年後」双葉町の井戸川克隆町長に聞く
http://www.asyura2.com/12/genpatu29/msg/730.html
井戸川克隆
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%95%E6%88%B8%E5%B7%9D%E5%85%8B%E9%9A%86
福島県双葉町公式ホームページ臨時サイト 前町長メッセージ
http://www.town.futaba.fukushima.jp/message01.html/
福島県双葉町公式ホームページ臨時サイト 双葉町民の避難状況
http://www.town.futaba.fukushima.jp/hinan.html/
「チェルノブイリの雲」 欧州どまんなかさんより
http://www.geocities.jp/tanminoguchi/20060425.htm
各国の国家予算と比較してみてください。原子力の異常さがわかろうものです。
日本の国家予算は一般会計と特別会計を合わせた「総予算」を指す。ファクトブックで公表される日本の予算規模は歳入額が2兆0250億ドル(172兆1250億円)、歳出額が2兆5700億ドル(218兆4500億円)となっている。ただ、これはドルベースであり、財務省が公表する金額とは為替変動の影響があり、数値に若干の違いが出る。
財務省が公表する2012年度の歳出額(歳出純計)は2011年度当初予算に比べ3.9%増の228兆7659億円であった。社会保障費の増額に加え、東日本大震災からの復興事業費もあり、3年連続で増加している。
1兆ユーロというのもかなり抑えられた金額です。実際にはこの10倍でも収まらない−カネでは解決できない−と私自身は考えています。
◆関連ブログ
再稼働の前には電力の原発災害賠償保険加入が必要。再稼働推進の経団連は、民間の原発災害賠償保険を商品化する責任がある2013年07月06日
原発事故があれば国家は破産する−50年前の試算2013年01月10日
9.25脱原発デモ『東京に原発を!デモ』2011年10月06日
タグ:賠償
原発政策の 目先の(一部の者の)利益しか考えないデタラメさには呆れるばかりですが、
私の住む北九州市も 薄汚い上層部と無能で仕事をまともにこなせない職員でデタラメな状況です。
以前コメントさせてもらった、小倉に建設予定のサッカースタジアムですが、今年度の教育費予算を大幅削減(17.9%で61億円)しているなかで、60億円の借金でスタジアム建設するというありえない話です。
http://www.city.kitakyushu.lg.jp/files/000133425.pdf
石巻市のがれき受入れもそうです。
http://blog.goo.ne.jp/flyhigh_2012/e/fdf5d250fb06da26bdd09f0943dc339f?fm=rss
ついでに今年の北九州市成人式です。
http://www.youtube.com/watch?v=rxHKSqMR3PA
(23:50〜 で市職員がコメントしていますが、言葉もありません。)
ぜひ山本太郎のツイキャス(ネット実況中継)で彼の演説をリアルタイムで見て下さい!!毎日見れます!!
http://twitcasting.tv/yamamototaro0
山本太郎演説スケジュール
http://imahahitori.com/schedule/
7月15日(月・祝日)
12:00〜13:00 葛西臨海公園 江戸川よさこいMYフェスタ
14:30〜15:15 秋葉原電気街口
16:00〜16:45 有楽町駅中央口
17:30〜18:30 お台場 海の灯まつり in お台場2013
19:15〜20:00 秋葉原電気街口
20:30〜 舞浜駅
時間は多少前後することがあります。ご了承下さい。
山本太郎公式ツイキャスが見れない場合は、次の個人ツイキャスで見れる場合があります。
http://twitcasting.tv/jack_furuchan
http://twitcasting.tv/wako_66/
http://twitcasting.tv/mshr_tweet
※この情報は、みなさんもどんどん拡散して下さい。
みんな2010年の玄海事故のことは全く忘れてしまったようで、なんで九電前のデモで主張しないのだ?北九州の件など比べものにならないほど漏れ出したのに。当時の九州全土の線量は2011/3/15の東京を上回るレベル。九州人は全員ヒバクシャなのに誰も怒らないどころか知ろうとすらしない。なさけなさすぎ。空間線量は平常時の1000倍越えてたんだよ、当時。叩かれてた規制委の500マイクロシーベルト/hレベルが余裕で漏れ出していて瀬戸内海経由で大阪まで到達して大阪でも10マイクロシーベルトを越えてたのに。長崎の甲状腺異常や北九州は玄海事故のカモフラージュも含まれてるだろうな。九州からも避難が必要などと誰かが喚いていたが、九州のは福島のせいじゃなくて2010年の玄海のせいだから。九電前のデモですら、この件について誰も主張すらしないなど情けない。プルトニウム239と短寿命核種しか漏れ出さなかったから土壌セシウムには影響しなかったのでもう検出不可能。ガリレオが真空を作る実験をしたときも教会は弾圧し、真空は存在しないこととされたのに似ている。