2013年11月17日

福島の甲状腺癌58人へ増加−被曝とは関係ない(大本営)

 福島の被曝は非常に少なく、小児甲状腺癌は100万人2人程度しか発生しない。と主張してきた大本営ですが、残念ながらその主張がデマであることを事実が証明し始めました。
甲状腺がん8人増26人 原発事故の影響考えられず、検討委
 東京電力福島第一原発事故を受けた県の県民健康管理調査の検討委員会は12日、福島市の福島ビューホテルで開かれた。東日本大震災当時に18歳以下で、甲状腺がんと「確定」した人は前回8月の18人から8人増え26人になった。「がんの疑い」は32人(前回は25人)。
 検査が進んだ結果、平成23年度検査で甲状腺がんと確定したのは10人(前回比1人増)、疑いが3人(同1人減)、24年度検査では確定が16人(同7人増)、疑いが28人(同7人増)、25年度検査で疑いが1人となった。星北斗座長(県医師会常任理事)は会議後の記者会見で「現時点で原発事故による放射線の影響で明らかに増えているとは考えられない」との見解をあらためて示した。
 「確定」「がんの疑い」と診断された計58人の年齢層(二次検査時点)は8歳が1人、11歳が1人、残りは13〜21歳だった。放射線の影響を受けやすいとされる8歳以下はほとんどいなかった。
 また、原発事故が起きた平成23年3月11日から4カ月間の外部被ばく線量の推計値の内訳を初めて公表した。「確定」と「疑い」に、手術の結果「良性」と判明した一人を含む計59人のうち、推計値の調査に回答したのは21人。0.5ミリシーベルト未満が4人、0.5〜1ミリシーベルト未満が8人、1〜1.5ミリシーベルト未満が7人、1.5〜2ミリシーベルト未満が2人だった。
 甲状腺検査は、震災当時18歳以下の約36万人が対象。一次検査でしこりの大きさなどを調査し、軽い方から「A1」「A2」「B」「C」と判定し、BとCが二次検査を受ける。二次検査で「がんの疑い」と判断され、手術を受けると、がんかどうか確定する。
( 2013/11/13 09:07 カテゴリー:主要 )


子の甲状腺がん、疑い含め59人 福島県は被曝影響否定2013年11月13日06時33分
 【野瀬輝彦、大岩ゆり】東京電力福島第一原発事故の発生当時に18歳以下だった子どもの甲状腺検査で、福島県は12日、検査を受けた約22・6万人のうち、計59人で甲状腺がんやその疑いありと診断されたと発表した。8月時点より、検査人数は約3・3万人、患者は疑いも含め15人増えた。これまでのがん統計より発生率は高いが、検査の性質が異なることなどから県は「被曝(ひばく)の影響とは考えられない」としている。

 県は来春から、住民の不安にこたえるため、事故当時、胎児だった約2万5千人の甲状腺検査も始める。

 新たに甲状腺がんと診断されたのは8人、疑いありとされたのは7人。累計では、がんは26人、疑いが33人。がんや疑いありとされた計58人(1人の良性腫瘍〈しゅよう〉除く)の事故当時の年齢は6〜18歳で平均は16・8歳。

 甲状腺がんはこれまでで10万人あたり12人に見つかった計算になる。宮城県など4県のがん統計では2007年、15〜19歳で甲状腺がんが見つかったのは10万人あたり1・7人で、それよりかなり多い。ただし、健康な子ども全員が対象の福島の検査の結果と、一般的に小児は目立つ症状がないと診断されないがんの統計では単純比較できない。

 ただ、チェルノブイリでは、原発事故から4〜5年たって甲状腺がんが発生しており、複数の専門医は「被曝から3年以内に発生する可能性は低い」と分析している。県は被曝の影響とは考えにくい根拠として、患者の年齢分布が、乳幼児に多かったチェルノブイリと違って通常の小児甲状腺がんと同じで、最近実施された被曝影響の無いロシアの子どもの検査でも4千〜5千人に1人がんが見つかっていることなどを挙げている。


福島県の子どもの甲状腺がん、他県の7倍2013年11月14日10時25分[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
福島県の子どもの甲状腺がん発生件数が他の県の7倍に達することが明らかになった。

福島県の県民健康管理調査検討委員会は12日、福島第1原発事故発生当時18歳以下だった子どもを対象に甲状腺検査を実施した結果、これまでに22万6000人中26人ががんと判明し33人に疑いが認められたと発表した。

朝日新聞は、「甲状腺がんはこれまでで10万人あたり12人に見つかった計算になる。宮城県など4県のがん統計では2007年、15〜19歳で甲状腺がんが見つかったのは10万人あたり1・7人で、それよりかなり多い」と指摘した。

福島県は2011年3月の原発事故後、同年10月から県内の18歳以下の子ども36万人を対象に甲状腺検査を実施しており、先月までに全対象者のうち63%の検査を完了した。疑いを含む患者59人の原発事故当時の平均年齢は16.8歳だった。

しかし検討委員会の星北斗座長は、「現時点で原発事故による放射線の影響で明らかに増えているとは考えられない」と話した。委員会側は、福島の場合18歳以下の全員を検査するために患者数が相対的に多いもので、86年のチェルノブイリ原発事故の場合4〜5年が過ぎてから甲状腺がんが多く見つかり始めたと強調した。「チェルノブイリの場合、主に事故当時0〜5歳だった子どもたちが牛乳などを通じて被ばくし、後に甲状腺がんが発生したが、福島の場合はこれと違い15〜18歳に患者が集まっている」とし、原発事故が直接的な原因ではないとの見方もある。

だが、専門家らは、「福島県が子どもの甲状腺がん発生率の増加を過度に安易に解釈している。事故から4年過ぎる2015年からは甲状腺がんと原発事故の因果関係がより一層明確になり、賠償問題など多様な形態の『2015年問題』が登場するだろう」と指摘している。

福島県検査で甲状腺がん58人〜最年少は8歳
投稿者: ourplanet 投稿日時: 火, 11/12/2013 - 18:30
福島第一原発事故を受けて実施されている福島県民健康管理調査の第13回目会合が12日開催され、2011年秋から今年9月30日までに甲状腺検査を受診した子どものうち、甲状腺がんの悪性または悪性疑いと診断された子が58人にのぼったことがわかった。母数となる受診者数は216,809人で5000人に1人の割合となる。2次検査が終了しているのは78.1%
議事概要と座席表
http://www.pref.fukushima.jp/imu/kenkoukanri/251112sidainado.pdf
1、委員会 議事
(1) 基本調査について
http://www.pref.fukushima.jp/imu/kenkoukanri/251112siryou1.pdf
(2) 詳細調査について
<1> 甲状腺検査
http://www.pref.fukushima.jp/imu/kenkoukanri/251112siryou2.pdf
<2> 健康診査
http://www.pref.fukushima.jp/imu/kenkoukanri/251112siryou3.pdf
<3> こころの健康度・生活習慣に関する調査
http://www.pref.fukushima.jp/imu/kenkoukanri/251112siryou4.pdf
<4> 妊産婦に関する調査
http://www.pref.fukushima.jp/imu/kenkoukanri/251112siryou5.pdf
(3) その他
甲状腺評価部会について
http://www.pref.fukushima.jp/imu/kenkoukanri/251112siryou6.pdf
福島県「県民健康管理調査」検討委員会(甲状腺検査)資料の訂正について
http://www.pref.fukushima.jp/imu/kenkoukanri/251112tuikasiryou1.pdf
第 12 回「県民健康管理調査」検討委員会資料(健康診査)の訂正について
http://www.pref.fukushima.jp/imu/kenkoukanri/251112tuikasiryou2.pdf

2chの分析
<187 名前:地震雷火事名無し(福岡県)
投稿日:2013/11/12(火) 15:43:45.06 ID:xpm2TO6o0

平成23年度のA2の割合 36.1%(浜通り)
平成24年度のA2の割合 44.6%(中通り)
平成25年度のA2の割合 56.0%(会津)

平成23年度のBの割合 0.5%(浜通り)
平成24年度のBの割合 0.7%(中通り)
平成25年度のBの割合 0.8%(会津)

年を追って安全な地域の調査に移しているはずなのに、出てくるデータは悪化する一方の福島県。

もし同じ地域で連続調査をしていたら、もっと悲惨な調査結果になったはず。

 明らかに増えているのに、増えていないと主張する大本営とマスコミ。なぜ、こんなバカげた発表を続けることができるのか、私にはさっぱりわかりません。数年後には小児白血病もまた、健康な小児を調査していなかったから、発見できなかっただけだとうそぶく検討委員会の姿が目に浮かびます。

 そして、最も怖いのは、九州ではこのフクシマでの甲状腺癌増加そのものが一切報道されていないことです。

◆関連ブログ
1万人に2人−フクシマの小児甲状腺がん2013年08月21日
口裏を合わせる福島健康調査の闇2012年10月13日
18歳以下1人が甲状腺がん(福島県)2012年09月11日

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タグ:甲状腺癌
posted by いんちょう at 21:12| Comment(11) | 原子力
この記事へのコメント
県民健康管理調査で気が付いた事(気になる事)

第11回、第12回、第13回、と3ヶ月ずつの発表ですが、何か変なんです。

・第11回・・・甲状腺癌の確定者12人。甲状腺癌の疑い15人 
・第12回・・・甲状腺癌の確定者18人。甲状腺癌の疑い26人
・第13回・・・甲状腺癌の確定者26人。甲状腺癌の疑い32人
3ヶ月ごとなのに、甲状腺癌の疑いの人の結果が、
なかなか出ていない様に見えるのですが。(第11回結果が、6ヶ月後の第13回でハッキリした?)

何か隠しているのか? それとも真剣にやっていないのか?
検査が大変で、回っていない事があるのでしょうが、癌疑いの人の検査は、直ちにやっているはずなので、結果が出るのが遅過ぎる。
Posted by 大庭孝広 at 2013年11月17日 23:46
Posted by ぼく石ころくん at 2013年11月18日 01:22
ネットでちらっとしか流れていませんが、当時胎児だった子供も調査対象に加えられています。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131112-00000160-jij-soci
時事通信「原発事故当時の胎児も対象に=甲状腺検査、来年4月から―福島県」

研究者のデータ収集にも見えて、731が頭に浮かびました。
Posted by 刈羽から50キロ at 2013年11月18日 06:08
刈羽から50キロさん、懐かしい地名を発見しました。
新潟市までは届かないが、三条・見附・長岡・柏崎・小千谷・十日町・魚沼・上越辺りが守備範囲かな?

辛うじて佐渡に届くか届かない程度。

私は戦後間もない頃地元の刈羽村に住んでいました。

原発のあるところは松林でその中を抜けてなんの変哲もない海へ泳ぎに行ったものです。

其の頃はまだ石油の採掘櫓が其処かしこに建っていました。オヤジはそこの従業員でした。事務屋でしたが。

あの松林を返して欲しいです。田中の角さんがタダ同然で買い取って五億円で売り飛ばした松林ですから。

そしたら今生の別れにもう一度訪れてみたいと思います。
Posted by ハマの住人 at 2013年11月18日 12:02
報道されていないのは九州だけではないかもしれません。
NHKですが、今回は朝のNHKのニュースで大本営の数字を報道していました。地方紙河北新報も小さく報道していました。
が、前回は報道を見なかったのでNHKにいつどこでどのような報道をしたのか問い合わせました。結果は、福島県内のローカルニュースで取り上げたのみでした。
ここは、隣県の宮城です。放射能に県境はなく宮城県民にとって他人事ではないので、宮城県はもちろん全国で報道するように要望しました。
新聞テレビではさらっとしか報道しないので、一般の認識としては、知らない、人は多いと思います。
それが、大本営の狙いなんだとも思いますが。

Posted by ああ at 2013年11月18日 15:20
罪もない子供達はかわいそうとしかいえません。こうして事故による被曝が形になり発表されてみますと、他のがん、白血病、脳溢血等の被害がどれほど発生しているのか、被害がないと考えるほうがおかしいので。事故後に国民健康保険の支払いが過去最大になったことについて政府が高度医療の医療費を理由に上げたようですが、高度医療が何に対して必要になったのか。
ネット上の日本情報への海外一般の方の書き込みに被曝のひの字も見当たらなくなりました。
チェルノブイリ事故後のことを考えると忘れられたはずがなく、情報工作でもあるのかと気になります。
Posted by もも at 2013年11月19日 13:10
「被ばくとは関係ない。」との見解は偽証罪の適応範囲となる国会の場で表明してほしい。被ばくでないとしたら、何の影響が考えられるのか。見識を伺いたいところだ。責任のとれない推定なら、データだけでけっこう。
鹿児島も一切聞こえてきません。政府自民党、大慌ての秘密保護法。甲状腺がん等の発症が顕著になる前に、運用したいんだろうなと思う。どんな網をかけてくるのか。大手メディアの殆んどは手中に収めているから、狙うは市民の情報ツールか。
Posted by yoko at 2013年11月19日 16:59
この「何とかして自国民をだます」ために使っているものすごい資金と胆力を、アメリカとの交渉に使ってほしいものです。

たとえば数年前、横田の空域をちょっと返してもらっただけで、西日本方面の航空便数が何割も増えたわけですから。
Posted by 都民 at 2013年11月20日 09:42
「何とかして自国民をだます」ために使っているものすごい努力は日本政府ではないかも…CIA?
資金は日本でしょうがね。
Posted by Cipher at 2013年11月21日 18:13
当方、核医学やX線診療に携わるものですが、日頃の被曝低減の努力はなんなのかと思わせるような昨今が嘆かわしいです。

事故後に出された学会指針は、前提にしている汚染が当時の大本営発表のものですので、過小評価なのはもはや明確ですが、改訂される様子もなく、従って、放射線科医としての公式見解は、「問題がない」と言わざるを得ないのです。

ところで、私達が日常診療に用いるX線による被曝は数mSvないし、数十mSvです。ある種の透視検査では、数100mSvないし、千数百mSvというものもございます。もちろん全身照射でなく、限られた部位に、です。
RI検査では、よく用いられるRIは99mTcで、半減期は6時間ほど、検査種によって様々なトレーサーをつけますが、骨シンチでは740MBq使用します。一見大量に見えますが体内の吸収線量は膀胱壁が最大で12mGy程度、骨には10mGy程度です。
これらは、医療被曝ですので、線量限度はございません。
検査によるメリットとデメリットを比較検討した上で行っています。主なメリットは治療そのものか、治療に役立つ情報提供、デメリットは局所の急性、亜急性障害や、晩発影響たる発癌リスクです。
これらはある程度計算できるため、予後予測も正当性の評価に利用します。

従って、病気でない人に対しては、常にリスクが上回りますから、余計な被曝は避けることは当然です。
まして、医療用でないRIによる内部被曝は、影響がわかっていない部分も多く、簡単に問題がない、関係ないなんて言えるはずもないのです。
ただし、関係がある、と証明するのも実は困難になりつつあります。
コントロール群が被曝させられてる状況ですから、群間に有意差なし、に落ちそうな感じがいたします。
Posted by さきしま at 2013年11月22日 02:50
炊飯器をエアカウンターで測定してみました。
炊飯器のお釜部分で0.14μSv程度
お米は山形産、住まいは九州。
素人目に危ないと思い、
炊飯器は新規購入し、地元米にしています。
Posted by 大和 at 2013年11月25日 17:47
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