つまり、WBC(ホールボディカウンター)で内部被曝の兆候が発見されないとしても、それが直ちに健康被害を起こさないという安心にはつながらないのです。特に骨にくっつくとされるストロンチウムは、ベータ線しか出しませんから、もともと測定できません。
つまり
内部被曝検査で異常なし ⇒ 健康被害は起きない
という式は、そもそも成立しません。もちろん、
内部被曝検査で異常有り ⇒ 健康被害が起きる可能性が高い
というのは成立するわけで、だからこそWBC検査が、日本全国の放射能取り扱い施設で義務づけられているわけです(もちろん、私も定期的に受けさせられていました)
しかし、政府は、
内部被曝検査で異常なし ⇒ 起きた健康被害は放射能の影響ではない
という証明のためにどんどんとホールボディカウンタを増設し、ついには子供用のタイプまで稼働させ始めました
「乳児用」2日から運用 内部被ばくホールボディーカウンター ひらた中央病院

乳児らの内部被ばく検査が可能なベビースキャン
東京大大学院の早野龍五教授と内部被ばく検査用のホールボディーカウンター(WBC)を製造しているキャンベラジャパン(東京)は、これまで実施できなかった乳児の内部被ばくを調べる検査機器「BABY SCAN(ベビースキャン)」を開発した。発注した平田村の医療法人誠励会は12月2日から、運営する同村のひらた中央病院で、一般向け無料検査を始める。
従来のWBCは大人の使用が前提になっており、身長が低い乳児を調べると結果に誤差が出て検査できなかった。ベビースキャンは乳児から身長130センチまでの子どもを対象にしている。
子どもは専用の検査衣を身に着けた上で、機器の中に4分間、横になる。飽きてしまわないよう、アニメなどを見せる。
検出限界値は従来のWBCの6分の1程度となる全身50ベクレル未満。結果は検査当日に判明する。1日の検査人数は60人。
検査は病院内にある震災復興支援放射能対策研究所(佐川文彦理事長)が実施主体になる。当面、月曜日から土曜日に行う。時間は午前9時から午後6時(土曜日は午後1時)まで。日曜日と祝日は休み。問い合わせは同研究所 電話0247(57)5012へ。
(2013/11/29 14:42カテゴリー:福島第一原発事故)
皆様ご存じ、早野龍五氏の名前が出てきました。どうやら、氏はこの装置が大変お気に入りのようで、ツイートでこの装置の中で子供が如何におとなしくできるかを自慢げに発言しています。
乳児らの内部被ばく検査が可能なベビースキャン
東京大大学院の早野龍五教授と内部被ばく検査用のホールボディーカウンター(WBC)を製造しているキャンベラジャパン(東京)は、これまで実施できなかった乳児の内部被ばくを調べる検査機器「BABY SCAN(ベビースキャン)」を開発した。発注した平田村の医療法人誠励会は12月2日から、運営する同村のひらた中央病院で、一般向け無料検査を始める。
従来のWBCは大人の使用が前提になっており、身長が低い乳児を調べると結果に誤差が出て検査できなかった。ベビースキャンは乳児から身長130センチまでの子どもを対象にしている。
子どもは専用の検査衣を身に着けた上で、機器の中に4分間、横になる。飽きてしまわないよう、アニメなどを見せる。
検出限界値は従来のWBCの6分の1程度となる全身50ベクレル未満。結果は検査当日に判明する。1日の検査人数は60人。
検査は病院内にある震災復興支援放射能対策研究所(佐川文彦理事長)が実施主体になる。当面、月曜日から土曜日に行う。時間は午前9時から午後6時(土曜日は午後1時)まで。日曜日と祝日は休み。問い合わせは同研究所 電話0247(57)5012へ。
(2013/11/29 14:42カテゴリー:福島第一原発事故)
BABYSCAN実測1人目.iPadでピアノを弾きながらご機嫌^_^ pic.twitter.com/yEZNZj0FdE
— ryugo hayano (@hayano) 2013, 11月 27
子供にこのような検査を受けさせて、笑いが出てくるとはいったいどういう神経なのでしょうか。
BABYSCAN,予想通りうつ伏せ寝がいい感じ. pic.twitter.com/5FyjzLIaju
— ryugo hayano (@hayano) 2013, 11月 27
次の一歳は,アンパンマンで成功 http://t.co/Wi7Peq9zO2
— ryugo hayano (@hayano) 2013, 11月 27
中にアンパンマンのポスターも貼ってあるのだが,うつ伏せ寝の子にはあまり関係ない http://t.co/99L32pNfZI
— ryugo hayano (@hayano) 2013, 11月 27
私自身は、呆れて声も出ませんが、ご本人はiPadでピアノを弾かせたり、アンパンマンで固めた幼児たちをおとなしくさせるこの工夫に至極ご満悦のようです。日本には731部隊という人体実験集団がありましたし、ナチスドイツにはメンゲレという同じようなことをした人物がいました。なぜ、このような年端もいかない子どもたちにこのような検査(一体この装置はいくらしたのでしょうか)をさせて、喜ぶことができるのか。決して許されない行為だと思います。フクシマの子どもたちにお守りと称して、フィルムバッジを持たせているのもまた同じことです。なぜ、この非人道的行為を非難する医療人、マスコミがいないのか。もし、チェルノブイリ事故が起きたときに、ソビエトがフィルムバッジを配ってごまかそうとしていたら、日本のマスコミも医療者たちも決して許さなかったはずなのにです。
一般人にはとことんケチな日本政府が、このような多額のカネを払ってまでなぜ検査をするか。それは検査をする意味があるからです。もし、なんの健康被害も起きないのなら、こんな検査をするはずがありません。甲状腺のエコー検査も異常が発見されることがわかっているから行っているわけで、このWBC検査は起きた健康被害を放射能が理由ではないと確定させるためだと言えるでしょう。つまり、モルモットになった代償としてこのような検査を無料で受けられるわけです。
「オタクのお子さんは、外部被曝が××mSv。内部被曝は50Bq/body以下ですから、放射能の被害は起きません。現在起きている健康被害はおかあさんが心配させたことによるストレスです」
と平気でご神託を述べることでしょう。そろそろ、目を覚まさなければ本当に殺されますよ。
福島県のテレビでこのBabyscanが特集されていましたので、ご紹介します。
◆関連ブログ
ミスターゼロベクレル 神の手を持つ男2013年03月14日
郡山で行われたガイガーカウンターミーティング(GCM)2012年07月26日

これを置く病院また関係者に、これを受診する子を持つ親。
もう・・どっちも変でしょ!
親も先生も「にこにこ」して、犠牲になる子供・・・。
あ〜なんて馬鹿な国になったのか・・。
勉強しないんですね・・どっちも・・。
そんな人がどれだけ多いことか・・・。先生応援しています。
がんばりましょう。
確かに、二年半以上前に受けた半減期の短いヨウ素や希ガスによる内部被曝も、ベータ線核種による内部被曝も、全く調べられない「ホールボディーカウンター」。
汚染食材から蓄積されていく内部被曝を(ガンマ線核種限定で)、調べることは出来るかも知れませんが、検出下限値も高すぎますね。
50じゃ意味がないでしょう。
本当に、なぜ笑うのかと思います。
子供に被曝検査を受けさせる事の意味を考えれば、絶望感はあっても、笑いなど出て来ようはずがないと思います。
もう三年、逃げなきゃ。お金があれば逃げるという人もいるかも知れないけど、私の知る限り「お金があっても逃げない親」が多すぎる。
福島に限らず子どもを住ませわるには過酷な地域はあるのに。
自分の住む町が汚染された現実を受け入れたくない大人が多すぎる。
ガンの告知と同じだなとつくづく思います。自分が末期ガンだと告知されたくない人達は頑なに耳をふさいで現実を聞きたくない。
そんな友人が、たくさんいて、耳をふさいでいるせいで子どもを日々被曝させている。
耳をふさぎたい住民にとっても、ろくに検査ができないWBCで不検出と言われて安心できれば幸せなんでしょう。
近い将来、子どもや孫が生き地獄に落ちても原因は不明に出来る。
快適な生活を捨てずに汚染地から逃げなかった自分を責めなくて良くなるんですから。
内部被曝を無視するために作った装置なんでしょうね。
これで検出されなかったから、内部被曝はない、と言い切るのは、間違いなのに、そう説明するのでしょうね。恥ずかしい。
そういう生活に「帰還」させようとする政策を打ち出すのは、違憲政府ならではですね。
納豆が福島市で一番売れているのは発酵食品が放射能に効くからではないかと思うのですが、ニュースではおそらくデパート一件だけインタビューして、「そんなに売れてるとは思いませんでした」という店員の言葉を捉えて、昔から売れていると結論づけているような感じでしたね。
Babyscanのニュースの統計グラフについて…大人と子供の放射能の測定がなぜ全身でkgでないのか。
また子供は5歳児とのことだが、統計グラフには3〜7歳となっており、5歳というのは平均年齢なのだろうが、3歳児の平均体重が14kg、5
歳児で20kg 7歳児で23〜24kgで3歳児から5歳児にかけての成長スピードを考えれば年齢の平均が単純に体重の平均と重なりあわない筈。実際の放射能保有量に対して誤魔化しがあるのではないか…以上が疑問と感想です。
子供への医療支援はとことんケチる。
(そういえば、子ども被災者支援法案はどこに行ったんでしょうね?)
一方で、放射能の影響を否定する口実のために多額のカネを掛ける。データだけを収集した上で、何も報せず「^_^」しながら子供を親に送り返す。それは、大人による子供へのいじめと何が違うのでしょうか。
尤も、このエライ東大の教授先生に限らず、今の日本では『児童虐待』という名前がついて、アタリマエになっているみたいですが。
(世の中に行為が蔓延しているからこそ、名前がついてカテゴライズされて社会に認知される)
私は別に「子供は天使」とか「子供は国の宝」みたいな子供至上主義者ではありません。(むしろ子供は苦手です)
でも、相手が子供だから、何も分かっていないから、何も反論しないから、何でもやっていいんでしょうか。大人だろうが子供だろうが同じ人間であり、人間には人権がありますよね?少なくとも私はそう学校で教わりましたよ。
私は子供が苦手ですが、別にキライではありません。でも、矛盾は大嫌いです。
もし、「データは欲しい。何故なら私の評価に影響するからだ。しかし子供の健康や命はどうでもいい」というのがこの教授先生の本音だとしたら、もう東大教授を名乗るのはやめて、悪のマッドサイエンティストとでも名乗ればいいんじゃないかと思います。
そうすれば矛盾も解消されるし、「^_^」の文字にも説得力が出るってものです。
●放射線との暮らし考える会
原発事故で広がった放射線に対し、日常生活の中でどう対応していくかを考えるセミナーが、いわき市で開かれました。
世界の放射線防護の専門家で作るICRP=国際放射線防護委員会が開いたセミナーには、専門家や住民などおよそ80人が参加しました。
セミナーでは、原発事故のあと、住民は日常生活の中で除染以外にどのような方法で被ばくを抑え、放射線にどう対応していくかが話し合われました。
この中で、福島第一原発からおよそ30キロ離れたいわき市末続地区の住民3人が、
線量計を身につけ、どういう行動を取れば数値が変化するかや、地元産の食品を食べて全身の放射線量を測る検査を受け、問題がないことを自分自身で確認するという独自の取り組みを進めたことで「ここで住んでも大丈夫だと思えるようになった」と振り返りました。その一方で、原発事故前に地区に住んでいた若者たちの多くは今も避難したままで、「無理に戻ってきてもらうわけにもいかず難しい」という悩みも打ち明けていました。参加した福島県郡山市の男性は「専門家が一方的に教え込むのではなく、住民の意見を吸い上げながら取り組みを進めていくことが重要だと思った」と話していました。
11月30日 21時05分
・・・大人たち自身が、「WBCで検査した結果、問題なかったので、ここに住み続けても大丈夫」と認識している以上、もうどうしようもないでしょうね。
私が前から言っている事ですが、福島県民に対し、我々外部の人間が、情けをかける事も、同情する事も、もはや不要でしょう。彼らは幻想に縋りつつ滅び去ることを選択しているのですから。
彼らが内部被ばくして発症してしまう事を心配するくらいなら、我々自身がこれからの時代を、どう被ばくを逃れ、生き抜いていくかを真剣に考えるべきです。
2013年12月の日本人の戯画だと感じました。
http://todo-ran.com/t/kiji/11483
悪天を避ける際の高高度航行中は上空で4μSv/hにもなります。フクシマ後、急にLCCを認可し始めた背景には、ヒバクシャを増やしてフクシマ核汚染被害を分かりにくくする目的があるのかも知れません。
LCCに乗ると平日でも子連れが多く、しかも1〜3歳くらいの女の子ばかりなので、いたたまれなくなります。
今日(2014年11月15日)初めて知りました。
そのベビースキャンがどうして開発されたか、
その過程が述べられているサイトを本日聞き及び
拝読したからです。
去年(2013年)に作成されたサイトだったんですね(汗)。
そこで「ベビースキャン」のキーワードで検索すると
このサイトに辿り着きました。
小野さんも
コメントされていらっしゃる皆さんも
ぜひこのサイトを一度ご覧になってみてください。
「早野龍五さんが照らしてくれた地図」
第8回 なんのために測るのか
http://www.1101.com/hayano/2013-06-26.html
全11ページあります。
この第8回のページのみでは偏った感想しか出ないかもしれません。
全ページをぜひご覧になってみてください。
全体像がしっかりと把握できると存じます。
私もこのサイトに出会う前に
小野さんのこのページを先に拝見していたら
「早野さん、そんな方だったの?」と驚愕していたと思います。
私も3.11以降は悲しくて泣き、悔しくて泣き、
理不尽なこの国のシステムに対して怒りに怒って
憎しみの言葉を吐きつづけました。
でも
とある方が「全ての人々に大切な家族がいる」
と悟てくださいました。
その時から怒りを憎しみに変換した憎悪の言葉を
ネットに残すのはやめました。
憎しみの言葉を綴り続ける自分が超マイノリティーと成り果て
自分の想いとは全く逆の世界を構築してしまう事に
手を貸すような気がしてならなかったからです。
小野さんの事はツイッターで存じ上げてから、
ツイートも、ブログもたまに拝見させて頂いておりました。
小野さんの学識とご経験が早野さんと組み合わされば
この日本でもっと凄い事が出来るような気がいたします。
まだまだこの日本は理不尽な事だらけですが、
自分自身に一体何ができるのか、
どうすればこの理不尽なシステムから脱却することが出来るのか、
そろそろ意見の違う物同士が一つに集まらなければならない様な
気がしております。
憎しみの言葉があふれるばかりでは
正しいと思う方向へは向かわないような気がいたします。