2014年01月10日

原発境界は毎年1ミリシーベルト、国民は20ミリシーベルト

 本当のことを知らない刑事は、どうやってホントとウソを見分けるか。一体何が起きたのかは知らないわけですから、取り調べで細かいことを聞いていって、矛盾点があるかどうかを見分けて犯人から真実を引き出すのです。
 放射能もそう。別に知識がある必要はないのです。いろいろな人の話を聞いていって、矛盾のない言葉が真実となります。真実というのは時が経過しても変わりません。
ヒロシマ、ナガサキ、ビキニ、ネバダ、オーストラリア、ウラル、セミパラチンスク、スリーマイル、チェルノブイリ、セラフィールド、ファルージャ等で起きていること、起きたこと、をただ勉強さえすれば、現在の日本で権威をまとった学者がしゃべって、マスコミに流れていることの何が正しくて、何が間違っているかなど直ちに明らかになります。大事なことは、間違っているかどうかを自分自身で判断することです。この判断を他人にゆだねている限り、必ず騙されます。これこそ、311以降起きた「コペルニクス的転回」だと私自身は考えています。

「人に聞くな、自分で判断せよ」

です。さて、フクシマ原発周囲の線量・・・????と?が4つくらい出る記事が配信されました。

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汚染水タンクからX線、対策怠り基準の8倍超
 福島第一原子力発電所で、汚染水タンクから発生するエックス線の影響を東京電力が軽視し、対策を講じないままタンクを増設し続けていることが9日わかった。

 国が昨年8月に認可した廃炉の実施計画では、原発敷地境界の線量を「年1ミリ・シーベルト未満にする」と定めているが、12月には一部で年8ミリ・シーベルトの水準を超えた

 現在、周辺に人は住んでいないが、作業員の被曝(ひばく)量を増やす要因になっている可能性がある。原子力規制委員会は10日に東電を呼び、対策の検討に入る。

 タンク内の汚染水から出る放射線は主にベータ線で、物を通り抜ける力が弱い。しかし、ベータ線がタンクの鉄に当たると、通り抜ける力の強いエックス線が発生し、遠方まで達する。

 東電によると、様々な種類の放射線を合わせた敷地境界での線量は、昨年3月には最大で年0・94ミリ・シーベルトだったが、5月には同7・8ミリ・シーベルトに急上昇した。汚染水問題の深刻化でタンクが足りなくなり、敷地の端までタンクを増設したため、エックス線が増えたらしい。
(2014年1月9日18時20分 読売新聞)


 こんな記事が出ても311以前では、誰も疑問に思わなかったはず。ところが、現在は年間の被曝線量にぴりぴりきていますので、この記事を読むとおかしさが誰にでもわかります・・・それは・・・
20ミリ・シーベルト以下で安全…規制委が指針
 原子力規制委員会が、東京電力福島第一原子力発電所事故で避難している住民の帰還に関し、1年間に被曝(ひばく)する放射線量が20ミリ・シーベルト以下であれば、健康上に大きな問題はないとする指針を今月中にまとめることがわかった。

 政府が長期目標として掲げる「年間1ミリ・シーベルト以下」が安全の目安ととらえられているため、科学的な知見を示して不安の払拭を図る。指針には20ミリ・シーベルトでは発がんリスクが十分に低く、適切な対策を取れば、リスクは回避できるとの見方が盛り込まれる見通しだ。

 現地調査を行った国際原子力機関(IAEA)も10月、年間1〜20ミリ・シーベルトの被曝線量は許容できるとした報告書をまとめている。

 指針を受けて、政府は正確な線量を把握するため、携帯式の個人線量計を配布する。保健師などが住民の健康相談に乗る「帰還支援センター(仮称)」も各市町村に設置する方向だ。
(2013年11月8日03時06分 読売新聞)
年間20ミリシーベルトまで安全と言っているのに、なぜ原発敷地境界を1ミリシーベルトに規制しなければならないのか。そして、年間8ミリシーベルトの場所があると、なぜ原発敷地内で過剰の被曝をすることにつながるというのでしょうか。それこそ、フクシマに対する「風評」被害でしょう。

 もっとも、原発敷地構内と一般居住地の線量管理が逆転しているのは事故当初からですから、驚くには値しないのですが・・・

 この2つの記事を読んで、何が正しいのかは自分で判断する。それこそ、311以降求められてきていることです。

■関連ブログ
妊婦、幼児を含めて年間20ミリシーベルトまで安全−原子力規制委員会2013年11月08日
矛盾(一般公衆と発電所の被曝量が逆転)−重要2011年05月01日
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posted by いんちょう at 21:49| Comment(10) | 原子力
この記事へのコメント
直接は関係ない話ですが、日本人の作り出すものには何で権威がないんだろうかと最近感じております。年末にやる音楽の賞とか、国民栄誉賞とか。欧米でやっているアカデミー賞とかノーベル賞とかはそれなりに権威を感じるのに。
談合とか不平的なものを感じるからかもしれません。自民党と読売のやった去年の国民栄誉賞はその最たるものですが。

同じく日本でトップとされる大学とやらには権威があったはずですが、3.11以降はこちらも感じとれなくなりましたね。1mSVが法律とされているのに20mSVまで安全としてしまう官僚、放射能入りの食品を食べ続けて安全などと言ってしまう教授。福島でがんが多発しているのに原発が原因ではないと言いきってしまう先生方。
今の裕福な生活を壊されないようにと必死なんだろうか? 日本を放射能まみれにしても。
これが日本の学歴信奉社会の結末なんですかね。
そんなこと気にもしない日本人がまだ大多数なのが暗澹たる気持ちになります。

Posted by 原発難民 at 2014年01月10日 23:57
 作業員は温存しなければならない。何せこの先何百年も収束に掛かる事を知っていますからね。
 住民はどうなってもいい。逆に早く居なくなってくれれば保障費や裁判沙汰など面倒なことも減って助かる。
ただただそんだけしか考えていない。
Posted by hotaka43 at 2014年01月11日 03:24
国民は20ミリシーベルト?!私はもともと安全性にthreshold(しきい値)などないという説を支持していますのでただただあきれます。

すでにネット上でごらんになった方もいらっしゃると思いますが、福島県郡山市の陸上部所属の高校生が今年はじめ急性骨髄球性白血病と診断されたことをツイッターでつぶやいています。昨年12月中頃から体調に異変を覚え、今年1月6日に病名を言い渡されるまでがその経過です。青年に多い病気とはいえ、それでも年間発症率は10万人に3〜4人という稀な病気だそう。

https://twitter.com/kaziccho
Posted by アムステルダム at 2014年01月11日 11:11
仕方ないよね。
原爆で苦しんだ人々とか、そんな話聞いたって試験に何の役に立つの?
出世に関係あるの?
年号を覚えるだけでクリアされて、それ以外は不要なのよ。
そんな背景で高学歴を得て官僚となり日本をコントロールしてるんだから、誰が被曝しようが何だってんだよ。
それらは不要なものなんですよ。
自分の出世、自分の人生にとって まったく不要なのです。
Posted by 何度も被曝する日本人 at 2014年01月11日 18:12
私の母から聞いた話です。

1945年8月6日から1週間後、爆心地から大火傷を負いながら何10キロも徒歩で帰宅した少年がいました。
けれど、少年は自宅には入れて貰えなかったのです。なぜなら、少年の父親は再婚し、若い後妻さんがいたからです。戻って来た少年はそれはそれは酷い火傷でお化けのようで、後妻さんはハエもたかって臭いからと家に入れて看病しようとしなかったのでした。
それを見かねた近所の人が、水や食べ物を運んだり、傷の手当てをしてあげました。
ところが、その手当てをしてあげた近所の人達が、次々に体調を崩していったのでした。
そして、皆の看病のかいなく、少年は亡くなったそうです。

善意で手当てをしてあげた近所の方は、どうも少年の看病をしただけで影響があったそうなのです。

国民には「20mSvでも大丈夫」と言い、原発内では8mSvでも作業員の被曝を増やすという記事に、本当にがっかりしてしまいます。
目に見えないだけで、私達は確実に放射能の影響を受けているのでしょう。

小野先生、ご多忙にも関わらず貴重な情報を発信して頂き、有難うございます。
これからも、よろしくお願いいたします。
Posted by 広島の原爆 at 2014年01月13日 00:18
乳児がいます。
予防接種についての、疑問です。
仮に、ワクチンが汚染地で製造されている場合、そのワクチンを接種しても問題はないのでしょうか?

それとも、未知なるものなのでしょうか?
Posted by usausa at 2014年01月13日 04:14
人は自分で判断し自分を変える事は出来るが他人を変える事は出来ない。
Posted by なんでや・なんでや at 2014年01月13日 22:33
先程のコメントの続き。 本物と偽物の一つの見分け方。 ある情報を与えて信じない者を罵倒するかどうか? 罵倒する奴はカルト教祖だ。
Posted by 黄木なクリの木の下で at 2014年01月13日 23:50
>黄木なクリの木の下で さん
罵倒するかどうか。なるほど。信じているものを否定されると、やっきになって反論することがよくありますね。
>usausaさん
濃度その他の情報がないので判断不能、ではあるのですが、個人的所感ではワクチン程度の量で、内部被曝は問題にはならないと思います。※当方RI検査に携わっています。

正直なところ、施設基準や廃液放流基準に改訂ないのに、だだ漏れ状態の1F状態を容認するのは腹が立ちます。
まぁ、施設基準とかを緩めろ、なんて思ってもいませんが。
本来、それくらい規制しないといけない危険なものを、もうどうしようもない状態で溢れ漏らさざるを得ない、その状況下で、最大の効率を求めた結果が現在の避難体制であり、汚染検査体制なわけです。社会全体として、安定を保つ意味合いがそこにあります。
が、更にそこに利権が噛みこむので、やっかいです。

被曝したくないなら、汚染地域を離れるべき、食材、水にも気を使うべきで、国や自治体は守ってはくれません。

大変な世の中になったものです。
Posted by さかなし at 2014年01月14日 10:19
怒りや悪感情がデフォルトになっている人間がいる。
そのような人物は常に怒りの発露の発端を探していて、
それが見つかると喜んで発散する。常にその用意が出来ているからだ。
そのような人物には、それらのことを自己観照する内面的常識が無い。
中庸を得ていない人物は結局のところ信用を得られない。
何ごともバランスある自己判断が求められる。
Posted by km at 2014年01月15日 01:19
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