2013年08月28日

汚染水流出は、INES Level-5 (スリーマイル相当)

汚染水漏れ「レベル3」に=上から5番目、2段階引き上げ―福島第1原発・規制委
時事通信 8月28日(水)11時47分配信
 東京電力福島第1原発で放射能汚染水が保管されていた鋼製タンクから大量の水漏れが起きた問題で、原子力規制委員会は28日開いた定例会合で、国際原子力事故評価尺度(INES)の暫定評価をこれまでの「レベル1」(逸脱)から「レベル3」(重大な異常事象)に引き上げることを決めた。
 レベル3は上から5番目の評価。国内では過去に、1997年に起きた動力炉・核燃料開発事業団(当時)東海事業所(茨城県東海村)アスファルト固化処理施設の火災・爆発事故などの例がある。
 今回のタンクから漏れた汚染水について、東電は総量を約300トンと推計。当初公表していた120リットルから大幅に増え、ストロンチウムなどのベータ線を出す放射性物質は約24兆ベクレル放出された計算になった。


 ちょうどいい例題だと思います。このような評価を見て、ふーんそうか。では、発表を垂れ流すことしかできない日本のマスコミ記者のレベル。

まず、INES評価を調べてみます
レベル影響の範囲(最も高いレベルが当該事象の評価結果となる)参考事例
基準1
事業所外への影響
基準2
事業所内への影響
基準3
深層防護の劣化
7
深刻な事故
放射性物質重大な外部放出:ヨウ素131等価で数万テラベクレル以上の放射性物質の外部放出原子炉や放射性物質障壁が壊滅、再建不能 チェルノブイリ原子力発電所事故1986年
福島第一原子力発電所事故(暫定[1]2011年
6
大事故
放射性物質のかなりの外部放出:ヨウ素131等価で数千から数万テラベクレル相当の放射性物質の外部放出原子炉や放射性物質障壁に致命的な被害 ウラル核惨事(キシュテム事故)(1957年
5
事業所外へリスクを伴う事故
放射性物質の限定的な外部放出:ヨウ素131等価で数百から数千テラベクレル相当の放射性物質の外部放出原子炉の炉心や放射性物質障壁の重大な損傷 チョーク・リバー研究所原子炉爆発事故(1952年
ウィンズケール原子炉火災事故1957年
スリーマイル島原子力発電所事故1979年
ゴイアニア被曝事故1987年
4
事業所外への大きなリスクを伴わない事故
放射性物質の少量の外部放出:法定限度を超える程度(ミリシーベルト)の公衆被曝原子炉の炉心や放射性物質障壁のかなりの損傷/従業員の致死量被曝 フォールズSL-1炉爆発事故(1961年
東海村JCO臨界事故1999年
フルーリュス放射性物質研究所ガス漏れ事故(2008年)等
3
重大な異常事象
放射性物質の極めて少量の外部放出:法定限度の10分の1を超える程度(10分の数ミリシーベルト)の公衆被曝重大な放射性物質による汚染/急性の放射線障害を生じる従業員被曝深層防護の喪失 旧動燃東海事業所・アスファルト固化処理施設火災爆発事故(1997年
東北地方太平洋沖地震によって福島第二原子力発電所で起こったトラブル(暫定[2]2011年)
2
異常事象
かなりの放射性物質による汚染/法定の年間線量当量限度を超える従業員被曝深層防護のかなりの劣化 関西電力美浜発電所2号機・蒸気発生器伝熱管損傷(1991年)等
1
逸脱
運転制限範囲からの逸脱もんじゅナトリウム漏洩(1995年
関西電力美浜発電所3号機・2次冷却水配管蒸気噴出(2004年)等
0+
尺度以下
安全に影響を与え得る事象 関西電力美浜発電所3号機2次系配管破損事故(2004年)等 
0−
尺度以下
安全に影響を与えない事象 新潟県中越沖地震に伴う東京電力柏崎刈羽原子力発電所での一連の事故(2007年)等 
評価対象外安全性に関係しない事象


 ヨウ素換算という言葉が出てきました。このヨウ素換算を調べてみますと、原発事故評価レベル7と、セシウムのヨウ素換算値の計算式(by INES)

を見ますと、ストロンチウムは20倍とあります。

24兆ベクレル=24テラベクレル= 480テラベクレル(ヨウ素換算)と簡単な計算で出てきます。

数百テラベクレルの放出ですから、放出量ではレベル5 に相当します。そして定義

「原子炉の炉心や放射性物質障壁の重大な損傷

にもあたりますね。つまり、フクシマで漏れた放射能漏れは、普通に評価すればレベル5に相当するわけです。それをレベル1と発表して、いやいやレベル3だったと発表する。なんと見え透いた報道なんでしょうか。そして、この点を尋ねた報道各社の記者はいたのでしょうか?いい加減、規制機関の発表を垂れ流して満足するのはやめてもらいたいと痛切に思います。

フクシマの放出量は、(種々計算はありますが)
ヨウ素 15万テラベクレル
セシウム137(ヨウ素換算)48 万ベクレル

つまり、この2核種だけで63万ベクレルに及ぶわけですから、余裕でレベル7であることを認識しましょう。どこかの医大の教授がチェルノブイリの1/7と言ったところで、レベル−7であることは疑いようもないのです。

◆関連ブログ
IAEA Level8新設へ2011年06月22日
チェルノブイリとの違い。(放射能汚染について)2011年04月13日
タグ:汚染水
posted by いんちょう at 22:44| Comment(9) | 原子力
この記事へのコメント
タンクから漏れ出た大量の水で、土壌がドロドロになり脆弱化し、その土壌の上に耐久性がたったの5年のタンクがあり、その中には、まだまだ沢山の高濃度の汚染水が入っている状態ということですよね。
さらに、海側だけに地下水対策の遮水壁なるものをつくったために、地下水が上昇した事によって、いまにも崩れ落ちそうな建屋の下の土壌が脆弱化しているということですよね。
この後、何が起きるのでしょうか?

果たして2020年に日本はあるのでしょうか。いま何か良い知恵を出さなければ本当に終わってしまいます。オリンピックどころではありません。
Posted by 肝澤幅一 at 2013年08月29日 22:04
レベル5なんですね。本当は。。。
貴重な情報をありがとうございます。
海洋汚染で全世界に迷惑をかける日本。
魚はもう食べられなくなる?
海の生き物はどうなる? 悲しすぎです。

今日、NHKで参院選の票がおかしいと(自民議員のですが)、
不正選挙を認めるニュースが流れました。

とうとう本当の事を認めた、、、。
隠しきれなくなったと言うことでしょうか?

おごり高ぶった人達が起こした不祥事。
責任はいつか必ず取ってもらう。
忘れない。
許さない。
あきらめない。 

その前に生き残らなければ・・。サバイバルですね。
Posted by 不正選挙 at 2013年08月29日 22:18
他所様の測定データを拝見したら、福島市東部地区、どえらいことになっていますね!

なにがあったんでしょうか?

http://gm10fukushima.web.fc2.com/
Posted by ハマの住人 at 2013年08月30日 10:40
今日の新潟日報朝刊より

●汚染水問題申請の障害に
 柏崎刈羽安全審査 東電社長が認識 本紙インタビュー

 東京電力の広瀬直己社長は30日、新潟市中央区の新潟日報メディアシップで本紙の単独インタビューに応じ、柏崎刈羽原発6、7号機に関する原子力規制委員会への安全審査の申請問題について「福島第1原発の汚染水を管理できていないのは(申請への県民の)理解を頂くための一つのハードルになっている」と述べ、汚染水対策などへの理解を得ながら申請時期を慎重に見極めていく考えを示した。

 汚染水問題に対しては国際社会でも懸念が高まっており、政府は来週、福島第1原発の汚染水問題の抜本的対策の概要を公表する予定。建屋への地下水流入を遮断する「凍土遮水壁」などの具体策が盛り込まれ、国費投入に関しても言及する見通しだ。そうした対策の実効性が、柏崎刈羽原発の安全審査申請時期の判断に影響を与える可能性がある。
 広瀬社長は汚染水問題に関し「原因を究明し、対策を示して理解を頂ければと思う」と発言。汚染水を貯蔵するタンクからの漏れの原因を特定することや、対策の道筋を示すことが東電の申請方針に理解を得るポイントの一つになるとの認識を示した。
 汚染水問題の対応について泉田裕彦知事は28日の東京都内での会見で「東電の信頼性を判断する要素だ」と指摘していた。
 ただ、知事は、過酷事故時に放射性物質を減らしながら外部に放出するフィルター付きベント設置をめぐり、安全審査前に県に事前了解を得るよう求めている。
 県と東電の事務レベル協議は続いているが、知事との再会談の見通しは立っていないという。広瀬社長は「(申請を判断する上で)期限はない」とし、「文書のやりとりではなくぜひ直接お会いしたい」と話し、引き続き知事に会談を求めていくことを強調した。
 県の事前了解を得ないまま申請を強行する可能性については「そういうことをしなくても済むように最後まで頑張る」と語った。
 さらに柏崎刈羽原発で実施している安全対策などについて理解を得るため、社外取締役を含めた東電幹部と、本県の首長や県民との対話の場を定期的に設け考えを表明。信頼回復のための社内組織の強化にも取り組むことを明らかにした。
Posted by 新潟県民 at 2013年08月31日 09:15
当然レベル5なんでしょうが認める気配無いですね
嘘つき集団は嘘がばれても開き直りで国民の税金から宣伝費でマスコミ黙らせる
これが利益が得られない他の国の出来事なら叩きまくりなんでしょうね
Posted by 南部のアホな大阪人 at 2013年09月02日 00:40
タンク汚染水の漏れた場所では1.8Sv/h程の線量とのことですが、β線が主でγ線は僅かであるゆえ遮蔽は楽だと言ってますね。β/γ比は100程度以上あるのでしょうか?

タンクの内容物のβ/γ比と、2011年大放出時のβ/γ比はどの程度異なるのでしょうか?防護無しに普通の人が吸引・摂取してしまったのはβ核種のほうが遥かに多かったのではないでしょうか。γ線によるサーベイマップよりも実は何十倍もβ線核種で汚染されているこということになりませんか?
Posted by 通りがかり at 2013年09月03日 02:54
今日の新潟日報朝刊より

●汚染水 国が全面に
 柏崎市長会見 東電の対応批判

 柏崎市の会田洋市長は4日の定例会見で、東京電力福島第1原発の汚染水漏えい問題について「その場しのぎというか後手後手に回っている」と東電の対応を批判し、「対策について福島の理解を得るのは東電では駄目。国が責任を持った対応をせざるを得ない」との考えを示した。
 汚染水問題をめぐっては政府が3日に対処費用として470億円の投入を決めた。会田市長は「東電に全てを任せる枠組みに問題があり、国が前面に出ることが必要。状況はかなり深刻で、今後の動向を注目したい」とした。
 柏崎刈羽原発へのフィルター付きベント設備設置に関する完全協定上の事前了解をめぐり、県と東電との協議が難航していることについては「ベースとなる互いの信頼関係をどう構築していくのか。信頼がないと難しい」と述べた。

・・・その東電を信頼して、安全審査申請の事前了解を行った柏崎市のくせに(笑)。なるほど、自分達の稼ぎに繋がる柏崎刈羽再稼動については、「これはこれ」ですか。
Posted by 新潟県民 at 2013年09月05日 12:41
今日の新潟日報朝刊より

●新潟の4浄水場で汚泥からセシウム

 新潟市水道局は11日、阿賀野川浄水場(江南区)で2日に採取した汚泥から1キログラム当たり146ベクレル、巻浄水場(西蒲区)で7月10日に採取した汚泥から最大同72ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表した。いずれも天日乾燥した汚泥。
 また、9月4日に採取した満願寺浄水場(秋葉区)の汚泥から同101ベクレル、戸頭浄水場(南区)の汚泥から同20ベクレルを検出した。共に機械脱水した汚泥。水道水からは検出されていない。

・・・これもある意味汚染水問題。
しかし、巻の浄水場からも検出されましたか・・・。
Posted by 新潟県民 at 2013年09月12日 18:28
今日の新潟日報朝刊より

●汚泥からセシウム 新潟の3浄水場

 新潟市水道局は9日、青山浄水場(西区)で9月30日に採取した天日乾燥汚泥から1キログラム当たり最大72ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表した。
 また、10月3日に採取した満願寺浄水場(秋葉区)の汚泥からも1キログラム当たり142ベクレル、戸頭浄水場(南区)の汚泥からも同39ベクレルを検出した。共に機械脱水された汚泥。水道水からは検出されていない。
Posted by 新潟県民 at 2013年10月10日 18:50
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