2013年08月02日

原子力兵器と核発電所

 日本では、おなじ核分裂を使ったエネルギーでありながら、

「原子力」= 平和利用
「核」=軍事利用

なる刷り込みがなされています。このため、フクシマで大規模なヒバクシャが発生しても、ヒロシマ、ナガサキは知らんぷり。原発と原爆はおなじもの・・橋爪文氏と主張している人はごくごくわずかで、いまだに原子力と核は別物だといっている人間が多いことには驚き呆れます。

ナガサキは、被爆者団体自体が、原発政策に口を差し挟むのを強制的に止めさせられ、それにしたがうもののみが、語り部として生計を立てることができます。挙げ句の果てには、あのはだしのゲンを生んだ広島市長までが、次の妄言

広島平和宣言「原爆と原発は別物」 市長が盛り込み 本紙インタビュー
2013.7.26 19:20 (1/2ページ)[節電・原発]
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「原爆と原発はきちっとした区分けが重要」と語る松井市長=広島市役所

 広島市の松井一実市長は「原爆の日」の8月6日に営まれる同市の平和記念式典で読み上げる「平和宣言」に、原爆と原発事故は別物との認識を明確にしたうえで、エネルギー政策に関する内容を盛り込むことが26日、分かった。産経新聞のインタビューに応じた松井市長は「核兵器反対がなかなかうまくいかないから、(原発の)放射能被害で参りましょうかという、駆け引きには使わないでほしい」と述べ、原爆と原発を同一視して論じることに不快感を示した。

 松井市長はインタビューで、福島第1原発事故の被害者について「放射能被害に対しての心配は分かる」と理解を示したうえで、原爆と原発の違いに言及。「人殺しのための絶対悪の核兵器と、人間のエネルギー造成のために使う技術は、きちっとした区分けが重要。一緒にしないでくださいということ」と説明した。

 また、原発について「問題があってもずっとやれということではない。国民の経済生活やエネルギーの確保、料金問題などを考え、再生可能エネルギーとのバランスをどうしていくか。政府がそこをしっかり国民に説明して解決すべき問題だ」と述べた。
 松井市長は平成23年4月に就任。過去2回の平和宣言でも「脱原発」に踏み込まず、「市民の暮らしと安全を守るためのエネルギー政策を一刻も早く確立すること」を求めてきた。

 昨年の平和記念式典では、平和記念公園の会場周辺に市民団体が多数集結し、「再稼働やめろ」などと叫ぶ場面があり、出席者らが原爆死没者に黙祷をささげる最中も、声をあげていた。


 このような市長だからこそ、原爆展示を縮小しようと企てているのでしょう。

先日、クローズアップ現代で、「はだしのゲン」が取り上げられました。


この番組で私にとって、印象深かったのは、
・世界20カ国語に翻訳されている
・我々一人一人が核の被害をきちんと勉強することで、核兵器を止めることができる
・ウクライナの人たちも、このマンガを読んで私たちと同じだと感じている

はだしのゲンは、広島で平和教育にも利用されていますが、その利用自体に反発する「被爆者団体(平和と安全を求める被爆者たちの会)」までいるのですから、私には信じられません。

 核兵器と原発が全く同じものであることは、ステファニー・クックが著書で書き出したとおり。原料が同じで、被害も同じなんですから、当然全く同じものですよね。

 実は、(平和的核爆発)なる用語まで、原子力村は用意しています。
平和的核爆発(へいわてきかくばくはつ Peaceful nuclear explosions,PNEs)は核爆発を巨大な発破と捉え、土木工事や採掘など平和的に利用することである。1960年代から1970年代にかけて、アメリカ合衆国やソビエト連邦で何度か試みられた。1968年の核拡散防止条約において、非核保有国の締約国は国際的監視の下で平和的核爆発を行うことができるとされている。

パキスタンの平和的核爆発


 もしかすると、このように言わないと、米国との安全保障に差し障りがあるから、日本は報道統制しているんでしょうかね。広島市長には是非とも「平和的核爆発」を推進していただきたいものです。

◆関連ブログ
原発と原爆はおなじもの・・橋爪文氏2011年10月02日
なぜ、ナガサキが原発に口を閉ざすのか。2013年05月08日
原子力その隠蔽された真実の著者 ステファニー・クックのインタビュー2013年07月01日
posted by いんちょう at 20:56| Comment(3) | 原子力
この記事へのコメント
平井憲夫さんと言う方を私は最近まで知りませんでした。

【原発がどんなものか知ってほしい 】
http://www.iam-t.jp/HIRAI/pageall.html

原発利権も、TPP利権も全てはNWO(新世界秩序)、延いてはロスチャイルドに繋がるのでしょうか。
Posted by たまご。 at 2013年08月03日 00:00
お疲れ様です。
いつも勉強になります!ありがとうございます!!

さて
>「原爆と原発はきちっとした区分けが必要(by広島市長松井)」

とのことですが、

原爆:アメリカが一気に日本人虐殺するために初めて人類に使用した大量非戦闘員虐殺兵器

原発:自国内に置き、じわじわと自国民を殺害し、同時に支配階級たちが国を食い物にするテロ兵器

こういう明確な区分けっすね?
Posted by unimaro at 2013年08月05日 23:36
「はだしのゲン」を取り上げたクローズアップ現代は、本当にいい番組だった。

中沢氏や奥様や編集者のお言葉が一語一語染み入ってきて、頭を垂れた。世界各国の言葉に訳したボランティアの人たちの途方もない手間を想像しては「なんとまあ、奇特な方達がいるものよ」と恐縮した。

そして、自分の自堕落な生活を反省し、少しでもまともになって、少しでも近隣の役に立てるババアに成長したいものだ、と思ったのです。誓って本当です。

番組を観ながら、いろいろな思いに浸っていたものだから、番組が終っても動画をストップさせなかった。
番組に浸りながら、「なんで、皆様のワンちゃん放送が、こんなにもまっとうな番組を提供してくれるのかなあ」とも考えていた。考えに耽っていたので、動画ストップボタンを押し損ねたのだ。

もしかしたら、ほんとうに「国民の皆様」のほうを向いてくれることにしたんだろうか?
これまでのことを反省して、国民の皆様とともに安全で平和な社会を作ろうと改心したのかな?
このヒネタババアでさえ、老骨にムチ打って、ご近所でボランティアなぞをやりたくなってしまったほど、「はだしのゲン」とそれにまつわるエピソードには人を動かす力があるものね。

それで善人になりたくなったババアが「私にはなにができるかなあ」とまで考えをめぐらせ始めた瞬間、「あなたも復興支援サポーター」が始まった。
宮城の海水浴場を皆で整備したと?! ボランティア皆で力を合わせて、海水浴場ができただと?!

「鬼ババアになる」と心に決めている私は、ここで我に返ったのである。「ゲン」と「復興支援」の2つの番組編成では、素直な視聴者を被曝するように仕向けているじゃないか、とね。
すなわち、
ステップ1
皆様が「なにか自分でもできるボランティアをやりたいなあ」と思うように、感動的な話を放送
ステップ2
皆様が「被災地のボランティアに行こうかな」と思った瞬間、すかさず被災地の復興をご紹介

でもね、ワンちゃんはとっても優しい。言葉には出さないけれど、「なにも彼の地で汗水かいてボランティアなぞしなくてもいいんだよ」と教えてくれる。復興番組の締めの言葉は、皆様に優しく語りかける。
「あなたにもできる支援。夏休み、あなたを海水浴場が待っています。」

もちろん、以上は、とてもヒネタ見方である。

もしかしたら、この2つの番組編成は、絶妙なバランス感覚に基づくものかもしれない。
すなわち、「戦争で使う原爆は悪い」けれど、「原子力発電は平和利用なので、原発事故については深刻に考えるべきではない。」
Posted by デス妻 at 2013年08月08日 15:53
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