・筆者の山本おさむ氏は福島在住であり、震災当初には悪戦苦闘しながら放射能と闘った内容を「今日もいい天気 原発事故編 」として出版している(赤旗連載)
・この手の「正しく」怖がらせる放射能本は、核実験時と比較させるとことで、読者の目をごまかす。
「美味しんぼ」はマンガの作品であるにもかかわらず、寝静まった「風評」が再度フクシマに巻き起こり、旅館のキャンセルなど、実害が生じたとのことです。(どうやらデマのようですが)国家権力が「マンガを信じないように」と本気でプレス発表している姿は、それこそマンガですが、小学館も営利出版社ですから、当然保険をかけています。それが、ビッグコミック連載中の「そばもん」です。
「美味しんぼ」の際には、各識者の意見のみを無料公開しただけでしたが、今回はなんと大盤振る舞いで「一話無料閲覧」(6月9日まで)しています。

震災以来、「食の安全」がいっそう叫ばれるなか、福島産の食べ物をめぐる議論はつきません。そして今、ビッグコミック連載作品『そばもん』で描かれている、会津編が話題になっています。
しかし、マンガを愛するみなさんには、一部分だけではなく、すべて読んだうえで語ってほしい......そう考えたコミスンでは、『そばもん』第134話を全文公開します。
このたび公開するのは、震災で被害を受けた会津の名店が辿ってきた険しい道筋を描いた「そば屋の3.11」編に続く、会津シリーズの5話目となります。
丁寧な取材をもとに人々の想いをすくいとる、山本おさむ氏の筆致。ご覧ください。
そして、このつぎ


いかにもND(3.9Bq/kg)を忌避するのはおかしい、そして以前は大気核実験で(今よりも)たくさんの放射能が降っていたのに誰も気にしていなかったし、健康を害さなかったとしたり顔で説明しています。ところが、この手のグラフで奇妙なのは、311以降の測定値を重ねていないことです。(グラフの元データ)
次のグラフを見ただけで、この議論のおかしなことがよくわかるでしょう

つまり、NDと称している値(3.9Bq/kg以下)は、以前ならば十分測定できる汚染のはず。2011年までは、0.0xBq/kgの測定が可能であったのに、原発事故が起きたとたんになぜ感度が1/100以下に落ちてしまうのでしょうか。何か値を操作しているか、あるいはよほどおんぼろの測定器で測定しているとしか思えないではありませんか。
山本おさむ氏は、「そばもん」で放射能を取り上げる前に「今日もいい天気 原発事故編」を赤旗紙上に発表し、それなりに放射能のことを理解されていたと思われるのですが、残念なことです。1億部のコミックを書く大家と普通の漫画家との違いなのでしょうか。わたしにはこの浅薄なマンガが「いちえふ」とかぶってなりません。今後も、「風評被害」を吹き飛ばすために取材を受けて、一時期はマンガも売れるかもしれませんが、読者をバカにしたツケは必ず来ます。
このようなごまかしは以前からよく使われています。放射能降下量(月間)のグラフ

2011年には筑波の値しか書かれておりませんが、じつはフクシマには300万ベクレル/m2ものセシウムが降り注ぎました。このグラフにはとてもかけないレベルだと言うことがよくわかるでしょう。そして、いまなお、福島県では250Bq/m2もの放射能が降下しています。見ていただければわかりますが、核実験最盛期と同じレベルです。大気核実験では、何の健康被害も起きなかったと豪語している御用学者達がたくさんいますが、それでもなぜ大気核実験が中止されたのか、もう一度ご自分でお調べになってはいかがでしょうか。自分の狭い体験だけで、何の被害も起きなかったと言って許されるのは幼稚園児レベルですが・・・
なぜ、連続した食品汚染のグラフを発表しないのですか?
なぜ、NDをやたらと高く設定するのですか?
なぜ、放射能汚染を認めずにすべて「風評」で済ませるのですか?
文科省ご推薦のこの「そばもん」。いったいどこまで「風評」を吹き飛ばせるのでしょうか?それにしても、マンガのはずなのに、「教科書」を読んでるみたいで、全然おもしろくないのはなぜでしょう。
■関連ブログ
東京には放射能は降下していない−どや顔で説明する医師たち2013年09月11日
1072.首相まで参戦してきた「美味しんぼ」鼻血騒ぎ2014年05月17日
モーニング掲載「いちえふ」−元原発技術者としての目から2013年10月22日
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タグ:そばもん
福島産だけでなく、その一園を避けているんですけどねぇ。
福島の放射能が話題になる、このご時勢である。
それぞれの会長である、横倉と高久と、それぞれ面識があるが、
日本医師会と、その下部組織、日本医学会は、
ちゃんと、放射能に関するスタンスを、配下の
全国に散らばっている多くの医師に改めて、説明してやった方がいい。
つまり、読み直しになるが、
日本医師会のスローガンは、
「みなさんが安心して健康に暮らすこと」
であり、
日本医学会のスローガンは、
「医学に関する科学および技術の研究促進を図り、医学および医療の水準の向上に寄与する」
である。
これは、各々の会長の思いからすれば、当然であるが、
患者の訴えとして、しかも、福島第一原発の近隣から、
特定の症例の報告があったり、
事故前に比べて、病死者が増えれば、
手間がかかろうが、金がかかろうが、
患者・遺族、また、多くの同胞、特に将来ある子ども達のために、
徹底的に、調査・研究し、事象を明らかにしていただきたい。
尊き人命とは、個々人にあって1つでしかあり得ないのに、
何も、調べずして、
「コトをうやむやにしてしまおう。」
「今までは、そうなっているんだ!」
と、不安を抱える患者に威圧的に言う医者が、
もしいたとする。
この場合は、
横倉や高久のように、
正義感溢れる御仁からすれば、
「君は、ただちに、医師免許を返却せよ!」
「学会から破門だ!」
と、言うであろう。
全医師、事実というのが、たとえ、どれだけ惨い事象であったにしても、
次世代や次々世代のために、
その事実を明らかにするアクションから逃避してはいけない。
現場の医師は、放射能との相関に疑わしき症例があった場合には、
それを臨床研究に挙げ、
観察研究・介入研究・2次研究、いずれの部隊も、
その症状や死亡例は、放射能依存か否か、
徹底的に究明するのである。
人の命は1人でも多く救わなければならない。
そして、ただでさえ、未知の部分が多かった放射能の低線量被ばくのこと。
我々は、知見を後輩に、そして世界の医師に伝えないといけない。
それが、血も通い、次元の高いはずの医師としての使命である。
魚好きの我が家としては辛いところなのですが、日本海側と四国以西の物は「まぁ良し」としております。
飲食に使う水は大分県日田の水が届けられるようにしてあります。
何も福島のものだけを避けているなんて甘い対応はしていないですねw
気お付けない人は無頓着ですけれど、気にする人は最低、関東以北のものは食べていないようですよ。
茨城、千葉産が大手を振って並べてあるうちは産地偽装もまだそんなに酷くないのではと勝手に思っています。
ただ、福島のズワイガニは日本海側に送られるとか嫌な話はありますし、茨城の鮟鱇も姿を消して日本海側産の表示ばかりなので好物のあんこう鍋が我家の食卓から消えましたけれど・・・。
「美味しんぼ」は書店で探してもらって3話とも買いました、取り敢えず応援のつもりで、内容は全く大したことは書いてなく「こんなことくらい序の口でしょうw」というくらいのものでしたけれど、これで大騒ぎしなくちゃいけない程に追い詰められているのでしょうか。
隠蔽した責任は誰が取るんでしょうか。
屁理屈をつけるのが得意な政府のお役人の方々ですから、「放射能とは関係ないけれど、子供達は1ヶ月以上、保養じゃないけれど高線量被ばくの土地を離れなくてはいけない。」という法律でも出来ないものでしょうか。福島では中途半端に屋内での砂場なんて作って、煮え切らないですよねw
「東京はフォールアウトによる汚染を免れた。もし汚染されていたとしても、実は地上核実験が行われていた頃の方が酷かったから問題なし」
と熱心にキャンペーンをしておりましたから。
「いちえふ」の講談社といい、それぞれ眉に唾つけて見ておいた方が良いと思います。
あ〜……。
実は上記のことは僕が「美味しんぼ」を読んでいる時にずっと感じていた疑問です。
「美味しんぼ」は鼻血騒動が起こる前は福島の農産物の放射能対策について詳らかに描いていました。
しかし、それは福島産の農産物だけで、福島近県の事については描かないのかとずっと疑問に思っていました。
結局、鼻血騒動で有耶無耶になってしまいましたが、作者は、とうとう漫画の中で、そのことに触れずじまいでした。
そういう意味では「美味しんぼ」も「ぼっけもん」と同じと思います。
鼻血騒動で「美味しんぼ」の内容がまるで全て正しいかのように祭られてしまったので、誰も、その点には触れませんが。
>わたしにはこの浅薄なマンガが「いちえふ」とかぶってなりません。今後も、「風評被害」を吹き飛ばすために取材を受けて、一時期はマンガも売れるかもしれませんが、読者をバカにしたツケは必ず来ます。
私は読者をバカにしているとは思いません。彼らの限界なのだと思います。
院長先生は放射能を専門的に勉強しているから、一般の媒体に作品を発表する以上、それだけの専門的な知識を持ってほしいというお考えなのでしょうが、そもそも”専門的”知識というものが御用学者が垂れ流している捏造が多いだけに何も知らない素人は安易に、そちらの方を信用して受け入れてしまうのです。悪いのは間違った情報を流す御用学者なのです。
私がそう考えるのは、素人の立場から間違った情報を取捨選択し、紆余曲折しながら放射能を勉強してきたからでしょう。
間違った情報を信じていた過去が漫画の作者と被さるのです。
だから、僕が「いちえふ」を読んだ時に最初に感じたのは、作者は一般に流される御用学者の捏造情報を信用してしまって可哀想にという思いでしたので、院長先生の”罵倒”に違和感を持ちました。
ついでに言えば「いちえふ」は放射能はともかく、五重下請けとか、現場で働いている労働者が家も帰る場所も失い、行く場所のない地元の人が大半を占めるとか、それなりの問題が描かれていますので、放射能問題の描き方が足りないとバッサリ切り捨ててしまうのはもったいないと思います。
現場で働いている人間からすれば、できるだけ放射能の事を無視しようとするのは心理的に理解できます。
放射能問題を真正面から突き付けられても、働いている地元の労働者は他に行き場所が無いのですから。
旧共産圏でさえやっていたことです。国民の命を守らなければ国が衰退していくという合理的な考えもあったでしょう。日本の場合は地方の国民を多少犠牲にしても、大都市の国民に影響が無ければよしとでも考えてるのかもしれませんが。
残念ながら3.11以降の日本の政治は発展途上国以下となってしまいました。
・東京は福1事故でのフォールアウトを免れた。したがって汚染されていない。
・福島は汚染されたが、人体や農水産物に影響は出ていない。
・したがって、それらを否定する者は放射脳か人非人。
というスタンスですからね。
ですから、はなっからあてにしてはいけないのですよ。
例外的だったのは「美味しんぼ」ですけど、あれは、作品が確実に出版社の稼ぎに繋がる人気商品で、しかも原作者が強烈な個性の持ち主なので、なんとか掲載・発表に持ち込めたのではないかと。
セシウム下水汚泥を混入した肥料を使ったからかもしれないし、たまたまかもしれませんが気にはなります。
3.11以降野菜が不味くなったという方、他にもおられませんかね?
一頃、大分県内で相次いで奇形野菜が見つかっていました。
九州の野菜だからといって安心して食べてよいものか、地元ながら不安になります。
昨年、お茶の名産地である福岡県八女市でもセシウム汚染地区が見つかったことがグリーンコープの役員会でも発表されました。これ、一般会員には隠してましたがね。生協も昔から結構ずるいことしますから。
それから、北九州市は市内で発生した下水汚泥を燃料化する施設を作ります。確か(仮称)日明汚泥燃料化センターとかいう施設です。
処理に困っている東日本の下水汚泥も持ち込むのではないかと疑っています。
北九州市のやりそうなことです。
しかしどうしてもデマにしたいようで・・・。
このキャンセルの件はニュース報道でみました。旅館の女将が本当に苦々しい表情で「キャンセルが相次いでいて困ってる」といってました。どこがデマなんですか?
合計で300名とかがキャンセルしたのは間違いないでしょう。その女将は10〜30人の団体さんが10組近くキャンセルしたと言ってましたから。
まあ御用はいつもそんな感じですからね、
官制権威マンセー主義はあほらしくてついていけない。
風評もクソも無い・・・
責められるべきは人間を移動させない原発村だ
UFOがあらわれ、テレビでは「AC」の例のCMが流れ、政治家が「F線」は人体に影響はないとテレビで放送…。人々は「日照権」を主張してデモをする。
どうも、野菜なども「F線」に汚染されているようで、話の中で、「F線」汚染に神経質な母親が、「沖縄からとりよせた無汚染野菜」を子どもに調理。その母親は、マンガの中で、性格が悪く自己中心的で幼児的、ヒステリックに描かれています。「F線」を防ぐゴーグルとマスクをつけ、デモに参加し、「自給自足ができる汚染のない場所に引っ越す」から、子どもについてくるように言います。子ども(18歳)は、「周りをふりまわしてまで長生きしたいってちょっと傲慢」と母親を非難します。
もうスピリッツ買ってないので続きは知りませんが…。「F線」を避け、「健康で長生きしたい」と思うことが傲慢と言われる世界…この母親をこんな性格に描いた作者の意図というのは…いやいや別に、福島原発事故や放射能とは一切関係がないただのSFなんだろうと思いますけどね。
美味しんぼで海原雄山が、「福島の人は危ないところから逃げる勇気を」と言ってましたが、「勇気」で片付けられる問題じゃないんですよね、美味しんぼはすごくよかったですが、その辺が…たぶん配慮不足というか…マンガのしかも海原雄山にそこまで求めるのも変な話ですが、最後のページとかは、福島のことを思うなら、みんなでほほえんで終わりでなく、泣いたらよかったのに。山岡夫妻には3人子どもがいたはずですが、やっぱり連れてきてないんですかね。私もできるなら雁屋さんみたいにオーストラリアに移住したい!たとえ「傲慢」といわれても…金がないんでムリですが。
ツイッターってフィルターかかるんでしょうか?
院長先生のも、載っていたようですが?
下記の件について、ツイートすると暫く書き込みが出来なくなる
【学徒動員】福島の風評払拭に若者アイデア審査会!立命館大学は食堂で「ふくしま定食」を提供へ!選定団体には800万円! http://saigaijyouhou.com/blog-entry-2711.html
そう悪くはないのでは?
少なくとも某大学のヤマシタセンセイなどよりずっとましかと…。
(美味しんぼの方が私も好きですが…)
それとNDについてですが、
コストの問題なのではないでしょうかねぇ?
NDの値を下げるためには、
検出器の感度を上げることと
バックグラウンドの放射線を遮蔽することが必要になると思います。
検出器の感度は物理的な限界がありますから、
そうそう上げられるものでもないでしょう。
かりに検出器の感度を飛躍的に上げたとしても、
バックグラウンドのノイズが大きいままだと
測定に要する時間が短くなるだけで
NDの値を下げることはできないはずです。
バックグラウンドの放射線レベルを下げるためには
大量の鉛が必要になります。
鉛って結構高価ですからねぇ。
したがって、微量の放射線まで検出できる機器は、
すなわち高価になってしまうはずです。
食品の放射線量を測定するにあたっては、
100 Bq/kgを上回るかどうかが判定できれば良いので、
NDが 3.9 Bq/kgの機械を使っているのではないでしょうか。
NDがさらに低い機械は、高価かつ数が限られているので、
食品の放射線量を測定するのに使わないのだろうと推測します。
(単純に考えると、NDを1/10にするためには
測定時間が10倍かかるはずですしね)
下記の資料は、新聞データを元にしているため、精度は、ありませんが付け加えておきます。
http://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/bitstream/2433/49362/1/11_71.pdf
例えば、1kg/1Bqまで図れる機器を用いた場合、NDとする事が出来るのは同10Bqまでです。
確か全農福島だったと記憶していますが、3.11直後の当時、国の暫定基準値が高すぎて消費者に評価を得られないとして、生産者側で独自の玄米の基準を10Bq/1kgとしようという取り組みが成されましたが、肝心の同1Bq単位の機器の生産が全く間に合わないことが問題となり、国会でも質疑に上がっていました。
研究者が個別に行う検査と、広大な地域全体の流通システムの中に組み込む検査を、同じ機器、同じ制度でなければ隠蔽だと言うのは、いささか暴論だと思いますが。