2012年03月02日

2012年2月の注目記事

  1. 枯れたツツジと鼻血を出す生徒たち−北九州からのレポート2012.2.7
  2. 血を吐いて亡くなった親方とはだしのゲンの類似点2012.2.14
  3. 1F-2で温度上昇−ホウ酸1トン投入・・上昇部位は、1月上昇箇所と同じ2012.2.8
  4. 気になる症例のまとめ
  5. 静岡−島田市のガレキ試験受け入れとその背景2012.2.16
  6. 福島−子どもの甲状腺にしこり(追加検査なし)2012.1.31
  7. 福島原発事故後の不審な病死(80万アクセス)2011.9.7
  8. 放射能ガレキをばらまく環境省〜本当の目的2012.2.21
  9. 和田誠氏の絵とそのパロディー2012.2.15
  10. 放射能と白血病の増加2012.2.18
  11. 東電時代の思い出
  12. いずれどうせまた世界のどこかで起こるであろう放射能被害に備えて、健康被害の有無を含めた情報を蓄積しておくことは、人類への貢献(福島民報)2012.2.24
  13. やましろ病院での講演会「フクシマの真実と内部被曝」(2012.1.26)2012.1.30
  14. セシウムたばこ−セシウム吸いますか、それともやめますか2011-9-12
  15. 若年死亡(20歳以下)のまとめ2011-12-14
  16. 御用学者の正体 (東工大 有冨…2011.5.20
  17. フクシマの真実と内部被曝−2012.1.29 水俣2012.1.30
  18. 福島第一原発記事
  19. 放射能を必要以上に怖がることは「エセ科学」=カルト宗教-新聞論説から2011.8.29
  20. 放射能の実力試験−推進派からの挑戦状2011.2.26
  21. 内部被曝と外部被曝を「正しく」理解する2011.2.21
  22. Twitterに偽物出現(赤ボット、青ボット)2011.2.5
  23. 未だにセシウム・希ガスを大量に放出し続けているフクシマ2011.1.23
  24. ヨウ素剤−10月まで配布(原発敷地内2011.2.11
  25. 3月12日未明の東電FAXにSPEEDI情報が掲載−政治家は知らなかったと証言2012.2.28
関連ブログ
2012.1月の注目記事
2011.12月の注目記事 2012.01.04
2011.11月の注目記事 2011.12.01
2011.10月の注目記事2011.11.01
2011.9月の注目エントリー2011.10.1
2011.8月の注目エントリー
2011.7月の注目エントリー他2011.8.3
6月の注目エントリー2011.7.2
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2012年03月01日

ガレキ処理に住民の了解は必要ない−日本民主主義人民共和国のショーグン達



ガレキ問題・・日本の今の現状を表しています。民主主義ではなく、強力な中央集権国家のようです。
震災がれき 島田市、本格受け入れへ
今月中にも試験溶融結果受け
「静岡市とも連携を密にしようと申し合わせた」と話す桜井市長(29日、島田市役所で)  震災がれきの受け入れ問題で、試験溶融を行った島田市の桜井勝郎市長は29日、「3月中にも(本格的な)受け入れを表明したい」との意向を明らかにした。ただ、溶融の開始時期については「輸送の問題もあり、国や県と相談する」と述べるにとどまった。
 同日の定例記者会見で明らかにした。桜井市長は、試験溶融での排ガスの放射能濃度など詳細な測定値が3月12〜13日頃に判明するとの見通しを示し、「(溶融施設や最終処分場がある)地元や議会にデータを報告したい」と語った。だが、本格受け入れを決定する際、「地元に了解は求めない」との考えを示した。
 市は、震災がれきの溶融で生じた飛灰について、市内の最終処分場に埋め立て処理する方針。国の指針では、1キロ・グラムあたり8000ベクレル以下であれば最終処分場に埋め立て処理できると定めているが、桜井市長は「(一般ゴミと震災がれきの)混合溶融で生じた飛灰が500ベクレルを超える場合は最終処分場に捨てない」と述べ、独自の判断基準を示した。
 28日に静岡市が試験焼却の実施を表明したことについて、桜井市長は「島田市では一部しか受け入れができず、他の市町の動きが出たことは大変うれしい。そのための一端を果たせたことは満足している」と、感想を述べた。
(2012年3月1日 読売新聞)


 この桜井市長は、産廃業者の元社長。専門ですから、いろいろと計算尽くで動かれているのでしょう。大したものです。市民の利益を一番に考えておられるようですから。

 この記事でちょっと気になる一文があります。
地元に了解は求めない

おかしいですね。こちらのブログでは、このように紹介されています。
テレビ朝日「モーニングバード」の偏向報道に?????から
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 おかしくありませんか。9割の人が賛成しているのならば、地元の了解を正々堂々と求めればいいはずです。だって、みんな諸手を挙げて賛成しているわけですから。この2つの話は明らかに矛盾しています。
 島田市の皆さん、市長は了解を得られないことをよく知っているわけです。こんな小手先の話に騙されてはなりません。

 島田市を田舎のショーグンとすれば、本丸の東京では

がれき処理、「総理はなぜ号令出さないのか」 石原都知事が批判2012.2.28 22:24 [放射能漏れ]
 「がれきの処理は一種の戦。総司令官の総理大臣がなんで大きな号令を出さないのか」。東京都の石原慎太郎知事は28日の都議会本会議での答弁で、がれきの広域処理が進まない実態について、野田佳彦首相をこう批判した。

 石原氏は「被災地の懸命な努力をよそに、政府は致命的にスピード感を欠いている」と指摘。「拒んでうろうろしている地方自治体の首長を叱責して、処理を促すのがあるべき政治家の姿だ」と強調した。都は平成25年度末までに50万トンのがれきを受け入れる方針を打ち出している。

 福島県の観光地が放射性物質についての風評被害に苦しんでいることにも触れ、「次の関東知事会を(同県の)裏磐梯あたりで開催してはどうかと提案するつもりだ」と述べた。

 先の大戦で、関東軍が政府の言うことを全く聞かず、勝手に戦線を拡大していったことすらお忘れになったのでしょうか。その反省に基づき、日本は民主主義国家として生まれ変わったのではありませんか。なぜ、また同じ過ちを繰り返さなければならないのでしょうか。

 ご安心ください。同じ考えのショーグンは、西にもいます。
がれき慎重派に「情けない」 屈辱の日本に失望感 2012.2.22 20:55
 東日本大震災で発生したがれきの処理をめぐり、大阪市の橋下徹市長は22日、市議会民生保健委員会で、がれきの受け入れに慎重な意見が委員から相次いだことを受け、「湾岸戦争のときに金だけ出して世界からばかにされたときの屈辱を思い出す。こんな情けない日本は子孫に残したくない」と痛烈に批判した。
 委員会では 大阪府内の市町村長で唯一、受け入れに前向きな橋下市長に対し、市民の間に不安の声が上がっているとして、委員から「放射能のリスクが回避されないかぎり受け入れることはできない」などと否定的な意見が続出した。

 これに対し、橋下市長は「普通に考えれば府の(放射線量の)受け入れ基準は許容範囲」とした上で、「憲法論議するつもりはないが、世界では人命を救うために自らの命を落としてでも困難に立ち向かっている。日本だけがそれをやらない。震災直後に絆とか支え合いと言っていたのは何だったのか」と訴えた。

放射能ガレキを受け入れるためには、自らの命を押しても構わないそうです。恐ろしい話です。

 では、受け入れを求めているとされている市長はどのように話しているのでしょうか。

復興に向けて 首長に聞く 2012年02月29日
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伊達勝身・岩泉町長
 大震災から1年。暮らしを、まちを、どう立て直すのか。各首長に聞く。
【伊達勝身・岩泉町長】
「現地からは納得できないこと多い」
 被災した小本地区の移転先は、駅周辺を候補に用地交渉をしている。近くに三陸沿岸道のインターがあり、交通の要衝だ。

 昨年11月、用地買収に向けて価格設定をしようとしたが、国から待ったがかかった。沿岸道の用地買収に影響するという。県もバラバラに進めると混乱するという。そんな調整で2カ月遅れた。被災者には申し訳ない。
 現場からは納得できないことが多々ある。がれき処理もそうだ。あと2年で片付けるという政府の公約が危ぶまれているというが、無理して早く片付けなくてはいけないんだろうか。山にしておいて10年、20年かけて片付けた方が地元に金が落ち、雇用も発生する
 もともと使ってない土地がいっぱいあり、処理されなくても困らないのに、税金を青天井に使って全国に運び出す必要がどこにあるのか
(略)


 このようにガレキがある市長でさえ、賛成していないのに西と東のショーグン達は、自らの命をなげうってでも受け入れる必要があると力説しています。

 日本ではなく、日本民主主義人民共和国と名前を変えたらいかがですか。

◆関連ブログ
静岡−島田市のガレキ試験受け入れとその背景2012年02月16日
放射能ガレキ−マスコミキャンペーンを開始した環境大臣と東電の類似性2012年02月23日
放射能ガレキをばらまく環境省〜本当の目的2012年02月22日
ガレキ処理−大気被曝過小評価(環境省)2012年02月04日
ガレキ受け入れの要請文−環境省2012年01月24日
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2012年02月05日

Twitterに偽物出現(赤ボット、青ボット)

 何でもありのツイッターですが、私の偽物(bot)まで表れました。

ちなみに、BOTとは
ロボットの略称。
Twitterで自動的につぶやかれるアカウント及びそのプログラムのこと。
ネットワークゲームの自動実行(寝マクロ)のこと。プログラムやその設定、行為そのものも含む。

自動プログラム発言のことをbotと呼びます。

まず、最初に私のプロフィールから(本物)
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判明しているのは、以下の二人。
@oonodekiita(通称 赤bot 2012.1.21つぶやき開始)
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 この人のツイートは、私の発言ではないものが多く、しかも発言の選択が面白くありません。

@onodekita_bot(通称 青bot 2012.1.27 つぶやき開始)
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 まずこの絵をよく見てください。
・白衣の色、
・ネクタイの色
・サングラスの名前−レイバン
これがキーワードになります。しばらく経つと、次のように変更されました。
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よくわからないと思いますので、ツイッター版まちがい探し(4つあります)ゲームに変更
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 幼稚園児のまちがい探しにぴったりだと思います。

赤ボットには変化はありません。
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青ボットは私のフォローをしていなかったので、その旨指摘しますと早速フォローしてきました。
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 ところで、サングラスはレイバンとうっかりメーカー名を入れてしまったために、ツイッターの方から、このボットは40代の女性ではないかと指摘がありました。(赤ボットは、若い男性ではないかとの分析)もし、若いのならベルソールになるはずだと。そうすると、早速次のようにプロフィールの変更
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 botを名乗りながら、まるで人がやっているように見えるのは私だけでしょうか。

赤ボットについては、高岡先生(@st7q)が活動内容の分析をしています。
@oonodekiitaさん出現以来、2週間の活動です。上の表は総ツイート数、下の表は@返信とRTを除いたものです。ノルマは8〜24時に時間平均2ツイートでしょうか。忠実に、しかし、契約最低限のラインで仕事をこなしている雰囲気です。 http://t.co/MFJ1zX8D
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 いやはや、何でもありのネットの世界です。詳しくお知りになりたい方は、このまとめ をご覧ください。

 青ボットは私のツイートを読んでいるもっとも熱心な読者だということは認めます。一体彼らの目的はなんでしょうか?

 なお、青ボットのプロフィールを見ますと、
アカウント作成 2011/05/15
アカウントID 299022035
とあります。この二つの情報から、以前のアカウント名を明らかにできないかと考えています。もし、おわかりになった方がおられましたら、御連絡をお願いいたします。

◆関連ブログ
ネット工作員さん、ご苦労様2011年08月30日
原発ネット情報を取り締まれ!!−政府委託2011年07月15日
タグ:Twitter 工作員
posted by いんちょう at 15:19| Comment(6) | 日記

2011年12月23日

「除染はボランティア」「値上げは権利」・・東電社長

 東電の新社長 西澤俊夫
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長野県出身。1975年京都大学経済学部卒業後、東京電力に入社する。企画部長、企画担当常務などを歴任。
企画畑のエリートで、勝俣恒久の懐刀と言われており、「勝俣-藤原-西沢ライン」[1]と呼ばれる。温厚な人柄として知られ、福島第一原発事故で引責辞職した清水正孝の後継として、2011年6月に社長に就任した。公益社団法人ACジャパンの理事や、社団法人経済企画協会の副会長[2]、日本原燃株式会社の取締役も務める。
(経歴)
1970年3月、長野県松本深志高等学校卒業
1975年3月、京都大学経済学部卒業
1975年4月、東京電力株式会社入社
1992年7月、同社燃料部LNG室課長(LNG担当)
1994年7月、企画部調査課長
1996年8月、企画部企画課長
1997年7月、企画部企画グループマネージャー(副部長)
1999年7月、企画部総括調整グループ(副部長)
2000年3月、多摩支店調布支社長
2001年6月、企画部、電気事業連合会事務局派遣
2005年6月、企画部長
2006年6月、執行役員企画部長


 今世界中でもっとも注目を集めている企業のトップですから、発言には十二分に注意しないといけません。が、自分たちの企業がこの災厄をもたらしているという自覚は全くないようです。

秋場龍一のねごと から
――賠償の対象として今後、除染費用も対象になるかもしれません。
西沢「除染はよく分からない。今、細野環境相が一生懸命、国の予算をとって頂いている。我々も除染の作業のチームへ入ったり、市町村への説明の作業にも一緒に入ったり、ボランティアをしたりと、いろんな形で協力をさせて頂いているが、除染の特別措置法では、国が費用を原子力事業者に請求することができるとなっている。そこは国もどう考えるかっていうのはちょっとこれからだと思うが、どうするかよく考えていく。除染について、本当に地域の方々のお気持ちは分かる。しっかり、我々も国といっしょになってお手伝いできればと思っている」 (朝日新聞デジタル版2011年12月7日)
 この方のブログにきちんと書いてありますが、自分たちが汚染させた土地に対して、無主物と裁判で認めさせ、営業所に電話しても「放射能は危険ではない」と話したりしています。私も、東電の営業所に電話したことがあります。その際に、東電の原発から放射能が出ていることは認めましたが、それ以上のことは一切認めませんでした。放射能被害については、これから国と一丸となって、努力しますといった内容だけです。どうやら、東京電力は自分たちが悪いとは、一切思っていません。そして、もし悪いと認めると裁判で負けてしまう。そう言った考えしかない。だから、全てマニュアルを作っている。そう思わせるに十分な対応でした。
 この社長の言葉にも端的に表れています。自分たちが汚したにもかかわらず、ボランティアで除染してやっている。何という上から目線でしょうか。

 その後、流れたニュース(もうネットからは消えています) 
東電社員ら「除染活動推進員」に12月15日 14時11分
原発事故で広がった放射性物質を取り除く除染活動の態勢を強化するため、環境省は、東京電力の社員ら36人を除染に協力する「活動推進員」に委嘱し、現地での作業に当たってもらうことになりました。
 来月施行される特別措置法で、原子力事業者は国や自治体の行う除染活動に協力することが求められていて、環境省は、事業者の社員らを除染活動推進員に委嘱する制度を作りました。東京電力の社員ら36人が初めての活動推進員になることになり、細野環境大臣が東京電力の西澤社長に通知書を手渡しました。細野大臣が「政府と東京電力に責任がある今回の事故による放射性物質を回収する意味合いがある。協力をお願いしたい」と述べたのに対し、西澤社長は「除染活動が円滑に進むよう、最大限取り組みます」と答えました。除染活動推進員は、除染や放射線量の調査などを2年間行う予定で、36人は、福島県の警戒区域などの4つの町と村で、陸上自衛隊が行っている除染活動に協力するということです。西澤社長は「防護や線量測定をしっかり行ったうえで、安全第一で務めていきたい」と話しました。東京電力では、除染活動推進員とは別に、48人の社員らが除染に参加しているということで、今後も態勢を増やしたいとしています。

 社長が述べたボランティアとは、このことでしょうね。

 そして、出てきたこの話。
東電社長 値上げは当然の対応12月22日 16時55分
東京電力の西澤俊夫社長は、家庭向けの電気料金の値上げを申請したいという方針について「事業者としての権利でも義務でもある。経営が成り立たない状況に陥ることが見通せるときに何もしないのは株主代表訴訟の対象にもなるので、しっかり対応しないといけない」と述べ、東京電力の経営陣としては当然の対応だという考えを示しました。一方、政府との間で検討に入った1兆円規模の公的資金の投入について、西澤社長は「経営破綻を避ける意味では一般的に選択肢にあると思っているが、現時点では公的資金の受け入れについては判断していない」と述べるにとどまりました。

 値上げするのが、権利。ここまで消費者に対して平気で言う企業は、前代未聞。まあ、この精神で無ければ、トップになれない。それが電力会社。このような会社体質をそのままにしておいて、公的資金などの注入していいものでしょうか。必ず、同じことを繰り返します。

さらに、この直前に、次のようなふざけたプレス発表があります。
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 なぜ、このようなプレス発表をする必要があるのでしょう。自分は太陽で、他の者どもはまわりを回っているだけというとんでもない奢りがあるのではないですか。
 われわれは地域独占にさせて、とんでもない化け物を作り上げてしまったようです。

◆関連ブログ
「原発から飛び散った放射性物質は東電の所有物ではない。」2011年11月25日
タグ:T
posted by いんちょう at 21:27| Comment(10) | 日記

2011年12月13日

満身創痍の仏アレバ−原因はフクシマだけ?

仏アレバは、原子力産業界では、世界一の総合大企業です。原発事故当初に訪日した アトミック アン(アン ロヴェルジョン)
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颯爽としたブロンド美人が、海江田産業相と握手をしていたのをご記憶の方も多いでしょう。

原発の仏アレバのCEO交代へ2011年 6月 17日 8:53 JST
 【パリ】フランスのフィヨン首相は16日、同国の原子力大手アレバ社の最高経営責任者(CEO)交代を発表した。原子力発電所をめぐる逆風が強まる中で、最も著名な原発推進論者の1人であるアンヌ・ロベルジョンCEOが退任し、リュク・ウルセル副CEOが後任となる。
 同首相は声明で、ロベルジョン氏がアレバを原発業界の「世界のリーダー」に押し上げたと称賛。その上で、CEO交代は同社トップの「刷新」が必要だったためだとしている。仏政府はアレバ株式の93%を保有している。
 ロベルジョン氏は、政府に続投を認めさせようとテレビ、ラジオなどのメディアで訴えていた。ただ、アレバを総合原発企業に育て上げた同氏はしばしばサルコジ大統領と衝突していた。同氏からのコメントは得られていない。同社はコメントを拒否した。
 同氏は最も有名な原発推進論者の1人として国際的に知られている。しかし、業界筋によれば、原発建設の予算超過、注目されたアブダビ原発の契約を取れなかったこと、さらにはフランスの公益事業会社首脳らとの衝突などが災いして、CEOとしての続投が認められなかったという。
 16日のパリ市場の同社株は、CEO交代のニュースで一時下落したあと反発、前日比0.36ユーロ高の26.40ユーロで終わった。
 原発業界は、福島原発の事故で困難な状況に置かれている。事故発生後、ロベルジョン氏はしばしば日本を訪れ、テレビにも出て原発の必要性を訴えた。
 ウルセル氏はロベルジョン氏の招きで2007年にアレバ入りした。ロベルジョン氏同様に鉱山技師である同氏はそれ以前は、電気機器メーカー、シュネデール・エレクトリックと物流のジオディスに勤務したことがある。アレバでは原子炉事業を担当し、今年1月、マーケティング・国際事業担当の副CEOに就任した。


 日本で売り込みに成功したにもかかわらず、なぜ解任されるのでしょう。なにやらきな臭いにおいがします。そして、マルクールの事故世界中どこをとってみても、核をコントロールできた企業などありはしません。

そして、本日のニュース
仏アレバ株が取引停止、多額の損失計上と人員削減を発表か
【12月12日 AFP】フランス・パリ(Paris)の証券取引所を運営するNYSEユーロネクスト(NYSE Euronext)は12日、仏原子力大手アレバ(Areva)が取引開始直前に行った要請を受け、同日の同社株の取引を停止した。
 アレバは12日中に多額の損失計上と人員削減計画を明らかにするとともに、国際事業の再建に向けた経営戦略を発表するとみられる。
 エリック・ベッソン(Eric Besson)仏産業・エネルギー・デジタル経済担当相は前日の11日、「今週アレバは損失を発表する。かなりの額になる可能性が高い」と発言していた。報道によれば、アレバは多額の特別損失を計上する予定で、結果として10年ぶりの赤字に転落する見通しだ。
 アレバは原発分野で世界をリードする企業だが、東京電力(TEPCO)福島第1原子力発電所事故を受けてドイツなど一部の国で脱原発への転換が起きたことから、原発業界の今後の見通しは陰りをみせていた。
 消息筋は前月AFPに対し、アレバは2015年までに人員を2700人以上、投資額を40%削減して年7億5000万ユーロ(約780億円)以上の経費節減を行う予定だと語っていた。
この報道に対し、アレバとアレバ株の大半を保有するフランス政府は、人員削減の大半は2022年末までに原発を全廃することを決めたドイツでの事業になる可能性が高く、フランス国内の雇用が失われることはないと述べていた。(c)AFP

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NHKのニュース
仏アレバ 原発事故で決算損失計上
12月13日 6時1分
世界最大級の原子力企業、フランスのアレバは、12日、東京電力福島第一原子力発電所の事故などを受けて、原子力事業に影響が出て、2011年の最終損失が最大で日本円で1600億円余りに上る見通しであることを明らかにしました。
フランスのアレバは、原子炉の開発から使用済み核燃料の再処理まで、原子力事業を幅広く行う世界で最大規模の原子力企業です。12日、アレバが行った発表によりますと、2011年の最終損失が最大で16億ユーロ=1600億円余りに上る見通しを明らかにしました。その要因としてアレバは、福島第一原発の事故を受けて世界的に反原発の機運が高まるなかで、原子力事業に影響が出ているほか、フィンランドに建設中の最新鋭の原発「ヨーロッパ加圧水型原子炉」の工期が遅れ、建設費用が当初の予定に比べ大幅に増えたことなどを挙げています。フランスでは11日から12日にかけて、アレバが大幅な人員削減を実施する計画であると複数のメディアが伝え、アレバ側が自社の株価の急落をおそれて証券取引所に取り引きを停止するよう要請する一幕もありましたが、結局この日の発表では、人員削減については一切触れられませんでした。


随分前になりますが、「選択」7月号が アトミック・アンの解任について記事にしていました。
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 世界の原子力業界の最大手「アレバ」が6月、アンヌ・ロベルジョン社長兼CEOの解任という激震に襲われた
(中略)
 世界の原発ビジネスでも、全過程にかかわる総合企業は、アレバだけだ。福島原発事故に関して、ロベルジョン氏が「何でもできる」と胸を張ったように、事故対策も含めたあらゆる業務に関与できるのがアレバの強みだった。
 そんなカリスマ社長を、なぜ仏政府は切ったのか
 米原子力業界筋は、「フランス型核ビジネスモデルの完全な行き詰まり」を最大の原因に挙げる「アレバは創設から8年を経た09年でも、60億ユーロを超える累積債務をかかえていた。フランス政府が9割の株式を保有するのに、社債の格付はトリプルB程度。要するに、儲からない会社だ」と米人業界記者は喝破する。ロベルジョン氏が日本で見せた派手な立ち回りの陰で、会社は深刻な業績不振に喘いでいたのだ。
(中略)
 ウラン供給から核燃料再処理までの一貫サービスと第3世代原子炉EPR開発がその柱だった。
ところが、EPRは国外では、フィンランドに一基、中国に二基の契約を得ただけ。フィンランド・オルキルオト原発のEPR(05年着工)は、現時点で既に工期が4年も遅れ、稼働は当初予定の09年から13年までずれ込んだ。経費は5割増し以上になり09年に5億5千万ユーロ、10年に4億ユーロと連続して年間経常利益を上回る巨額の追加経費を計上した。稼ぎ頭どころか、完全な金食い虫なのだ。
(中略)
「EPRを共同開発するシーメンスのお膝元、ドイツでも脱原発が決まっており、『第3世代原発は本当にできるのか』という悲観論が強まっている」と、在仏邦人記者。フランスの原子力村にかかる暗雲は、社長交代くらいではとうてい吹き払えそうもない。


 フランスのトップ原子力企業の足下が揺らいでいます。この記事を見ますと、フクシマの影響はごく一部であり、それ以外に根深い問題があることを想像させます。マルクールの事故も結局その後うやむや。一部報道では、亡くなられた作業員が鉛の棺に入れられたという噂さえあります。本当か嘘かはわかりませんが、原子力産業の内部は、一般報道からはうかがい知ることができません。とにかく流れてくる報道をつなげる。そして、全体を類推していく。それしかないと思います。幸い、国営企業のところはごく僅か。資本主義の点数をつけるマーケットはどの国ももっています。

ウエスチングハウスを買収した東芝。ロビー活動米国への輸出も好調のようですが、東芝の一人勝ちを許してくれるでしょうか。

■関連ブログ
仏南部マルクールの放射性廃棄物処理施設で爆発事故(閲覧注意・・JCO全身やけど写真あり)2011年09月13日
タグ:O
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2011年12月02日

先ほど当院受診された方へ

 私信となりますが・・

先ほど、当院をご主人、1歳のお子さんと受診された実家が熊本にある方、申し訳ありませんが、いくつか補足しておきたいことがありますので、a00@onodekita.comまで、メールをいただけないでしょうか。
タグ:P
posted by いんちょう at 12:20| Comment(0) | 日記

2011年12月01日

2011年(平成23年)11月の注目記事

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ブログ記事は、引用元リンクを明示の上ご自由にお使いください。

今月まで190万アクセスを越えました。ありがとうございます。
2011年11月にアクセスが多かった記事です。
  1. 東日本女子駅伝参加者は、全面マスクの着用を!!2011-11-07
  2. 気になる症例のまとめ
  3. 3号機の爆発−どう考えても核?(50万アクセス)
  4. 致死量の放射能漏れを認める(3月19日会見より)2011-11-16
  5. 白血病入門(2)初期症状と血液データの読み方 2011/08/23
  6. 福島はまるで別世界・・グリーンピース2011-08-09
  7. 細野環境相2011-11-10
  8. 吉田所長、病気療養のため移動、後任は高橋毅氏2011-11-28
  9. 放射性セシウム除染が困難な理由(70万アクセス)2011/09/01
  10. 東電時代の思い出
  11. オカルトで見る日本の未来2011-10-30
  12. 電気料金をコンビニ支払に変更しよう2011-11-11
  13. 「そんなこと言うのお宅だけですよ。」2011-11-05
  14. 自分の龍は経験を食べて大きくなる−ブータン国王のスピーチ2011-11-19
  15. 「原発から飛び散った放射性物質は東電の所有物ではない。」2011-11-25
  16. 予知能力はあるのか??−オカルト2011-11-21
  17. 冷温停止の定義と現状分析2011-11-13
  18. チェルノブイリ汚染からみるフクシマの地球規模汚染2011-11-12
  19. 奇形動植物のまとめ2011-08-07
  20. 震災時の原発周辺動画2011-11-19
  21. 信じられないのなら、日本国民をやめてもらうしかない。2011-06-28
  22. 全面マスク、汚染拡大を防ぐ必要のある地域2011.9.28
  23. 福島除染ボランティアと入市被爆2011-11-09
  24. 福島原発事故後の不審な病死(80万アクセス)2011-09-07
  25. プロメテウスの罠(朝日新聞)2011-10-15
番外編としてのおすすめ、先月と同じく
NHK仙台放送局からの取材電話2011.9.22
重要だと思っている記事を紹介しています。はじめて、このブログに来られた方は、この記事からお読みください。
今月の海外アクセスは、97カ国から
2011120101.jpg
■関連ブログ
2011.10月の注目記事2011.11.01
2011.9月の注目エントリー2011.10.1
2011.8月の注目エントリー
2011.7月の注目エントリー他2011.8.3
6月の注目エントリー2011.7.2
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2011年11月29日

NHKスペシャル原発危機_安全神話〜当事者が語る事故(出演者の背景をひもとく)

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NHKスペシャルで、原発安全神話の内容が放送されました。比較的まとまっていると思いますが、出演者たちは、全員他組織に責任をなすりつけています。見ている方は、その無責任な考え方に対して腹が立つでしょうが、まあ、これが全世界の原子力村の実態です。そういった意味で是非見ていただきたく思います。

 再放送予定は、
2011年12月1日(木)  午前0時15分〜1時04分 総合 (30日深夜)
※近畿ブロックは、12月1日(木)午前0時15分〜1時04分 総合テレビ (30日深夜)で本放送。
12月2日(金)午後10時00分〜10時49分 総合テレビ で再放送させていただきます。

ネットに動画がアップされておりましたので、一応紹介させていただきます。おそらく、しばらくしたら消去されるでしょう。

NHKスペシャル_シリ-ズ原発危機_安全神話〜当事者が語る事故 投稿者 gomizeromirai

 ツイッターを見ていて教えてもらったので、途中から見ていました。見ていて、びっくり。東電側の証言者は、ほとんど知っている人たちでした。
2011112902.jpg
トップバッター 笛木氏(当時 発電部長)
 規制がなければ、大金をかけることはできなかった。自主的というのはない。
ホントですか?前のテレビを見る限り、自主的にしますと言ったのは、電力側のようにしか思えませんが。規制がかかると全部しないといけなくなるから、自主的にと言ったのでは?

2011112901.jpg
2番手 服部拓也氏(当時 発電部副部長)現 日本原子力産業協会理事
 絶対安全だという今で言う安全神話みたいなものがまかり通っている時だった。そういう意味でおおっぴらに(安全対策を)検討することすらはばかられた。相当安全に対する防御の厚みは熱くしたという風に思ってしまった。「いや もっとこんなことがあるのではないか』という議論が不足していた。
 安全神話には作り手と語り部がいます。語り部はマスコミ、作り手は電力−それもこの東京電力です。この方は、スリーマイル島の事故が起きた時に陣頭指揮を執った当時−原子力技術課長です。なぜ、神話の作り手が、自分の作った神話に騙されてしまうのでしょうか。神話を作りながら、自らも騙される。大したものです。

2011112903.jpg
3番手 榎本 聡明(当時原子力業務部部長)
直ちに発電所を止めてくれという話もあるでしょう。ですからそう言う大混乱が起こった可能性があると非常に危惧したでしょうね。
 人ごとの発言。自分の決断がこういった災害を招いたとは全く反省しておられないようです。

まとめ見ましょう。私が本店の原子力技術課にいたのは、1993-1995の約2年間

笛木発電部長−服部発電部副部長−武藤原子力技術課長−高橋毅安全グループ副長−T氏 と 私

このグループが運転中プラントのシビアアクシデント対策を担っていました。あとはこれ以外に

建設部長−O建設課長-Y安全グループ副長−Z氏
が建設中プラントの安全を担っていました。

武藤原子力技術課長とはこの方
2011112904.jpg

高橋毅氏は、新任の福島第一原子力発電所長

 つまり、今回NHKスペシャルに出てきて、証言された方はアクシデントマネジメントをどのようにするかの議論を全て知っているはずなのです。今回のテレビでの発言にウソはありませんね?

■関連ブログ
吉田所長、病気療養のため移動、後任は高橋毅氏2011年11月28日
東電を辞めた理由(1)・・格納容器2011年07月23日
福島第一原子力発電所の事故分析(初投稿。爆発直後)2011年03月13日
posted by いんちょう at 20:34| Comment(9) | 日記

2011年11月25日

「原発から飛び散った放射性物質は東電の所有物ではない。」

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 東京都は、岩手のみならず、放射能に汚染された女川のガレキを「東北の復興のため」と受け入れるようです。そのような素晴らしい言葉を発している人たちが、自分たちの環境のことを全く考えないのはなぜなのでしょうか。このままでは、外国人観光客が来ないばかりか、東京の不動産価格が暴落し、固定資産税も大幅な収入減となり、都市機能が成り立って行かなくなることが分からないのでしょうか?子どもが住めなくなってしまった場所など、何の価値もありませんが・・子どもがいなくなるのは、風評被害だから、そんなことを言うのはけしからんと、人の口に戸を立てるつもりなのでしょう。おそらく。
 国がいくら安全と言っても、人間は正直に放射能に反応します。放射能に権威は全く通用しないことだけは確かです。

AERA最新号から
2011112501.jpg
東電のトンデモ主張「放射性物質は落ちた土地のもの」

 興味が湧きましたので調べてみました。

まず、報道記事

福島ゴルフ場の仮処分申請却下=「営業可能」と賠償認めず−東京地裁
 東京電力福島第1原発事故でゴルフコースが放射性物質に汚染され、営業できなくなったとして、福島県二本松市のゴルフ場「サンフィールド二本松ゴルフ倶楽部岩代コース」の運営会社など2社が、東電に放射性物質の除去と損害賠償の仮払いを求めた仮処分申請について、東京地裁(福島政幸裁判長)は14日までに、申し立てを却下する決定をした。2社は同日、東京高裁に即時抗告した。
 決定で福島裁判長は、ゴルフ場の土壌や芝が原発事故で汚染されたことは認めたが、「除染方法や廃棄物処理の在り方が確立していない」として、東電に除去を命じることはできないとした。
 さらに、ゴルフ場の地上1メートル地点の放射線量が、文部科学省が子供の屋外活動を制限するよう通知した毎時3.8マイクロシーベルを下回ることから、「営業に支障はない」と判断し、賠償請求も退けた。(2011/11/14-20:08)

 まさしく、トンデモ判決です。政府が内部被曝をとことん無視するために、このような安全基準を持ち出しているのでしょうが、1.3μSv/hrを上回るようであれば、全面マスクが必要なエリアであり、このゴルフ場でプレーするには、放射能防護服を着て、全面マスクをするしかありません。
 どこかの裁判長のように、東芝にでも就職する気でしょうか。この福島政幸裁判長は・・・ 
2011112502.jpg

 もっと詳しい内容が、atom-tokyoさんのブログに紹介してありました。朝日新聞のプロメテウス
朝日新聞に連載されてる〜「プロメテウスの罠」〜の欄から「無主物の責任」とは?!
放射能は誰のものか?この夏、それが裁判所で争われた。
8月、福島第一原発から45キロ離れた二本松市のゴルフ場が東京電力に、汚染の除去を求めて仮処分を東京地裁に申し立てた。「事故の後、ゴルフコースからは毎時2〜3マイクロシーベルトの高い放射線量が検出されるようになり、営業に障害が出ている。責任者の東電が除染をすべきである。」
対する東電は、こう主張した。「原発から飛び散った放射性物質は東電の所有物ではない。したがって、東電は除染に責任をもたない。」
答弁書で東電は放射性物質を「もともと無主物であったと考えるのが実態に即している」としている。無主物とは、漂う霧や海で泳ぐ魚のように誰のものでもないと言う意味だ。つまり、東電としては、飛び散った放射性物質を所有しているとは考えていない。したがって検出された放射性物質は責任者がいないと主張する。さらに答弁書は続ける。「所有権を観念し得るとしても、既にその放射性物質はゴルフ場の土地に符合しているはずである。つまり、債務者(東電)が放射性物質を所有しているわけではない。」
飛び散ってしまった放射性物質は、もう他人の土地にくっついたのだから、自分たちのものではない・・・そんな主張だ。
決定は10月31日に下された。
裁判所は東電に除染を求めたゴルフ場の訴えを退けた。ゴルフ場の代表取締役は、東電の「無主物」という言葉に腹がおさまらない。「そんな理屈が世間でとおりますか?!無責任きわまりない。従業員は全員耳を疑いました」7月開催予定だった「福島オープンゴルフ」の予選会もなくなってしまった。通常は年間3万人のお客でにぎわってるはずだ。地元の従業員17人も9月いっぱいで退職してもらった。「東北地方でも3本の指に入るコースといわれてるんです。本当に悔しい。除染さえしてもらえればいつでも営業できるのに」
東電は「個別の事案には回答できない」(広報部)と取材には応じていない。


 まあ、見事な主張です。このような凡例がまかり通るならば、全ての公害裁判は無罪。もちろん、水俣病も無罪となるでしょう。あまりにもトンデモ判決過ぎて、論評する気さえ失せます。裁判官もですが、このような主張を堂々と述べる東京電力−このような会社を存続させるのは、本当に公益にかなうことなのでしょうか。
 東電の建物に排泄物をつけたあとに、こういいましょう。
「所有権を観念し得るとしても、既にその排泄物は東電の土地に符合しているはずである。つまり、私が排泄物を所有しているわけではない。」

 もっとも、除染するように東電に命じたところで、何の変わりもありません。放射能の除染が不可能なことは、既に米国、ソビエトが証明してくれています。
■関連ブログ
放射能と人体(5)環境放射能は内部被曝の指標2011年11月20日
タグ:P
posted by いんちょう at 21:04| Comment(12) | 日記

2011年11月19日

震災時の原発周辺動画

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 現地の記録映像です。何度見ても迫力があります。ブックマークとしておいておきます。JVJA(ビジュアルジャーナリスト協会)の決死のレポートです。







■関連ブログ
もぬけの殻となっていた双葉厚生病院−その時なにが・・(100万アクセス)2011年09月20日
2011/3/13 高濃度汚染地区の迫真動画・・早過ぎたレポート2011年08月22日
遅れてしまった立ち入り禁止区域の設定2011.5.21
タグ:1F
posted by いんちょう at 21:53| Comment(2) | 日記

2011年11月16日

致死量の放射能漏れを認める(3月19日会見より)

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 フクシマで駅伝が行われ、ガレキが東京都で燃やされ、チェルノブイリの経験には目をつぶり、ありとあらゆる考えられない行為が進められています。全体の指揮をだれが執り、だれが責任を持っているのかさえ、はっきりしません。先の大戦のような状況に陥っています。局地戦のみ。全体でどう撤退し、どう国を続けて運営していくつもりなのでしょうか。

 さて、もう大したことがないと思われている放射能ですが、東電は3月19日に致死量の放射能が出たことを認めています。その記事
The moment nuclear plant chief WEPT as Japanese finally admit that radiation leak is serious enough to kill people
2011111603.jpg
この写真で泣かれている方は、小森さん。私が発電所から、本店に転勤となった時の発電課長です。クールで、頭も良く、現場も非常に的確に把握されていました。現在は、福島第一安定化センター所長です。全く表に出てきておりませんが、いったいどんな仕事をされておられるのでしょうか。武藤さんと並んで、切れ者なのは確かです。正直な方なので、このような発言をされたのだと思います。

この日本語訳(@OB_Liさんから)
原発事故を起こした東京電力のトップが泣き崩れた。日本が遂に、オーバーヒートした原子炉から漏れ出ている放射性物質と燃料棒が、周辺住民の生命を奪うに十分な量である事を認識したからだ。原子力安全保安院は、今回の原子力災害をIAEAが定める「放射線による死者が出る」レベル5と認めた。
関係者は、原発から漏れ出している放射線量を最大限に考慮し、レベルを引き上げたと語った。また、3%分の燃料が収納されている福島第一原発の3基が相当の破損をしており、原子炉核が部分的にメルトダウンを起こしていると示唆した。
東電幹部の小森あきお氏は福島第一原発に関する簡単な記者会見の後に泣き崩れ、政府高官もまた、津波による災害と原発事故による影響で手も足も出ない状況である事を認めた。
高官は放射能漏れがどれだけ深刻なものであったかを、もっと早い段階で認めるべきだったと語った。
枝野幸男官房長官は「想定外の規模の地震と津波が日本を襲い、率直に言うと、災害危機管理計画では網羅しきれていない事が、今回の災害により起こった。今思えば、状況と情報分析をより迅速に行い、それらをより速く届ける事が出来た筈だ」と語った。
原子力専門家は、日本は事故を矮小化してると、ここ数日言い続けている。
1979年、アメリカ合衆国ペンシルバニア州スリーマイル島で起きた原発事故と同じレベルである事が公式発表されたが、史上最悪の原発事故は1986年に起きたチェルノブイリ原発での爆発事故とされている。
原子力安全保安院の西山英彦氏もまた、原発事故を起こした原子炉の事故収束ができるかどうかわからないと認めた。「放水作業により、火事が見えなくなったものの、事故が収束したとはまだ言えない」と述べた。しかし、菅直人首相は、日本はこの大惨事を乗り越えるとし、「一から日本を再建する。これまでの歴史の中で、小さな島国である日本が奇跡的な経済発展を遂げてきた。国民の皆様に感謝します。そして、そうやって今の日本ができた。」と、報道会見で述べた。
これは、オーバーヒートした燃料棒が巨大な原子炉建屋の壁から外部に向かってむき出しになっている写真を見せられる前の事である。


 この記事が出た時に私はようやく、一歩進んだと思ったのですが・・・

実はこの記事は、日本国内の新聞(熊日)には見あたりません。

同じ会見の日本語記事はこちら。

福島第一原発「廃炉」検討 東電常務が福島で謝罪会見2011/03/18 21:34
東日本大震災2
 東京電力の小森明生常務は18日、福島市内の福島県災害対策本部で記者会見し、福島第1原子力発電所の爆発や放射能漏れ事故について「このような事態を招き痛恨の極みです。福島県民におわびします」と県民に初めて謝罪した。
 小森常務は、福島第1原発の廃炉について「幹部と議論したことはないが、今後はそういうことも含めて検討していく」と述べた。
 放射能汚染への不安と怒りが福島県民には広がっているが、「厳しい状況が続いているが、あらゆる手だてを講じて、安全確保に努めたい」と事態収束に全力を尽くす構えを表明した。
 放射能汚染を避けるために、避難所を転々としている周辺住民に向けて「誠に申し訳ない」と涙ながらに謝罪。今後の補償については「国と相談して考えていく」と語った。
 今後、原発事業の継続に関しては「経営判断があり、今答えられない」とした。
 記者団からは「原発の安全性をPRしてきたのは正しかったか」「福島県民に希望はあるのか」といった質問が相次いだが、「イエスかノーかで答えられない」と言葉を失っていた。

2011111604.jpg
泣き崩れた顔ではなく、このような写真しか使っていません。明らかな情報操作と言えるでしょう。

 実際、英文の報道がただしかったのは、その後の状況を見る限り明らかです。いつまで、国民を欺き続けるのですか。

■関連ブログ
ついにレベル72011年04月12日
福島原発の現場から・・2011年08月18日
福島第一安定化センター所長2011年07月02日
タグ:1F
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2011年10月17日

昨日は医師会当番医

 医師会では、私はまだまだひよっこなので、最近はずっと日曜日夕方の当番医が続いています。土曜日には確認の電話をもらっていたのですが、本日はすっかり忘れており、20分ほどたってから病院から督促の電話がありました。
 医師は必ずいなければならないので、こういうポカは非常に迷惑をかけます。朝からいい天気で、ちょっと散歩に出かけて、図書館に行ったりと優雅な1日を過ごしていたため、すっかり忘れていました。
 医師会病院の方にはご迷惑をおかけいたしましたこと、お詫び申し上げます。

さて、診察の方と言えば18時35分〜23時。全部で20名ほどの来院でした。
20時頃にピークがあり、7人ほどでしたが、それ以外はそうでもなく。症状としては熱発が多く、変わった疾患はなかったような気がします。インフルエンザもなし。(まだ、あまり検査をしていませんが)

 小児は相変わらず多かったようですが、それでも今までの中では一番閑散としてました。

 空き時間は、

を読んでいました。(図書館で借りました)被災当時に広島逓信病院長であった蜂谷道彦氏の詳細な日記風の記録です。内部被曝とはわからないまま、診療にあたっている様子がよくわかります。
 最近は、肥田先生や橋爪さんと言った原爆体験者の話を書き留めた本をよく読んでいます。なにもわからないまま経験されていますので、その文章には真実があります。そして、私にはこれから日本に起こるであろう災厄の警告になるだろうと思っているからです。
 このような本が出版されていながら全く読むことをせず、東京電力の原子力につとめてしまった自分の浅はかさを本当に痛感しています。こんなにも非人道的なひどい兵器とおなじ放射能をつくる工場に勤めていたのですから。。

 小学校の頃はかなり本を読む方でしたが、最近はあまり読まなくなっていました。わたしが買い集めてきている本は、右下の本棚(ブクログ)に紹介しています。ほとんどが原発関係の本ですし、全て読んでしまったわけではありませんが、いずれもおすすめです。
 インターネットで手軽に知識を得るのはいいのですが、紙の本に優るものはありません。今年の秋は、読書の秋にしようかと思っています。
タグ:Z
posted by いんちょう at 00:11| Comment(0) | 日記

2011年10月14日

福島健康基本調査問診から読み解く

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(注意−商用利用は固く禁じます。放射能に関するいかなる商品についても、私は推奨しません。)

 ブログ、twitterをやっているからと思いますが、ぽつぽつといろいろな情報をいただいています。なかなか、反映することがいつも申し訳なく思っています。

さて、今回は福島の方から送っていただいた、「県民健康管理調査」これを見ますと、なにを考えているのかがよくわかりますので、ここに紹介します。

表紙・・調査対象は、3月11日に福島県内に居住していた人
2011101401.jpg
・・各個人に推定被曝量が送付されるとのことですから、これから出る設問は、被曝量算定に必要な項目であるのは、間違いありません。

3月25日までは、一日刻みです。おそらく、ここまでは大量の放射性物質放出があったという評価でしょう。そして、それは通勤、通学時間が必要なほど、なのでしょう。
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それを裏付ける記事
原発避難地域の見直し本格検討 放射線量の新基準設定へ2011年4月7日1時10分
放射線の積算量の測定を始めた先月23日以降、福島第一原発から約30キロ離れた浪江町の積算量は約11.63ミリシーベルト、飯舘村は約6.83ミリシーベルト。24時間屋外にいるとの仮定に基づくため、屋内にいる時間を勘案すれば実際の積算量はより低くなるという。

 3月23日までは累積被曝の測定すらされていません。なぜでしょうか?
ご丁寧になにがあったかの表まであります。
2011101403.jpg2011101404.jpg

木造、鉄筋コンクリート、などで被曝量が違うようです。外部放射線がいかに強かったのかが伺えます。
2011101406.jpg

驚きは、次の調査
家庭菜園の場合は、どのくらいの被曝があったかの大きな決定ポイントになるようです。食品の種類まで書くようになっていますから、そこはおおきく関係するんでしょうね。食べ物の写真を撮っていれば、正確に書けると思いますが・・
 さらに家畜の牛乳まで。・・・危険性を熟知していると思われるのですが、家庭菜園の植物に対して、なにか注意喚起でもあったのでしょうか?調査だけしているような印象を受けますが・・
2011101408.jpg

さらに次
・水道、井戸水、ミネラルウォーターと分けているところを見ますと、水道には放射性物質が含まれていたんでしょうか?私にはよくわかりませんが。
2011101409.jpg

そして、送付先
2011101410.jpg

 これらのアンケートから、被曝線量を測定する。・・なんだ、色々わかってるんじゃないかと思うのは私だけでしょうか。関連ブログのうち、フィルムバッジを持つということ(放射線管理の長い手)は、是非お読みになってみてください。

 そして、福島の方はこの資料を提出する際には必ず、コピーを取っておかれますように。

 また、福島医科大の方には、この資料から被曝推定をする算定根拠を公開していただければと思います。

■関連ブログ
累積被爆問題(計画的避難区域)2011年04月13日
フィルムバッジを持つということ(放射線管理の長い手)2011年06月25日
タグ:P
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2011年10月08日

祖母のおなかの中で、自分の種ができている(発生第3週・・妊娠5週)

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の第7版から

●原始生殖細胞
 男女両性の成熟生殖細胞は、原始生殖細胞の直接の子孫であると考えられ、ヒトの胚子では発生第3週末(妊娠第5週)に卵黄嚢壁に出現する(図1−7)。これらの細胞はアメーバ運動により卵黄嚢から発生地家をの生殖巣(原始生殖腺)へと移動し、胎生の第4週末か、あるいは第5週の初めに原始生殖巣に到達する。
2011100803.jpg

 子孫を残す細胞は、妊娠のごくごく初期(妊娠第5週)に分化しているのです。

祖母のおなか − 母の胎生期(母の妊娠第5週) − 自分の細胞のもと(原始生殖細胞)

 発生学は、医学部二年生で勉強しました。想像以上に早い時期に次世代にいのちをつなぐ細胞が、できているのを知り、大変感動した覚えがあります。

 妊婦のお母さん、あなたのおなかの中には自分の孫になる細胞がすでに役割を与えられ、じっとその時をまっているのですよ。
タグ:O
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2011年10月03日

東電の思い出(19)タービン班の仕事

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 タービン班には配属されましたが、何の役にも立ちません。あるのは、ただやる気だけ。電話を取ってもちんぷんかんぷん。伝えることすら不可能。そんな感じです。
保修課といっても一体何をするところなのか、部外者には全くわからないでしょう。まず、大きな業務を説明します。

 口汚く言いますと、「発電所のどぶさらい」みたいなものです。絶対だれかがやらなければならないし、汚いが実態がもっともわかるところ。

 普通の言葉で説明しますと、
・予算を作り
・定期検査の内容を決め
・現場工事を監督する
・運転中に起きるトラブル現場に対応
です。お金を集める必要はなく、お金を使って工事を管理するのが仕事ですから、営業マンから見ますと夢のようなお話でしょう。事実、我々東電社員は、現場監督の会社からは「お客さんが来た」と言われます。10名ほどの班で、1年間に動かす金額は、およそ100億円を超えますから、その規模さえ普通の人は分からないのではないでしょうか。私も最後のころは、20億円の工事を一人で担当していました。(まだ20代半ばなのにです)

 我々がつきあっていた元請け企業は
・東芝プラント(1号機)
・日立プラント(2号機)
 どちらかと言えば、日立の方が緻密な印象でした。でも、どちらもきちっと仕事されます。私は、一年上に学卒社員がいましたので、こういったタービン本体を受け持つような大物元請け企業とは、それほどつきあいはありませんでした。個別の担当工事でちょこちょこお世話になったくらいです。

 東電の発電所内でもっとも有名なのは、
・東電工業(1号機)
・東京電気工務所(2号機) 略称TDK
 東電工業はみてのとおり、東電の子会社。この担当課長が、タービン班の副長だった人でなかなか難しい方でした。私以外のタービン班の人はそれでもおとなしく話を聞いて、影でぶつぶつ言ってました。私はといえば、20代前半でありながら、好き勝手。タービン班の同僚は、おまえはすごいなぁと言っていましたが、東電工業の人からはよく『よくぞ、言ってくれた』と感謝されていました・・(変わらないですね)

・東電環境(水処理施設の運転担当)
・オルガノ(水処理関係)

・IHIサービス(1号機空気圧縮機・・・制御用の空気を作る)コンプレッサーのメンテナンス
・日立サービス(2号機同上)
いずれも1回のメンテナンスあたり2000万円くらい。

・阪和興業(保温関係)

 定期検査が始まるときには、キックオフと称して、連日顔合わせの飲み会。終わったら、お疲れ飲み会。それが4社も5社も重なりますので、大変でした。(費用は、あちらもちです)これだけ見ればいいことばかりの職場のようですが、そんなことはありません。保修課自体は、発電所内の地位は低かったように思えます。まあ、所詮泥臭い現場管理ですから・・・私が担当していた分野は、

・海水系設備
・水処理設備
・原子炉隔離時冷却系(RCIC)
・保温関係
・タービンまわりの弁
・コンプレッサー

 恐ろしいことに、今回の福島で起きたトラブルにほぼ重なります。浅い知識しかありませんが、津波の影響で一体何が起きたのかはだいたい想像がついたのは、こういった理由なのです。

  1. 福島の思い出(1)・独身寮
  2. 福島の思い出(2)・福島第一での初期研修
  3. 福島の思い出(3)・3交代勤務
  4. 福島の思い出(4)・・3交代(日勤)
  5. 福島の思い出(5)・福島第二の機器配置ほか
  6. 福島の思い出(6)・3交代勤務表、東電学園
  7. 福島の思い出(7)・1直時パトロール
  8. 福島の思い出(8)・放射線管理区域へ
  9. 福島の思い出(9)3直−チェルノブイリ動画・おすすめ
  10. 福島の思い出(10)・・入社前夜
  11. 福島の思い出(11)・・研修社員のおしごと・中操の説明
  12. 福島の思い出(12)・・家計簿と夜ノ森駅
  13. 福島の思い出(13)・・あぶくま洞見物
  14. 福島の思い出(14)・・原子力って安いんですか?
  15. 福島の思い出(15)・・赴任前の新人研修
  16. 福島の思い出(16)・・研修ばかりの新入社員時代
  17. 福島の思い出(17)配属先決定
  18. 福島の思い出(18)新人の配属先と仕事内容
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2011年09月25日

チキン南蛮(宮崎の郷土料理)

 今回も原発とは離れて、一つのメニューを紹介します。

 宮崎出身の人なら、全員が知っているチキン南蛮。1980年代後半の東京には、このメニューはありませんでした。今でこそ増えてきてはいますが、これが 「チキン南蛮?」という程度の料理ばかり。ここ、熊本でもそうですから、関東に行くと名前だけの料理となっているのではないかと思います。
 許せる「チキン南蛮」を出している店がないかを探して、メニュー、弁当があるたびに注文しているのですが、いつもがっかりしています。(それでも、食べています)

 ということで、作り方。

リッチモンドホテル のホームページから拝借
2011092501.jpg

チキン南蛮(5人分)
(宮崎県教育委員会編)
 鶏ムネ肉・・ 350g
 食塩  ・・ 小さじ1
 こしょう・・ 少々
 小麦粉・・・ 35g
       (肉の10%)
 卵  ・・・ 1個
 揚げ油・・・ 適量

<つけ汁>
 しょうゆ・・ 大さじ2
 酢   ・・ 大さじ21/2
 砂糖  ・・ 大さじ3
 香り付けにロリエ、セロリを少々

<タルタルソース>
 マヨネーズ・ 80g
 卵   ・・ 1個
(かたゆでをみじん切りに)
 タマネギみじん切り・ 20g
 ピクルスみじん切り・ 10g
 パセリみじん切り  少々
 食塩        3g
 こしょう      少々

<作り方>
肉に軽く塩コショウをして小麦粉をまぶし、ときほぐした卵に付けて170℃の油で揚げ、すぐ付け汁に1〜2分間つけ込む

(注意)タルタルソースのタマネギの分量を多くしすぎると、水っぽくなってしまう。
 肉は、あらかじめ一口大に切っておいた方が、美味しくいただける。
 もも肉でもできるが、ムネ肉の方が香ばしくなる。
 つけ汁の酢は、安物を使わないこと。ミツカンの金封 純米酢を使うと、酢が味の前面に出ずに美味しくなる。
 一応5人分の分量であるが、実質的には3人分も無いだろう。一人分が、ムネ肉1枚の感じになると思う。

 今まで、一度も本番のあじを食べたことない方、おためしあれ〜
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2011年09月24日

パレスチナ国連加盟申請

 今回は、原発とは関連しない話を。

パレスチナが国連加盟申請を行いました。

パレスチナが国連加盟申請 米、イスラエル反発必至 【ニューヨーク共同=沢康臣】
パレスチナ自治政府のアッバス議長は23日午前(日本時間24日未明)、ニューヨークの国連本部で潘基文バン・キムン事務総長と会談、国家としての国連加盟を申請した。安全保障理事会は26日に協議を始める。

 安保理常任理事国の米国が拒否権発動を表明しているほか、安保理メンバー国に対する賛否の働き掛けが激化しており、関係国の溝が深まり中東和平の新たな障害に発展する可能性もある。

 アッバス氏は潘氏との会談後、満場の拍手を浴びながら国連総会の議場で登壇。「国連でより大きく実質的な役割を求めたい」と演説し、イスラエルによる占領地での入植活動を非難した上で申請を報告。

 さらに「パレスチナは生まれ変わろうとしている。世界のすべての人たちがパレスチナの人々とともに立ち上がってほしい」と国際社会に対し支持を訴えた。

 その後イスラエルのネタニヤフ首相も演説し、「自分たち自身の自由な国家で生きる権利がある」として、パレスチナ国家自体は認める立場を示した上で、直接交渉が先だと反論し、「彼らは妥協の構えがあるべきだ」と主張した。

 パレスチナ自治区ガザから続くロケット砲攻撃などに触れ「平和なき国家を目指している」とパレスチナを非難した。

 一方、中東和平交渉を支援する米国、ロシア、欧州連合(EU)、国連による4者(カルテット)は23日声明を発表し、来年末までにイスラエルとパレスチナによる和平合意を目指す新たな行程表を提案した。(中国新聞 2011.9.24)


 米国は拒否権をちらつかせており、どう転ぶかわかりません。

わたしが朝見ましたNHKのニュース(Youtubeにのってました)

35秒くらいから
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この申請書のマークを見ますと、わざと逆においていたことがわかります。

国連もなかなか陰湿ないじめをしますね。。。前途多難なのは間違いなさそうです。
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posted by いんちょう at 21:16| Comment(1) | 日記

2011年09月11日

原爆症の教科書−はだしのゲンから(2)原爆症赤痢

 医師の卵たちは、約2年の臨床実習を行います。各臨床科を一週間。簡単な講義を受け、患者さんを一人受け持ち、その方と話をしてレポートにまとめます。おそらく、大学の勉強の中で最も役に立つ授業です。先生の授業を座学で聞いているのに比べて、記憶力が全く違います。

例えば、とある疾患の好発年齢が若い女性と、老人だとしましょう。外来に来られる方は、このどちらかにほとんど属することになります。文字通り、目で見て納得できるのです。授業中に板書で

好発年齢は、20代の女性と50代の男性

と聞いても、右から左。それほど、臨床症例というのは印象に残ります。

私にはとても無理ですが、絵の才能のある人はその起きた場面をくっきりと覚えています。そして、それを絵に描くことができます。漫画家ならば、ストーリーを持って描くことができますので、ますます印象に残ります。今回は、原爆症赤痢について、このはだしのゲンから、抜き出してみます。

単行本第2巻から
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・元気な人の食欲が無くなり、食べたくなくなる。

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・身体の丈夫な人が、だるくなる

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・意識しない血便がでる
・髪の毛が抜ける

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・急激な寒さが襲う

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・熱したトタン板をかぶせても寒いくらいの体感
・口から血を吐く

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・進行がものすごく早い
・医師が ・下痢 ・吐血 ・悪寒 が特徴と話す。

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・原爆による直接被爆ではない。あとから来た兵隊がばたばた死んでいる。
・おそらく、原爆投下直後に残存している 長短半減期の放射性物質を吸入、経口摂取したための内部被曝だろう(これらのばたばた死んでしまった兵隊は、ABCCの研究に元々含まれていない)

どうでしょうか。非常に良く描けていると思います。医学的知識のない人が、自分の見たり、経験したりしたことを書く。それが、一番の教科書であり、我々臨床医が最も尊重しなければならないことなのです。
 統計的にどうかなどという言葉は、個々の臨床では全く意味がありません。あなたは、60%の確率で治りますと言われても、気休めにも何にもならないのと同じです。
 では、はだしのゲン はなぜ生き残ったのか。同じように被曝しているわけですから、原爆赤痢になってもおかしくありません。放射能の影響は、個々人によって全く異なります。ある人は大丈夫であっても、別の人はダメ。それ故、因果関係を統計的に説明することはできないのです。証明できないから、事実ではないかと言えば、このように事例が報告されていますので、事実に相違ありません。
 それをマンガだから鼻からバカにして全く考慮しないというのは、医療者としてありうべからざる態度だと思います。

 我々は、命の営みの前に謙虚でなければなりません。人間が生命を作り出せる何でもできると思ったら、大きな間違いです。

 こんな話があります。
ある学者が、その門下生にウジを作れという命令を下しました。

一生懸命、タンパク質を分解し、DNAを解読して、人間がウジを作れるでしょうか。それは、絶対に不可能です。ウジを作って、ハエに変態させる。どう考えても無理です。

一人の門下生は、腐った肉を部屋の中に放置しました。そうするとどうでしょう、3日も経たないうちにウジが湧きました。

自然の大きな営みについて、人間はなにもわかっていません。ほんのわずかな時間を借りているのに過ぎないのです。(これは、橋爪さんの言葉です)
自然の前に謙虚になりましょう。

■関連ブログ
世界中のみなさん、反原発に向けて立ち上がりましょう 橋爪 文(原爆被ばく者) 2011.8.23

■原爆症
内部被曝の教科書−はだしのゲンから(1)−やけどのマゴットセラピー 2011.9.10
posted by いんちょう at 16:55| Comment(18) | 日記

2011年09月08日

治せる医師・治せない医師

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どんな医者がいい医者なのでしょう。

どなたかに推薦していただいた本〈よく覚えてません)私が学生時代から読んでいる本
原題 The Lost Art of Healing

(悲しいことに絶版になっているようです。)
があります。最近はあんまり読んでいなかったのですが、本日は久しぶりに広げてみました。この先生(バーナード・ラウン)は、心雑音のレバイン分類で有名なレバイン先生を師とされています。全編、患者に対する慈愛に満ちた観察が述べられています。

 12世紀の偉大な哲学者であり医師でもあるマイモニデスも,癒しの芸術を信奉し、「患者は苦しむ人間だと言うことを決して忘れまい。患者が病気の入れ物とは思うまい」と祈った。
 私は医師になることができて、大変名誉に思う。とにかく医師は、最高の演劇を最前列に座ってみているようなものだ。芸術は人生を模写するのかもしれないが、人生そのものではない。医師は時代の壮大なパノラマを目の当たりにする観客である。それぞれのできごとが、社会的・文化的な歴史を形作っていく。私はしばしば患者に診察費を請求するのに気が引ける。患者ほど親しく心の内を教えてくれるものはない。命の危機を救い、長く生きられるように他の人を助ける喜びほど、すばらしいものはない。患者こそ私の最大の教師である。私を医師に育ててくれたのは患者である。本書は彼らへの私のささやかな返礼である。

2500年前、ヒポクラテスは「人への愛があるところに、技への愛もある。自分の病状は危険だと自覚している患者でも、医師に全幅の信頼を置くことで健康を回復するものもいる。」と助言した。16世紀には、当時ドイツの偉大な医師パラケルススが、医師の基本的な資質として「患者とその身体、病気を理解するのに必要な直感力があること。医師は、患者に触れて感じることで、患者の心と共感できなければならない」と述べている。

患者を癒す言葉

 注意深く選んだ言葉ほど、治療に効果を発揮するものはない。患者は温かい思いやりを求めている。医師は言葉をかけることによって、随分患者の気持ちを和らげることができる。言葉は治療に役立つが、医師の手持ちの道具の中でも過小評価されているものの一つだ。しかし医療に携わっていると、言葉に癒す力があることを常に認識させられる。
 最も暗い状況でも、私は一筋の光明を見つけたいと思う。本当か嘘かと言うことではなく、病状が絶望的なときでも患者が何とかがんばっていけるよう、また、回復の見込みが全くないときでも回復への道をたどれるよう、患者の力になりたいと思うのが、医療が本質的に目指すものである。

 レバイン先生は診察を終えてベッドを立ち去るとき、かならず患者の方に優しく手を置いて、しずかに「だいじょうぶですよ」といって安心させた。

 人を癒そうとする医師は、患者の主訴や病気の器官だけにとらわれてはならない。患者の生活における悩みも理解しようとしなければならない。そうすれば、医師が目先の病気だけでなく、人としての患者自身を尊重していることが患者に伝わる。患者は、よりすすんで個人的な問題や悩みを打ち明けてくれるようになり、医師はどうすれば患者を癒すことができるか、よりよく把握できるようになる。第3章でも述べたように「問診では、病気についてだけでなく、患者の心の悩みを理解しようとしなければならない。」

 私も過ちを犯す。それも、残念ながら何度もだ。そのようなときは、過ちを包み隠さず、同僚や特に若い学生たちに正直に伝える。詩人エフトゥシェンコの言葉が、私の胸に迫る。
そして、隠された全ての過ち、全ての罪は
かんしゃくのように彼ら自身をたたきのめす
「言葉にされなかったものは忘れられ
忘れられたものは再び繰り返される」
といわんばかりに

 あやまちを認めることは大きな教訓となる。失敗を認めれば、同じ失敗を繰り返す歯止めになる。謙虚に失敗を認めることは、医師の使命を神のみわざと勘違いすることを防ぐ。医師は全能の神ではない。ただ、直感、経験、知識が少しあるだけだ。病人を少しでも楽にしたいと、たゆまず努力して初めて、医師は能力を最大限に発揮できる。

 私は医師の冗談を思い出す。患者が医師に、どうすれば長生きできるかたずねた。医師は、してはいけないことを長々と列挙した。患者の楽しみはほとんど残されていなかった。がっかりした患者は、「もし、それを全部守って、生きがいをあきらめたら、長生きできるのですか。」とたずねた。間髪を入れず、医師は答えた。「いいえ、しかし、人生が長く感じられます」

 医師は楽天主義の化身でなければならない。暗闇の中でも一筋の光明を探すのが医師のつとめだと私は信じる。見通しが暗いときでも、患者を安心させることで、たとえ完全に回復しなくとも、病状をより楽にすることができる。「医師が患者を制限してはならない。患者自身に制限させよ」と言う気が、私の長年のモットーだ。

 ここでも私は、医療の極意についてシベリアの医師が「医師が患者を診るたびに、患者の気分が良くなることです」と言ったことを思い出す。末期の入院患者を回診して、なにも打つ手がないとき、私はあの大柄なシベリア人の姿を思い出す。私は患者の枕を裏返しにする。今までしわになって、汗がにじんだ枕に頭を乗せていた患者は、すべすべとしてひんやりとした枕に頭を当てることができる。私が病室を出て行くと、看護婦が患者に時々たずねられる。「あの親切なお医者さんは、だれですか」。ほんのちょっとしたことで、人は気持ちよくなれる。ときには、些細なことが、患者にとっては大変な違いに感じられるのだ。そして生きるつらさが軽減する。


 改めて読んで、自分がほとんどできていないことに愕然とさせられます。

いい話ではありませんか。この百分の一でも実践できたらと思いながら、日々診察をしています。
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posted by いんちょう at 23:41| Comment(7) | 日記

2011年09月04日

福島の思い出(15)・・赴任前の新人研修

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 4月1日に辞令をもらってから、我々昭和63年入社世代は、1ヶ月間の新入社員研修を合同で行いました。

 場所は、東京の多摩地区にある東電学園。以前は全員が1ヶ月間寮に泊まり、夜遅くまで語り明かしたらしいのですが、我々の時代からはいわゆる学卒社員(大学卒以上)が増えてしまい、半分しか寮に泊まれなくなってしまいました。

 私は煩わしい人間関係は苦手でしたので、大学時代に住んでいたアパートから1ヶ月間通勤しました。その当時住んでいたのは、文京区小石川の近く。都営三田線の春日駅から、神保町乗り換えで新宿、直通で京王線−聖蹟桜ヶ丘まで通勤していたと思います。ちょうど人の流れと逆でしたので、座って通勤できました。東京のサラリーマンがこれだったら、苦労しませんね。

 やっていたことは、全員が入るホールでの座学。(200人以上いたと思いますが、正確な人数は覚えていません)
・同和問題
・東電のCI
 ちょうどこの頃、東電マークに切り替わりました。
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そして、この看板のデザイン
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上に東電のマーク。そして下に銀色の背景にクロのゴシックで「東京電力」そして、一番下に支社名?なにからなにまで決まっています。比率などうるさかった記憶があります。帯の幅などももちろん統一。
そういえば、胸につける社章も純銀製でしたね。

建物などの名前
2011090405.jpg

これは本店
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おそらく、大きさからなにからなにまで統一してあります。この材質は何でしょう。ぱっと見るだけで、随分とカネをかけているのがよく分かりますね。一体何のため?

昔は、これが全くのばらばらだったのに、この時に統一したと。例えば、黄色の看板があったり、青の看板があったり。マークはおなじでも、看板のデザインは全く違う・・そういったことが当たり前だったと聞きました。同じ社内でもまあ、意思統一は全くなかったんでしょう。おそらく、仕事のやり方まで全く違ったと想像します(想像です)
 それにしても、この統一のための費用。一体いくらかかったんでしょう。

・東電が発注し、その事業に甘い飴に集まるありのようにたくさんの会社が群がった。東電は、協力会社に恩を売り、協力企業は儲ける。だれが文句を言うでしょうか。そして、そのツケを消費者が払う。・・総括原価方式・・・。当時は、円高でカネも余っていたんですね。そのもうけを消費者に還元しても仕方ない。全部、自社で使ってしまえ ですね。たぶん。
 そうそう、書いていて思い出しましたが、この頃まで東京電力は、電力消費者の方を需要家と読んでました。それがあまりに失礼だということで、「お客様」に変更したのです。

 その他の講義の時は、5−6人の小グループになりました。発電所、営業所、支店、工務店に配属された人たちが1人ずつ集められました。女性は、津田塾の数学科卒だった方一人のみ・・うーむ、名前が思い出せない。あとは男性ばかりでした。スモールグループで討論を受けたり、スチュワーデス上がりの講座の人からマナーを教わっていました。
 この講師は
「ここから、あなたたちを見ていると、えらく威張っている。腕を組んだりして、講義を受けるのは失礼だ。」
といわれました。

 まあ、会社にとっては「東京電力とはなにか」を社員に植え付け、会社に一生忠誠心を誓ってもらうのが目的だったのでしょうか。昼食についても、昼食券を渡され、東電学園内の食堂で食事を取っていました。

 朝来てから、夕方帰るまで東電学園からは一歩も外に出ません。その講義を4週間も続けるのですから、だんだんストレスもたまります。前年までの学卒社員は東電学園の寮に全員で宿泊していたのですから、もう会社に飼われているようなものです。朝から晩まで同じ人の顔を見て、夜寝るまで。私には耐えられませんが、みんな順応していたようです。このようにして日本企業のいわゆる鉄の団結が生まれるのでしょう。

 さて、ある日、どこかで聞いたような心地の良いメロディーが流れてきました。一体何だろうと思っていましたら、これが東京電力の社歌ですと紹介されました。作詞はだれか忘れましたが、作曲は松任谷由実・・ユーミン です。今にしてみれば、その狙いは明らかですね。

 しかし、TVで聞いたことはない。私が聞いたのか、それとも講師の人が話したのか・・・・

 だれにも親しみやすいメロディーなのに、どうして対外的に流していないのか。それは、契約の時の条件によると言われました。
社内だけで使用する場合と社外に出しても良い場合では、契約の金額が異なる。わたしもこのような契約は初めてで随分と戸惑った

といった主旨だったと思います。1988年当時に、どうやら文化人に対する本格的な取り組みを始めたのでしょうか。非常によく知られた文化人たちが全く反原発を掲げないのは、こういった地道な努力があったからかもしれません。

 残念ながら、楽譜もなにも残っていません。そして、インターネットにも影も形もありません。が、この社歌を聴いたのは事実ですし、あまりにも有名な方だったのでしっかりと記憶に残っています。今現在、この社歌はどのような扱いになっているのでしょうか。

 余談になりますが、福島第二原発の研修社員時代に、この社歌を利用したらどうかとコーディネーター補佐の高橋さんまでアンケートを出したことがあります。
 すぐに、中操にいる私のところまで、高橋から連絡があって、びっくりしました。どうやら、こういった意見を書く人は今までいなかったので、うれしかったと。

 1回か2回くらい、放送で社歌を聴いたでしょうか。おそらく、多大なカネを支払っているはずなのに全く活用していない。非常に不思議な思いがしました。

■東電の思い出
  1. 福島の思い出(1)・独身寮
  2. 福島の思い出(2)・福島第一での初期研修
  3. 福島の思い出(3)・3交代勤務
  4. 福島の思い出(4)・・3交代(日勤)&
  5. 福島の思い出(5)・福島第二の機器配置ほか
  6. 福島の思い出(6)・3交代勤務表、東電学園
  7. 福島の思い出(7)・1直時パトロール
  8. 福島の思い出(8)・放射線管理区域へ
  9. 福島の思い出(9)3直−チェルノブイリ動画・おすすめ
  10. 福島の思い出(10)・・入社前夜
  11. 福島の思い出(11)・・研修社員のおしごと・中操の説明
  12. 福島の思い出(12)・・家計簿と夜ノ森駅
  13. 福島の思い出(13)・・あぶくま洞見物
  14. 福島の思い出(14)・・原子力って安いんですか?
タグ:M
posted by いんちょう at 21:11| Comment(2) | 日記