2013年11月15日

4号機使用済み燃料移送作業のコメントが週刊朝日掲載されました

 先日、4号機燃料プールについて、FRIDAYで発言が採用されたことをご紹介しましたが、同じ桐島瞬氏
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の記事によるもう少し詳しい記事が週刊朝日に掲載されました。

掲載号(2013.10.22号)
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p.22に掲載されています。
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Web上にも同じ記事(前半部分のみ)
いよいよ4号機核燃料の搬出開始 東電が隠す放射能拡散、これだけのリスク
by ジャーナリスト・桐島瞬 (更新 2013/11/14 11:30)
 東日本大震災から2年8ヶ月。いよいよ福島第一原発4号機からの核燃料搬出作業を開始する。ジャーナリストの桐島瞬氏が取材した。

*  *  *
 福島第一原発4号機からの燃料棒取り出し作業が、早ければ今週にも始まる。廃炉に向け、避けて通ることのできない重要なステップだが、一歩間違えば収束どころか、“殺人兵器”と化した放射性物質が拡散する危険性さえある。とりわけ危険なのは使用済み燃料が持つ「超高線量」だ。

 原子力規制委員会は10月末、東京電力から申請のあった4号機からの燃料取り出しを認めた。

 その理由として挙げたのが「使用済み燃料の健全性は確認できないが、燃料は十分に冷却されており、破損が生じても周辺公衆への被曝線量が十分小さい」というもの。

 この規制委の判断に、元東電原子力技術者の小野俊一氏は異議を唱える。

「東電時代、原子力技術課の人間から教えてもらったのは、『使用済み燃料が空中にあれば、近くにいる人は全員即死する』でした。そもそも、冷えたからといって放射能がすぐになくなるものではありません。規制委の田中俊一氏は実態を知らず、昨年試験的に取り出した新燃料の2、3ミリシーベルト程度という数値が、使用済み燃料にも当てはまると思っているのではないでしょうか」

 それでは一体、使用済み燃料からはどの程度の放射線が放たれているのだろうか。福島第一原発の4号機を造った日立製作所がまとめた資料によると、使用済み燃料の表面から放出されるガンマ線はおよそ毎時2万シーベルト。

 経産省などが所管する原子力安全研究協会の作成した資料を見ると、表面線量は毎時10万シーベルトに及ぶ。東電にも確認したところ、「あくまでも目安」と控えめな数字を回答してきたが、それでも毎時1千シーベルトだった。それぞれバラつきがあるのは、冷却期間によっても線量が変わるからだ。

 人は7シーベルトの急性全身被曝でほぼ100%死亡する。遮蔽されていない使用済み燃料は、人間を即死に至らせる「殺人兵器」と同等なのである。

 小野氏が続ける。

燃料プール内の燃料はすでに数年冷却されていることを差し引いたとしても、まだ数千から数万のオーダーで放射線を出していることは間違いありません。広島の爆心地が103シーベルトだったので、その100倍に匹敵する威力を持つものが使用済み燃料。そんな恐ろしいものを壊れた4号機からだけでも1331体(新燃料は202体)、取り出さなければならないのです」

※週刊朝日 2013年11月22日号

 週刊朝日の記事を読んでいただければわかりますが、私の話だけではなく、多方面に取材されており、納得いく答えが得られなかったため、私に取材されたのではないかと推測します。ここに書かれているように、規制委員会は今回のこの取り出しについて、何が本当に危険なのか、使用済み燃料の恐ろしさについて、まったく何も知らないとしか思えません。(原子力村の人間は、ごくごく限られた自分の専門分野以外については、まったく何も知らないことは良くあります−と言うよりも、知ろうとはしません)

現在発売中ですので、コンビニなどで目を通していただければと思います。使用済み燃料の線量そのものに着目した報道がないのは、なぜでしょうか。

◆関連ブログ
クレーンゲームの始まるイチエフ4号機−FRIDAYにコメントが掲載されました。2013年11月09日

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タグ:週刊朝日
posted by いんちょう at 22:44| Comment(4) | 原子力
この記事へのコメント
愈々、GM-10(45)での測定監視体制が活躍する時が来たのでしょうか?

先生のサイト
http://onodekita.com/gm10japan.html

ナチュラル研究所のサイト
http://park30.wakwak.com/~weather/geiger_links.html

是非怠りなく監視をして下さい。
遅まきながら皆さんも参加されることを希望します。
Posted by ハマの住人 at 2013年11月16日 07:43
雑誌が頑張っているのに、
テレビ新聞が正しくて週刊誌はデタラメ、
と信じている人は
「ほら、デタラメ」と通り過ぎてしまうのでしょうか…
Posted by aa at 2013年11月19日 11:08
Centre for Research on Globalization (CRG)というNPOが主催するグローバルリサーチというHPに、元GEのプラントエンジニアによる告発による4号機の分析が掲載されています。もはや原子力発電の領域を超え、背筋が寒くなるような話。以下が英語の原文ですが、主な部分を抜粋して日本語に訳しました。

11月24日付 Global Research (英語)
http://www.globalresearch.ca/why-tepco-is-risking-the-removal-of-fukushima-fuel-rods-the-dangers-of-uncontrolled-global-nuclear-radiation/5359188

これを読めば、安陪自民党政権がなぜ急いで秘密保護法案を成立させたいか、なぜアメリカが外交経験もないしわくちゃ顔セレブ(失礼!)を突然日本大使として送ってきたのか見えてきます。そろそろ日本にも戦争の足音が聞こえてきたようです・・・

ちなみに文中にあるシュラウドとは原子炉内のこの部分のこと。
https://www.google.co.jp/search?q=%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%A9%E3%82%A6%E3%83%89&tbm=isch&tbo=u&source=univ&sa=X&ei=QqqSUqCVA4mslQWduoDACQ&sqi=2&ved=0CCwQsAQ&biw=1344&bih=699#imgdii=_


11月24日付 Global Research より抜粋訳

<MOXスーパー燃料のなぞ>

なぜ新しい燃料が4号機の使用済核燃料プールに入っているのか。そしてこの事実はどんな危険をはらんでいるのか。東電も日本政府もこれらの疑問に沈黙しているが、元GEのプラントエンジニアであったスガオカ・ケイ氏のビデオインタビューによる告発がその答えになるかもしれない。

東電は2012年3月12日まで、福島第一原発で外国人契約社員がいたことを認めた。それらの外国人はアメリカのGEチームと、イスラエルの原子力安全チームと同国ディモナ市に拠点をおくマグナBSP社の社員である。(注:イスラエルのディモナ市は、原子力爆弾製造の疑いがあるネゲヴ原子力研究センターの近く)

そして2012年4月にある日本の原発従業員から驚くべき報告があった。それは放射能を帯びたシュラウドの破片が4号機の使用済み燃料プールの後ろにあるDSプールの屋根レベルで見つかったというのだ。これはあきらかに2011年の2月から3月にGEと日立が交換した古いシュラウドの破片である。

不思議なのは古いシュラウドは15ヶ月しか使用されていないのに、なぜ交換していたのかという点である。明らかにこれはシュラウドの劣化のためではなく、2010年に3号機で行ったようなプルトニウム、あるいはMOX燃料対応のための交換作業のような、いわゆる「アップグレード」のためである。これらの事実からすれば、4号機の使用済み燃料プールにあった新燃料は、プルトニウムの含有量が極めて高い多い新しいタイプのMOX燃料であった可能性が高い。

さらに、東電は4号機の破損は3号機と4号機をつないでいるダクトをとおしての水素爆発を理由にしているが、それならなぜ3号機が爆発したときに、4号機も発火しなかったのか疑問である。3月14に4号機から最初の発火があった。翌日の15日には消防車が出動しなくてはならないような発火があった。しかし、水素には重量単位では強い燃焼力はあるが、原発の強化コンクリートをも破壊するための密度はない。そうなれば、もっとも可能性の高いシナリオは、GEと日立の社員が屋根の上に置いた新しいタイプの燃料から出た中性子が発火を引き起こしたということであろう。水素ガスはプールの水に数秒で溶けてしまうので、2度にわたって発火がおきるというのはおかしいし、ほとんどの水素は4号機にたどりつくまでに発散されてしまうだろうから、3号機から出た水素ガスを原因にしている東電の説明には明らかに矛盾がある。

別の可能性としては、トリチウムとプルトニウムが相互に反応して、使用済み燃料プール内でガスプラズマ生産をおこしたかもしれない。溶けた燃料棒の皮膜の状態がこのプラズマにより溶けたものであるとも言える。トリチウムとプルトニウムの連鎖反応は、水素爆弾を作るためのフォーミュラであるために、誰も言及したがらない。ちなみにMOX燃料は水素爆弾を作るための充分なトリチウムを含んでいる。」

・・・となると、以下のようなブログ記事もあながち無視できなくなってしまうのです。

ただの円柱? 私には大小2個見えますが・・・
http://hatajinan.blog61.fc2.com/blog-entry-336.html

4号機はプルトニウム239生産工場・・・?
http://hatajinan.blog61.fc2.com/blog-entry-340.html

東電が4号機プールから取り出した茶色の物体、東電の説明はなし・・・
http://fukushima-diary.com/2013/11/photo-brown-material-released-from-fuel-assembly-taken-out-of-the-container/

以下原子力資料情報室HPより抜粋
「プルトニウムは核兵器の製造にもっとも適当な核物質である。ただ、プルトニウム-240の自発核分裂にによって中性子が発生するために核物質のほんの一部しか爆発しない恐れがあり、プルトニウム-239の比率が90%以上の「核兵器級プルトニウム」の製造が求められる。」

な〜るど、早く秘密保護法案を成立して事実を隠したくてたまらないわけだ。
Posted by アムステルダム at 2013年11月25日 15:36
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Posted by 時計スーパーコピー at 2013年11月28日 18:12
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