(しばらく同文をブログの最初に記述します)
これが、標準的な治療プロトコルです。(と思います)
3日間2種類の抗がん剤を使用し、全体で7日間。
どうでしょう。自分が思っていた治療より、強いですか?弱いですか?
が、本番はこのあとから始まります。(抗がん剤治療の最中は、それほど重篤な副作用が起きることはあんまりありません)
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特に困るのが、食欲不振です。静脈からいくら点滴を入れても、身体に元気がつきません。なんとしてでも口から食事を取っていただきたいのですが、どうしても食事をする気にならず、なにも食べられなくなってしまうことが非常に良くあります。
・食欲不振
・体重減少
・抵抗力低下
・日和見感染症で重篤な状態
そして、脱毛
どんなにふっくらされていた方でも、髪が抜け、やせ細り、まるで別人のようになってしまわれます。主治医にとってもつらいことです。
血液検査をほぼ毎日して、ひつようならば、赤血球(
前回も述べましたとおり、寛解療法で白血病細胞が5%以下になった場合にのみ、次の骨髄移植に進めます。 現在でも兄弟間移植が多い(適合確率は1/4)と思います。
この骨髄移植は白血球の型が問題となり、血液型は調べません。それゆえ、骨髄移植のあとには、血液型が変わってしまうこともあります。他人の骨髄を入れますと、当然のこととして免疫反応が起こりますが、それが起きた方が白血病細胞を根絶やしにできるので予後がよいのです。(骨髄移植後はドナーリンパ球による免疫反応で白血病細胞を殺す効果も期待できます。移植片対白血病効果(Graft-versus-Leukemia Effect:GVL効果)と呼ばれます。)−自分の骨髄を使用しますと、このような効果は全く期待できません。(一方で、副作用も起こりません)
前回も述べましたとおり、寛解療法で白血病細胞が5%以下になった場合にのみ、次の骨髄移植に進めます。 現在でも兄弟間移植が多い(適合確率は1/4)と思います
先日報道がありました 福島原発作業員が白血病で死亡 のように、白血病とわかって入院してからの期間がほとんどないような場合、寛解療法が終わっているはずもありません。仮に事前に骨髄採取を行っていたとしても、予後には全く関係なかったと思われます。
骨髄移植は、ピノコが助かったような夢の治療ではなく、苦しい化学療法を切り抜け、適合する骨髄があった人だけが受けられる治療なのです。また、この骨髄移植による治療の副作用は激しく、体力がある方でないと挑戦することすらできません。(治療中に死亡する可能性が高い)私の手元にある教科書には、せいぜい50歳までと書かれていますが、いまでは60〜70代くらいまで行うのでしょうか(通常の骨髄移植は55歳までですが、今は、移植前処置の抗癌剤の量を減らして行うミニ移植(骨髄非破壊的移植:Reduced Intensity Stem Cell Transplantation:RIST)も行われています。ミニ移植であれば70歳まで可能です。)
あと、特殊な白血病として、
急性前骨髄球白血病があります。このタイプの白血病は、従来非常に治療に難渋していました。もっとも予後が悪いとまで言われていたようです。
それが、1988年に上海第二内科大学の黄教授がATRA(Alltrans retinoic acid)を用いた分化誘導療法を発表。(ビタミンAの一種)当時の中国の医学レベルが低く見られていたので「眉唾物」の扱いでした。何しろ、治療に難渋してどうしようもならないとされた病気がビタミンAの内服で治ると言われても、信用しろという方が無理です。
今では、この治療法が第一選択となっています。白血病の特殊な病態は、ビタミンAを経口摂取することで治療可能となりました。(本当にごく一部です)
M3(急性前骨髄性白血病)の骨髄像
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■白血病入門
白血病入門(1)熊大の研修医時代
白血病入門(2)初期症状と血液データの読み方
白血病入門(3)白血病の種類と原因
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