群馬CTBT観測結果

CTBTに関しては、CTBT高崎観測所データがもたらす困惑と疑惑 も参考になります。
ここでトップに出ている「亜鉛−65」これが 3/15 15:55-3/16 15:55 にのみ検出されているのはなぜか。あまり気にとめていませんでしたが、俊鶻丸の責任者のひとりである三宅泰雄氏の「死の灰と戦う科学者」
内に亜鉛−65のことが書かれていました。
p.76
俊鶻丸調査団は解散し、科学者たちは研究室に帰った。しかし、仕事がそれで終わったわけではなかった。俊鶻丸の船上で観測されたデータの整理、持ち帰った海水、生物などのサンプルの分析に、彼らは忙しい夏を送らねばならなかった。その結果、予想しなかったいくつかの新事実が明らかにされた。そのうちの一例を挙げれば、魚の内蔵における放射性亜鉛65の発見がそれである。亜鉛65は核分裂生成物ではない。天然の亜鉛の中に48.9%を占める亜鉛64に中性子があたってできる。爆弾の外皮などに使われた金属中の亜鉛から生じた誘導放射性核種である。その亜鉛65がむしろ核分裂生成物より強いくらいの放射能を持って、魚の体内に濃縮されていたのである。この発見は、のちにのべる日米放射能会議の席上で発表され、海水の汚染問題とともにアメリカの科学者たちを驚かせたものである。
俊鶻丸調査団は解散し、科学者たちは研究室に帰った。しかし、仕事がそれで終わったわけではなかった。俊鶻丸の船上で観測されたデータの整理、持ち帰った海水、生物などのサンプルの分析に、彼らは忙しい夏を送らねばならなかった。その結果、予想しなかったいくつかの新事実が明らかにされた。そのうちの一例を挙げれば、魚の内蔵における放射性亜鉛65の発見がそれである。亜鉛65は核分裂生成物ではない。天然の亜鉛の中に48.9%を占める亜鉛64に中性子があたってできる。爆弾の外皮などに使われた金属中の亜鉛から生じた誘導放射性核種である。その亜鉛65がむしろ核分裂生成物より強いくらいの放射能を持って、魚の体内に濃縮されていたのである。この発見は、のちにのべる日米放射能会議の席上で発表され、海水の汚染問題とともにアメリカの科学者たちを驚かせたものである。
そして、日米科学者会議での発言
p.126 アメリカ科学者の驚き
会議は、すでに多くの研究成果と経験と知識を持つアメリカ側の科学者のレクチュアではじまり、それに対する質疑応答の形で進められた。アメリカの学者たちの報告や、彼らの持参した新鋭の器械から、私たちが大きい刺激を受け、新しい知識を獲得したことは言うまでもなかった。
しかし、この会議に日本の科学者が積極的な貢献をしなかったわけではない。
木村教授は久保山氏の遺体の臓器中に含まれていた放射性元素の分析結果を報告した。檜山教授や、長沢博士は魚の汚染の汚染の実態について述べた。
長沢博士から、魚の体内汚染物質中、最大のものは亜鉛65であると報告されたときには、アメリカの科学者たちの間でざわめきが起こった。アメリカ側の代表の生物学者ピアンソン博士は「亜鉛65?これは核分裂生成物ではない」とつぶやいた。
原水爆から出る放射性物質の大部分は、核分裂生成物である。しかし、このほかに、核分裂の際に出る中性子で、幾種類かの新しい放射性核種ができる。種々の元素の原子核が中性子を捕獲し、人工放射性元素ができる。その中の一つに亜鉛65がある。それまで、このような放射性核種で、魚が汚染されようとは、夢想だにされていなかった。
魚の中に亜鉛65を見いだしたのは、農林省東海区水産研究所の天野慶之、戸沢晴巳氏らのグループ、国立予防衛生研究所の川端俊治氏、東京大学農学部の森高次郎教授、佐伯誠道博士(現 放射線医学総合研究所)、および国立衛生試験所の長沢佳熊博士らのグループであった。
亜鉛65は前にも述べたが、爆弾の金属部の中にある亜鉛64(安定)に、中性子があたってできる放射性核種である。いまだに亜鉛65自体が海水中で検出されたことはない。にもかかわらず魚の中に亜鉛65が含まれていたのは、魚の体内に元素が濃縮されたためである。
海水中の安定な亜鉛は、わずか5㎍/l にすぎない。しかし、魚の中の亜鉛の濃度は、海水中の濃度の一万倍にも達している。放射性亜鉛は海水中の安定な亜鉛とともに、魚体内に濃縮されたのである。
会議は、すでに多くの研究成果と経験と知識を持つアメリカ側の科学者のレクチュアではじまり、それに対する質疑応答の形で進められた。アメリカの学者たちの報告や、彼らの持参した新鋭の器械から、私たちが大きい刺激を受け、新しい知識を獲得したことは言うまでもなかった。
しかし、この会議に日本の科学者が積極的な貢献をしなかったわけではない。
木村教授は久保山氏の遺体の臓器中に含まれていた放射性元素の分析結果を報告した。檜山教授や、長沢博士は魚の汚染の汚染の実態について述べた。
長沢博士から、魚の体内汚染物質中、最大のものは亜鉛65であると報告されたときには、アメリカの科学者たちの間でざわめきが起こった。アメリカ側の代表の生物学者ピアンソン博士は「亜鉛65?これは核分裂生成物ではない」とつぶやいた。
原水爆から出る放射性物質の大部分は、核分裂生成物である。しかし、このほかに、核分裂の際に出る中性子で、幾種類かの新しい放射性核種ができる。種々の元素の原子核が中性子を捕獲し、人工放射性元素ができる。その中の一つに亜鉛65がある。それまで、このような放射性核種で、魚が汚染されようとは、夢想だにされていなかった。
魚の中に亜鉛65を見いだしたのは、農林省東海区水産研究所の天野慶之、戸沢晴巳氏らのグループ、国立予防衛生研究所の川端俊治氏、東京大学農学部の森高次郎教授、佐伯誠道博士(現 放射線医学総合研究所)、および国立衛生試験所の長沢佳熊博士らのグループであった。
亜鉛65は前にも述べたが、爆弾の金属部の中にある亜鉛64(安定)に、中性子があたってできる放射性核種である。いまだに亜鉛65自体が海水中で検出されたことはない。にもかかわらず魚の中に亜鉛65が含まれていたのは、魚の体内に元素が濃縮されたためである。
海水中の安定な亜鉛は、わずか5㎍/l にすぎない。しかし、魚の中の亜鉛の濃度は、海水中の濃度の一万倍にも達している。放射性亜鉛は海水中の安定な亜鉛とともに、魚体内に濃縮されたのである。
(このメカニズムは、人間がヨウ素131を甲状腺に取り込んでしまうのと非常によく似ています)
核分裂生成物ではない亜鉛65が一体どこからやってきたのか。炉水中に亜鉛を注入して被曝低減する研究も行っていたようですが、これは亜鉛64をさけておりますし、被曝低減対策として炉心内には亜鉛64はほとんど使われていないはず。
3号機の爆発前後の中性子線の状況

この中性子線がオペフロに使われている亜鉛含有材料(おそらく何かがあるはず)を放射化して、大気中に放出してしまった。なおかつ、このような大規模な中性子(核爆発)反応は一度−3号機の核爆発−しかなかったために亜鉛65は一度しか検出されなかった。
と想像したら、考えすぎでしょうか。
◆関連ブログ
「海の放射能に立ち向かった日本人〜 ビキニ事件と俊鶻丸」-全部知ってる日本政府2013年10月07日
いまだに核分裂が継続し、Sb-125まで検出(メルトアウトの証拠)されているフクシマ2013年06月19日

正)中性子があたってできる
元都民今新潟県民さん
鉛Pbと亜鉛Znは名前こそ似ていますが、全く別の元素です。ひょっとして勘違いされているのかと思いましたので参考まで。
建屋の鉄骨も海辺と言うことで亜鉛めっきかも
http://www.youtube.com/watch?v=oeS5dRkyBi0
一部と二部があり、翻訳機能で日本語の字幕も読めます。
上のものは二部ですが、その2:40の辺りでZn72という表示がスクリーンに映し出されます。更には高濃度の鉛210、ポロニウム210、濃縮ウランまで検出されたという内容を知って腰を抜かしました。
ポロニウムってロシアの諜報機関に居たリトビネンコや最近ではアラファト議長もこれで毒殺されたという物凄いものです。
マンションの20階で検出されたということは遥か彼方まで飛んだということでしょ?
ですから高崎のCTBTの分析結果は間違いではないと私は思います。高崎で検出されたものは東京でも検出されてオカシイことはないでしょう。
三号機の爆発後については、燃料棒の破片が遠方で見つかったり、微量なウランやアメリシウムがアメリカで見つかったりと、日本政府や東電が絶対に認めようとしない核爆発であったことはすでに多くの人が確信しています。しかし私がとにかく驚いたのは、バカトロマヌケ丸出しの東電の使用済み燃料棒の管理法。
まだ5%くらいの熱が残っている使用済核燃料をプールに入れる際、東電はまるで重箱におせち料理を詰めるように、隅から順番に入れていたというのです。アメリカではこのような方法はとらず、熱を持った燃料棒は絶対に隣り合わせにせにしない「チェッカーボード方式」と呼ばれる方法でプールに沈めていくそう。使用済燃料が連鎖反応を起こしたら核爆弾と同じとんでもないことが起こるという性質を知っていれば、たとえしろうとでも「隣り合わせにしないほうがよい」と考えるのが常識でしょうが。面倒な作業は削除していたことは明らかです。もはやプール全体が水素爆発の影響で上方へ吹き飛ばされたような感じでしたから、これだけが原因とは言い切れませんが、使用済核燃料が正しく保管されていたなら連鎖反応も軽減されていたかも、としろうとなりに思うのです。
さらに、4号機の使用済燃料プールについては、再度大地震など何らかの理由で水が減ったり無くなることによるジルカロイ火災が心配されています。東電は4号機の使用済プールは震度6くらいまで耐えうると言っているようですが、地震だけが懸念要因ではありません。フェアウインドのガンダーセン博士によると、今はジルカロイ火災を消すための化学剤があるので、いざという場合のためにこの化学剤を4号機の使用済燃料プールの周りに置いておくようにと東電にアドヴァイスしているそうですが、東電はそれも拒否しているそうです。
事故直後ガンダーセン博士は、原子炉の内陸側にゼオライトの壁を作りそこで水をせきとめ、「汚染されていない水を海に放出する」ことを東電に提案しました。しかし東電は「金がかかる」と財政困難に陥り一部上場企業のステータスを失うことを恐れ拒否しました。これが破局の始まり、結局東電は何ひとつまともにできないバカトロマヌケ会社であることを全世界に証明した結果になりました。
東電は「カネ」と「人命」を天秤にかけ「カネ」を取った会社です。これは「個」よりも「全体」を重視する第二次大戦中の日本軍と同じ。ガンダーセン博士もつぶやいていました、「なぜ専門家の言うことを聞かないのか」と。こんな自意識過剰のバカトロマヌケ会社にもはや同情の余地はなく、早く解体し国際機関に対処をゆだねて欲しい。ニュークフリーで募っている潘国連事務総長への署名はすでに10万人を超え、現在も署名活動が続けられています。思いを同じにする方はどうぞご参加ください。
NUKEFREE.ORG 「フクシマは国際社会の管理下にすべき」
The World Community Must Take Charge at Fukushima
http://petitions.moveon.org/sign/the-world-community-must
たとえ財政破綻しても、健康な国民がいて恵み豊かな国土があれば国は再建できます。しかし病気の国民が溢れ汚染された国土ではもう終わりです。
先生の著書を薦めても読もうとしないので、朝食時に夫が食べている横で随所を読み聞かせていました。
夫は黙って耐えていましたが、時々、なぬぅ、と反応していました。
でも、3号機は核爆発は鼻で笑います。
3号機は先生がツイッターや講演会でご紹介されている動画を見ると良くわかると思うので、なんとかして見せようと思います。
亜鉛65のお話、大変わかりやすくありがとうございます。
東電・東芝の「ALPS」は、役に立たない 東工大・冨安名誉教授に汚染水処理の対案を聞く- 東洋経済オンライン(2013年10月22日09時00分)
http://news.infoseek.co.jp/article/toyokeizai_20131022_22253?p=2
私が署名した時は四万人チョボチョボの頃で五万人はどうかな? と思っていましたが、破竹の快進撃♪
提出先が国連事務総長ですから、いまいちのような気がしますが、兎に角、行動するしかない!
事程左様に憂いている人が多いということですよね。更なる署名を私もお願いしておきます。
陰極防食法とかの錆び止めで亜鉛多く使ってるとかでしょうかね?
鉄と海水とかだと錆びが大敵ですし