2013年07月29日

エルベ河畔で「小児白血病が急増し、核燃料が森から発見」されても隠蔽するドイツ

 311以降、ありとあらゆる団体が手のひらを返したかのように、放射能は安全と口をそろえて言い始めました。
「直ちには危険がない」の言葉を信じ、「今頃、2年も前の放射能の影響を口にするなんて」などと、まるで赤子の手をひねるかのように簡単に騙される日本人。

 雨が降って、線量が上昇すると、「ビスマス」の影響だと主張する面々

なんとまあ、ひどいものだろうと憤っている人は多いでしょう。もし、この事故がドイツなどのヨーロッパで起こっていれば、こんなことにはならないのでしょうか・・・
 マルクールでの政府、地元住民の対応を見た私にとっては、それほど変わらないのではないかと想像していました。

 コメント欄でドイツZDFの作ったエルベ河畔の核汚染のドキュメントを紹介してもらいました。

・エルベ河畔の小さな村(隣接に原発と研究所)で、小児白血病の高頻度発症
・地元の土地から、丸い核燃料が見つかる
・屋根裏からもプルトニウムが見つかる
・関係各所、政府は、事故との関連を否定し、放射線の上昇をラドンの自然核種によると主張
・白血病が増えた原因は不明とプロジェクトチームの結論
・ドイツ内の分析機関は、核燃料の分析を拒否(ミンスクで分析)
・専門家も名前を出してのコメントは、困ると回答

 いずれも、あのドイツでさえも・・・と思う衝撃的な内容です。この番組を見ますと、かりにフクシマがヨーロッパで起きたとしても、日本政府と寸分違わない(いや、むしろもっとエレガントに)対応をすることが透けて見えます。是非、ご覧になってください。背筋が凍ります。







黒船は決してやってこないで書きましたように、核大国が牛耳る国連にフクシマの惨状を訴えても無駄なのです。我がは自分の力で日本政府を動かさない限り、なにも変わりません。あの、ドイツでさえもこうなんですから。

(概要)Youtubeから
2006年に、ドイツのテレビ局 ZDF で放映されたドキュメンタリーです。

北ドイツの港町、ハンブルグから数十キロ離れた場所に、クリュンメル原子力発電所とG-KSS原子力研究所、ふたつの原子力施設があります。1986年9月12日に、クリュ-ンメル原子力発電所のあちこちで、放射線測定器が異常に高い数値を示しました。

それから数年後、この地域で子どもの白血病が増えました。ある小さな村では(そこは、-統計学上では60年に一人、白血病患者が出るかでないかといわれているのですが)たっ-た5年の間に、6人の子どもが白血病になりました。

その後も、小児の白血病患者は増え続け、このあたりは、世界で最も小児白血病の発病率-が高い地域のひとつになっています。

なぜ、この地域で、たくさんの小児白血病患者があらわれたのか、白血病と原子力発電所-に因果関係はあるのかを、様々な角度から取材をした、ドイツのテレビ局、ZDFのドキ-ュメンタリーです。

北ドイツの港町、ハンブルグから数十キロ離れた場所に、クリュンメル原子力発電所とG-KSS原子力研究所、ふたつの原子力施設があります。

この近くで、1991年から2004年にかけて、15人の子どもたちが白血病になりま-した。

近隣の農家の屋根や樹木から、放射能が検出されました。また、白血病になった子どもた-ちの家族の染色体が突然変異を起こしており、研究者は、それが被爆者特有のものである-と指摘しています。

住民たちは、「白血病・市民の会」をつくって、自ら専門家に原因解明のための調査を依-頼しました。

2013072901.jpg
周辺の土壌からは、核燃料と思われる、小さな球状の物体が、大量に発見されました。球-状の物体の中からは、プルトニウム、アメリシウム、キュリウムといった放射性元素が検-出されています。

これらの放射性元素の半減期は、たいへん長く、科学者は、土埃と一緒にこれを吸い込む-ことで、人体が傷つけられる危険があると指摘します。

小さな埃と一緒に、肺の中に吸い込まれたプルトニウムは、血管の中に入り込み、血流に-よって骨髄まで運ばれます。

骨髄に辿り着いたプルトニウムは、血液を作り出す造血幹細胞を攻撃し、傷ついた造血幹-細胞の遺伝子に突然変異が起こって細胞ががん化し、白血病が引き起こされるのです。

また、放射線を浴びたことで、配偶子、つまりは精子や卵子が傷つけられ、それから何年-も経った後で、生まれてくる子どもたちに危険が訪れる可能性があります。

1986年、チェルノブイリで事故があった年の秋に、GKSS原子力研究所で炎があが-っているのをみたという目撃情報があります。

三人の目撃者の証言に共通するのは、不思議な色の炎から、煙が出ていなかったという点-です。

しかし、管轄の消防署には、原子力研究所で火災が発生したという記録が残っていません-でした。よりにもよって消防署が火事になり、全てが燃えてなくなったというのです。

調査委員会の学者たちのほとんどが、球状の物体は、GKSS原子力研究所の近くで起こ-った火事、もしくは爆発によって、近隣にばらまかれたと確信していますが、当事者であ-るGKSS原子力研究所はこれを否定します。

核戦争防止国際医師会議は、イオン化放射線を外部に漏洩させた容疑で、クリュンメル原-子力発電所とGKSS原子力研究所、シュレスヴィヒ・ホルシュタイン州の財務・エネル-ギー省を刑事告発しました。

しかし、リューベック州裁判所検事局は、容疑を立証する証拠が少ないという理由で、捜-査と訴訟手続きを、たった1年で終了しました。

2004年11月1日、シュレスヴィヒ・ホルシュタイン州の調査委員会で12年間、調-査をしてきた8人のうち、6人が委員を辞任しました。

公的な機関から、長年にわたり、組織的に研究を妨害されてきたというのです。

この動画を見ていただくと、ドイツの政治家、権力の側にいる人たちが、嘘をついたり、-しらを切っり、事実を隠蔽したり、見て見ぬ振りをしているのが、よくわかると思います-。

原子力産業と政府の癒着体質は、どこの国でも同じなのかもしれません。

エルベ地域の人たちの戦いは、今もまだ終わっていません。

投稿者はハンブルグの小児血液腫瘍科病棟に行ったことがあります。たくさんの子どもた-ちが、長くて辛い治療の日々を送っていました。

ニコルのように治療がうまくいく子もいれば、天国に行ってしまった子もいます。

助けられる命は助けてほしい。福島の子どもたちを安全なところに連れて行ってあげてく-ださい。

政府は避難命令を出すべきだと思います。でも、それを待っていたら、時間がどんどん過-ぎていってしまいます。

どうか、一刻も早く、放射能から逃げて下さい。


◆関連ブログ
仏南部マルクールの放射性廃棄物処理施設で爆発事故(閲覧注意・・JCO全身やけど写真あり)2011年09月13日
仏マルクールの「産業事故」(2)・現場に近づけない2011年09月15日
黒船は決してやってこない2012年04月28日
posted by いんちょう at 16:34| Comment(30) | 原子力
この記事へのコメント
そういう連中がやっていることですから。
ただ、これらの映像にでてくる隠蔽側の面々は、やはりウソをついている醜い顔です。ICRPの会議とか日本のめんめん、みな、そう。人間、まっすぐな方がいいですね。どうせ一生など短いものです。それでも、目先しか見えないかれらは、後悔する知恵もないでしょう。

「えらいひとたちは 10ねんごには もう としをとってしんでしまいました。 じぶんたちがいきているあいだだけ しあわせだったからよかったのです。」(みえないばくだん)すごい表現力ですね。名文です。

ドイツだって、まともなことをしているのは市民側で、相手は「教授」「博士」「大臣」「役人」ですね。いきている者としんでいる者の違いです。心がしんでいる者は仮面に合わせて受け答えします。なかみがないから荒唐無稽なことをいう。
社会の歯車にはなりたくないですね。

ちなみに、エルベ川では核燃料は油滴のように見えますが、福島第一爆発で汚染されたところでは、アルファ線を出す丸い粒子がありますね。バズビー先生がすでに写真を著書でだしていますからね。サイズは間違っていると思いますが。マイクロスケールも映っているからそれはいいでしょう。

ブルーベリーにご注意。
Posted by つきのわっくま at 2013年07月29日 21:43
こういうのを真に受ける人がいたら困りますね。

田母神俊雄 @toshio_tamogami 7月25日

福島原発からの汚染水との報道が連日なされていますが、そもそもこれらの放射性物質は全て元々自然界に存在している物質であり、化学物質のような人工物質ではありません。しかも、放射線医学的には極低レベル放射能なのです。我国の報道機関は最新の低線量率放射線医科学の知見を報道すべきです
Posted by ハル at 2013年07月30日 13:22
追加ですが、この番組では、虹のような炎の不思議な色について、エルベの住民目撃者三人の証言がありますね。
煙はなく、後ろに雲があるようで、黄、緑、青だったが、虹のようで虹ではない。説明できないようなもの。
 
そういえば、広島、長崎でも、閃光と空気の色、雲の色などが赤、黄、緑、青、紫などめまぐるしく変わったという証言が沢山知られていますね。
原爆の色について、次のような説明もあります。最後の方の説明が、そうかもしれませんね。原爆の雲の色は部分毎に違ったようです。緑は、鉄ではなくウランの色だと思いますが。蛍光、燐光を発し人を不思議な気分にさせます。

http://www.chugoku-np.co.jp/hiroshima-koku/exploration/index_20080128.html

エルベのパーティクルは紫色をしていますが、プルトニウムの三価の色は似たような紫ですね。

http://ja.wikipedia.org/wiki/プルトニウム
Posted by つきのわっくま at 2013年07月30日 22:13
ドイツでもそうかと思うと、暗澹たる思いですが、少なくともかの国民は「食べて応援」はしないのではないでしょうか…。

さて、手足口病や風疹の次は、「ヘルパンギーナ」が主に首都圏で流行中だそうです。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130730-00000003-cbn-soci

「ヘルパンギーナは、高熱や口腔内の水疱・発赤を主症状とするウイルス性疾患で、2-7日の潜伏期間後、38度以上の発熱や口腔内に水疱が現れる。2-4日で熱が下がり、7日程度で治癒する。高熱や口腔内の痛みで、食事や水分を十分に取れず、脱水になるほか、熱性けいれんや髄膜炎、心筋炎といった合併症を生じる可能性がある」

私がここで気になった単語は、「発熱」「水泡」「けいれん」「髄膜炎」「心筋炎」です。
被曝でもこれらの症状が現れるのではなかったでしょうか?

これだけ次から次へといろいろな病気が流行する自体、おかしな事です。皆、免疫力が落ちてきているのは事実でしょう。

それでも相変わらずTVを見れば、お笑い番組やグルメ番組のオンパレード。
今日たまたまTVをつけたら「たけしのみんなの家庭の医学」で、『山形県人はやせている人が多いが、それは、やせるホルモンGLP-1を含む「サバの缶詰」を食べているから』とかやっていました。
確かサバの缶詰からは、セシウムが出ていて問題になっていたと思うのですが…。
http://www.greenpeace.org/japan/ja/campaign/monitoring/fss5/

売れなくなったから、そうやって買わせようという魂胆でしょうか。(この番組も、「ためしてガッテン」同様、被曝症状紹介番組のひとつとして見るといいかもしれませんね。)

きっとこの番組を見て、やせたいからサバの水煮を買おうという人が増えるのでしょう。事実、ちょっと検索してみたら、ブログやツイッターで紹介したり、私もやってみよう―なんて書いている人が結構いましたから。

日本人はやはり疑うことを知らない能天気な人が多いように思えてしかたありません。
Posted by YOKO at 2013年07月30日 23:50
安全と言っている人と家族親戚に被曝部屋に集まってもらい安全な値の被曝してもらう、
核種毎に被曝してもらう、
被曝させたふりをしたグループも作る、

こういう実験をして数十年後に安全なら放射能が安全を証明できますが・・、
まあ実施する科学者が御用学者とかだと全員被曝したフリのグループなので証明できない・・、
是非小野先生が立ち合いで実験を・・、
まあ嫌な意味で歴史に名を残すかも知れないですが・・。
Posted by 南部のアホな大阪人 at 2013年07月31日 00:32
卵巣に溜まる核種はセシウム137、ヨウ素131、コバルト60,クリプトン85、ルテニウム106,亜鉛65,バリウム140,カリウム42,プルトニウム239。

卵巣には卵子がある。卵子1個には10万個ものミトコンドリアが棲息する。ミトコンドリアはミネラルを吸収する性質をもつ。これら広範囲の核種を卵巣が取りこむのはミトコンドリアのミネラル吸収性と関係するものと思われる。

院長先生、今回の記事もまた衝撃的ですね。

この球状の物体は大きすぎてそのまま腸壁から体内に吸収されるかは疑わしいし、肺胞からも吸収できそうもない。

実際はこんな大きさではないもっと微細なレベルの細胞の数兆分の1のサイズの人工核分裂生成物が大量にエルベ河畔の森に存在するのではなかろうか。

いずれにしろ、脱原発を掲げた環境先進国と思わされているドイツにしてからが、このテイタラクなのだから、お先は決して明るくないようですね。

日本は日本人の手で内側から変革するしかないのでしょう。

今回も情報をシェアさせて頂き自ブログにて拡散します。
Posted by 養生法の探求 at 2013年07月31日 01:41
こんどは「ヘルパンギーナ」だそうですね
Posted by らったった at 2013年07月31日 06:08
多数派はいつもバカなのは
何故なんでしょうね。
Posted by he at 2013年07月31日 21:22
最近、ドイツの放射性廃棄物に対する杜撰な管理の問題や、ドイツが世界屈指の武器輸出大国であることを知り、実はドイツもとんでもない国なのではないと思うようになってきていました。おそらくドイツはナチスの反省からか「国際的に悪いイメージで見られないように」気を使ってきたからこそ、あまり悪いイメージが広がらなかっただけなのでしょう。このことで私自身が「騙されやすい人間」だと云うことを痛感させられた思いです。
日本人はどうも「お手本」が好きなようですが、もうお手本になるような国は世界のどこにも無いと云う事を認識していくべきなのでしょう。武器輸出の問題を考えたならば、それに頼らないで日本が戦後の経済復興をしてきたこと(間接的にはあったのは事実ですが)や、平和主義の国としてやってきた事については、もっと誇りに思って良いのではないかと思うのです。
実際、いまの日本に平和主義以外に誇れるものがあるのでしょうか。世界最高レベルと言われた「食の安全」は放射能汚染によって崩壊し、かつて「技術立国」と言われていたことについても、海外に工場が移転され、国内ではリストラ、非正規雇用の問題で「技術の継承」がされない社会になり果てています。そして「高い教育レベル」などと言われていた事も、実は目先のカネに目が眩んだ馬鹿な教授しかいない大学しか存在しなかった事実が露呈しています。
そしていま、日本の唯一の取り柄と言える戦争をしない国、平和主義という理念までもが失われようとしています。それも武器輸出で一儲けしてやろうとしている財界のあやつり人形たちによってなのです。
ここで日本人ひとり一人が真剣に考えていかなければ、原発の問題だけでなく軍事や経済の問題においても世界に悪影響を与える、更に酷い国になってしまうのではないかと懸念しております。

まったく話は変わりますが駅の改札の近くに、前からよくお菓子や物産品などを売る小さな露天のようなお店が開店している事があるのですが、最近、安倍川餅のミックス「アベノミックス」なるものが販売されているのを見かけます。いままでスイーツなどを販売している場合、概ね客が2〜3人、商品を眺めていたり、購入していたりする姿を見かけていたのですが、アベノミックスの露天には客がいるのを見たことがありません。もしかしたら私がいない時には「大盛況!」という可能性はありますが。しかしアベノミックスだなんて、なんだかラドンがミックスされていそうで食べたくありませんね。
そういえば院長先生、週末に東京にお越しになるそうですね。もしお住まいの近くに、院長先生と人間関係のあまり芳しくない人や家族がいらっしゃいましたら、東京土産に「アベノミックス」でも買っていってみてはどうでしょうか。「外交が得意」らしいので、きっと人間関係の改善に役に立つと思います。
Posted by 肝澤幅一 at 2013年07月31日 22:42
 7/28記事のコメント欄で佐々木さまが再掲を要望されていたZDF動画、さっそく記事にしていただき拝見しました。

 容量の小さいモバイルのため記事だけ先に読んでいて、家に帰ってからパソコンで拝見しました。映像の迫力あるつくりに気おされたせいもあり、視聴のあと、かなり動揺をいたしました。なにをそんなにと、自身が不思議に思うほどにいろいろな思いが逆巻くように押し寄せました。それはある面じつに個人的な思いと、もっと普遍的に人間の営みを考えさせられる問いかけというのでしょうか、まだまだ休んではならぬ啓示というかそういったものが押し寄せて混乱しながらも言葉にしてみたいと思います。

 まず白血病を発症して乗り越えながらも将来の再発におびえるニコルさんのおかあさんののど元に目が行きました。甲状腺が腫れているように見えました。加害側のGKSS研究所所長のインタビュー中の表情に病の影が見えました。放射能は癌だけではない、あらゆる身体影響を、推進側も無差別にもたらす。

 1986 ドイツといえば当たり前のようにチェルノブイリの被害しか考えなかった。いったい、そこでどんなわけでこのような原子力災害が発生したのか。わたしたちはなにかその歴史を踏襲するがごとく今を生きている。東海村の実験施設のあの放射能漏らし事故。福島の陰に乗じて行われている神をも恐れぬ傲慢な追試、もちろん大飯の再稼働、伊方、玄海、川内のもくろみ、瓦礫焼却、焼却灰ばら撒きもその仲間。チェルノブイリのときもまたきっとそのような愚かしい目論見があったのかもしれない。とてもおそろしい。

 エルベ川。ポーランド、チェコからドイツを通って北海へ流れ込む川。最近は洪水被害を耳にしましたが、そこでこの事故が引き起こされた。個人的なことだが愕然とした。兄夫婦はこの2年後の新婚旅行とそれに続く長期休暇のたび、この辺りを何度か訪れていた。義理の姉は15年ほど前から子宮筋腫、乳がんなどにかかって今も関東の汚染地域で闘病中である。兄は彼女がそうなったのが1986のチェルノブイリ事故の影響かもしれないと最近漏らしていたのだが、こちらの影響もうけたのかもしれない。(もはや本人にとっては原因などどうでもいいかもしれないが)
 
 
 さらにエルベ川。尊敬していた宇井純さんという学者がいる。彼は水銀を海に捨てた(身に覚えのある)一工業人として水俣病被害の究明と被害者への支援のかたわら、自然界のバクテリアにたすけられた水質浄化技術を60年代後半のポーランドで学び、大企業に大きな利益をもたらす高コストなインフラでない小規模ローテクな浄化を研究・実践していた。彼の著書によってわたしはヨーロッパのさまざまな国をめぐる河川の水利用、日本と違い、上流の国から下流の国へ取水・浄水・排水を繰り返し、何度も何度も同じ水が生活に利用されることを知った。

 そのようなエルベ川に当然まき散らされたであろう人工放射性物質はけっして近郊の町の人だけの被害とは思えない。足尾鉱毒の渡良瀬川、新潟水俣病の阿賀野川でそうであったように下流域で暮らすものたちの被害は、幾度も幾度も繰り返されていく。しかも放射能。なにが生物学的半減期だと思う。ZDFの映像に登場する多くの人はわたしたち同様、引き起こした方も無関係な方も同じだけすこやかな日々を脅かされ奪われているのだと思う。

 不可逆どころではない繰り返し繰り返し破壊され続ける放射能被害をこの日本にいるからこそ実感しました。大きな啓示をいただきました。ありがとうございました。放射能の増殖・拡散は生命の敵ですね。
Posted by マツダマツコ at 2013年08月02日 23:35
こちらスイスです。
先日、友達(スイス人)の誕生日で、初対面のスイス人男性と隣り合わせになりました。大手保険会社、IT部門に勤務のナイスミドルの方です。話をしているうちに、地震、原子力発電のこととなり、私が「あんな大事故があっても、日本はまだ原子力発電所を動かそうとしている。」と憤慨して言ったら、「どこも同じだよ。利権がらみさ。」と寂しそうに言葉を返してくれました。。。
Posted by エーデルワイス at 2013年08月05日 23:22
Fukushima以後のドイツでは市民の認識も更に拡大していますし、たとえこの、7年前のドキュメンタリーに登場する悪役の顔が変わらずとも、YOKOさんの投稿にあった通り、こちらで日本式の手広い洗脳がそもそも成立することはありません。第二次世界大戦以後のドイツはヒトラーの影を払拭するイメージを国際社会に植えつけようと努力してきただけでなく、国内に於いても、洗脳や言論統制といった歴史の暗部を常に強調し、その過ちを繰り返すことを、(時に過敏と言えるほど)恐れてきたからです。

思想史的、言語学的、宗教的背景を全く異にし、であればこそそれぞれの社会システムを固持する各国の、悪として見える顔をいくつか並べて「ドイツもこんなに酷いのだから日本は自暴自棄になる必要などない」と言うよりも、「悪として表れる顔が同じでも、ドイツもアメリカも日本もこれだけ違う、であればこそ日本は日本のやり方で正しい再起を図らねばならない」と言う方が自然でしょう。

「自然」と言えば、日本ではいつからか文理の対立構造が煽られ、概ね「文系はバカだ」という風潮にこれまた全体が覆い尽くされているようですが、「自然科学」と「人文社会科学」がケンカをし、「自然科学」に軍配が上がるなどという馬鹿げた思考そのものが、日本の西欧化の歪をよく表しているではありませんか。「自然科学」という言葉がどのように日本社会に取り入れられ、全く曖昧に浸透していったのか、「自然科学的、論理的思考」というものが「日本の人文社会科学的に」どのように理解されるべきものなのかと考えれば、日本の文理対立がどれほど無意味なものかすぐに分かりそうなものですが、やはり社会を覆う風潮にはなかなかに風穴を開けられない文化がここにある。こうした日本独自の思想史は美学となることもあれば、いずれ毒となることもあるわけです。大体が文系でも理系でもバカはバカですし、東大でも何大でも、(YOKOさんが他の記事で引用しておられた伊丹万作氏の言葉通り)自らの思考能力や批判能力を磨くことを放棄した者はやはりバカですがね。

ドイツ人の友人はこちらの記事内容について、「確かにドイツは脱原発を掲げながら様々な矛盾を抱えているし、このVTRにあるように悲惨な事例もある。こういった状況を改善するために自分たちは声を上げている。」とした上で、「でも、よりにもよって福島の後の日本が【ドイツでさえこうなんだから】って言うの…?」とキョトンとしていました。ドイツ人にしてみればごもっともな感想です。

ドイツではヤクザに関するドキュメンタリーが時たま流れます。そこでは概ね、日本人が「悪を悪だと認識していながらそれを駆逐するでもなく共存する、関わらない限りは日常生活に不安はないと言い切る」ことの不思議さがクローズアップされます。ナチズムも原発も、ドイツ市民にとっては駆逐するべき対象の悪であり、それは実際の運動として拡大していく。正邪混濁、その泥の中に美学を見ることはあり得ないからです。

こんなにも違うからこそ、「日本人は日本人のやり方で正しい再起を図らねばならない」。「日本にとっての手本」を構築するのは、日本人に他ならないでしょう。

Posted by Frye at 2013年08月08日 00:30
「住んでみたドイツ 8勝2敗で日本の勝ち」という本があります。「世界の多くの国が、イメージのほうが実態よりも良いなかで、日本は、実態のほうがイメージよりも良い唯一の国ともいえる」だそうです。

とにかく日本人は「日本はだめ」「日本人は最悪」と言いたがる。要するに自虐洗脳にかかっているわけです。特に欧米の国に対してそうなりがちなのは完全に人種差別であり、日本人の持つ劣等感につながります。日本がアメリカの植民地状態になっているのに、反米よりも中国や韓国への反感ばかりが強調されるのもここに原因がある。本当の敵はアメリカなのに、中国韓国や日本政府の方がアメリカよりもはるかに問題であると本気で信じている人がたくさんいる。

だから日本人は「日本だけがだめ」という本が大好き。たとえばネットで有名らしいメイロマという人の

「日本が世界一貧しい国である件について」
「日本に殺されず幸せに生きる方法」

という本なんかがそう。恐らく書いてあることはまともなんだろう。だが題名は完全におかしい。欧米で原子力被害にあう人や酷い格差社会や人種差別にあう人は「その国に殺されて」いることにならないのか。日本だけがおかしいわけでは全くない。内容がどんなにまともでも、こんな題をつけてしまったらますます日本人にいわれのない劣等感と欧米崇拝根性をもたらすだけ。その害毒をこの著者は全く理解していない。

とにかく「日本が悪い」「日本人はだめ」こういうことをいう人には本当に要注意。…と書いて終わろうとしたら、またありました。

フィフィ『おかしいことを「おかしい」と言えない日本という社会へ』

これもまた書いてあることは恐らくまともなことなんだろうけど、じゃ中国に言論の自由があるのかと言いたい。日本「以外」の国はすべて「おかしいことをおかしいと言える」のなら、なぜ世界中から原子力がなくならないの? と言いたい。

こういう人たちは本人は恐らく善人で善意の固まりで、本当に日本社会を心配してこういう本を書いているのだと思う。しかし、だからこそこの人たちのやってることは悪質。こういう言動が「日本だけがだめ」という自虐意識を日本人に植えつけ、ますますアメリカによる日本支配をたやすくさせるのだから。

善意の藪医者と悪意の藪医者とどちらがより悪質か。私は善意の藪医者だと思う。なぜなら本人が善人で善意であるために、なかなかその治療が間違っていることに周囲(や本人)が気がつかないから。

たとえ本人が善意の固まりでも、毒を薬だと間違って注射すれば患者は死ぬ。その人が善意だと毒が薬になっちゃうなんてことにはならない。しかも本人は善人だから、自分の治療が毒だとは思ってないし、周囲も善人は信用してしまう傾向にある。結果、ますます被害は増える。

「日本だけがおかしい」「日本は最悪」という毒(自虐洗脳)を多くの「善人」たちが垂れ流している。沖縄基地問題でも原子力問題でもそういうことを言う人たちがいる。これことごとく善意の藪医者というしかない。その害毒をわかっている人が本当に少ない。

そういう中で

「もし、この事故がドイツなどのヨーロッパで起こっていれば、こんなことにはならないのでしょうか・・・マルクールでの政府、地元住民の対応を見た私にとっては、それほど変わらないのではないかと想像していました」

と指摘される当院長先生の姿勢は本当に本当に本当に珍しく(強調しすぎでは全くない)、称賛されるべきことです。これこそ善意の良医の見本であり、日本人に正しい視点と視野を与えてくれる。

あ、もちろん私は日本社会が「よい」などとは言っていないので、最後に念のため……。
Posted by 夜勤仕事 at 2013年08月23日 13:18
>とにかく日本人は「日本はだめ」「日本人は最悪」と言いたがる。(略)
あ、もちろん私は日本社会が「よい」などとは言っていないので、最後に念のため……。

島国ですからね。隣の国が見えない。結果、日本での絶対評価で考えがちになる。
あと、ほとんど同一民族の集団が住んでいるおかげで日本人は日本人しか集団として相対しないから日本人しか悪口の対象となる存在がいない…日本人同士のドロドロの悪口合戦は外人が一番、不思議に思うことのようです。
なんで、日本人同士で悪口を言うのだーと。
あと日本人が政治家の悪口を外人に言うのも不思議だと。外人も自分の国の政治家の悪口はボロクソいいますが、同国人同士の間だけ。
他の国に対してはできるだけ褒めるそうです…

なんのかんのいって、日本の政府は民主主義とも法治国家ともいえない状況にあるのですが、日本の社会は確実に近代社会であり、近代国家なのですよ。民間の間の契約はきちんと守られているし、守ろうとするし、会計は複式簿記ですしーだからきちんとした企業経営ができる会社がある。(小室直樹氏は近代国家か、どうかを見分ける指標として複式簿記を導入しているかがポイントだと常々言っておられました)もっとも政府の機関や独立行政法人なんかは単式簿記なんだそうで、全く前近代的組織だといえるのです…福島事故の対応がきちんとできないのも前近代的組織だからです。(中国なんかも複式簿記は導入してないという話を聞きます。マスコミがどれだけ宣伝しようと、あの国は近代国家ではない。前近代国家なのです)
維新なんて大分、メッキが剥げてきてますが、僕が唯一、支持してた政策は政府機関に複式簿記を導入しようというものです。
おそらく、このアイディアは橋下ではないでしょう。彼にそんな頭があるとは思えない。船中八朔見ても、その後の政策のブレブレ具合からみても、そもそも彼は政治がわからない。雰囲気とカンカクで打ち上げ花火を上げるのがうまいだけ。
高橋洋一氏あたりの提案ではないかとみているのですが。
Posted by Cipher at 2013年08月23日 23:07
夜勤仕事さん、おひさしぶりです・・・またお得意の「自虐的日本人論」ですか(笑)。ドイツに関してはグリーンなイメージが強かったのでこの記事はショックですが、国際的な核シンジケートの闇やWHOとIAEAの癒着はすでに広く知られていますから、「日本人だけがだめ」などと思っている人そもそもいるのでしょうか。

ただ連日報道されている福島原発の汚染水海洋流出問題を見れば「日本はダメ」なのは紛れも無い事実。その理由についてはCipherさんが「福島事故の対応がきちんとできないのも前近代的組織だから」と指摘されています。半年ほど前のジャパンタイムズ記事に、東電退職者有志が、国際社会からのヘルプを依頼するために米国へ講演に出かけたときの内容が掲載されていました。縦割り行政、買収されている地域社会、政府と痴呆や除染作業に関わっている業界との癒着等、まさに日本の前近代的社会のあり方を指摘しています。

The Japan Times 「日本は国際社会にただちにSOS発信せよ」
http://www.japantimes.co.jp/news/2013/03/14/national/japan-urged-to-send-out-global-sos-over-no-1-plant/#.Uhf35XyCjL9

また先日ドイツのメルケル首相がナチスのナチス時代のダッハウ収容所を訪れましたが、 私の思っていることと全く同じことが中央日報の社説に書かれていました。

中央日報 【社説】成熟と未熟、あまりにも違うメルケル首相と安倍首相
http://japanese.joins.com/article/280/175280.html?servcode=100

彼女は当日のスピーチで "fills me with deep sadness and shame"(私は深い悲しみと恥で一杯ですとか、"a horrible and unprecedented chapter of our history"(私たちにとって恐ろしい前代未聞の歴史のチャプター)と、はっきりと戦争責任を認めているのに対し、日本国首相の安倍 晋三は、「侵略戦争の定義は定かでない。政府が歴史の裁判官になって単純に白黒つけるのは適切でない」(衆院予算委)と言葉を捏ね繰りまわし、将来太平洋全体が汚染されるというシミュレーションまで出ているのに、平気で原発を売り歩く破廉恥ぶり。「過去の過ちから学ぶ国」と「過去の過ちを繰り返す国」、まさに「成熟」と「未熟」な国家の違いですね。なんという「お子ちゃま国家」!

カレイドスコープ「福島の汚染水で太平洋は終わり」
http://kaleido11.blog.fc2.com/blog-entry-2309.html

客観的な「自己批判」と「自虐」とは全く違います。ちなみに夜勤仕事さんの論法でいけば、「ダメな日本人学者」や「ダメな日本人政治家」「ダメな日本の原発業界人」のオンパレードであるこのブログ自体自虐的なのでは。
だったらなぜ読んでいるのでしょうね(笑)。
Posted by アムステルダム at 2013年08月24日 10:00
メルケル首相は、厳密に国益にそって発言をされているのであり関数を解くように起案されているでしょう。それは安倍総理の場合も同じでしょう。公的発言というものは慎重に過不足なく作られているものです。
アメリカに「明白なる運命」があるように、ドイツにも「東方への定め」があります。なんのためにエルベ川事件があるのでしょう。それは自明です。国家には未熟も成熟もありません。国民を抱えて国家それぞれが生き残りを模索しているだけです。
外国人の新聞がなにをいうのも自由なのは、日本国憲法で保護してあげているからです。日本への侮辱とも思える非礼な言葉を慎む良識くらいあればいいのに、随分常識がないですね。
あなたのコメントのお陰で、安倍総理がこれまでより好ましく思えてきました。これはあなたが望んだことではないと思いますが。
Posted by つきのわっくま at 2013年08月24日 20:40
韓国では放射能のせいで日本製の菓子類の叩き売りがされているとのこと。海外ではいまだに日本の野菜は輸入制限がされています。福島の汚染水の処理なくしては国際的な信用を得ることさえ難しくなってきたのにも関わらず、原発を売りに中東に出かける安陪首相は、私にとってまさに「糞尿をたらしながら食事をしている」図。

過去の侵略戦争について白黒つけずにして、国の方向性など見出せるのでしょうか。日本の立場を明確にせずに将来の方向など見出せるのでしょうか。そんな立場の明確でない国といったい誰が付き合いたいでしょうか。

安陪首相の頭が関数のように過不足なく計算されているという証拠はどこにあるのですか。もしかしたら脳みそからっぽの口ペラ男かもしれないじゃないですか。現に日本人は震災後2年間「安全だ安全だ」と騙され続けてきましたね。この院長先生のブログがまさにそのすべてです。欧米メディアでは、日本政府の無策、危機感度の鈍さに驚き、国際的な告発がなされる可能性もあるそうです。

http://financegreenwatch.org/jp/?p=35161

間違えは誰にでもあることですが、二度と間違えないように努力するのが誠実な大人。同じミスを繰り返すのは子供か、能力的に不適合な人。期待度は人によって違いますから、つきのわっくまさんが安陪首相に満足しているのならそれでけっこう。しかし、戦争も放射能も人間の生命に関わることであることを忘れないでください。すべての人間にとって、人生は一度きりであることを忘れないでください。私にとって生命を大切にする国は成熟した国、軽んじる国は明らかに未熟な国です。
Posted by アムステルダム at 2013年08月24日 22:31
私の名前を覚えている方がいらっしゃるとは驚きですね。返答します。

>>客観的な「自己批判」と「自虐」とは全く違います。

全くその通りです。そして私は「客観的な自己批判」をするのなら、その題名として

「日本が世界一貧しい国である件について」
「日本に殺されず幸せに生きる方法」
「おかしいことを『おかしい』と言えない日本という社会へ」

というようなものをつけるのはおかしいと思います。それともあなたは「日本は世界一ひどい」ということが「客観的な事実」だと思われるのですか? 

もっともこの題名については、著者ではなく出版社がつけたものかもしれませんが、著者が拒絶することもできるわけですから、結局同罪です。

>>「日本人だけがだめ」などと思っている人そもそもいるのでしょうか。

いくらでもいるでしょうに(笑)。あなたもその傾向がありますよ。

>>「過去の過ちから学ぶ国」と「過去の過ちを繰り返す国」、まさに「成熟」と「未熟」な国家の違いですね。なんという「お子ちゃま国家」!

こんな文章からもやはりあなたの自虐も相当ひどいなと思われます。なぜなら「過去の過ちを繰り返す」のが日本だけとは到底信じられないからです。

たとえばこれは今年のテレビ番組ですが

http://www.nhk.or.jp/worldwave/marugoto/2013/05/0508.html

>>「外国人の排斥を主張する極右組織、ネオナチ。
そのメンバーによる連続殺人事件の裁判が、今週ドイツで始まりました。
ドイツの主要メディアも、連日この事件を報道」
「トルコ人など10人が殺害されたこの事件。
動機は外国人への憎悪と言われ、ドイツ社会に衝撃を与えています。
ドイツ社会に、今なお勢力を保つネオナチ。
その背景にあるのは、ドイツ社会に根付く経済格差です。
市民
「多くのドイツ人が仕事もなく、路上で生活している。
外国人が何もかも手に入れているのは許せない。」
巧妙に社会に浸透するネオナチ。
その現実に、ドイツはどう向き合っているのでしょうか。

日本にも外国人差別はあると思いますが私は寡聞にして「日本で極右が外国人を襲撃して10人も殺した」事件を知りません。もしあったら教えてください(関東大震災の時の虐殺事件は知っています。私の言うのは「最近」の事件です)。

>>木村記者
「事件は、ネオナチの危険性を過小評価していたため、ネオナチや極右組織がひそかに根を広げていたという反省を、ドイツ社会に突きつけるものとなったからです。
2000年から7年間にわたって犯行が行われたことからしても、グループがそれなりの組織力をもち、支援者がいたことをうかがわせています。
しかも、ネオナチによる犯行と発覚するまで10年以上もかかったことで、今回の事件を巡っては、捜査当局とネオナチが癒着していたのではないか、という疑惑も呼びました。
警察などの捜査機関は、一連の事件を、トルコ人同士の内部抗争との偏った見立てで捜査し、被害者の遺族を含む多くの外国人が執ような取り調べを受けました。
さらに、事件関連の捜査資料が破棄されていたことが明らかになり、情報機関の長官が辞任するスキャンダルも起きています。
ドイツでのネオナチを巡る議論と、ネオナチや極右組織が社会に根を広げつつある現状を取材しました。」

これが「過去の過ちから学ぶ国」の姿でしょうか? こういうことが現実に起きている国のどこが「成熟した国」なのですか?? 

繰り返しますが私は「日本はすばらしい」とは言っていません。大変日本政府に憤りを感じています。しかし私はあなた(たち)のように「日本だけがひどい」「日本が最悪」「欧米の国と比べると日本は」とは言いません。なぜならそれは間違っているからです。

さらにそう考えることによって日本人は「より大きな真の敵」への批判をやめ、「あやつり人形にすぎない小さな敵」ばかりに批判の目を向けるようになるからです。そして本当の巨悪は批判を免れる。

原子力問題において、日本の真の敵とはアメリカです。日米原子力協定の存在を抜きにしてこの問題は語れない。原子力だけではない。アメリカはいいように日本を操っています。日本人は何よりもまずこの現実に目を向けるべきなのです。韓国や中国に文句を言うよりも前に。

ところがあなたのような自虐が好きな人はアメリカ批判よりも「お子ちゃま国家」というふうに日本を叩くことを優先する。なぜならあなたは恐らくまともな人なので、日本の戦争犯罪に対して罪悪感がある(私にもあります)。そしてそこをうまく利用されて、アメリカに都合がいい世論を作るような「自虐ロボット」に仕立てられているのです。

自虐洗脳にかかっているあなたにこれを理解しろというのはほとんど無理でしょうが、あなたのような人たちが善意で「日本はひどい」「日本は最悪」と言えば言うほど、真の敵は批判されすに済み、日本をますます簡単に操ることができるのです。

わからないでしょうがねぇ……。

そうそう、日本政府がアメリカにいいように扱われているのと同様、日本人女性は白人(または黒人)男性からみたら「都合のいい性の相手」としてみられている傾向があるそうですね。世界のあちこちで「日本の女は実に簡単だ」と言われているようです。

相手が外国人となると常識が働かなくなって安易に言いなりになる日本人女性が多すぎることも、日本人の自虐の証明ですね。ひどい女性になると「日本人と結婚するのは意味がない。かっこいい白人と結婚することに意味がある」とか言って外国人女性を唖然とさせたりしています。この背景には白人との混血をやたらありがたがる日本のテレビの影響がありますね。

ある女性は「本国では無職」だと言ったフランス男性と結婚することを「自分がセレブになったみたいだ」とすら本に書いています。あきれ果てますね。

「パリ症候群」という「若い日本人女性に大変よくみられる一種の症状」があるそうです。フランス(パリ)をあまりにも崇拝するあまり、現実のパリとのギャップに精神を病んでしまうとか。これも外国(特に白人の国)を崇拝して日本やアジアを低くみる自虐洗脳の成果です。

いい加減に自虐はやめませんか。
Posted by 夜勤仕事 at 2013年08月25日 02:47
“住んでみたらドイツ 8勝2敗で日本の勝ちで、日本は、実態のほうがイメージよりも良い唯一の国だそう。”(夜勤仕事さん)

“外国人の新聞がなにをいうのも自由なのは、日本国憲法で保護してあげているからです。・・・だから日本は良い国?”(つきのわっくまさん)

東電による放射能による海洋汚染という人間の生命を根本的に脅かす事態を傍観の形で黙認している日本政府に対して、国際的な告発がなされる可能性も出ている今、このエルベ河の記事や私のコメントを読んで「ほらね、日本もそう悪くないじゃないか」というこのような議論の方向は的外れもよいところ。

“国家には未熟も成熟もありません。国民を抱えて国家それぞれが生き残りを模索しているだけです。”(つきのわっくまさん)

未熟も成熟もなく生き残りを模索しているだけ・・・そうですか。こと汚染水に関しては、東電はその場しのぎ、政府はほったらかし、真摯に模索しているという印象は受けません。「未熟も成熟もなくただ生き残りのみを模索する」というのは、国や社会に関して確たる価値感もビジョンもなくその場しのぎで生きるということですから、首相として国の立場を明確にしない安陪首相とつきのわっくまさんはたしかに意気投合するかもしれませんね。

“メルケル首相は、厳密に国益にそって発言をされているのであり関数を解くように起案されているでしょう。それは安倍総理の場合も同じでしょう。”(つきのわっくまさん)

安陪首相にとっての(厳密な関数計算結果のような?)国益とは何か、まさにそれが今問題にされているのです。安陪首相の国益と国民の考える国益にあまりにも隔たりがあると多くの人が感じているからこそ、院長先生のブログに実に多くの方がアクセスしているのではないのですか。

一見まことしやかですが、まじめに読むと問題の本質からどんどん逸れていってしまうようなコメントに皆様充分ご注意ください。
Posted by アムステルダム at 2013年08月25日 09:08
人のブログで節度のない発言を繰り返すことは不自然なことだし、失礼だというのが私の理解です。2チャンネルなど別の場所で大いに議論なさるか、ご自身のブログで発信された方がいいのではないでしょうか。
Posted by つきのわっくま at 2013年08月25日 10:00
もう少しこの場で反論を続けさせていただきます。大事なことだと思いますので。

>>一見まことしやかですが、まじめに読むと問題の本質からどんどん逸れていってしまうようなコメントに皆様充分ご注意ください。

それはあなたのコメントのことです。具体的に明らかにしましょう。

>>このエルベ河の記事や私のコメントを読んで「ほらね、日本もそう悪くないじゃないか」というこのような議論の方向は的外れもよいところ。

全く的外れです。私は繰り返し「日本はすばらしい」「日本は悪くない」とは言ってないと書いていますよ。私が指摘しているのは「外国は日本よりずっと上」という不必要な奴隷根性を植えつけようとすることの危険性です。

米軍基地問題、年次改革要望書、原子力協定、白人黒人混血のテレビ垂れ流し……どれをとっても大問題なのに、日本人はあまりにも鈍感ですね。ちょっと韓国流ドラマが放映されるようになり領土問題(これは「ちょっと」ではありませんが)が起きただけで火のように中国や韓国を批判する人たちが出てくるのに、もっともっと何千何万倍も悪質なアメリカに対しての怒りが全く世論となって沸き上がってこないのはなぜか。ここが重要です。

その理由こそ「日本はだめ」「欧米諸国はすばらしい」という自虐洗脳に他ならないと私は主張しているのです。批判されるべきアメリカが批判されないのは、自虐洗脳がブレーキをかけるからです。中国韓国にはそんな洗脳がないからブレーキがかからない。

日本人は洗脳されているので「欧米基準」「欧米人基準」で物事を考えようとします。それ自体が奴隷根性であり、さらにその「欧米(人)基準」それ自体も奴隷根性によって大幅に上方修正されています。

「日本が世界一貧しい国である件について」
「日本に殺されず幸せに生きる方法」
「おかしいことを『おかしい』と言えない日本という社会へ」

という本の題名でもそれがわかります。なぜなら日本が世界一貧しいなんてことはありえないからです。途上国のスラムの子供たちがどれだけ貧しいか我々は知っています。子供が武器を持たされて戦闘に参加し殺したり殺されているひどい国のことも知っています。独裁政権で言論の自由がない国もたくさんあります。

ということは、つまりこの題名は欧米基準でつけられた題名だということになります(それを許可したメイロマ氏やフィフィ氏もそれを認めてしまっていることになりますね)。子供が武器を持たなければならない国とか、スラムで子供がゴミまみれで暮らしている国というのは、この人たちの頭の中では「世界」の中に入らないのです。そうでないのなら、なぜこんな題名が平気でつけられるのでしょうか?? 

しかも欧米にだってスラムがあることを考えれば、この人たちの「欧米基準」自体が先程書いたように大幅に上方修正されていることがわかります。

あなたも全く同じです。たとえばこの文章によくそれが出ています。

>>東電による放射能による海洋汚染という人間の生命を根本的に脅かす事態を傍観の形で黙認している日本政府に対して、国際的な告発がなされる可能性も出ている今

もちろん原発事故は国際的大問題です。私は少しもそれを否定しません。しかしそれでは私が示したネオナチはどうなんですか。現実に外国人が殺されているのに「国際問題ではない」とでもお考えですか?? 国際的な告発がなされる可能性がないのなら外国人が殺されても大した問題ではないのですか。もしかすると殺されたのがトルコ人だからですか? もしフランス人やアメリカ人が犠牲になっていたら話は別になるんですか?

トルコ人が殺されそれを隠蔽しようとする勢力が存在し、ドイツ社会にネオナチが徐々に浸透していっても依然としてあなたにとって「ドイツは成熟した国」「過去の過ちから学ぶ国」であり続けるのは一体全体なぜなのですか? 

あなたはトルコ人の視点に立ってないんじゃないんですか。白人基準の欧米基準。それがあなたのものの考え方なのではないですか。

明らかにドイツも日本も過去の過ちを繰り返しています。それなのになぜあなたはドイツを絶賛し、日本を必要以上に貶めるのですか。それが欧米崇拝の奴隷根性であると言っているんですよ。そしてそれは害毒なのです。その害に気がついている日本人が本当に少ない。だから日本はいつまでもいつまでもアメリカの言いなりの奴隷であり、政府レベルにとどまらず個人のレベルにおいてすら「日本人と結婚するより白人と結婚して白人ハーフを産みたい。その方がかっこいい」という人種差別国際結婚が横行中です。海外洗脳が進むあまり、日本人女性の国際志向は「少子化の時代に適齢期の女性がこれほど海外流失しているのは問題」(趣意)と政府統計にまで書かれるほどになっています。

まだ何か反論されるのであれば、ぜひともネオナチについてお書きください。ネオナチが社会に浸透してもドイツを「成熟した、過去の過ちから学ぶ国」であるとみなす理由は何なのか、を。外国人が10人も殺されても「成熟した国」であると見なす理由はなんなのか、を。それと日本でそういう事件が最近起きているかどうかもお調べください。

全く無視して中身のない反論をしても説得力はありません。
Posted by 夜勤仕事 at 2013年08月26日 15:32
少し調べて見ましたが、ネオナチによる10人殺害はドイツ人警官も一人犠牲になっているので正確には外国人10人ではありませんでした。

ですがさらに調べてみると、こんな書き込みも見つかるので、実態はもしかするとこんなものではないのかもしれません。

http://plaza.rakuten.co.jp/2012kuroneko/diary/201303170001/

>>バーバラ先生は「東ドイツでは1年間に10人を超える外国人が闇に殺害されている。現地の警察はこのような問題に対して敢えて関与しないから、事件の真相が明かされることはない」「東ドイツで夜間路面電車に乗るときは自転車を持ち込んで、ネオナチが来たらすぐに逃げ出せるようにしておかないと身ぐるみ剥がされる」などと、およそ民主主義社会ではありえないような現状を語ってくれた。

http://dyh-jyh.shiruman.net/6-siruman-74-03.htm

>>人通りの多い駅で、日本人女性が襲われ、カバンを強盗された話などは掃いて捨てるほどあるとのことで、私などは絶好のカモに見えて仕方ないそうです。ですから私の印象と、実態は違っているのかもしれません。現にネオナチと思われるスキンヘッドドイツの青少年は、西側の田舎町であるビーネフェルトにあふれていました。

何とも恐ろしい話ではありませんか。

もちろん私もネオナチの存在は知っていましたが、こんなことになっているとは知りませんでしたしこの事件についても裁判についても全く知りませんでした。

この事件で「過去から学んだといわれてきたドイツの評価は失墜した」と書いてある記事も見つかりました。

http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/crime/2942560/10700941

>>このNSUの事件の捜査過程で明るみに出たのは、警察と情報当局による見過ごしや過失、驚くべき怠慢によって捜査が妨げられていたことだった。とりわけ情報当局は、捜査の真っ最中に常習的に極右勢力の危険性を過小評価しており、ナチス・ドイツ(Nazi)の過去から学んだといわれてきたドイツの評価は失墜した。

まぁそうでしょう。単なるネオナチによる暴力ではなく、その裏に上記のようなことがあったわけですから。そう感じないのはよほど「ニブイ人」だと言えるでしょう。

念のために書きますが、私は「ドイツはネオナチ問題がある。日本はずっとマシ」と言いたいわけではないし、原発事故とその対応のひどさとネオナチ事件を相殺したいわけでもありません。

私が批判しているのは白人崇拝欧米崇拝の奴隷根性です。「日本はひどい」「日本だけがダメ」という奴隷根性がアメリカの巨悪を見えにくくしているのです。いまや中学生高校生の中にも「中国は嫌い」とか「韓国は嫌い」などと言う人がいます(私はこれを一概に悪いことであるとは言いませんが)。その一方でアメリカの実態を知らない。日本がアメリカにいいように操られている実態を知らない。

日本を批判したいのならそれこそ冷静に客観的に批判すればよいのです。ネオナチのドイツを「成熟した国」「過去から学んだ国」と持ち上げ、それに比べて日本を「お子ちゃまの国」などと貶めて非難する必要がどこにあるのか。

何度も繰り返しますが「外国に比べて日本は云々」という論調は欧米崇拝の奴隷根性に拍車をかけ、アメリカによる日本支配をたやすくさせます。「悪いのはすべて日本」という考えからアメリカ批判が生まれるわけはありませんね? 「本当の敵」を考えることなく、日本政府や東京電力「だけ」を批判して「日本はとにかくひどい・世界最悪」だと考えて道徳的満足感を得るのです。そういう自虐者たちは原因を「日本以外」に求めることは道徳的にけしからんことであると思うので、ますますアメリカは免罪されます。

そしてこれは白人崇拝による人種差別にもつながります。この差別は、たまげることに「日本人が日本人を」人種差別するのです。「日本人の子供よりハーフの子供の方がかわいい」というのはそれです。歴史上こんな馬鹿げた人種差別が存在し得たのかどうか知りたいものです。

我々は恐るべき「真の敵」と戦わなければなりません。「日本は未成熟」「それに比べて海外は」という論調は、なんの役にも立たないどころか真の敵を見えにくくするという点で、はっきりとした「害毒」なのです。

たとえば北原みのりという日本人女性の例ですが、従軍慰安婦関連の橋下発言についてこれ以上ないぐらいの怒りを見せながら(これ自体を批判するわけではありません)、韓国の男尊女卑については「外側から見る気楽さってあるじゃないですか」などと途端に甘くなってしまうのはなぜなのか。

http://blog.goo.ne.jp/grk39587/e/1a35b45d9596ec46dc3aa226840ddaf2

まるで韓国でなら男女差別があったっていいじゃないかとすら思えるような口調です。「どうせ威張られるんなら、こっちの男(韓国人男性)に威張られた方がいいや(笑)」とまでこの人は言っています。とても真剣に男女差別を問題にしている人とは思えない。

結局同じなんです。ネオナチのドイツを「成熟した国」「過去の過ちから学んだ国」と評するのも、韓国の男尊女卑について「外側から見る気楽さってあるじゃないですか」「どうせ威張られるんなら、こっちの男に威張られた方がいいや(笑)」というのも。その根底にあるのは「真の悪」に対する怒りではなく、屈折した自虐根性でしかない。それが目を曇らせていることに、当人たちはまるで気がついていないようです。そしていつまでもいつまでもこの種の害毒をまき散らす。結果として真の敵を免罪するのですから、悪質極まりないというべきでしょう。
Posted by 夜勤仕事 at 2013年08月27日 02:35
ドイツに関連してこんな「まとめ」を見つけました。事実ならこれはかなりひどい。こういう国を「成熟した社会」という人は、一体何を見ているのだろうか。海外にいれば物事が見えるというわけではないようですね。見えている人もいるし、全く見えない人もいるらしい。

http://togetter.com/li/562763#c1230338

以下上からの引用

そう、ドイツ人学生には、有色人種の留学生は「同じ学生」ではなかった。
私も、何度「私も受講生なんですけど」と言って出席表を取り上げに行ったことだろう。
そのうちにコツをつかんだ。にっこり笑って、「このゼミはアーリア人専用ですか?なら、そう表示しといてください。ナチの時みたいに」
SeikoHishinuma 2013-09-12 01:34:44

と言ってやるのだ。
そうすると、ドイツ人は慌て始める。「人権派」学生が私の隣に座り、必ず出席表を回してくれるようになる。
歴史学科だったので、通用した技かもしれないが。史学科でも、時代によって違って、中近世史が一番やられる。
SeikoHishinuma 2013-09-12 01:38:18

男子トイレについては確かめようがなかったが、女子トイレは「外国人出て行け!」という落書きだらけ。あの当時、写メ撮れたら、証拠に残しておきたかった。
毎日、毎日がそんなことの繰り返し。出席表を回してもらえないのが苦痛で、授業に来なくなった生徒も多かった。
SeikoHishinuma 2013-09-12 01:48:09

町に出ても、「外国人出て行け」と怒鳴られる。トルコ人留学生は、「それだけじゃない。KZに送ってやる!っていうのも言われたよ」と言っていた。
インド人留学生は、S-Bahn(地下鉄)に中でドイツ人に囲まれ、ビールとポテトチップスを頭からぶっかけられた。命が惜しくて、我慢した。
SeikoHishinuma 2013-09-12 01:56:14

日曜日の昼間に散歩をして、そろそろ帰ろうと中央駅のバス停に向かっていた。中央駅広場にさしかかったところで、何人かの鉄パイプを持った若い男たちが、「外国人出て行け!」と叫びながら、バス停にいた有色人種めがけて鉄パイプでめった打ちにしてきた。
SeikoHishinuma 2013-09-12 02:06:32

私は、偶然前を歩いていたドイツ人一家4人が私の周りを取り囲んで立ってくれたおかげで難は逃れたが、血まみれの人が十数名倒れていた。その鉄パイプの男たちは駅構内でも同じことをして逃げて行った。救急車が来るまでが異様に長く感じられて、「早く!早く!」と叫んでいた。
SeikoHishinuma 2013-09-12 02:09:19

救急車が駅前に何台も来て、被害者がすべて運ばれるまで、その場から動けなかった。被害者は20名以上に上った。
その日、そういうことが起きたのだから、ニュースになるかと思ってテレビのニュースを見ていたが、まったくそのことはやってなかった。そんなことは日常茶飯事だったのか。
SeikoHishinuma 2013-09-12 02:12:23

バスや電車の中でも、隣にトルコ人が座ると、急に席を変えるドイツ人もいた。
電車で国境を越えるとき、電車内で国境警察が「パスポートの提示をお願いします」と来るのだけれど、日本人以外の有色人種には「パスポート、出せ!荷物、見せろ!」と横柄な物言いになる。
SeikoHishinuma 2013-09-12 02:19:40

見ていて、不愉快だった。
あるロシア人が、「韓国人とか、中国人とか、あいつら、クズだよな。人間じゃねえ。あ、日本人は別だよ。金持ちの国で、金持ってるもん。日本人は好きだよ」と言った。
この言葉で、国境警察の態度がわかった。
SeikoHishinuma 2013-09-12 02:22:20

一度、横柄な物言いをする国境警察に、「あの、私もアジア人なんで、荷物、見ます?」と絡んでやったら、「いえいえ、けっこうですよ!パスポートでじゅうぶんです!ありがとうございました!」と当惑した様子だった。これには、スウェーデン人たちも協力してくれた。
SeikoHishinuma 2013-09-12 02:25:48

スウェーデン人学生たちは、国境警察の前にどかっと自分たちの荷物を投げ出して、「見ろよ」と。
なかなか気持ちがよかった。
アタと同時期の有色人種留学生たちは、「人権」「ナチズムの克服」を唱える国で、このような経験をしたのである。
SeikoHishinuma 2013-09-12 02:35:04

わかりやすい経験を挙げよう。2000年のハノーファー万博に行ったときのことだ。万博なのだから、全世界からのお客様をもてなす機会のはずだ。
SeikoHishinuma 2013-09-12 02:47:36

ところが、私がドイツ館へ行ったときのこと。私はムスリムではないが、有色人種への差別として書いておく。入り口で、コンパニオンらしきお姉ちゃんがドイツ館のパンフレットを配っていたが、私が入ろうとしたとき、嫌な顔をしてさっとパンフレットをひっこめた。
SeikoHishinuma 2013-09-12 02:49:46

私はすかさずにっこりして、「ここはアーリア人専用ですか?だったら、外に看板を立てておいて下さいね。ナチス時代のように。そうしたら、間違えませんので」と大きな声で言った(いつもの作戦)。そうしたら、そこにいたドイツ人たちが大慌て。館長が飛んで出て来て、平謝り。
SeikoHishinuma 2013-09-12 02:52:52

困り果てた顔のコンパニオンのお姉ちゃんからパンフレットを取り上げ、「いえ、ドイツはそういう国だと思っておりますので。怒ってませんよ」と言ってやった。ドイツ館に入ると、ドイツ人の入場者たちも、「大変失礼しました」と私に謝ってくる。
SeikoHishinuma 2013-09-12 02:56:00

「あんなことがあって、残念です」と口々に。で、みんなが私に一番展示物を見やすい場所を譲り出した。日本で言うと中学生くらいの女の子がやって来て、「とても残念です。私に案内させてくれませんか?」と言って来た。そのご好意は嬉しかったので、「ありがとう」と受け取った。
SeikoHishinuma 2013-09-12 02:59:19

こういういい人たちもいるんだけど、「言われないとわからない人たち」がいる。だけど、ネオナチやそのシンパに言うと、命がなくなる可能性もあるので(言ってもわからない人たちだし)、これは言えない。私も万博会場だから言えたことだ。
SeikoHishinuma 2013-09-12 03:02:44

そういえば、書き忘れていたが、私が留学中、大学の留学生向け授業の課題で、私ともう一人の日本人留学生で、「ドイツ人の日本に対する意識」をアンケート方式で集計し、発表することになった。そのアンケートに「日本はヨーロッパ型民主主義を受け入れるべきか」という項目を入れた。
SeikoHishinuma 2013-09-12 03:19:19

正確な数字は忘れたが、ほとんどすべてのドイツ人がそれに「はい」と答えた。日本型民主主義があると思ってもみないのだろう。ヨーロッパの価値観を受け入れること、それが人類の普遍的な幸福につながるととらえていることがよくわかった。
SeikoHishinuma 2013-09-12 03:22:13
Posted by 夜勤仕事 at 2013年09月14日 12:47
わたしの国籍は日本です。

本当に怒りを向ける対象がアメリカだとするのならばわたしに何ができるのでしょうか。

自国の愚かな政府にさえ通じないのに。

有権者である以上、まず日本への働きかけしかないと思うのはこの国の大人として間違いなのでしょうか。東電や日本政府には被害者として強い怒りを覚えています。
Posted by マツダマツコ at 2013年09月14日 21:28
マツダマツコ様。

おそらく私に向けられた投稿だと思いますので、ケンカにならないように(笑)返答します。

>>本当に怒りを向ける対象がアメリカだとするのならばわたしに何ができるのでしょうか。

あなたにできる範囲でアメリカに怒ればよいと思います。その「できる範囲」というのはあなたのお仕事やら環境やらによって変わるので、一概には言えません。

>>有権者である以上、まず日本への働きかけしかないと思うのはこの国の大人として間違いなのでしょうか。

間違いです。

事実、このように行動している人がいます。

http://www.youtube.com/watch?v=eoFGOInhVjo

ですが、規模的にはぜんぜん少ないですね。しゃべっている人と、録画している人と……。

もう少し人がいるものはないかなと思って探してみましたら

http://www.youtube.com/watch?v=ek-3gzTx0uM

こういうのもありました。ですがこれはシリア攻撃に反対するデモで(もちろんそれが悪いわけではありませんが)、アメリカが日本に対して行っていることへのデモではないようです。

それに対して、韓国・中国大使館への抗議活動はどうでしょうか。

http://www.youtube.com/watch?v=4wNcQnQZmno

http://www.youtube.com/watch?v=J2u_QqSTVfA

数において圧倒していますね。

正直私は韓国・中国は反日国家と言ってよいと思いますし、個人的に好きではないことも事実ですが、しかし日本に対してやっていることはアメリカの方が何千万倍も悪質です。ところが日本人はアメリカには怒らずに、中国・韓国にばかり怒っている。

「そんなのはネトウヨだけ」ですか? そうなのかもしれません(笑)。

でも、もう少しまともな人たちも、悪いけど本質が見えていません。アメリカに怒らずに自国政府にばかり怒っています。

http://www.youtube.com/watch?v=_SrPCFtbu1U

「経済産業省前・反原発抗議デモ」です。大変な人数が集まっているようです。

ですが、本当はこういうデモはこの規模のまま、アメリカ大使館の前で(も)やるべきことなんです。日米原子力協定で明らかなように、日本の原子力政策は日本政府ではなくてアメリカによってコントロールされているんですから。TPPだって沖縄の米軍基地だって、すべてはアメリカの利益のために存在するわけですから。郵政民営化もアメリカの指示だったことは明らかになっています。

国の根本にかかわる政策をぜーんぶアメリカに指示される。これが独立国ですか?? これに抗議しないで何に抗議するの? 中国韓国に対するデモはあきれ果てるばかりですが、アメリカを放置して「日本政府」にばかり文句を言っているデモも、また五十歩百歩と言わざるを得ないのです(もしかすると私の勘違いで、アメリカ大使館の前でも同様な規模の抗議運動があるのかもしれませんが、少なくとも動画としては私は見つけられませんでした)。

まだシリア攻撃とかそういうことにはアメリカ大使館に人が(そこそこ)集まるのに、原発やTPPその他では人が集まらない。アメリカではなく自国政府のところにしか行かない。

いかに日本人が巨悪の正体を理解できないでいるのか、よくわかるではありませんか。

要するに、コントロールされているのは政府だけでなく、また個人も洗脳されているのです。アメリカに、そしてアメリカ人に好感を持つように。

もちろん9.11以降はそれまでとは状況が変わっていますから、気がついている人もいます。屈辱感を味わっている人もいる。こんなのを見つけました。

https://twitter.com/tetuo64/status/238985986435063808

ですがこれはやはり例外的な人です。すごい人になると「米軍基地は日本のために存在する(米軍が本気で日本を守ると思ってるらしい)」とか「アメリカの思うままに動くことで逆にアメリカを操る」とか「アメリカの指示通りにすることが日本の国益になる」とか、開いた口がふさがらないことを言い出します。

こんな調子ですからアメリカ大使館でちょっとしたイベントがあると……

http://www.youtube.com/watch?v=nHVVGWlJJLQ

喜んで集まる日本人。どこまで奴隷なのか……。

>>東電や日本政府には被害者として強い怒りを覚えています。

そこで終わっているのなら、あなたもまた悲しき奴隷なのです。本当の巨悪に怒りを向けてください。
Posted by 夜勤仕事 at 2013年09月15日 05:37
夜勤仕事さまへ

黒幕のことは知っています。わたしがその奴隷であることも。あなたはちがうようですが。

この隷属状態から抜け出すためにあがいていておっしゃる巨悪に挑む術を持ち合わせていないのがわたしの現況です。

なにか雲の上からの声に聞こえるのですが、たぶんわたしの聞き取り能力の問題なんでしょう。さっそくありがとうございました。
Posted by マツダマツコ at 2013年09月15日 10:39
>>わたしがその奴隷であることも。あなたはちがうようですが。

私は常に「奴隷でありたくない」と思っているので、そう思っていない鈍感な人よりは奴隷度(?)が少ないと自負しています。

たとえば白人がにこやかに笑っている広告を見ると、白人広告に怒りだしたマレーシアの人たちのように不愉快な気持ちになります(2002年にあった事件。もはやネットでもあんまり残っていませんが、こんなのがありました)。

http://www.ne.jp/asahi/sun/wind/zak/zakki22.html#1217

一方圧倒的多数の日本人はテレビに出てくる白人黒人混血の多さになんにも疑問を感じずに「国際化だもんなぁ」と自分たちが奴隷にされていることも知らず毎日毎日洗脳され続けています。これもまた「アメリカに抗議できない日本人」に一役買っています。

とはいえ、そういう私も日本国の住人である以上、つまりは奴隷国の住人であるわけで、どんなに意識の上で抵抗しても所詮は奴隷の一人であることにかわりはありません。だから私は自分なりに抵抗しています。

>>この隷属状態から抜け出すためにあがいていておっしゃる巨悪に挑む術を持ち合わせていないのがわたしの現況です。

そんなことはないでしょう。昔ならいざ知らず、現代はこうやって一個人が多くの人に発信できるネットがある。一人でも多くの日本人が巨悪の存在に気がつき、アメリカ言いなりの日本はおかしい、と声を上げることが大切だと思います。「西洋に比べて日本は」式では、いつまで経っても出てくるのは傀儡政府でしかない日本政府批判だけなのです。今の総理大臣が倒されたって、また同じようなのが出てくる。結局「元」を絶たないとどうもならないということにいい加減に気がついてもいい。

でも現状は10年前よりはよほどマシになっています。さすがにアメリカの日本支配に気がつく人が増えてきました。でも依然としてテレビ・雑誌の白人黒人混血広告による日本人洗脳を「おかしい」と批判できる人はまだまだまだまだ……本当に少数です。日本人はグローバルしか知らない。グローカルこそ大切だというのに。

>>なにか雲の上からの声に聞こえるのですが

よく意味がわかりませんが、私はただのオッサンですから、庶民としてしか話ができません。
Posted by 夜勤仕事 at 2013年09月16日 02:22
夜勤仕事さま

丁寧に応答してくださりありがとうございました。

雲の上と申し上げたのは もしかすると怒りの矛先を今の権力側から逸らそうとされる意図をお持ちで、そのような視点で、現実のご苦労なくネット上でのみ抵抗者を抑え込む活動をされている方なのかもしれないと考えたためです。

もう一つは、有効と考える抵抗についての方法論が真逆なためでした。

いろいろな抵抗の仕方があるのですね。なにが現状を突破する解なのかはわかりませんが参考にさせていただきます。ありがとうございました。
Posted by マツダマツコ at 2013年09月16日 10:47
>>もしかすると怒りの矛先を今の権力側から逸らそうとされ

アメリカを批判するということは当然「アメリカ言いなりの日本政府」批判につながりますね。たとえば郵政民営化が「アメリカの指令」だと国民の圧倒的多数が知ってそれを批判すれば、当然それを押し進める日本側も批判されることになるわけです。

原子力協定然り、TPP然りです。本当に原発をなくしたいのなら、米軍基地をなくしたいのなら、なぜ根本原因であるアメリカに抗議をしないのか。日本政府「だけ」批判していたのでは、アメリカは何とも思わないでしょう。

>>もう一つは、有効と考える抵抗についての方法論が真逆なためでした。

偉そうに書きますが、私は平均的日本人よりもほんの少しは「アメリカ洗脳」「自虐洗脳」から解けていると思います。すっかり洗脳されてしまっている人たちは、恐らく私のことを右翼かなんかだと思うでしょうが、全然違います。

私は天皇制を否定します。民主主義に特権階級はいらない。また侵略戦争を批判します。南京虐殺は事実あったと思います。

その一方で、私は愛国心教育はきわめて大切であると思います。国歌・国旗を重んじない現状の教育現場は悲惨であると考えます。

中国・韓国については反日国家で好きではありませんが、しかし本来は日本ががっちりと手を組まなければならない大切な友人となるべき国々であり、友好の道を絶つことはあってはならないと考えます。

……ほら、言ってることが右翼だったり左翼だったりして、わけわからないでしょう?(笑)

それはみんなみんな自虐洗脳にかかって、本来あるべき愛国心すらよくないもののように考えてしまうからです。また欧米崇拝洗脳にかかって、欧米の「よいところ」ばかり見て悪いところに気がつかないからです。

なぜそんなことになってしまったか。

日本は侵略戦争でアジア諸国に大変な惨禍をもたらした。「南京虐殺はなかった」とかいう恥知らずは別として、平均的良心的日本人はこれを大いに恥じるわけです。

そして恐ろしいことに、この良心の働きを敵は利用する。つまり「日本は悪いことをした」という罪悪感をうまく利用して、日本人の誇りを封じ込めることに成功したのです。

「愛国心があったから、日本はあんな戦争をしたんだ。日本人の誇りなんていらない。人間としての誇りがあればいい」

こういう「一見」大変すばらしい考えによって、日本人は愛国心教育を失います。国歌・国旗すらないがしろにする。それは実は、奴隷の第一歩なのです。

なぜなら愛国心を失い、よりどころを失った日本人がよりどころとするのが「欧米標準」すなわちグローパルスタンダードだからです。国際化が悪いことだなんて、誰も思わない。本当は「グローカル」という概念もかなり前からあるのですが、異常なほどこのグローカルという言葉の方は耳にしません。グローカルは愛国心復活につながり、いつまでも奴隷でいたい日本人にあわないからでしょう。

そして「アメリカは正しい」「日本はひどい」式の、欧米にへつらうだけの奴隷根性が日本を覆い尽くす。価値観まで「白人や黒人は美しい。ハーフはかわいい」と奴隷化され、日本語で簡単に言える言葉までカタカナで言い換えるようになる。クリスマス・バレイタインのみならずホワイトデーとかハロウィンとか余計な祝日まで商業主義でどんどん取り入れ、しかもこれに疑問を抱く人たちが皆無に近い状態です。

とにかく一億総奴隷化と言っていいありさまでしたから、もっとも信頼するべき日本人の中にも奴隷が普通にいました。たとえば佐高信氏は大変高く評価されている方ですが、それこそ「日本はダメ」ばかりを繰り返しアメリカ批判を全くしてこなかった人です(私の知る限り、ですが。もっとも最近は変わっているのかもしれません。最近あまり読んでいないので)。

こういう「辛口評論家」の力によって、良心的な日本人もみんな自虐洗脳にひっかかり結果としてアメリカによる日本支配を批判することなく「日本の政治はひどい。アメリカの政治は立派」と思っていた時代(主に9.11以前ですが)があったのです。天下りなんてものも「日本だけがこんなことをやってる」ようにずっと言われていましたね。

http://kamogawakosuke.info/2000/10/10/%E3%83%81%E3%82%A7%E3%82%A4%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%81%AE%E5%A4%A9%E4%B8%8B%E3%82%8A/

仕方がない面もあります。みんな自虐洗脳にかかっていたんだから。「アメリカ合州国」を書いて痛烈にアメリカ批判した本多勝一氏ですら「日本を変えるのはガイアツしかない」みたいなことを書いていたように思います(詳細は忘れてしまいましたので、勘違いかもしれませんが)。

しかし、影響力のある人の間違いというのは罪が重いのです。リーダーが間違った方向に人々を先導して行けば、取り返しのつかないことになる。間違いなく「日本をダメにした一人」と言えるでしょう。恐らくご本人は全く理解していないでしょうが……。
Posted by 夜勤仕事 at 2013年09月16日 13:41
夜勤仕事さま、真意を丁寧に紐解いていただいてよくわかりました。3日間の考える時間が終わりまた明日から考える余裕のない苛立たしくふがいないサラリーマンの日常に戻ります。ここに来られる方からはいろいろなものがいただけます。院長先生、いつもありがとうございます。
Posted by マツダマツコ at 2013年09月16日 23:56
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