2015年10月01日

1314.睡眠についての講演(約25分)

 中学生向けの「睡眠」について。成人の方もご覧ください。いろいろと参考になるかと思います。

私の経歴
睡眠とは? 文字の意味と医学的定義
レム睡眠とノンレム睡眠
適切な睡眠時間
体内時計
昼寝のおすすめ
寝ないとどうなる?
心地よい睡眠の仕方
まとめ

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タグ:睡眠
posted by いんちょう at 20:56| Comment(2) | 勉強会

2009年06月18日

熊本市CKD(慢性腎臓病)対策推進病診連携説明会

 最近、医療界で頻繁に使われる言葉としてCKDがあります。
CKD(Chronic kidney disease)とは慢性腎臓病のこと。
 熊本市は、末期腎不全による慢性人工透析患者数の割合が1.4倍と多い状況にあるため、熊本市が平成21年度よりCKD対策を始めました。今日の勉強会は、その一環で、われわれ開業医のための勉強会でした。(もっとも、この数字だけでは熊本が後進県とはいえないと思います。コントロールが良く長期透析が可能な場合にも数字としては高くなってしまいます。)
 講師は、国立病院の富田正郎先生。臨床的な話をふんだんに盛り込んでいただき、大変興味深く勉強することができました。腎不全から透析になる患者さんをどうにか減らそうという趣旨です。初期の腎臓病の時に適切な加療をしていくために、開業医−専門医の連携を強めていくことが目標です。

 紹介基準は、かなり甘く、
1.推定腎機能が50%未満
or
2.蛋白尿
・尿蛋白で2+以上
・糖尿病がある場合または血尿がある場合には、蛋白尿を呈するものすべて
という基準です。いずれも、一般的な血液検査、尿検査で十分調べられます。

熊本城のお堀・・きれいな鯉がたくさん泳いでいました。
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posted by いんちょう at 21:45| Comment(0) | 勉強会

2009年05月14日

肝臓移植の現況

 本日の勉強会は、
 熊本大学 小児外科・移植外科の猪股裕紀洋先生でした。

・国内の肝臓移植は、生体肝 4725例で脳死肝 45例と比較して、圧倒的に生体肝が多い(米国では、逆に生体肝250例、脳死肝6000例)
・移植の適応は、小児は胆道閉鎖症が多く、小児の場合は悪性腫瘍である肝芽腫にも移植が行われている。成人の場合は、肝硬変、肝がん、劇症肝炎などに行われている。熊大の移植実績は2007年で全国2位(京大に次ぐ)
・ドナーの続柄は、小児の場合は両親。成人の場合は、息子、夫婦が多くなる。ドナーの合併症で死亡は全国で1例のみであるが、合併症が起こることもある。
・肝移植は、必ずしも血液型が適合していなくともよい。
・WHOのイスタンブール宣言すなわち、「脳死臓器移植は基本的に各国が自給的にまかなえ」から、臓器移植法案を改正する動きがあるが、新型インフルエンザの問題も出てきており、今国会での成立は、困難な状況?
・小児の肝臓移植は、成人肝臓の左葉を用いることで可能で、必ずしも小児肝である必要はない。一人の成人脳死肝で、大人と子供の2人に移植をすることができる。

 肝臓移植は、大きなマンパワーを要する手技です。この難しい手術を執刀されている猪股先生のバイタリティーに脱帽いたします。また、猪股先生は、非常に患者さん思いで、かつ、非常にお優しい先生で、いつも(陰ながらですが)尊敬しております。最近は、熊大付属病院の病院長もされておられます。いったい、どこにそのようなパワーがあるのか、不思議です。
posted by いんちょう at 22:42| Comment(2) | 勉強会

2009年04月30日

新型インフルエンザ対策研修会

 今日の研修会は、県立劇場でありました。
講師は
熊本県健康福祉部 健康危機管理課 医療審議員 木脇 弘二先生
でした。F1000064.jpg
結構な人数の参加者です。

 元々予定されていた講習会ですが、豚インフルエンザの発生もあって、非常にタイムリーな講習となりました。感染が拡大したときなどは、学校、大規模集客施設などが閉鎖される可能性もあり、国民全体に影響を与えます。
 今のところは、感染地域(米国、メキシコ、カナダ)から帰国して10日以内に発熱した場合には、医療機関を受診せずに、各地域の保健所の発熱相談センターに問い合わせを行うようにとのことです。

 このときに配布されたポスターです
DSCN7673.jpg
 このような啓発にyoutubeが使用されています。知らなかった。。
posted by いんちょう at 22:47| 勉強会

2009年04月28日

熊本中医学勉強会

今日は19時から
ハルピン医科大学 名誉教授 趙 基恩先生
の中医学勉強会(ツムラの共催で毎月開催されています)でした。

 高校時代から漢方に興味があり、途中回り道をしながらもこうやって勉強の場があることに感謝しています。今年は中医方剤学の勉強をしており、本日はおもに柴胡材についての講義でした。
 漢方医学も古くて新しい学問で、個々の専門分野に分かれた西洋医学と違い、身体全体を見て治療方針を決めていきます。本日の講義では「ここ200−300年の最近の研究・・清の時代・・では。。」との言葉がありました。中国3000年の歴史からみれば、200-300年前は最近なわけで、西洋医学とは歴史の重みが違います。
・花粉症による目のかゆみ
・むち打ち、寝違えたことによる首の痛み
・小児アトピー
・再発する口内炎
・二日酔い
・赤ちゃんのおむつかぶれ
など、西洋医学ではなかなか治りにくい疾患に対する治療法もあります。若い頃と違って、なかなか頭に入っていかないの悩みの種。。。

 勉強会前に通った下通りです。休み前のためか人でごった返していました。
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posted by いんちょう at 23:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 勉強会