メルトダウンを起こしたフクシマは1〜3号機の合計200万キロワット程度。この程度のメルトダウンで福島県どころか、東日本、西日本、そして北半球、南半球まで、被曝させられてしまったのは、皆さんご承知の通り。
原発を止めるのは、もちろん日本だけでは何の意味もありません。韓国の原発が爆発しても九州は終わりますし、中国も同じ。では、世界にある原発はどのような状況なのか。一体どのような国がどれだけの発電量を持っているのか。このようなことは、日本原子力産業協会がきちっとまとめてくれています
日本と世界の原子力から
世界の原子力発電開発の動向
世界の原子力発電所は429基 約3億9000万キロワット

たかだか、200万キロワットの作り出した死の灰で世界がどうのこうのと言っているに、稼働中の原発はなんと、その100倍もある。開いた口がふさがらないと言いますか、このままでは地球滅亡は確実でしょう。
原子力発電国の動向(日本を除く計30カ国・地域)を見ますと、
原子力発電国の動向(日本を除く計 30 カ国・地域)
1)アジア・中東:6ヶ国・地域(中国、韓国、台湾、インド、パキスタン、イラン)
(2)欧州:15ヶ国(フランス、英国、スウェーデン、フィンランド、ドイツ、ベルギー、チェコ共和国、スイス、スペイン、ブルガリア、ハンガリー、スロバキア、ルーマニア、スロベニア、オランダ)
3)CIS:3ヶ国(ロシア、ウクライナ、アルメニア)
4)北米:2ヶ国(米国、カナダ)
5)中南米:3ヶ国(メキシコ、ブラジル、アルゼンチン)
6)アフリカ:1ヶ国(南アフリカ)
.新規導入国等の動向(計 43 ヶ国)
1)アジア:10ヶ国(ベトナム、インドネシア、タイ、フィリピン、マレーシア、シンガポール、カンボジア、バングラデシュ、モンゴル、北朝鮮)
2)中東・北アフリカ:16ヶ国(トルコ、イスラエル、UAE、ヨルダン、クウェート、サウジアラビア、カタール、、オマーン、イラク、エジプト、リビア、アルジェリア、チュニジア、モロッコ、スーダン)
3)欧州:7ヶ国(イタリア、ポルトガル、ポーランド、リトアニア、オーストリア、ギリシア、ノルウェー)
4)CIS:2ヶ国(ベラルーシ、カザフスタン)
5)中南米:2ヶ国(チリ、ベネズエラ)
6)アフリカ:5ヶ国(ナイジェリア、ガーナ、ケニア、ナミビア、ニジェール)
7)オセアニア:1ヶ国(オーストラリア)
そして、まだ、高速増殖炉もやる気満々

狂っているのは日本だけではありません。世界中です。これらを止めるにはどうしたらいいか。簡単です。新規建設を止めさえすればいい

JAIF TVから
このように建設を続けている−逆に建設のない空白期間ができてしまえば、この業界は崩壊するのです。この核シンジケートを倒そうと正面切って戦うのではなく、手足にからみついて、自由に動かすことができないようにすればいい。いくら巨象に見えても奴らは歩かない限り(新規建設を続けない限り)、倒れてしまうのですから。強い強いと思わず、弱点に目を向ける。大事なことだと思います。
真理は時の娘。なのですから
(補足)上記資料は、いけいけどんどんでどんどん原発発電用量が際限なく増えているように見えます。
原発発電量6・8%減 12年、国際チームが報告
2012年に世界の原発が発電した電力量は2兆3460億キロワット時で、前年比6・8%の減少だったとフランスや英国、日本の国際調査チームが11日、発表した。世界の原子力発電の現状に関する報告書で明らかにした。
発電量の減少は3年連続で、ピークの06年比では11・8%のマイナス。総発電量に占める比率も過去最低の10%にとどまった。
調査チームの一人、細川弘明ほそかわ・こうめい・京都精華大教授は「世界の原子力産業は下り坂にある。一方で、インドと中国では原発の発電量を再生可能エネルギーの発電量が上回るなど、再生可能エネルギーの優位さが目立っている」と話している。
チームはフランス在住の原子力コンサルタントのマイクル・シュナイダー氏や英・グリニッジ大のスティーブ・トーマス教授ら。
発電量が減少した分のほぼ4分の3が日本で、東京電力福島第1原発事故後に国内の原発が次々と停止した影響。12年の原発発電量トップ5の米、フランス、ドイツ、韓国、ロシアのいずれの国も前年から減少した。
2400万キロワット時で、ヒロシマ型原爆3発分といわれていますので、おおよそ10万発分の死の灰を1年間で作ってしまったことになります。適切な管理など、できるのでしょうか・・・
◆関連ブログ
目覚めるニッポン(原発全停止の朝)2012年05月06日
原爆放射能量の基礎知識2013年02月15日
タグ:世界の原発
報道しなくなったマスコミは原子力シンジケートから相当な圧力を受けているのでしょうか?オリンピックに巨額のお金をかけず、福島第一原発の危機に遣うベキです。
これから「原発と海水温上昇」をホームページに入れよう、その前に読ませて頂きました。
有難うございました。
原発に関することの真実を知らせていただき、有り難うございます。とても頼りにしています。
1986年のチェルノビルの事故のとき、ローマにいました。
その後の成り行きメディアを通して見てきましたが、チェルノビル周辺は、あまりにも悲惨です。
イタリアの原発事故に対するイタリア国民への対応と日本の対応は、正反対で、とても日本政府のいうことを聞いていらせません。
小出裕章さんの本や録画をたよりに事故以来これまでやってきました。東京生まれですが、九州にあこがれ、鹿児島県も大好きです。宜しくお願いします。
それが当たり前であり普通だと感じます。