2013年11月30日

事実も知らず、勉強もせず、原発進軍ラッパをならす阪大理系1年生

 原発事故以降、「科学技術」立国なる言葉が如何にまやかしだったか、イヤになるほど見せられました。そもそも、理系人間はどちらかと言えば、頭はいいのかもしれないが、暗い、人付き合いが悪い、とは言われていたものです。それでも、自分の専門分野−理系−に関わることは、あるていど自分の頭で考えているのだろうとばかり好意的に考えていたのは事実です(私自身も一応はばりばりの理系ですから)。

 が、それをまったく打ち消すアンケートを突きつけられて、呆然・愕然させられました
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原発稼働ゼロ、知っているのはたった15%――阪大1年生へのアンケートで
オルタナ 10月17日(木)18時57分配信

全国で稼働する原発がゼロであることを知っているのは、わずか15%――。大阪大学の大澤五住(おおざわ・いずみ)教授が同大学の1年生を対象に行ったアンケートで、現在の日本の電力供給に占める原発の比率について、大半の学生が正しく理解していないことが分かった。(オルタナ編集委員=斉藤円華)

アンケートは10月2日、大澤教授が担当する、環境問題をテーマにした講義の初回の授業で実施。同大学の理工系学部に通う1年生113人が回答した。それによると、原発を今後どうするべきかについてたずねる質問では、「今すぐ稼働を停止し、二度と使わないで廃炉にする」と答えた人は6人(5.3%)にとどまる一方、少なくとも一部の原発については再稼働を認める意見が全体の9割を占めた。

そして、現在の日本の電力供給に占める原発の比率について、「0%」(稼働ゼロ)と回答したのは17人(15%)だったのに対し、最も回答が多かったのは「15%」で22人に上り、次いで「20%」が22人、「25%」が11人と続いた。「30%以上」と答えた人も12人いた。

国内の原発は関西電力大飯原発4号機が9月15日に停止して以降、稼働ゼロの状態が続く。ところがアンケートに答えた学生の大半はその事実を知らず、原発が稼働しているものと思い込んでいた。大澤教授は今回の結果に「正直びっくりした」と話す。

多くの学生が、新聞やテレビニュースを見ていないのではないか。高校や大学でも原発が授業で取り上げられたり、話題となったりする機会はほとんどない。そもそも社会全体が話題のテーマから原発を避けている風潮もあり、一般を対象に同様のアンケートを行っても似たような結果になると思う。メディアもその責任の一端を担っている」(大澤教授)

2013113001.jpg大澤 五住 (おおざわ いずみ、Izumi Ohzawa)
この記事の元になった、ブログを見てみましょう
原発と被曝に関する大学一年生の意識アンケート:大阪大学の場合 2013年10月14日月曜日
原発と被曝に関する意識のアンケートを阪大の1年生を対象に、できるだけ予断を持たせないようにして、環境問題に関する初回の授業で実施しました。危惧はあったのですが、実際、この結果にかなりショックを受けています。

多くの学生は、現在(2013年9月16日以来)日本で稼働している原発はゼロであることを知りません。知っていた学生は113人中の17人(15%)でした。これが通常の単なる知識の問題なら、そう気にする事はないのですが、原発が今この瞬間も使われているという誤解は、それがどうしても必要だ、再稼働できないと電気が足りないだろう、という間違った結論に直結します。
2013113002.jpg
図1:稼働原発ゼロという事実を知っているか?

 このような大きな問題さえ、阪大理系一年生の間では誰も話題になどしていないことが良くわかります。このような大きな問題さえ勉強せず、知らないとすれば一体何をしに大学に行っているのでしょうか。阪神の勝敗や、お姉ちゃん、バイトのことしか考えていないと言ったら、いいすぎでしょうか。仮にも旧帝国大学の中でもナンバースリーと言われる理系学生の集団とは、とても思えません。このように無知ですから、以下の質問もとても信じられないようなことばかり出てきます。(私は見たくありませんでした)
このためか、すくなくとも一部の原発には再稼働を許容する意見が90%を占めました。「今直ぐ稼働を停止し、二度と使わないで廃炉にする(廃炉自体は時間がかかる)」を選択した学生は113人中、たった6人(5.3%)でした。
2013113003.jpg
図2:原発に関する選択

福島産の農産物に関しては、66%が「食べて応援」か「産地は気にしない」と回答しました。また、グラフ化はしていませんが、現在の食品(肉、野菜、魚等)に含まれる放射性物質の基準値が100Bq/kgであることを知っていた学生は、113人中10人でした。

阪大生が、世の中の事、特に原発や放射能汚染の状況に疎いという可能性もないわけではありませんが、残念ながら、おそらくこれが大学生だけでなく、多くの日本の人たちの意識ではないかと思います。原発に対する正しい判断に必要な基本知識は、非常にあやふやな状況であると、結論づけることができるでしょう。

FacebookやTwitter等のSNSでは、良く似た考えがフィードバックされることもあって、こんな事は当然知っているだろうと思い込んでいる傾向があるのかもしれません。私も油断していました。それにしても、こんな状況では脱原発は簡単にはいかないことはわかります。

【追記】 −−− 念のためですが、今は彼らは普通以上にはよく知っているはずです。また、多くの学生が、もっと自分から知る努力をしなければ、とコメントをくれました。また、阪大のあるいは理工学系の学生が特に知らないわけでもないと思います。新聞の一面記事になったわけでもなく、当日の原発関連ニュースを注意して聞いていなければ、聞き逃した可能性は高いでしょう。一般の人や大学教授でさえ、知っているかあやしいものです。この状況ではマズいと考える方は、
「#2013年9月15日より日本では全ての原発が停止しています」を、tweetに付けたりして、世の中に知らせてはいかがでしょうか?
−−
実施日:2013年10月2日 
実施 対象:大阪大学 理工学系学部(複数学部、複数学科)の1年生
有効回答数: 113
2学期の初回の授業で、原発について私の意見や考えは何も言わずに実施。
注意として以下の指示:
「アンケート結果(統計)はネット公開します。 これに同意出来ない場合は、白紙で提出してください。 退出時に伏せて提出してください。」

ネット上にはアンケート全体のまとめも掲載されています。気分が悪くなりますが、現在の阪大生の意見と言うことで、紹介させていただきます。
1.原発をどうすべきか?<その他の意見>
・代替の発電所を作り、その能力に応じて廃炉にする。
・人のいない砂漠などに作り、エネルギーを大都市に送る。
・代替エネルギー開発で効率がよいものができたら廃炉にすべきだ。
・設計書を見直し、新たに再び研究し、作り直す。
・原発を止めると地元経済がまわらない。
今すぐにでも自民党どころか、維新の会、幸福の科学にスカウトされそうなくらい筋金入りです。さすが、維新の会の地元とでも称すべきでしょうか。

9.原発、放射能、被曝に関しての感想や意見
・福島原発に起こった事故に対して企業や国が早急な大書を求められるのは当然のことだが、そのことと、全ての原発を廃棄するのは別問題であるように思う。何故これまで原子力発電に頼っていたのか、それに代わる新エネルギーとは一体何なのか、この点をしっかり考える必要があるだろう。
「危険である」と言わなければ、叩かれる風潮があったので実際どうなのかわかったもんじゃない。国は研究発表を自力で読めるだけの理系教育を推進すべき。
・自分は放射能について全く詳しくないですが、福島県産の野菜をあまり食べたいと思いません。こういうことが原発事故の後にも残っているので、政府が解決するよう努めてほしいです。
原発はクリーンエネルギーなので安全に利用すべき。
・解決しなければという意識を殆どの国民が持っているが、当事者になることは避け始めるのが現状だと感じます。住んでいる地域、年齢等関係なく、問題について正しく認知し、自分が何をできるかを考えていくべき。また、大人はそのようなことを考えるきっかけを子供に積極的に与えることも必要だと思います。
・高速増殖炉の事故で亡くなった人の死に方をもっとメディアで伝えるべきだと思う。染色体損傷について。
・わざわざ「食べて応援」のようなスローガンを掲げて、福島県産の食物をアピールするのは逆効果だと思う。
・地球温暖化や、アフリカで電力需要が増えることを考えると、原発は必要である。原発は安全性に疑問があるという人がいるが、日本の技術は高水準であり、問題はない。問題があるのは、廃棄物の方である。放射能が怖いので福島には行きません。
・核融合を完全なものにするために、ヘリウムの開発を進めていくべきだと思う。
・自分も含め、原子力の基礎的な知識を多くの人が持つべきだと思う。
・震災後の原発などの復興はなかなか進まないと思う。
原発は積極支援するべきである。現代の電力は原発以外にない。
・今ある原発の中には老朽化が進んでいるものもあり、それをどうさせておくよりも、新しい原発を作った方が安全ではないか。それを頭ごなしに否定するのはよくない。
・ニュースや新聞は過敏になりすぎている気がする。もうあれから3年も経とうとしているわけだし、気にし過ぎなくてもいいと思う
・原発は暴走すると大変恐ろしいものですが、稼働していない期間が長引くと日本の高いレベルの技術者がいなくなってしまうのではないかと危惧しています。やはり原発は継続して技術を後世に伝えていくべきだと思います。
技術がもっと発展すれば、より安全に原発を使用できると思う。今回の地震で学んだことを次の技術へ応用するのが僕たちの仕事であると思う。
・高速増殖炉の研究を続けるべき。
・心配なのはわかるけど、海外メディアなど放射能等に関して過剰反応しすぎなんじゃないかと思うときがあります。
・目に見えない分、やはり怖いイメージが多い。福島を応援したい気持ちは大きいが、その分不安も大きい。
喜んで、学徒動員に走り、神風特攻隊に志願していった若者ともろにかぶります。3年もたったから安心なんて、本当に理系の学生なのでしょうか。セシウムの半減期すら知らないと言わざるを得ません。それにしても、理系バカもここまで来ればもはやあっぱれです。理系に国の舵取りをさせてはならないと今一度、強く感じました。そして、大学生だというのにあまりにも評論家としか言えないような意見。本当にキミタチは、大学生か!と言いたくなるほどです。
 そしてこのような学生たちを相手にされている教授にただただ脱帽です。
 それともアレでしょうか。すきあらば、東芝、日立、三菱重工や関西電力に就職できるよう今のうちからごまをすっているのでしょうか。保健物理を修得すれば、簡単に就職先は見つかるようですから

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posted by いんちょう at 19:49| Comment(33) | 原子力
この記事へのコメント
これは衝撃的なアンケート結果ですね。
そもそも大阪は311震災、原発事故に対して
当事者意識が低いと言われてますが
ここまで酷いとは思いませんでした。
他の大学のアンケートも見てみたくなりました。
Posted by えぼし at 2013年11月30日 20:06
 9の感想、意見は、ほとんど文系が書くような文体ばかりですね。(文系が無知という意味ではありませんが)
 ただ彼らも、人工衛星や医療、化学などの分野には、理系としての強い関心を示して、その手腕を発揮しているのかもしれません。将来のノーベル賞候補だっているはずです。原発は関心がなく、たいして自分に身近なものでない(!)から、こうなってしまうのでしょう。
 現実は平穏すぎる。国が事故の深刻さを隠してしまっているから。むしろ、彼らこそこの事故の収束の担い手として貢献できるはずなのに。
Posted by YOYO at 2013年11月30日 21:25
あきれた学生たちですが、夫が3.11翌日に京都へ仕事で行ったとき、京都では全然危機意識がなくてどこ吹く風で人々は歩いている、と語っていて、同じ国民が命の危機にさらされているのにと猛烈に腹が立ったことを覚えています。
関西圏の知り合いも、私がどんなに原発事故や放射能の恐怖を話しても、ごめん、よく分からないと言われました。自分が当事者にならないと分からないのだと思います。
Posted by フルーツサイダー at 2013年11月30日 21:39
「脱原発=左翼だから原発推進}といういわゆるネトウヨもこの程度の知識なんでしょうね。
Posted by nn at 2013年11月30日 22:13
先生がTwitterで仰っているように現在はインターネットが普及する一昔前に比して格段に情報収集環境が充実し進歩していますよね。 Google等で検索すれば大抵の情報は瞬時に入手出来る時代ですが日本人はお人好しなのか情報を鵜呑みにしやすい性向があり情報を多角的に精査しない傾向があると思われます。 クイズ等の単純に知識を問うだけであれば一昔前よりも現在は有利といえるでしょう。 国民の情報収集媒体がテレビ・新聞からインターネット中心ヘと変遷している端境期だと思いますが未だ多くの日本人が情報を鵜呑みにし精査しないという事実認識方式が変化しない限り媒体がテレビ・新聞からインターネットに変化しただけで何の意味も無いと思います。 テレビ・新聞=嘘. インターネット=真実といった思考方式も危険だと思われます。 ネット=真実と思う人をターゲットにして真実と嘘を巧みに織りまぜ信者を獲得しようとするネットカルト教祖みたいな輩も見られますし。 この阪大生の意見が事実だとしても阪大生だけの問題ではなく日本国民全体の思考方式の問題だと思います。
Posted by 日本国を案ずる非国民 at 2013年12月01日 00:37
フクイチから23kmの福島県南相馬市の山中で、8月半ばの夕暮れ時のできごと。

札幌市から東京のアパートへ自転車で向かう途中の大学1年生男子くんと出くわした。

札幌から苫小牧まで自転車、仙台までフェリー、仙台の郵便局で東京への道筋を尋ねたら、国道6号線を南下すれば東京に辿り着くと…。

結果、放射能で通行止めの看板もなく、路頭に迷い、野宿を考えて走っていたとのこと。

しかし、地面の放射能汚染密度は10万ベクレル/m2もあり、極めて危険だと伝え、知り合いの離れに宿泊させた。

大学生君の札幌の父は大学教授、母は高校教師だというが、フクイチ放射能のこと、通行止めであることなど、まったく知らなかったとのこと。

確かに、10月に来た札幌の弁護士は、北海道の人たちにとって、原発事故は外国のできごとのようだと言っていた。
Posted by ぶーこ at 2013年12月01日 01:49
食品の基準値100ベクレルを知っていたのが、113人中10人とか、「原発を今すぐ稼動停止、二度と使わずに廃炉へ」を選んだのが、6人とか、ショックではありますが、実際の社会の縮図かもしれませんね。残念ながら。(だから、自民党が圧勝するわけで・・。)

今の「有事」の状態で、政府やマスコミや世の「空気」に影響されないで、自分や家族の身、日本の未来を守る為に、自分で調べて自分の頭で考える事が出来る人達と言うのは、恐らく日本全体で1割未満・・と言うのは、容易に想像出来ます。原発・放射能関連の本、ブログや記事、動画、稀には良いTV番組もあると思いますけど、それらで一生懸命勉強しているのは、どう考えても少数派でしょう。

福島だったら、食品基準値100ベクレルを知っている人はもうちょっと多いと思いますけど(希望的観測?)、東京あたりの一般の人に聞いてもその程度の割合しか知らないのではないかと、思ってしまいます。まあ、基準値を知っていても、それ以下だから安全と、モリモリ食べて応援してたら、意味ないですけどね。

その他のアンケートで、東京オリンピックに反対12%、就職後、福島に赴任を命ぜられたら従いますかにいいえが33%、東京に赴任でも9%がいいえ。興味深いです。この9%は、東京も危険と知っているって事でしょうかね?それとも単に、東京が嫌いなだけ?

この先生が、どんな授業をされているのかも、知りたい気がします。
Posted by あじさい2 at 2013年12月01日 10:46
私もツイッターで先日たぶんフォローが大阪大学ばかりだったので、反大の学生さんと戦争と皇室について論争し、完全に嘘つき呼ばわり、狂人かのように言われました。また大変自信を持っており、人の話に全く耳を傾けない。
あれでは今後の官僚も偽天皇崇拝、現状維持の戦争商人国家が継続されるだろうと、容易に想像がつきました。
Posted by すみれ at 2013年12月01日 11:44
関西在住。大学1年の子供がいます。
うちの子も原発について全く関心がありません。
「またその話…」といわれつつ執拗に原発・被曝のことを話していますが馬耳東風。
なので驚きません。
関西では原発・被曝はあまり話題になりませんし、今大学1年生の子で、1流国立大に行ってる子は、2011年で高2。受験体制に入り始め、昨年は受験一色でテレビも見ていません。原発については試験に出ませんから。

今の子はテレビ・新聞はほとんど見ないし、ネットやスマホで見るのは自分に興味のある内容だけを選択して見るので、原発の事には疎いのです。

とはいえ我が家では311の後に、お願いだから東京の大学はやめて、と言ってあきらめさせました。同級生で東京の大学に進学した子もいます。わざわざ自ら汚染地に行くなんて…。でもよそ様の子供の進学先に口を出すことできません。

このように子供たちの社会への無関心さが、特定秘密法案を始めとした暗い時代に突入したことにも気づかずに、気が付いたら憲法改正され、徴兵制によって戦場に立たされているなんてことになるんでしょう。
自分の将来がかかっているんだよと話しつつ、大学生になった子供に、かつて学徒出陣があったのだ、と言い聞かせています。東大に入っても兵隊として駆り出される時代がやってくるよ、と。
あなたの腕を上げた戦争シュミレーションゲーム、少しは役に立つ日が来るかもねー?って。皮肉〜!!

Posted by なおんぼ at 2013年12月01日 13:48
阪大のアンケートに愕然としますが、東大でも似たりよったりなのかもしれません。
そして、大手プラントメーカーの管理職などにもアンケートをとっても、もしかしたら同じなのかもしれません。

また、現在大学入試直前の受験生を指導している全国の進学校の先生方、そして受験生にもアンケート結果も見てみたいです。

首都圏の汚染状況を把握して受験する高校生が何割いるのでしょうか。
テストの偏差値だけ高くても生き残る力がないのです。


どれだけ言っても、子どもからは私の精神科の受診結果を見せろと言われ、理系の夫は産地を気にする料理はまずいから外食が美味しいということになりました。
Posted by 不安な母 at 2013年12月01日 14:42
横浜市ですが、中心部よりやや南の位置にあります200戸のマンションに居住しています。

外出時にはN95マスクを欠かしません。放射能対策兼PM2.5対策です。

未だかつて花粉症マスクを付けた人には会いますが、N95を着用した人にあったことは皆無です。マンション内も同様。

暫く前に新宿に行きましたが、其処でも皆無。打合わせがあって人に会ったのですが「風邪引いたの?」と言われて、面倒なので「そうだ!」と答えておきました。

無関心なのは関西以西だけではないですね。福島でもそうなんじゃないですか?行かないから判りませんが。

進軍ラッパは阪大のアホバカだけではないと思います。

Posted by ハマの住人 at 2013年12月01日 21:14
アンケートを実施した阪大教員本人です。
初回の授業で原発のげの字も言う前に実施したアンケートです。ですから、阪大での半年とそれ以前の知識と意識を反映した結果です。
残念ながら、世の中の大部分の意識を反映している結果だと思います。自分が知るFBやTwtterコミュニティでの意識との乖離に、衝撃をうけました。しかし、おそらくどのよう学歴のサンプルをとっても、同じような結果になったのではないでしょうか。
教授連中でもあやしいものです。
私の2回の原発に関する授業をとってくれた学生たちは、少なくとも少しは考えるようになってくれたのではないかと思います。問題は、それが0.00...%に過ぎないということです。
Posted by 大澤五住 at 2013年12月01日 22:29
こういっては何ですが、こんなものでしょう。
かつて、何かの社会学で社会で覚醒している人間は全体の10%程度だという話を読んだことがあります。
残りの90%は積極的なオピニオンがある訳ではなく、周囲の状況に影響されます。
でも、10%しか覚醒していなくても、確信を持った意見を持っているので、付和雷同の残りの90%の意見に影響を与え、将来の世論を変えていくのに非常に重要な力を持つ…
そんな内容でした。

だから、個人的には希望は持っています。
Posted by Cipher at 2013年12月02日 01:32
大澤教授、ハマの住人さん、コメントの皆さん

たいへん貴重な情報をありがとうございます。

私が止むなく居住している福島県南相馬市では、空気中が深刻な放射能汚染であるのにもかかわらず、マスクをしている方はおりません。仮にいても100人に1人、N95をしているのは除染業者くらいのものです。目指すは、除染と帰還と復興のみで、危険性を訴える私などは村八分です。

となりの家に来ていた除染業者は、庭の表土剥ぎの現場に弁当を配達させて、屋外で昼食や休憩をとる始末。ゼネコンの責任者に直訴しましたが、住民に対して放射能の危険性を啓蒙するどころか、除染業者の真逆の姿勢は許せない限りです。

また、20代の若者が除染をしている姿は、被ばくそのものであり、見るに耐えません。さらに、若い男女の休日ボランティアは、マスクもせずにTシャツひとつで、除染業者と同じような作業をしております。社会貢献をしているという自己満足感で、住民帰還の手伝いをしているわけです。

汚染された地域に来る彼らのほとんどは、毎時何マイクロシーベルトかを承知していて、食品の基準値1kg当たり100ベクレルも知った上での対応をしております。国の基準を鵜呑みにして、食べて応援を実践しているわけですが、彼らには放射能に関してそれ以上の知識はありません。ですから、たまに来て、常時被ばくしている住民を避難させずに、囲い込むようにしている行為には大きな疑問を感じます。

小中学校の校長や教頭には、危険箇所や危険行為のアドバイスをしていますが、教育委員会の指示に従うだけのイエスマンで、子どもたちのリスクよりも、子どもが減って職を失うリスクを優先しています。彼らのような教員に教わる子どもたちがふびんでなりません。

年間20ミリシートベルトを盾に、避難をさせない日本政府に対抗するためには、いかに身の回りの子どもたちの被ばく量を少なくするか、犠牲者を少なくするか、大人たちの責務だと思います。
Posted by ぶーこ at 2013年12月02日 04:22
こういう記事を読むとやはり日本の受験制度の弊害を思わずにはいられません。大学一年生へのアンケート、ということですからまだ18歳くらいですね。この学生たちがそれまでどのような生活をしてきたかは容易に想像できます。家庭では放射能や政治のことなどほとんど話さない。話すことと言ったら学校の成績や偏差値の話くらい。てっとり早い娯楽はコンピューターゲーム。このブログでも「夫に放射能のことを話しても相手にされない」というコメントがいくつかありましたね。

今回の記事にある「すきあらば、東芝、日立、三菱重工や関西電力に就職できるよう今のうちからごまをすっているのでしょうか。」のくだりについて。よく「週間ナントカ」とかいう類の雑誌に、大学別就職ランキングという記事を見ますが、若い頃ああいうのを見て「な〜んだ、日本の大学は単なる職業訓練校なんだ」と失望したのを思いだします。しかし、多分日本の多くの学生はすでにそこらへんを射程に入れて受験しているのでは。早い話が「オカネ」。

たしかに欧米でもそういう傾向は多々ありますが、日本人のように我慢強くない国民ですから、一生自分に合わないこと、あるいは自分の意に反することをしてお金を稼ごうと思わない人も多く、そういう人は他の分野に堂々と転向します。またそういうことが可能な社会でもあります。東電社員からお医者さんに転向した院長先生のように。

参考までになぜMIT(マサチューセッツ工科大学)がリベラルアーツ教育に力を注ぎ続けるのかというあるMITの文科系学部の先生の話を引用させていただきます。「理系の人間こそ社会と人間のことを徹底的に知っている必要がある」という言葉が印象的です。

「大学というのは何かを学ぶ場所だけれども、その学んだことを生かすのは社会の中です。大学で電子工学や機械工学を学び、そこで得た知識で コンピュータや自動車を作るとしても、その製品は社会に存在し、人間に使われるわけです。ならば、作り手に回る理系の人間こそ 社会と人間のことを徹底的に知っていなければ、理解しなければ、コミュニケーションがとれなければダメです。だから『教養』を身につける必要があるのです」

日本にも欧米型のリベラルアーツ教育に似た制度があったのだそうですが、コストがかかりすぎるという理由で1990年代くらいから減りはじめ、大学はより実学的な傾向、いわば企業直結型に走り始めたようです。「日本経済の失われた20年」という言葉を聞きますが、教育制度の衰退とだぶるのが恐ろしい。経済のために即席に人材を作りあげ、本来の教育が犠牲になったのかもしれません。その反省からか、最近また少しずつ改革の方向に向かっているようではありますが。

社会や人間のことに興味のない学生は、政府のいいなりに行動するだけの大人になることは明らか。逆にそういう学生が多いほうが政府は都合がよいのかもしれません。その結果日本はどういう国になったのか・・・原発事故がその集大成だと思っています。
Posted by アムステルダム at 2013年12月02日 11:56
このアンケートは当然の結果だと思います。
大阪大学に限らず、
日本中のあらゆる大学で、
「福島を食べて応援」
「どんどん福島に行こうボランティア」
ということが、推奨されていますので、
危機感など持つはずがありません。

日本の最高峰である東京大学の柏キャンパス、また、世界有数の最先端の研究所がある筑波など、誰も逃げ出していないところを見ますと、現役ばりばりの理系の研究者たちも、誰も危険だと認識していないですよね。そして、現在も、来年も再来年も、そんなホットスポットのキャンパスで、国際学会が開かれる予定です。

そんな教員に指導を受けている学生たちですよ。
当然、危機感なんて持つはずもありません。

Posted by れんげ at 2013年12月02日 12:58
小学生の子供を持つものです。大学生の年齢とは大きく離れるのですが…
家の中では、放射能とか原発の話題が子供の耳に入らないように気を使っています。
なぜなら、それを学校や外で友達や先生に話をすると、のけ者になるか、非難されるか、いじめられるか、とにかくロクなことにならないことが想像されるからです。
親である私は、先生がご紹介される書籍を読み、twitterをし、水を買い、食材を選び、外スポーツをさせず、情報収集をしていますので、子どもたちは関心をもっていますが、「放射能は言うな、アホと思われる。黙っときぃ!」と学校に送り出したこともありました。
西日本出身で関西弁ですが住まいは宮城です。
原発や放射能をリアルの世界で口にすることが憚られる現状で、受験を終えたばかりの大阪の大学生…そんなものだろうなぁと思いました。
阪大でなく東北大でも同じかも…
原発放射能言わない子良い子みたいな世の中です。
Posted by a at 2013年12月02日 14:24
ぶーこさん、大変な環境の中での生活お察しします。やはりそうでしたか?

JBpressの烏賀陽 弘道さんのレポートを読んでいる時から福島の現場については危惧していました。

レポートは間違いなかったのですね。恐ろしい事態ですね。なにも起きないから、なにも心配していない。ということですが、この世界の偉大なる先達者寺田寅彦の有名な文言「天災は忘れた頃にやってくる」を肝に銘じたいです。

福島のツケが到来するのは来年から再来年にかけてです。必ず支払い請求が来ると私は確信しています。

チェリノブイリが見事に再現されると私は確信しています。例外はあり得ません。どうか気をつけてお過ごし下さい。
Posted by ハマの住人 at 2013年12月02日 18:16
そもそも、なぜ大学に進学するのかというスタートから間違っているのでは。
私は三流大学卒で大した学力はありませんが、私が在学していたバブル真っ只中のころから大学生の意識などこの程度であったと思います。大学に行くのは中学から高校に進学するのと変わりはなく、親が勧めるのでなんとなく受験、そうしたらきっといい事あると思っているからでしょう。
学びたい気持ちがおさまる事なく進学を選んだなら、そんなアンケート結果にはならないのでは。原発に限らず、今の社会をどう思うかという事をじっくり思考し、時には議論する時間がたっぷり与えられている期間なのにもったいないですね。
私が在学していたころはオゾンホールが問題視され、スプレー缶のフロンかLPGに切り替えられたりしていたころなので講義もその話題が出たりするのですが「オゾンホールって何?」と真顔で聞いてくるクラスメイトに苦笑。もっと勉強していい大学に進学すれば良かったー、と後悔するのも束の間。バイト先で早稲田大学の学生と一緒でしたが暇な時間は週刊マンガ読んでるか仲間に7万円のセーターの自慢話してるかで…。ダメだこりゃと思った次第。日本の大学生、大半がこんなもんでしょ。ちなみにオゾンホールを聞いてきた彼女は夜な夜なジュリアナ東京でジュリ扇振ってました。あれから20数年。40代になった彼らが父となり母となり社会の中心を担うようになったのです。大丈夫かしら。ガンダムグッズで喜こんでる場合じゃないよねえ。
Posted by おじょう at 2013年12月03日 11:38
ハマの住人さん、管理人さん、皆さん

放射能による被害に関しては、旧共産圏のチェルノブイリ原発事故だけが、一部で報道されていることに矛盾を感じます。旧共産圏ということで見下しているのかもしれませんが、彼らには立派なチェルノブイリ法なるものがあり、年間1ミリシートベルト以上で避難の権利を与えています。

チェルノブイリ事故より7年前、1979年のアメリカ・スリーマイル島の原発事故における環境や人的被害は、その概要さえわかりません。メディアが報道しないからです。

今年4月下旬 JBpressの烏賀陽弘道さんに福島県南相馬市に来ていただき、彼が昨年取材をしたスリーマイル原発事故の被害について語っていただきました。結論からすると、事故時からの政府や研究機関の対応は、日本のお手本そのもの。住民は皆が騙され続けていたとのことでした。

訴訟は個人と団体で約2千件、30数年後のいま、その全てが和解でわずかなお金で泣き寝入り。結局、国は非を認めなかったとのことてす。スリーマイル島原発事故よりも格段に被害の大きい日本でも、同じ泣き寝入りの懸念があります。

原発事故や放射能被害にふれない、話題にしない、なかったことにする…という態度が、将来の自分たちに跳ね返ってくるのです。現在進行中の事象まで風化させようとする風潮は許せません。

フクイチから22km、2011年3月14日 午前11時過ぎ、私がこれまでに体験したことのない、空が真二つに割れるような轟音は、3号機の核爆発で、そこからはずっと映画の中の世界にいます。時間はゆっくりと進んでいるようですが、要点を抜き出せば、原発事故以前とは全く別次元の世界です。

危機管理に対して無能でウソをつく、東電、日本政府、政治家、官僚、公務員、学者、教員、不動産などの資産価値下落を恐れた住民、果ては食料品生産者までもが放射能被害を矮小化しようとしています。ネット社会がなければ、全ては闇に葬れていたことでしょう。

チェルノブイリ原発事故だけではなく、スリーマイル島原発事故も報道の対象となることを願ってやみません。申し訳なさそうに夜中にコッソリ報道するテレビ局には、ゴールデンタイムでの放送を要望します。学校では話題にできなくても、せめて、茶の間では話題に上ってほしいものです。
Posted by ぶーこ at 2013年12月03日 18:36
九州に保養に来ています。
事情があって今は関東を完全に離れることが出来ません。

裕福でもない我が家で頻回の保養は家計を圧迫しますが、これが今できる最善の方法です。
貯金するくらいなら保養です。

地球のどこへ行っても、もう安全な場所などないと思いますが、いくらかでもましな所で、限られた期間だけでもストレスの少ない生活ができることを有り難く思っています。

関東では、買い物の時に産地や製造所を確認して、買えないな〜となるものが多いですが、九州ではまだまだ買えるもの(汚染が少ないと思われる産地のもの)が沢山あります。
水道水が料理に使えることが何よりも嬉しいです。

放射能防御については、自分と似たような考えの人と話さないと必要な情報も入らないし、共有もできません。
頭がお花畑な人は、私の周りにもいくらでもいますが、自分の大切な人だけを守る方向にいつしか私もシフトしています。
幸いに、家族は私の話に耳を傾けてくれます。

我が子はアンケートの6人と同じ回答をしたかも知れないと思っています。
生憎、阪大理系に行くほどの頭脳は持ち合わせてはいませんが(笑)
Posted by emoto55 at 2013年12月03日 18:55
私が小学生の頃、夏休みの宿題で原発推進ポスターを描く機会がありました。
緑化運動や環境破壊防止や原発推進などのテーマから選んで提出するという図画工作の宿題でしたので、私は緑化運動を選びましたが。
夏休みに入る前に原子力のなんたるかを教えられることはなく、配布プリントに近代的な都市の絵に「クリーンエネルギー原子力」とスローガンが書かれた作例が載ってるだけでした。
同級生の中には意味もわからず作例に似たような絵を描いて、表彰された子もいたはずです。
私もプリントを見てから原子力はクリーンというイメージを持ち、福島原発事故まで誤解したまま過ごしてきました。

つまり、平和利用名目のプロパガンダは小学生の頃にはもうはじまっています。
このような若い脳に刷り込まれた強力な洗脳をまず解かなければ、再稼動の是非を問うても正常な判断の下でなされたとは言えないでしょう。
Posted by うぐいす at 2013年12月03日 19:54
もし、阪大のアンケート結果が日本全体の傾向と
ほぼ同じであるならば、自分が口にする農産物について、
66%が「産地を気にしない」か「食べて応援」という結果から、
近い将来、約7割弱の日本人がいなくなってしまう
ということなのでしょうか?・・・

その66%の人々は当然、マスクなどせず、水道水を飲み、グラウンドでスポーツを楽しみ・・という今まで通りの生活をされていると思われます。
(皆さんのコメントから考えるに、日本全国で同様かと。)

原発事故は全く収束していないという事を知らない人には
早く知らせ、知った上で問題ない大丈夫という人には
回転寿司でも、焼き肉食べ放題でもChristmasでKFCでも好きなだけ
食べてもらって、健康被害の深刻さを
身をもって周りの人に知らしめてもらうしかないのでしょうか・・

一刻も早く福島をはじめ東北関東から
一人でも多くの子どもが逃げられますように。
そして、我が子が真実に気づき、
自分の命と健康を大切に思って
避難できる日が近いことを願い
毎日の対策に力を注ごうと思います。

Posted by 不安な母 at 2013年12月03日 21:12
そもそも「理系」「文系」という区別は曖昧で、
こんな区別しているのは日本ぐらいなのに、
やれこの感想は文系学生が書く内容だの、理系学生ならかくあるべきだの、
少しは熟慮してみてはいかがだろうか。

もうちょっと視点を変えて見れば、
「理系が文系チックな考え方"も"できるようになった」とも考えられる。
それなのに、「こんなのは評論家が言うことで大学生が言う内容じゃない」。
評論家じゃなければ言っちゃいけないコト、
大学生じゃなければ言っちゃいけないコト、
そんなコトってありましたっけ?
基本的には誰が何を言ってもいいのが、
日本国憲法にも定められた表現の自由じゃないでしょうか。

それを「こんなのは評論家が言うようなことだ、お前らそれでも大学生か!」とは、
とても自己中心的な、
「俺が思っている◯◯とは違うぞ!」的な考えが見えないでもないです。

しかも、アンケートの結果は、
「すくなくとも一部の原発には再稼働を許容する意見が90%を占めていた」んですよね。
これが意味することは、少なくともこのアンケートをとった学生たちの中では、
原発は安全、電力を賄うために必要あるいは原発事故は大したことないなどと考え、
すくなくとも一部の原発再稼働を許容すべきでは、という考えが圧倒的大多数なわけです。

別にこの阪大生達だけに限った話ではなく、
先の国政選挙で原発再稼働自民党が圧勝したことを見れば、
全国民的にある程度その趨勢は読み取れます。

このような「もっとも民主的」である多数決の結果を卑下し、
「原発再稼働を容認するなんて無知だ、あさはかだ、愚かだ。」というのは、
なんだか違和感を覚えますね。

まあ、世論の大多数が賛成するから正しいかと言われれば、必ずしもそうじゃないですけどね。
それこそ世界大戦なんて最たる例ですし。

ましてや、今回の場合アンケート対象者は旧帝国大の1つ、大阪大学です。
それはむしろ、

日本でもかなり頭のいい人に分類される人達が再稼働を容認している
 →おおまかには原発再稼働に対してさして問題はないと認められている

と読み取った方がごく自然な流れだと思いますね。
Posted by とある文系大学生 at 2013年12月04日 14:59
安全と連呼されていますししょうがない面も有るでしょうが、安全と教えられた知識を基準にしてしか考え及ばないのは考え方が幼いからでしょうね、
この問題に限らず違う側面とか考えて行けばいくほどテスト勉強もはかどらず〜非効率的な学習になりますからねぇ、
結果同じ様にしか考えない優秀な無能集団が出来上がり・・、と、
まあ国が沈んでいくときはそういう優秀なはずの人がそんな風になった時なんでしょう多分。
Posted by 南部のアホな大阪人 at 2013年12月04日 15:59
とある文系大学生 さん
「日本でもかなり頭のいい人」が原発を推進し、安全を広めて、結果大事故とないり、広範囲を住めない場所にしてしまったわけですが。
で、頭のいい人が再稼働を容認していることが問題ないと思えるわけですか?

いつになったら気が付くんでしょうか?
何をもって「頭がいい」んでしょうかね。
Posted by 通りすがり at 2013年12月04日 23:35
仰天する馬鹿ガキ情報をもうひとつ。こちらは中学生だからまだ許せるかもしれないけれど、内閣総理大臣賞を受けたということは、日本政府による国民洗脳手段として、やらせで書かせた可能性も。法務省が主催する「第33回全国中学生人権作文コンテスト入賞作文集」で内閣総理大臣賞に輝いた作文。福島の農産物を買わないことは、風評被害どころか人種差別と同じという仰天論法。

法務省
第33回全国中学生人権作文コンテスト入賞 内閣総理大臣賞
「それでも僕は桃を買う」
http://www.moj.go.jp/content/000116357.pdf

法務省HP
http://www.moj.go.jp/JINKEN/jinken04_00099.html

ならば内閣総理大臣や法務大臣に伺おうではないか。以下の事実をいったいどうこのアホガキたちに説明するのか。世界の国々は堂々と人種差別をしているとでも言うのか。

韓国のメディアが今年9月時点で調査した世界各国における日本の食品への規制状況。真ん中くらいに掲載されている世界地図が各国の対応。その下のほうにある色別にされた日本地図はまとめ。緑色の8県は魚も農産物も外国で禁止されている地域。黄色は農産物のみ禁止されている地域。赤色は魚の輸入を控えたほうがよいと何人かのアナリストが勧告している地域。

Korea and world fear Fukushima’s radiation
http://koreajoongangdaily.joins.com/news/article/article.aspx?aid=2977639

抜粋訳
<EU>
福島からのすべての食品の輸入を禁止、福島近県からの食品には検査証明書が必要。8県からのキロあたり最大許容量キロあたり500ベクレル以上の魚の輸入を禁止。2011年以来、27メンバー国に日本からの食品と動物への餌を検査するよう勧告している。
<アメリカ>
8県からの50種に及ぶ最大許容量キロあたり1200ベクレル以上の魚の輸入禁止。FDA(アメリカ食品医薬品局)は、日本からの乳製品、野菜、果物の輸入を2011年より禁止。
<ロシア>
東北8県の242に及ぶ魚類加工会社からの輸入を禁止。
<中国>
10県からの全食品の輸入を禁止。
<韓国>
8県からの魚製品の輸入禁止。
13県からの26の食品の輸入禁止。

この馬鹿げた法務省の作文コンテストは海外のメディアでも堂々と報じられています。恥ずかしいを通りこして、心底日本人やめたい!菊の御紋のついたパスポートゴミ箱に捨てたい!
Posted by アムステルダム at 2013年12月05日 12:09
いつも鋭い視点の記事を有難うございます。
同じような経験をしましたので以下ご報告まで。
東北地方の医学部の講義を担当しております。今年の学生は、食品基準の100Bqも黄色のドラム缶の100Bq、汚染マップも誰一人知りませんでした。震災後に生活を変えた(変わった)人もいませんでした。
東北や地元出身者が1/3、あとは首都圏など都市部の学生が多い大学です。
雑談の折、内部被曝と再生医療の話をしました。被曝の話は「のどもと過ぎれば、ですよ。もう」としたり顔の関東出身の学生も。
震災後は毎年話題にしていますが、年々反応がなく、他人事のようです。
暗澹たる思いです。

案外サボっている学生の中に、わかっているやつがいるのかもしれません。
Posted by 正造 at 2013年12月06日 14:32
日本人辞めたけりゃ、辞めればいいのです。他国の国籍を取るのは禁止されていませんので。

ところで、なぜ、日本では文系と理数系に分けて考えるようになったのか…
アングロサクソンは非常に各個人が独立している社会です。その各個人が集団で行動するのに必要なのが、論理(ロジック)と議論(ディペート)です。
議論を尽くして論理が正しい方を各個人が選択することによって多数決が形成され、民主主義が機能します。
だから少数意見の尊重ーといわれるのは、少数意見の中に正しい物がある可能性があるからです。
その場合、少数意見の保持者は議論によって反対派を説得し、多数意見に変えるーというプロセスを取る訳です。
だから頭がいい多数の人が言っているから賛成ーなどというのは民主主義の本質を全く理解していないたわごとです…が、残念なことに、文系の大学生でも、この程度の基本的なことがわかっていないーというか、基本的な知識を教えないー先生もわかっていないーのが実に残念です。

ところで、日本はそもそも村(共同体)社会なので上記のプロセスが働かないのも事実です。
各個人は論理によって選択せず、其々が所属している”共同体”にとって有利な理屈ーそれがどんな屁理屈・詭弁・捏造であろうとーで選択するのです。

しかし、いくら自分達に有利な選択をしたくとも理系では実験結果が違った場合、絶対に認められることはありません。つまり村社会的な実利優先ができない結果、アングロサクソン的な論理と議論が優先され、日本においても理系が学問として確立できたのではないかと思われます。翻って文系の場合、実験による検証が働きませんので、日本本来の村社会的論理が働き、”権威”優先となってしまって、文系と理系で大きく様相が違ってきたために分けて考えられるようになってしまったのではないでしょうか。

小室直樹先生が悩まれたのはそこでした。日本の大学で教える”社会学”はほとんどが欧米発のものです。しかし、その欧米発の社会学は日本ではほとんど適合しないのです。そのことを小室氏は実感しておられましたが、他の多くの大学の先生は象牙の塔に籠り、思考を停止し、現実の日本の社会に合わない論理でも欧米で認められれば平然として権威として確立してきました。
そんな時に山本七平氏の著書に出会って、これこそが日本の社会に適合する理論であると確信されたのです。
Posted by Cipher at 2013年12月06日 22:48
ところで、なぜ、日本では文系と理数系に分けて考えるようになったのか…
アングロサクソンは非常に各個人が独立している社会です。その各個人が集団で行動するのに必要なのが、論理(ロジック)と議論(ディペート)です。
議論を尽くして論理が正しい方を各個人が選択することによって多数決が形成され、民主主義が機能します。
だから少数意見の尊重ーといわれるのは、少数意見の中に正しい物がある可能性があるからです。
その場合、少数意見の保持者は議論によって反対派を説得し、多数意見に変えるーというプロセスを取る訳です。
だから頭がいい多数の人が言っているから賛成ーなどというのは民主主義の本質を全く理解していないたわごとです…が、残念なことに、文系の大学生でも、この程度の基本的なことがわかっていないーというか、基本的な知識を教えないー先生もわかっていないーのが実に残念です。

ところで、日本はそもそも村(共同体)社会なので上記のプロセスが働かないのも事実です。
各個人は論理によって選択せず、其々が所属している”共同体”にとって有利な理屈ーそれがどんな屁理屈・詭弁・捏造であろうとーで選択するのです。

しかし、いくら自分達に有利な選択をしたくとも理系では実験結果が違った場合、絶対に認められることはありません。つまり村社会的な実利優先ができない結果、アングロサクソン的な論理と議論が優先され、日本においても理系が学問として確立できたのではないかと思われます。翻って文系の場合、実験による検証が働きませんので、日本本来の村社会的論理が働き、”権威”優先となってしまって、文系と理系で大きく様相が違ってきたために分けて考えられるようになってしまったのではないでしょうか。

小室直樹先生が悩まれたのはそこでした。日本の大学で教える”社会学”はほとんどが欧米発のものです。しかし、その欧米発の社会学は日本ではほとんど適合しないのです。そのことを小室氏は実感しておられましたが、他の多くの大学の先生は象牙の塔に籠り、思考を停止し、現実の日本の社会に合わない論理でも欧米で認められれば平然として権威として確立してきました。
そんな時に山本七平氏の著書に出会って、これこそが日本の社会に適合する理論であると確信されたのです。

Posted by Cipher at 2013年12月08日 11:29
こんな電子本(アマゾン)がコソッと出ていました。相当悪質ではないでしょうか。だれか分析してください。よろしくお願いいたします。

『福島の避難者が見たチェルノブイリ』
(WEDGEセレクション) WEDGE編集部
石川和男 (2013/11/22)
¥100 Kindle版

Posted by ころた at 2013年12月22日 08:44
 大阪大学という、偏差値の高い学生に行ったアンケートですが、やはり日本の大多数の大人(世を牛耳っている)の意見の反映であり、彼らを批判の的とするのは、少し可哀想かと思います。
この事実から、大人として何を考えるべきかとの自己反省の視点が必要です。
 それより、非常に問題だと感じたのは、上のコメントで紹介されている、第33回全国中学生人権作文コンテスト入賞 内閣総理大臣賞の作文です。
 とても立派な文章であるが、彼が喧嘩の際友人から「中国人」と言い放たれたことと、福島県産の桃を買わない行動を同列に論じることはあまりにも雑過ぎます。
 福島県産の桃を買わないのは自衛手段であり、風評を撒き散らすものではありません。
 彼の行動はセンチメンタルなものであり、その文章に最高の賞を与えるのは政治的な意図が感じられます。
 つまり、「放射能をこわがってはいけない、福島県の農産物を食べましょう。」キャンペーンに加担させられているのです。
 
Posted by 北九州市の松ちゃん at 2013年12月22日 16:39
そもそもこのアンケートが脱原発を前提にして行われたものであり、再稼働という意見は認めないという雰囲気が伺えます。再稼働を容認しているから嘆かわしい、愚かだと批判するのこそ愚かです。9割の学生が容認するとしたのだから、その容認する理由を深く掘り下げていき議論を続けていくことが重要ではないでしょうか。容認派の中には最終的には脱原発を目指してまず代替エネルギーの研究開発を、という意見もあるようですし(実際にそれは私も賛成です)。少数派の意見に耳を傾けるのも重要ですが、少数派が多数派の意見を聞くこともまた重要です。まあこのアンケートはおそらく学生が極端な意見を避けてより現実的な見方をとった結果でしょう。すぐに脱原発でもひたすら推進でもないところを落とし所にしたのだと思います。
Posted by 札幌の男 at 2014年01月10日 09:26
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