2014年02月25日

「放射線リスクに関する基礎的情報」を読む

 原発事故から、3年。放射能の怖さが知れ渡るどころか、全く真逆の方向に世の中は流れて行っています。放射能を怖がるのは、幽霊を怖がるのと全くおなじで、根拠がない。単なる気分的なものと言った論調もよく見ます。それならば

 なぜ、五感に感じない放射能の測定器がこれほどまでに発達しているのか。
 なぜ、原発事故が起きないように多額の費用を費やして、安全装置を幾重にもかけいたのか。
 なぜ、ヒロシマ、ナガサキの原爆投下後、二度とは原水爆が使われていないのか。

 国は、原発事故から3年ほど経過して,また国民を騙すための資料を作ってきました。

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ウクライナ政府報告書より
2014022501.jpg
原発事故3年後までは、まあ、隠せる程度の被害のようですが、来年、再来年そして2016年には誰が見ても認めざるをえない被害が出てくるのは明らかです。ここ3年が国にとっても最後の勝負所。国民をだませる最後の機会。

また、怪しげなもっともらしい資料を作ってきました。

放射線リスクに関する基礎的情報」なる小冊子
2014022502.jpg2014022503.jpg内閣府、消費者庁、復興庁、外務省、文部科学省、厚生労働省、農林水産省、経済産業省、環境省、原子力規制庁 と豪華すぎる名前が連なっています。この冊子に反対するとは、これら中央省庁に楯突くことでもあるわけです。

 34%は物理学的半減期+13%は自然要因で減少と既に認めています。事故当初から50%程度の線量低減は、除染の効果ではなく、自然現象に他ならないのです。

そして、個人線量計による外部被曝の状況まで調べています。
2014022504.jpg一般庶民にはとことんケチな日本政府が、ここまで寛大にフィルバッジを配っているわけですから、何らかの被害が起きるのは織り込み済み。これを「人体実験」といわずして、なんというのでしょう。安全なら、そもそも被曝線量計など必要ないでしょう。


2014022505.jpgこれは、郡山市が各家庭に配っている雑誌の一部です。年間1ミリシーベルト以上被曝させられたことが、これからも起こります。


そして、このような資料のキモ
2014022506.jpg
内部被曝が極端に少ないと示す資料です。この詐欺がどこにあるのかをきちんとわかっていない限りは、内部被曝を外部被曝の線量(シーベルト)でけむに巻かれてしまって、誤魔化されることになります。

 2011年に一度だけ、福島県庁に電話して、内部被曝の怖さを伝えたことがあります。その際に出てきた役人は、

「内部被曝もきちんとシーベルト換算して評価しないと「科学的」評価とは言えませんよね」

と答えていました。内部被曝を外部被曝に換算するには「実効線量係数」なる出所不明、根拠不明な係数が使われます。そもそも内部被曝を研究している機関など一切ないのに、このような係数が算出されること自体がおかしいと思わなければなりません。まやかしのすべてはこの内部被曝の過小評価にあります。この評価は手をかえ、品を変え出てきます。大体のストーリーとしては、次の通り

1.各種、医療被曝、その他地域の自然被曝の評価を見せる

2.外部被曝の危険性をヒロシマ・ナガサキ(戦時中、今から60年以上も前)で100mSv以下を無視できると説明する

3.いきなり(説明もなしに)内部被曝を外部被曝(シーベルト)に換算してしまう

4.シーベルトに換算された内部被曝は無視できるほど少ないから、放射能の被害は無視できる

と言った説明手順を踏みます。まず例外はありません。そして、その書き方は非常に巧妙ですから、騙されてしまっている本質に気づくこともなく、「内部被曝を外部被曝と同じだとするのはおかしい」とヒステリックに叫けんでしまい、ああ、あいつらは「科学」をりかいしていない野蛮人だとレッテルを貼ってくるわけです。そうではなく、この実効線量係数をつつくことで、やつらが「科学」だと称している正体が明らかになるのです。

最後に、この冊子を作った方々の名前は控えておきましょう。
2014022507.jpg

明石真言、大津留晶、甲斐倫明、神谷研二、児玉和紀、高村昇、坪倉正治、中川恵一、丹羽大貫、伴信彦、山下俊一等々、有名な先生方ばかりではありませんか。

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posted by いんちょう at 21:47| Comment(23) | 原子力
この記事へのコメント
広島・長崎に落とされた原爆が人体実験だったという説がある。原爆落とさずとも、日本の戦力は壊滅状態だったし、被害はほとんど民間人だった。そして、やたらと被害の状況を事細かに米国は調べていた。
福島の場合は国民自らが低線量被曝のモルモットと化している。みんな喜んで検体を提供しようとしている。
これが原爆・第五福竜丸・JCOと数々の放射能被害を受け、しかも放射能の知識がいくらでも手に入る情報社会で起きている事が不思議でしょうがない。
現代のおとぎ話なのだろうか?もっとも愚かな民族として歴史に名を残すのだろうか?
Posted by 通りすがり at 2014年02月25日 23:25
放射能被害を過小評価、もしくは隠蔽しようとしているということですか。

福島県及び東北、関東在住の方が甲状腺がんを発症したら、放射性ヨウ素が原因だとこの現状では判断できます。しかし、それ以外の病気だと原因を特定することは難しい。
それをいいことに、国は知らんぷりをする準備を着々としているというわけですね。
国民を危険に晒しておきながら、助けるのではなく見捨てる。
ドイツの報道番組で、フィルムバッジをつけた子供が、かわいらしくインタビューに答える姿を見ました。一体これはどういうことなんだと激しい怒りを覚えました。
知らんぷりを決め込む人間は大勢で、誰一人責任を取るつもりはない。そして、何かあったとしても自分のせいだと思いもしないはずだ。
Posted by 北九州市の松ちゃん at 2014年02月26日 09:01
先生、皆様、こんにちは。
今回の記事もありがとうございます。
私は今では政府やそれスジが出す情報はもう、はなからウソか体制側に都合が良い情報だと思ってみています。

情報や資料、教育について
最近とても大きな?ことに気がついて、また唖然呆然としてしまったことがあります。
それは大学教育について、です。

私は首都圏にあるキリスト教(プロテスタント系)の大学で学び卒業しました。(6年いました)
歴史も古く、つい最近まで「とても良い学校だったなあ〜」などと思っていました。

しかし、311後、放射能汚染のことを調べ、原子力発電や原爆のこともいろいろ調べ学び、→その後の国のありかた(日本やアメリカほか)、そしてそれに至るまでの経緯も知り→国家は国民を守らないどころか簡単に殺すのだ、と知りました。

何が言いたいのかというと、巨悪は全てつながっているんだ、ということです。
軍産複合体なんですね、国家というのはつまり。
そういうことを、愚かですがここ数年で初めて気づきました。
それまでの自分は、例えば大手新聞は本当のことを報道し、社説はエライ人が書いた有り難いご意見だと思い、警察は市民の安全を守る存在だと信じ込んでいました。(バカですねー)
まさか、国家・政府の体制の維持を図るための機関だなんて知りませんでした。愚かですが。

そして、ハタと思い至ったのです。
大学での教育は、いったいぜんたい何だったのだろう・・・と。
アメリカ様を敬い尊敬させるための機関だったのでは??と思ったのです。

一般教養〜専門課程までの4年間ずっと、至るところに第二次世界大戦のことを(それも日本の愚かな罪を)学ぶ機会が本当に多くありました。
その内容が「間違っている」と言いたいのではなくて、論調や空気に違和感を感じるのです。(今は)

どの講義でも、どの先生方も(ほぼ一様に)
「ああ、日本は大変愚かなことをしてしまった」
「ドイツはいまだに戦犯のことを探し、裁いている(見習おう、みたいな)」

とにもかくにも、日本は大変愚かな、許されない罪を犯してしまったという論調、ムードなんですね。(それはもちろん事実であり真実だと思います)

そして、じゃあ何にも罪がない普通の市民の頭上に(広島と長崎に)原爆を落とした罪は???
それについては一切言及がなかったのです。
在学中、一切耳にも目にもしませんでした。
アメリカを少しでも批判的に見る空気がまるでない。
そのことについて今、ものすごい違和感を持っています。

長々とすみませんでした。



Posted by りえ at 2014年02月26日 11:56
大東亜戦争は日本が無条件降伏することで終わりました。

戦争責任をうやむやにしたことが最近の福島原発事故に対しても同じ経過を辿っていると見なせます。

心の奥では日本が負けたとは思っていない。
今回の原発事故でも千年に一度の自然災害で放射能はチェルノブイリの三分の一で大したことない。

日本人の脳天気な無責任ぶりは子々孫々末代まで語り継がれるでしょう。
Posted by 放射能は復讐する at 2014年02月26日 13:44
私もりえさんに同感です。
日本で教えられている歴史はアメリカに都合よく作り変えられた(捏造された)ものです。
日本が悪いことをした、という部分を強調して教えるのは、アメリカの原爆投下を正当化するためというのが一因です。
そもそも反日思想を最初に作り出したのはアメリカですし、今でも一部のアメリカ人は日本や日本人に対して特別な悪意を持っています。
今まで日本ではアメリカに敵意を向けさせないための徹底した自虐史観&愚民化教育が功を奏していましたが、近頃はアメリカが潜在的な敵国であることに気付く人が増えています。
早く日本が従米隷属から抜け出せるといいんですが、政治家連中があんな感じだと難しいですかね・・・
Posted by サガワ at 2014年02月26日 16:05
長崎広島は人体実験でしょ。そうじゃなかったらわざわざプルトニウムとウラン、違う爆弾を使わない。

ウクライナほど酷くはならないだろうけど、あんまり希望持てないなー。食品の数字が出てなくても常に外部被ばくしてる状況じゃね。

局所的にでも強い被ばくすると細胞が壊れて循環器系を流れる、だから循環器障害が起こる。
それを促進しちゃうのが解糖系を回してしまう砂糖とかの糖類。
対抗するのが乳酸菌とか麹菌。

まあ三年もたつと油断するのは当然だよね。人間なんだから。
Posted by はむ at 2014年02月26日 16:08
 おそらく異変が起き始めた頃を見計らって、確信犯的に堂々と、「国民によけいな不安を与えないため」との名目で、特定秘密保護法を施行するのでしょう。
 戦争のために必要だというような雰囲気をさも匂わせておいて、実は実は、あの法律の目的は、全てこれのためだった。
 なぜ、今、この時期にこの法律が必要なのか?皆が疑問に思ったことも、そう考えれば全て謎が溶ける。これで、国内での病死に関しての情報はいっさい開示されなくなる。医療関係者のみには開示されるが、特定秘密の対象なので漏洩すると罰則が課せられる。

 それにしても政府は何をしたいんでしょうか、本当に。早くフクイチを直さなければ、原発と縁を切らなければ、自分たちだって放射能にやられるのに。生身の人間で大丈夫な人なんていない。電力会社の人も同じ。
 先生は、そんな人達と毎日ずっと一緒に働いていたのですね。そういった先生ご自身の境遇も、現在のそのファイティング・スピリッツへとつながっているのでしょうか。
Posted by YOYO at 2014年02月26日 21:28
最近の報道によれば、高村正彦自民党副総裁は前立腺癌、甘利明経済再生担当大臣は舌癌。2人とも初期ということでアレの影響もなきにしにあらず。小松一郎内閣法制局長官も就任早々抗がん治療を受けたという。安倍 晋三の取り巻き連中は、すでに殉死の心構えができているのかもしれない。

最近ジャパンフォーカスにも英訳されて掲載された、元立命間大学教授の藤岡敦氏(エコ社会経済学)による、「双頭の天龍を地球生命圏に降下させた危険を見据えよう」という論文を読みたいへん感激した。双頭とは、核兵器と原子力発電は同じ体についた二つの頭、という意味。なかでも2番目の段落の「宇宙界の『天の火』からの分離――地球生命圏形成」の意味と題された部分が感動的だった。「自分とは何者か」という根本的な問いをすっかり忘れた人類にとって、自分達の立ち位置を確認し方向を変えるのは、まさに今しかないという思いを強く抱く。

福島で進行中の核の大惨事をどう見るか
―「双頭の天龍」を地球生命圏に降下させた危険を見据えよう
元立命館大学教授 藤岡敦
http://www.peaceful.biz/contents/2-4.html

要約すると、確認核反応による電離放射線エネルギーの飛び交う宇宙のなかで、地球という星が生まれ、放射線や紫外線の過酷な世界で、藤岡氏は「イノチ」という表現をしているが、深海の底に生まれた生命(=life)が厚い水や大気の層により守られていく「しくみ」ができた。しかし、人間は地球上の物質をいじくりまわしてこの「天の火」を地上に再現し、守ってくれていた水や大気を汚染させるという、まるで時計の針を逆に回すようなことを人間はしてしまったというわけだ。

これを読んで、旧約聖書の創世記に出てくる、ヘビから食べてはいけないと言われた善悪の知識の木の実を食べ楽園から追い出されたアダムとイブの話を思いだした。日本語では自意識過剰(self-conscious)と訳される人類最初の罪を象徴するおなじみの話。あたかも全能の神のごとく、やりたいことのために物事を都合よく想定し、長い年月かけて作られた自分達を守ってくれている仕組みを自ら壊している人間の愚かさに、ハラハラと涙が出てきた。

「天の火」を手にし、つかの間の繁栄(たとえそれが数百年であったとしても)に浮かれている姿は、宴に興じながら金の子牛を拝むイスラエルの民の偶像崇拝の姿とも重なる。自分達は優秀だととんでもない勘違いをして。藤岡氏の論文は以下のようにしめくくられている。

「天界から降りてきたこの妖龍を暴発させないように監視しつつ、どのようにして地球生命圏から天界(あるいは地球深部の冥界)に追い出していけばよいのか。こんご数十年はこの難問に取り組まねばならないであろう。この問いを十字架として背負いつつゴルゴダの丘を登る覚悟で、私たちは生きる道を模索していかねばならない。」

これ以上言う必要はもうないような気がする。
Posted by アムステルダム at 2014年02月26日 22:36
2月27日に大分別府のビーコンプラザで鈴木眞一の講演会があります。
「竹之下誠一・鈴木眞一講演会 その時、大分県は何をすべきか!」3.11から3年、今語られる真実とは
・竹之下誠一・鈴木眞一講演会 その時、大分県は何をすべきか!
・2月27日(木)17時開場 18時〜20時
・B-Conplaza国際会議場
・入場無料
・お問合せ:竹之下誠一・鈴木眞一講演会講演会 
  080-4692-0227

鈴木眞一の語る真実って一体なんでしょう?

Posted by つばき at 2014年02月26日 23:51
 先生は又またワンイシューの脱原発から、被曝問題に戻ってきたみたいですね。
 それじゃあ何故宇都宮氏を応援しないで、細川氏にいったのか、意味不明ですね。
 私は小泉・細川氏から、脱被曝という言葉を聞いた覚えがないのですが。おしゃって居たんだすかねェ?
 いくら国元とはいえ、こういうのを贔屓の引き倒しって云うんじゃないですか?
 もういい加減共産党嫌いとか言ってないで、細川氏にも、もう少し左を見るように換言したら如何ですか。そして共産社民には、もっと右に目を向けるように言うべきですよね。大同団結しないと脱原発も脱被曝も成されないと思うんですが。
Posted by 武尊43 at 2014年02月27日 03:59
先生、皆様、こんにちは。
アメリカのことについて、もう1点思い出したので追記致します。

私はアメリカのテレビドラマが好きで、25年くらい前から見ていました。
当時はマイケル・J・フォックスの「ファミリータイズ」くらいしかテレビ(日本の)でやっていませんでしたが、それが大好きで見ていました。
あのドラマは今でも良かったなあと思っています。
でも25年前のアメリカは、もうありません。

最近の(どれくらい前からなんでしょうか)アメリカ製のドラマは、全てと言っても過言ではないほどに犯罪やトラブルがベースになっているのです。
そしてアメリカが正義なのです。
言葉にはなっていなくても雰囲気や空気間でそれがまんべんなく表現されています。

ですが私は最近まで、「ああ、アメリカのテレビドラマはおもしろいなあ」などと言っていました。愚かですが。

本当に良くできていておもしろいのは、アメリカのドラマと言えどもごくごく一部しかないのですが、(メンタリストとかデクスターとかアリソンとかNCISが好きで良く見ていました)
そのどれもが、やはり犯罪ベースなのです。
今はものすごく違和感を感じます。そしてウンザリしています。

ちなみに日本のテレビはもう10年以上前からほとんど見ていません。
理由は単純に「おもしろくないから」です。
バラエティー番組にしてもドラマにしても、何故あんなのがおもしろいんだろう??と不思議でした。
ニュースはもう大本営だと知りました。(311後)

最近では私のように(洗脳されまくっていた人も)アメリカの存在に違和感を感じ、本当のことに気づく人が増え始めているのですね。
気づいてほしいです。

なんで英語なぞ、有り難がって勉強せなならんのよ!!!と今では強烈に思います。


Posted by りえ at 2014年02月27日 11:32
去年のアメリカのアマゾンの売り上げ1位の漫画が「進撃の巨人」を抜いて「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い」だったそうで…
これは、相当、アメリカ病んでいるな…と思った次第。

アメリカが嫌われるのは、どう考えても世界中が悪い…ってか?
Posted by Cipher at 2014年02月27日 22:07
サガワ氏とかが自虐史観てか言ってますが、このブログにも右向きのコメントが入るようになりましたね。
自虐史観て言ってる右翼の史観は自慰史観です。
井の中のかわずの史観に過ぎません。
南京虐殺と従軍慰安婦を否定してアメリカの原爆を非難しても世界は相手してくれません。

今回の1Fの事故も責任追及されてません。
大東亜戦争の戦争責任追及がされなかったのと同じです。

まずは大東亜戦争の戦争責任追及から始めるしかないのです。
Posted by 放射能は復讐する at 2014年02月28日 02:26
読んで頂けて有り難く存じます。

私は右でも左でもないのです。
ただ、今まで教わってきたことに(そしてそれを疑いもしなかった自分の感覚に)いまは、大きな違和感を抱いていると、そういうことです。

アメリカ=正義。
正義のためなら戦争や殺人もいとわない、そういうアメリカに疑問を感じ始めました。
日本のやってきたこと、していることが「スバラシイ〜」などとは、これっぽっちも思っていません。

一億総懺悔ではなく、戦争責任を明確にする、したことを明らかにして償うことは言うまでもなく必要なことです。
「なかったことにする」愚かさは、再び繰り返されているわけですし。
そして被害を一手に受けるのはいつも市民側であり弱いところにいく。

こういうことは、どこで(どこの国で)教育を受けたか、どういう歴史観をもっているか等々によっても話がかみ合わなくなってしまうのだな、と知りました。
ありがとうございます。合掌
Posted by りえ at 2014年02月28日 10:48
アメリカという国に対する疑問の声がこのコメント欄で目立つが、ヨーロッパにおけるアメリカ批判は日本の類ではない。

皆さんは”Humanitarian Imperialism”(人道的帝国主義)という言葉を聞いたことがあるだろうか。簡単に言うと人道主義を装いながら実は政治イデオロギーや時には戦争までそそそのかし影響力を広げること。連日報じられているウクライナ紛争も、アメリカにそそのかされたのではないかという見方が飛び交っている。例えば親イスラエル派で知られるアメリカの共和党マッケイン上院議員がウクライナ市民による反ロシアデモに参加した際、彼のアシスタントが手にぶらさげていたのはスーパーのレジ袋に入ったキャンディー。これが人道支援?

また皆さんもご存知のハリウッド俳優のジョージクルーニが、ビデオメッセージを通して反ロシア勢力をサポートしたこともかなり批判されている。内容は、いかにアメリカが様々な困難を乗り越えて民主主義を手に入れたか、我々アメリカは貴方の見方です、的なメッセージ。最後に”Good luck!”と反ロシア勢力を激励しているのだ。以下がジョージクルーニ出演のビデオ。

英ガーディアン紙(ビデオ)
http://www.theguardian.com/world/video/2013/dec/09/george-clooney-video-support-ukrainian-protesters

では日本はというと、ウクライナのような暴動こそ起きていないけれど、水面下でじわじわと何かが進んでいることはたしか。これは知人がある福島のお祭りで見た「シャローム(平和)ちゃん」というイスラエル政府公認のキャラ。

イスラエル政府公認キャラクター「シャロウムちゃん」
https://twitter.com/IsraelinJapan/status/352328389299957760

ご存知のとおりイスラエルは福島原発の警備会社マグナbspの国。写真のように子供や若い人たちが集まるイベントなどに出没しているようであるが、イスラエルからはイスラエイド(イスラエル国際人道支援フォーラム)という12のイスラエル、及びユダヤ系国際支援団体からなるNGO団体も支援に参加している。

イスラエイド東北 未来創造プロジェクト
http://jisp.org/project/miraicreation/

この未来創造プロジェクトなるものを読んで何となくいや〜な感じがするのは私だけだろうか。問題はプロジェクトの最初にある、「1.グループワークやリーダーシップトレーニングの専門家とともに、次世代のリーダー育成するための定期的なワークショップ」というくだり。まさにナチスのヒトラーユゲントを思いださせるからだ。ヒトラーが若者を洗脳する手段として作り出したヒトラーユーゲントとはこういう集団。

「ヒトラーユーゲント」(ウイキペディアからの抜粋)
ヒトラーユーゲントにおいては、同世代の指導者から肉体の鍛練、準軍事訓練、祖国愛が、民族共同体の一員である青少年に集団活動を通じて教え込まれた。1936年ヒトラーユーゲント法により青少年(女も10歳〜21歳、女子グループは「ドイツ少女団」と呼ばれた)の参加が義務づけられ、1939年には、800万人を擁する集団へと成長した。

「ヒトラーユゲント」ウイキペディアより全文
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%A6%E3%83%BC%E3%82%B2%E3%83%B3%E3%83%88

若者をグループ化して同世代の指導者を育てるところが恐ろしいほど酷似している。イスラエイドのスポンサーのひとつであるアメリカのヒルトンホテルなどと連携して若者を対象にした雇用促進プロジェクトを展開しながら青少年リーダーを育てているそうだ。

もちろん人道支援を否定するわけではないが、ある国に災害や暴動のようないわゆる「スキ」ができたときにやってくる他国のNPOやNGOは、時として政府プロパガンダの最前線部隊の側面があるとよく言われる。当事者たちは全容など勿論知らされていないだろう。

事実、最近スノーデン氏により公開された秘密資料のなかには、「破断点(いわゆるスキ)を認識して利用する方法」なるマニュアルがある。非常に専門的な心理学的内容の資料。その半端でない力の入れように、正直言って日本人は太刀打ちできないと思う。

GNPの2倍の資産が国外にあるというアメリカ。そのカネを武器に綿密に計画された帝国主義と紙一重の開拓者精神。シャロームちゃんと写っている笑顔の福島の子供たちは、籾井会長率いる「犬HK」を見ながらイスラエルやアメリカは日本を守ってくれる大事な国というイメージを持って育つのでしょう。日本では教育現場でクリティカルシンキングをあまり養われていないだけに将来が案じられます。

余談ですが、今朝の東京新聞にこんな記事がありました。これって、ペラペラ嘘をつきまくり「世界一」を連発する安陪政権は今だに世界の舞台に立っていない、つまり蚊帳の外ってことですよね。ついにはっきりと言われちゃいましたね、アメリカに(笑X10)。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2014022801001254.html
Posted by アムステルダム at 2014年02月28日 12:13
キリスト教系の学校はプロテスタント、カトリックに関わらず日本人を洗脳しておとしめる機関ですね。最近気がつきました
東電清水はイエズス会日本支部の栄光学園出身です。原爆については日本でもかなり研究されていました。そのデータを売ったのが湯川秀樹だそうです。論功行賞で日本初のノーベル賞受賞ということみたいです。
Posted by iii at 2014年02月28日 13:10
みなさんの周りで、キチンと内部被曝の危険性を認識して、
内部被曝のから自分を守ろうとしている人たちはどれくらいいますか?

私の知人友人たちの8割が、そんなに危険はないと思っているか、気にしてもしょうがないからそんなことは考えない、という人たちです。

最近のアンケートで福島産の食品を買わない/気をつけると答えた人は、30%だという結果が出ましたが、少なすぎですよね。

実際、本当に放射能汚染に関して危機感を持っている人って、日本全体でどれくらいいるんでしょう。
こんなんで、本当に近い将来、脱原発ができるのかどうか。
政府もダメ、マスコミもダメ、国民も大多数がダメ、なんて悲しすぎます。

日にちが経つに連れ、内部被曝が進んでいるのに、
日にちが経つに連れ、その話ができなくなってる日本人。
あと何年経ったら8割以上の人が内部被曝や脱原発に本当に真剣になれるんでしょう。
Posted by るん at 2014年02月28日 20:08
国会のエネルギー計画に対する答弁を見ていておかしいのは、まるで原発再稼働はまずい事なのを分かっていて進めようとしていることだ。
かたや世界一厳しい安全基準であるから事故は起こらない等と、まるで3.11前の安全神話そのものの答弁を並べ立て、かたや事故が起こったらなすすべがない事は現在の福島が証明している。
再稼働した原発で事故が起きたなら日本は終了することなど、自民党のバカな政治家でも分かっているとは思うのだが、人が住めなくなる汚染地帯を増やすリスクと引き換えにしようとしているものは何なのだろうか?
Posted by 原発難民 at 2014年03月01日 00:40
反原発側の今中哲二氏も

・内部被曝が外部被曝に比べて格段に怖い、ということはない。

・「実効線量計数」がそれほど間違っているとは思っていない。

と「サイレント ウォー 見えない放射能とたたかう」という本で書かれています。
Posted by トーナス at 2014年03月01日 21:22
僭越ながら

実効線量係数,等価線量係数について以前調べたことがありまして、お知らせしたいと思います。

これら係数がどのように算出されているかというと、

1Beqの放射性物質を体内に取り込んだ場合、

生物学的半減期を基にした対数式で

50年の積分値を算出し、

一回の放射性崩壊で発生するエネルギー(ジュール)を掛け、

実効線量は体量(成人70kg)で割った値

等価線量は、臓器重量で割った値

という感じだったと思います。


これが何を表しているかというと、

何も表していない、と言うのが私の結論です。

この計算では、例えば

心臓を針で一突きしたときの仕事量を

身体全体あるいは心臓全体に

平均化することになります。

これでは、実際に身体で起こる障害は何も表せないと思います。

単に平均しただけという感じ。

生物学的半減期とやらも、どれだけ正確な値が解っているか疑問ですし。

長くなって、すみません。


Posted by あず子 at 2014年03月02日 13:42
 各報道機関におかれまして、ここ数年、国民の病死者数が増大しているとの報道がなされております。
 政府といたしましては、2011年東日本大震災における原発事故との因果関係はないものと考えております。全国の各医療機関との連携を図り、国民の命を守るべく、原因の解明を優先させ、国民の皆様方が不安を感じ、社会全体に混乱を生じさせることのないよう厚生労働省より公表される国内における病死者数、およびその内容について特定秘密項目との認定させていただきました。
 あくまで、目的は、国民の生活、生命を守ることでございます。どうか国民の皆様方におかれましては、これからもふだんとあい変わらぬ生活を続けて頂くようお願いいたす所存にございます。政府は一刻も早く、現状の原因究明に尽力してまいります。
 なお、現状の死者数が増大している事例はあくまで、通常、臨床の現場において病死と認定されている一般的な事例であり、なにか他国からテロ攻撃を受けた、等そういったものではございません。また、国内における全体の人口推移の数におきましては、これまで通り公表してまいります。
 どうか国民の皆様方にはご理解を頂きます。


・・・病死者数の特定秘密保護法化草稿をつくってみました。おそらくこんな感じでは。(これを言わせてはいけない)
Posted by YOYO at 2014年03月02日 17:25
「来年、再来年そして2016年には誰が見ても認めざるを得ない被害が出てくるのは明らかです」

再来年が2016年ですから、「そして2017年には」ですよね?

そんなことはどうでもいいのですが・・

2012年2月の時点で、
「3年度には関東の住民80%が放射性物質によって死亡する」との発表が、なぜかベラルーシの放射線委員から出されていたそうではないですか。

あと1年です。

80%も亡くなれば、誰でも気づくでしょう。
「来年、再来年そして」なんて勿体つけずに「来年の今頃には」でいいんじゃないですか?

https://twitter.com/onodekita/status/232645172637356033


Posted by トーナス at 2014年03月02日 19:11
20代女性大好き独身准教授も、今中哲司ほめてたな。彼が反原発派か知らないけど、言ってることがおかしいと思えば自分は参考にせず違う行動とるわな。自分と家族を守りたいので。 自分の立場守りたい工作員がどれだけ言っても誰も納得させられないよ。「さあどこに嘘が巧妙に隠されているでしょう」を解く教材として使われるだけや。これからもう少し程度の高い問題出せや。
Posted by 清朝の at 2014年03月03日 00:12
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