プルトニウムファイル
を一読すればわかりますが、ヒロシマ、ナガサキの被爆知見など極僅か。それよりも米国兵士やさらにはロンゲラップ島、各国の被爆者達の方がはるかに精密な調査をしているのです。それなのになぜ、ABCCの調査がここまでもてはやされるのかと言えば、答えは一つ。敗戦国で行った調査だからです。すなわち、いくらでも数字のごまかしができるわけです。
原爆投下は予告されていた 国民を見殺しにした帝国陸海軍の「犯罪」古川 愛哲 (著)
p.28から
昭和59年頃、放射線医学では「最大許容法車線被曝量」のことばがまかり通っていた。それは広島と長崎の被ばく者の放射線障害の追跡結果で作成されたもので、原爆投下後の戦災と苦しみの中でなくなった方々が残した、貴重な国際的な医学遺産である。
ところが、このかけがえのない貴重な医学遺産は、無残にも改ざんされていた。戦後5年間、昭和20年から25年までにガンや白血病でなくなった被ばく者は、原爆被爆以前から罹患していた可能性があるとの屁理屈で、統計から外されていたのである。あえて「屁理屈」と書く。それは、核政策上のアメリカ側の指導であったからである。
当初は、爆発でけがや火傷をしていれば、放射線障害から外された。原爆は上空で爆破するので、その爆煙(キノコ雲)は成層圏にいたり、風とともに放射性物質は大気圏へ拡散し、地表に残留放射線は存在しない。「黒い雨」は地上の泥が舞い上がり振ってきたものに過ぎない。こうアメリカは強弁していたのである。
いずれにしても、広島と長崎に設置されたABCCが放射能の影響を少なく見積もるために意図的にデータを操作したのであった。ABCCは、その運営資金の9割をアメリカ政府、すなわちエネルギー庁が負担した施設で、被曝者の治療はせず、経過観察と解剖の統計を取ることを目的とした。
この事実が発表されたのは昭和62年(1987)のことだったが、心底から怒りがこみ上げたのを今でも覚えている。中立であるべき科学への幻想は、私の中で木っ端みじんに打ち砕かれたのだ。
核兵器の残虐性を否定するためアメリカ政府は、被曝者の放射能による影響を極端に少なく見積もったのだが、この政策に日本政府は追従した。唯一の被爆国を名乗りながら、日本政府は被曝者の救済には消極的だった。しかも、放射線の許容量を安易に認めて「最大許容放射線量」という言葉を平然と使用したのである。
−この昭和62年の事実発表について、詳しい方がおられたら教えてください。−
どうでしょうか。これなら、当初5年間に癌が発生しないことも、何の異常も起きないことは火を見るよりも明らかです。あの悲惨な被爆直後の5年間を無事に生き延びられたもののみが、統計の数字として集計されているだけなのです。
◆関連ブログ
アイリーン・ウェルサム(プルトニウムファイル著者)のインタビュー2012年10月29日
放射能と白血病の増加2012年02月18日
タグ:ABCC
「実験台になってたまるか!」と思ったそうです。
その判断は、当たっていましたね。
生涯、いろんな症状に苦しんでいました。
「手賀沼は福島の河川と同じ汚染状況」FGW 8/30
http://financegreenwatch.org/jp/?p=35510
「これでも東京は放射能の影響を受けていないというのか」FGW 9/18
http://financegreenwatch.org/jp/?p=36273
「首都圏も汚染継続はっきり」FGW 7/7
http://financegreenwatch.org/jp/?p=33212
「半減期の長いセシウム等は、汚泥などに蓄積し、それらを小魚が食べ、その小魚を雑食種のコイなどの大型種が捕食することで、放射能濃度が蓄積している可能性もある」・・・ということはやはり最終的な犠牲はやはり人間ですね。
どなたかのコメントによると、「東京は問題ない」と大ボラを吹いた安部晋三のあだ名はゲッペルスだそうですが、彼は最後に自殺したんですよね。安陪晋三はどうやって責任とるのかしらね。
先生。
ホッパーズの主催者さん。
参加者の皆さん。
ありがとうございました!
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/tiiki/kokusentoc_wg/pdf/22-niigata.pdf
申請認めたことと、これは関係ないのかな?
実験台、モルモット…
同じですね。今まさに福島県民健康調査の順番がまわってきたところです。
という記事を読んだ時は自発的に廃炉にするとは、やるもんじゃのお!三菱も大変だよなと思っていました。現地の写真を見ると環太平洋の地震地帯にありながら、原発のある場所は福島そっくり。いつ津波が来ても助からない状況に見えました。
しかし事実は市民が立ち上がって廃炉に追い込んだんですね。
下記のサイトをお読みくださればご理解いただけます。文中に福島事故から二週間後に8,800kmも離れた米国の地元の牛乳からも放射性物質が検出されたとする記事があって驚きました。日本の国内なら数日内に行き渡るということですね!
元NRC委員長のヤツコ氏の福島事故に対する苦言を日本政府は心して聞くべきだと痛感しました。しかしこうゆう正論を吐く人も米国では敬遠されるんですね。
参考サイト
http://toyokeizai.net/articles/-/20156?page=5
http://financegreenwatch.org/jp/?p=36596
ノーテンキな日本人なんか相手にせず、「自分たちの命が危険にさらされている」と真剣に受け止めアクションを起こしているのは海外勢。NUKE FREEという団体が、国連事務総長とオバマ大統領に対し、グローバルレベルで科学者や技術者を福島の使用済み燃料の取り出し作業に動員させるよう請願の署名を集めています。
請願署名サイト
http://www.nukefree.org/crisis-fukushima-4-petition-un-us-global-response
請願書(原文)
PETITION STATEMENT
At Fukushima Unit 4, the impending removal of hugely radioactive spent fuel rods from a pool 100 feet in the air presents unparalleled scientific and engineering challenges. With the potential for 15,000 times more fallout than was released at Hiroshima, we ask the world community, through the United Nations, to take control of this uniquely perilous task.
請願書(私訳)
福島原発第4号機における、地上30メートルのプールから放射能核燃料棒を取り出す差し迫った作業はまれに見る科学技術的な挑戦であります。私たちは国連を通して、この広島原爆の15、000倍の放射性降下物の可能性のある例のない危険な作業の管理を国際社会にお願いします。
いくらペラペラ喋っても国際社会はちゃ〜んと安陪のいい加減さを見抜いているってことですね。カリフォルニアで原発を廃炉に追い込んだのは市民だったとのコメントがありましたが、このNUKE FREE(ニュークフリー)という団体も、120,000人もの人々から署名を集めたことにより2007年新規の原発建設に対する500億ドルの貸付保証を議会で取り消すことに成功しています。この団体の発起人は何人かのミュージシャンとNUKE FREEの編集者、ハーヴェイ・ワッサーマン(Harvey Wasserman)。アメリカもいろいろな問題を抱えた国ではありますが、何かに立ち向かう際の団結力と実行力の強さを感じます。ヤツコ氏の福島に関する報告も載っています。
NUKE FREE
http://www.nukefree.org/
悪夢の進展を防ぐには、それ以上の地獄の現出を待つしかないと思う・・・我ながら疲れてますね(苦笑)。