2013年12月18日

豪華すぎる東通村と青森県のハコモノ

 原発のカネに手を染めた自治体は、アヘン中毒患者のように後先を考えずに刹那的な享楽のために、カネを欲しがります。私が住んでいた福島県双葉郡では、豪華だと思う施設は見当たらなかったのですが、東通村は全く違いました。昨日のブログでも紹介いたしましたが、写真とともに紹介いたします。

まず、東通村役場
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施設案内
東通村庁舎
当村は、明治22年の村制施行以来、隣接するむつ市に役場庁舎を置く、全国でも珍しい自治体でした。村制施行100周年を契機に、村民の願いでもあった役場庁舎の村内移転を果たしました。役場庁舎そして隣接して、交流センター、体育館等を整備し、現在中心地整備を進めています。役場庁舎・交流センター・体育館が、三角・丸・四角という形をしており、それぞれで天・地・人を表します。通りかかった観光客などが珍しそうに見物しています。

 まあ、たしかに観光客がこれを見たら、驚きますね。

東通村小中一貫教育
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東通村立東通小学校
設計 本間利雄設計事務所+地域環境計画研究所
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カネがあれば、現代の日本では何でもできることが良くわかります。こんな校舎で自分の子供に勉強して欲しいとは全く思いませんが。

東通村中学校
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つがる克雪ドーム BIG WING(人口5万人)
所在地 青森県五所川原市
竣工年 2002/03
発注者 青森県(五所川原土木事務所)
構 造 RC,S,ドーム架構,膜構造
規 模 2F
延床面積 12,238m2
用 途 屋外スポーツ施設
観客席数 341席
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むつ市しもきた克雪ドーム(人口6万人)
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スポーツランドひらか ひらかドーム(人口3万人)
所在地 青森県平川市
竣工年 2003/09
発注者 平賀町
構 造 S,RC,膜構造
規 模 1F
延床面積 7,613m2
用 途 屋内複合スポーツ施設、屋内専用スポーツ施設
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ここらで疲れましたので、あとはこちらのページをそのまま引用させていただきます。

青森県立三沢航空科学館 (人口4万人)
事業主体 青森県
管理運営 テイクオフみさわ
延床面積 10,840.66m2
開館 2003年8月8日
所在地 〒033-0022
青森県三沢市大字三沢字北山158番
ウェブサイト http://www.kokukagaku.jp
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青森市スポーツ会館
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新青森県総合運動公園 青い森アリーナ
発注者 青森県
設計・監理 池原義郎・建築設計事務所
竣工 2002年11月
構造・規模 RC・SRC・S造 B1-3F
延床面積 22,126m2
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青森県立武道館
所在地 青森県弘前市
竣工年 2000/03
発注者 青森県
構 造 RC,S
規 模 4F/B1F
延床面積 18,221m2
用 途 屋内複合スポーツ施設
観客席数 1,700席
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青森県立美術館
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 日本広しといえども公営でこれほどもの豪華な施設をたくさん持っている地方自治体は他にないでしょう。(福井県にもあるようですが)こんな恩恵を受けている地方自治体が、原発賛成と言わないはずがありません

◆関連ブログ
「原発再稼働は国家的急務」とうそぶく自民党議員は誰か2013年12月17日


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タグ:交付金
posted by いんちょう at 22:27| Comment(17) | 原子力
この記事へのコメント
ヤク中は隔離できます。千年単位の時間をかけて試行錯誤しながらそういう社会の仕組みができあがりました。

こんどは核テロ集団や死の商人を隔離する仕組みが必要です。残念ながら、そちらはのんびり千年もかけてはいられません。みんな殺されてしまいます。
Posted by よすてびと at 2013年12月19日 00:34
原発立地自治体に箱物建設は多いようです。

院長の仰っている通り福井県も負けず劣らず箱物があるようです。東通ほど近代的ではなかったと思いますが以前「チダイズム」のちだいさんが大飯原発を取材された時に周辺の箱物を見た感想を述べられています。

原発利権は電力会社、自治体にとって手放せない錬金術なのかもしれませんが、それによって失われる人の命もある事を忘れてはいけないと思います。

錬金術は等価交換が原則と言われますが、それ以上に支払う対価が大きすぎます。
Posted by たまご。 at 2013年12月19日 04:44
先生のブログのお陰で懐かしいものを見る羽目になりました。

私、終戦直後の三年間を刈羽原発地元の刈羽村小学校に通いました。刈羽村中学校にも二年間お世話になって、その後長野市へオヤジが転勤になり、私も金魚のうんこ!

当然当時は柏崎刈羽原発のある場所は以前も書きましたが松林。小学校と中学校は同じ敷地内に並立。周辺の三つの小学校の卒業生が、一つの中学校に集まるという形でした。

さて、では現在どんな学校になっているのかと画像検索しましたら、東通小学校ほど豪華ではないようですが、小学校も、それから別な場所に移動した中学校も立派な建物になっていて、感無量。やっぱり原子力マネーのお蔭もあるのかな?

そして利用するJRは越後線。最寄駅は刈羽駅なので、これも検索してみましたら、どうやら無人駅になっているようでした。それはいいのですが、どうも単線になったようなので、再度検索しましたら、なんと単線に格下げされていました。

原発がある村のJRも利用する人は少なくて、皆さん、車で来るんでしょうかね?寂しい気持ちになりました。ものはついでといいますから時刻表を見たら、なんと一時間に一本しか電車は走っていませんでした。それも朝晩が中心でした。昼間は殆ど電車なし。その昔は蒸気機関車が轟音を立てて走っていたんですけどね。

私が住んでいた刈羽村「大谷地」という部落名は残っているようで、検索したら出てきました。越後線を挟んで原発の反対側にある集落です。

驚いたのは柏崎市の広さでした。刈羽村の周辺一帯が全て柏崎市になっているんですね。これにはたまげました。原発所有地の一部も刈羽村ですが、大半は柏崎市に占領されていました。あそこは元々刈羽村なんですよ。今や柏崎市に取り囲まれて孤立しているんですね。柏崎市長がデカイツラしている意味がようやく理解出来ました。

そして柏崎市は私の両親の田舎、良寛和尚の生誕地、出雲崎町のすぐ手前まで迫っていました。これは許せませんね。出雲崎町はなんとしても領地確保をして欲しいと思いました。
Posted by ハマの住人 at 2013年12月19日 10:58
東通学園に目が釘づけになりました。

下北半島の北東端に位置する東通村。
冬の寒さは半端ないだろうに
吹き抜け、教室ごとの仕切りのない開放的な校内。暖房費もかさむことでしょう。
 
人口約7100人(2013年)の村。
平成17年には8000人を超えていたのに
人口は減少の一途。
5〜14歳の人口も平成17年には708人だったのに、
平成22年には578人に減っている。
東通村には高等学校がなく、隣のむつ市に進学する生徒が多い。
2005年には公費負担による村立の学習塾ができたと、河北新報に載っていた。
その記事中には
「学力テストの成績は、県内でも低い下北郡の平均点をさらに下回る状況。」とある。
その原因は村内に学習塾がないから・・・という保護者の声も。

ブログ記事を読んで、東通村のホームページをみてみた。
トップページの写真。
尻屋崎灯台と寒立馬、なのだろうが
私の老眼には尻屋崎灯台が東通原発に写った。
Posted by なない at 2013年12月19日 12:18
先生
この↓大間町役場をご覧ください。こっちはボロボロです。

http://www.town.ooma.lg.jp/docs/7/31,45,46,7.php

原発これば東通みたいになる、と原発マネーが欲しかったのでしょうか?
Posted by あ at 2013年12月19日 15:23
三重県には原発がありません。

中部電力が芦浜地区に原発を建設しようとしたところ、第五福竜丸の後で漁民が反対したとか、お金がどうのとか、先に浜岡がOKしたとかいろいろあったようですが、

子どものころ母からは
「中電が原発建てようとして、中電に学校やら橋やらいっぱい造ってもらったが、結局、原発はできなかった」
と聞いたことがあります。母の話なので事実と異なる点があるかもしれません。

原発マネーなくても生きていけたからでしょうか?原発が決まる前から買収のためせっせと箱もの投資されていたようですが、東通とか大間とか、それなくては生きていけないんでしょうか?

知人が青森出身で、たまに「東奥日報」を目にすることがありますが、「住民の総意は再稼働熱望!」「再稼働に向けて」みたいな感じで驚いたことがあります。
Posted by ああ at 2013年12月19日 15:44
J-POWER(電源開発株式会社)
「エコ×エネカフェ」のブログを展開していて、新たな文化人の人脈づくりしてるみたいです。
「環境GOO」なども、これに一役買っていて、環境というソフト面で、Jパワーの応援役なのか、油断なりません。東通原発建設などはこの会社なのでしょうか。電力会社の原発広告自粛の中、この会社はどのような役割なのでしょうか。問い合わせても回答なしです。 
Posted by 栃木の杣人 at 2013年12月19日 20:35
でも、刈羽村が柏崎市と合併せずにすんだのは、原発マネーのおかげとも言えるのですよね・・・。
平成の大合併なんて、所詮は金のない者(自治体)同士が手を組まざるを得なかったともいえるのですし。
Posted by 新潟県民 at 2013年12月19日 22:38
どんな立派な建物も事故がおきれば全て汚染ゴミ
大熊に住んでいた人で原発マネーの恩恵を受け
広大な庭園に3億かかったと自慢していましたが
今では近づくことも出来ない汚染庭園となってしまいました
Posted by yaeko at 2013年12月19日 23:15
日本人の経済に対するメンタリティには辟易させられますが、福島の現状がありながら原発再稼働を要望する自治体には学習能力という言葉から覚えなければならないのでしょうか? まったく危険なものを自然と避けることのできる下等動物以下です。
まあ日本人みんなそんなもんですか。首都圏在住ですが、周りに放射能を気にしている人は99%いません。政権に対する支持率が上下しようとも、政治・マスコミに対する信頼度はほぼ100%ですね。
Posted by 通りすがり at 2013年12月20日 00:41
もともと人口少ない地域に原発作るのは漏れた時に、人口密集地帯よりも避難しやすいからだったのでは?・・、と、
わざわざ利権銭で地域振興して人を集めてしまい、避難すぐに出来るようにするとかそういう物にはお金を投入しない、
挙句に安全宣伝には銭をジャブジャブ、
そして業禍施設の維持費でアップアップ、
でも一部住民は儲かりまくるとか…、
まあそういう一部住民も迷惑施設に反対できない公共利益優先させる法律作って消毒でしょうかね、
そして極一部の遠くに住んでる国民にお金が集中、利権食い逃げされて処理不能ゴミ押し付けられて汚終い国家まっしぐら。
Posted by 南部のアホな大阪人 at 2013年12月20日 17:47
矢張り本当の幸せが知らないのでしょうか?お金が無くても食べていければ、雨風が凌げて、親兄弟が一つ屋根の下で暮らすしあわせ。これが本当のしあわせの基本じゃないのかな?今の人達は物、都会の人と同じ物を着て、同じ暮らしをしたがる?自分たちの本当の幸せを間違った見方をしている?としか思いませんね。自分たちの住んでいる最高の住み心地の良い住処を追われようとしているのを見て見ぬふりをしている、大人たちは自分の子供を見殺しにするのか?と聞きたいです。
Posted by きんべ at 2013年12月21日 00:09
豪華な箱モノをつくっても、所詮は税金と電気料金をかき集めて払っているだけで、原発が金を生んでるわけではありませんよね。 そんなゴマカシで地域が活性化するわけもなく、維持費で困窮し、挙句の果ては福島みたいなことになって、真の限界集落となる。
どこぞやの政治家や新聞が言っている再稼働しないと経済が停滞してしまうとかの論はギャグとしか思えません。 それを納得してしまう国民はさらに喜劇ですね。
Posted by 原発難民 at 2013年12月21日 00:31
箱物とか現金だけじゃないんすよ。
表では、それが目立ちますが。
子供の就職を請け負うのが一番大きい。
特に自分の子供が出来が悪いと思っている親なんかにはね。
これでころっとやられます。
前にも言った通り、私は和歌山出身で原発建設計画が5つもありましたから、その事情がよくわかります…
それでも和歌山県人は計画、全部、潰せましたが。

>三重県には原発がありません。

三重県の漁業はブリの養殖が盛んで、原発ができると風評被害で売り上げが落ちるから反対したんですね。
でも推進派と反対派の争いで、本当に殴り合いの闘争があちこちで起きたそうですが。
赦せないのは原発建設にマスコミが協力して、ブリ養殖業を潰すために、地元の推進派の漁師を使って「こんなもの化学薬品漬けで地元の漁師も食いませんがな」という映像をつくってニュースで流してブリ養殖業を潰そうとした前科もあるのです。

ホント、原発村はどんなえぐいことでも平然とします。
Posted by Cipher at 2013年12月21日 11:32
>食べていければ、雨風が凌げて、親兄弟が一つ屋根の下で暮らす

↑ただこのことが出来なくて、苦しんでいる地域でもある。

今の時代でも「出稼ぎ」は健在。

出稼ぎせず家族がそろって暮らすは悲願ですよ。根が深いです。
Posted by あ1 at 2013年12月21日 11:53
>知人が青森出身で、たまに「東奥日報」を
>目にすることがありますが、「住民の総意は
>再稼働熱望!」「再稼働に向けて」みたいな
>感じで驚いたことがあります。

ちなみに、12月21日付新潟日報朝刊の社説はこうでした。

●エネルギー計画 福島の教訓どこへ行った
 
 東京電力福島第1原発事故の教訓はどこへ行ってしまったのか。もっと現実に目を向けるべきだ。
 経済産業省の分科会がエネルギー基本計画案を了承した。計画案は、原発を「基盤となる重要なベース電源」と位置づけた。
 安全審査を申請中の柏崎刈羽原発6、7号機などについて、原子力規制委員会が安全性を確認すれば原発の再稼働を進めると明記している。
 その上で、「必要とされる規模を十分に見極めて、その規模を確保する」とし、将来的な新増設の可能性にも道を開いたのが特徴だ。
 依存度を可能な限り低減させるという記述はあるものの、電力全体に占める原発の比率は示していない。
 民主党政権で打ち出した「原発ゼロ」目標を転換し、事故まで半世紀続いてきた原発重視路線への回帰を鮮明にしたといえよう。
 計画了承を受け、政府は関係閣僚会議で議論し、来年1月に計画を閣議決定する方針だ。
 しかし、福島事故はいまだに収束のめどは立っていない。廃炉の道筋も見えないのが現状だ。あまりにも拙速で、前のめりに過ぎると言わざるを得ない。
 計画案は最初から結論ありきだった。経産省が今年3月、計画を議論する有識者会議から、脱原発を主張する委員らを外し、推進派と入れ替えたからだ。
 「非常に偏った集まりだと感じる」と一部の委員がメンバー構成に異を唱えたのは当然だろう。その声は経産省と自民党推進派議員のなりふり構わない圧力でかき消された。
 原発の活用を明確にした背景にあるのは、電気料金の値上げといった電力コストの引き下げを求める経済界の要望だ。
 しかし、安全神話にあぐらをかき、経済性を優先させた結果、事故につながったのである。
 いったん過酷事故が起きれば、除染や賠償、廃炉まで、国民の税金である国費を含む巨額の費用がかかることを福島事故は証明している。事故は、住民の生業や住み慣れた故郷も奪ったのである。
 電力は足りている。再生可能エネルギーの普及を図ったり、燃焼効率の高い電源を開発したりすることが先ではないか。
 電力会社の地域独占、総括原価方式の見直しや、発送電の分離を積極的に進めていくことも電力コストの引き下げにつながるはずだ。
 計画案では核燃料サイクルの推進をうたい、高レベル放射性廃棄物の最終処分場選びは国が候補地を示すとしている。
 しかし、核燃料サイクルの中核とされる高速増殖炉原型炉「もんじゅ」は、事実上とん挫している。最終処分場選びも、混迷を深めることは間違いない。
 小泉純一郎元首相が脱原発の根拠としている「トイレのないマンション」という状況が解消される見通しは全く立っていないと言っていい。
 安易に目標だけを掲げることは、無責任に過ぎよう。計画案を練り直すべきだ。

・・・以前、他ならぬ新潟日報が書いていたのですが、新潟や福井など原発立地県の地元紙は、原発関連産業を生活の糧としている県民も多数存在する事を配慮して、原発に関しては推進、反対いずれでもない中立的立場で書いていく方針なのだとか。
しかし、新潟日報に関しては、どう見ても反原発的立場のような気がするのですけどね。
まぁこちらとしては心強いのですが。
あ、でも、内部被ばくに関しては、超お気楽主義みたいですけどね(苦笑)。


Posted by 新潟県民 at 2013年12月21日 23:59
あ1さん、
今の時代でも「出稼ぎ」は健在。とのことですが
誤りです。

中学校社会の教科書・参考書でご確認ください。
結論はかなり前から『出稼ぎは大幅に減っている』。

出稼ぎは冬の農閑期に東北地方の男性がおこなっていました。
農家が現金収入(農機具や農薬・化学肥料購入などのための現金)を必要としたことが出稼ぎの要因の一つではありますが
1960年代から73年の高度経済成長期に
首都圏の土木建設現場で人手が必要とされたことが大きな要因です。
PUSHだけでなくPULL要因も大きかったのです。
「食べていけないから出稼ぎにいった」のではありません。
余計なお世話とは思いましたが 書き込みしました。あしからず。
Posted by なない at 2013年12月22日 01:24
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