2020年07月17日

中学校の内科検診を行いました

 新型コロナは学校にも大きな影響を与えています。私は隣にある西山中学校の校医をしています。例年ならば、5月くらいからぼちぼちと内科検診を3日に分けて実施していました。ところが、今回はご存じのように新型コロナのため、6月から学校が再開。学校健診については感染防御対策をとることが要請されています。

・密にならない
・聴診器は毎回消毒
・校医も毎回消毒
・マスク、できればフェースガードの使用

が、要求されます。特に問題なのは、聴診器の消毒。学年全体の前に、水泳部のみ―10名足らず−を実施しましたが、なにより聴診器の消毒、手指の消毒で疲れてしまい、とてもこれでは学年全体は無理と判断せざるを得ませんでした。やっても意味があるかどうか、かなり疑わしい内科健診ですが、それでも受験生にとっては非常に大事です。それは,高校受験の時には健診結果が必ず必要となるため。もちろん、自費でクリニックを受診するのも方法としてはあります。しかしながら、決して安いとはいえない料金がかかってしまいます。

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posted by いんちょう at 20:36| Comment(7) | Covid-19

2020年07月15日

妊婦に対する検査忌避要請は、犯罪だ

 世界各国で、検査、隔離を行うことでどうにか新型コロナと戦っています。唯一、日本語でしか医療を理解できず、頑固で、不勉強の医師たちがPCR検査は有害無益論−スンナ派−を唱えています。
 専門医と言われる人が、今回次のようなツイート

さすがに、これは見逃せません。未だに偽陽性云々を言うこと自体、あまりにも低レベルです。そして、強制的に入院させるほど影響を与える検査を1回の陽性のみで決めつけることはありません。それは、医療者にとっても、そしてなにより妊婦さんにとって大変な出来事ですから、何度も確認します。
 仮に陽性だとわかれば、当然隔離されます。が、もし、陽性をかくして出産し、あとからクラスター感染がわかって、他の妊婦、医療者、そして嬰児に影響を与えた場合に責任はとれるのでしょうか。

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posted by いんちょう at 20:42| Comment(4) | Covid-19

2020年07月13日

おかしな記事を見たときは、その記者も記憶せよ(2)

 前回のブログで、BuzzFeedの記事を取り上げました。このBuzzFeed Japanは、非上場であるとしても代表者もメンバー構成もはっきりせず、はたしてマスコミでこんな情報公開でよいのかと疑問に思うレベルでした。

 さて、新入社員の書いたPCR不要論を見てみましょう。もちろん、彼一人で書いているのではなく「専門家」の意見を聞いています。まず、第1番目。峰宗太郎医師−私の界隈では「マシュマロくん」と呼んでおりますけれども。。
 かれは、米国に留学していながら、毎日数時間はツイッター(マシュマロ)に精力を傾けておられます。あの生存競争の激しい米国の研究職なのにたいしたものです。

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2020年07月12日

おかしな記事を見たときは、その記者も記憶せよ

 かつて日本の新聞には、署名記事がほとんど見当たらず、海外からそれはおかしいと指摘されていました。(ネット時代になる随分前)当時は、なぜおかしいのか全くわかりませんでした。しかし、ネットに流れる大量の記事を見ていますと、それがいかに重要なことかよくわかります。
 デマを流すには、少なくとも3つの要素が必要です。

1.デマを作る本人
2.デマを記事にする人間
3.デマを掲載する会社

1.だけでしたら、何の問題もありません。そのへんのおやじが、飲んだくれて酒場でわめいているのと同じだからです。それを、とりあげる2,3があることによってある一定程度の力を持つようになります。とくに会社の命をうけて(納得しないまま)記者が書くこともあるでしょうが、おそらく大半は内容を理解できないまま垂れ流す記者が多いようです。
 不勉強によるものか、それとも根本的に頭が悪いのか、あるいはその両方か。取材を続けていれば、その矛盾に気がつくはずなのに、一切考えない。その手の記事は「広報」と呼ぶべきです。

 インターネット時代ですから、ブログ、ツイッターは検閲はありません。書けばみんなにみてもらえる状態になります。しかしながら、ある一定以上の影響力を持とうとすると、比較的多くの読者を抱える「ネットメディア」に取り上げてもらわなければなりません。

 最近、有名人のツイッター発言だけで記事になったり、専門家と言うよりも売名家と呼んだ方がふさわしいたちが、デマを平気でまき散らすことが目につくようになりました。それは原発事故の時にもみられましたが、今回は世界中の国々が苦しんでいる感染症ですから、海外の手法のギャップを埋めるためにあの手この手の報道がされいています。これら情報を統合すれば、「真理」に近づくのはそれほど難しくないとは思うのですが、誰がどう考えても負けている戦争を4年近くやり続けた「国家」はまだまだあきらめていないようです。

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2020年07月11日

3度目の正直なるか。維新の「大阪モデル」

 5000名のコンサートも全員コロナにかかるわけではないから、ダイジョーブ と主張する維新大阪の作った大阪モデルが、いよいよ発動間近となりました。

大阪の新モデル、「黄信号」点灯の可能性も…若者の感染目立つ
読売新聞2020/07/11 16:23
読売新聞) コピーライトマーク 読売新聞 (写真:読売新聞)
 大阪府で10日、22人の新たな新型コロナウイルス感染者が確認され、府が休業要請・解除などを行うための新たな「大阪モデル」で、警戒基準の「黄信号」が週末か週明けにも点灯する可能性が出てきた。
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 府によると、11日に新規感染者が32人以上、このうち感染経路不明者が31人以上であれば、3基準を満たし「黄信号」が点灯する。

 その場合、府は対策本部会議を開き、府民に呼びかける具体的内容などを協議する。吉村洋文知事は「夜の繁華街への感染対策徹底や若者への注意を呼びかけることになる」としている


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2020年07月10日

5000人全員がかかるわけではないから、イベントはどんどんやる。維新の選民思想

 2〜4月には、検査をしすぎると医療崩壊するという「デマ」が飛び交っていました。今はその逆。検査をしているから、陽性者が増えても問題ないと、政府自らが主張しています。
菅官房長官、都内で感染220人超「緊急事態宣言に該当せず」
2020/07/09 17:51
感染増はクラブなど接待を伴う飲食店での濃厚接触者らに積極的に検査をしているためだとした上で「検査数も3000件を上回っており、39歳以下の若い方が8割を占めている」と説明した
最初から、まともな人間は積極的に検査をしないとだめだと言っていましたが、愚鈍な人たちが検査抑制論を振りかざしていただけです。実際に積極的に検査をして感染者が増えても問題ないと主張しているわけですから、2〜4月の検査抑制論が過ちだったことは明らかです。

まさに「真理は時の娘」

 まあ、これはかわいい方。いい方向に変わっているわけですから

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2020年07月09日

一度立てた作戦は、何があろうと変更しない−東京都感染200人越え

 自粛期間に、無為無策で何の対策もしなかったツケがついに出てきました。

都内で新たに224人の感染確認…4月17日の206人上回り過去最多
2020/07/09 14:32 新型コロナ
 東京都内で9日、新型コロナウイルスの感染者が新たに224人確認されたことがわかった。1日当たりの感染者数としては、政府の緊急事態宣言が発令中の4月17日の206人を上回り、過去最多となった。


阪で新たに30人の感染を確認 緊急事態宣言解除後、最多
毎日新聞2020年7月9日 17時38分(最終更新 7月9日 17時38分)
 大阪府は9日、新型コロナウイルスの感染者が新たに30人確認されたと発表した。5月に緊急事態宣言が解除されて以降で最多。



9日のコロナ感染者数300人超
2020/7/9 18:24 (JST)7/9 18:52 (JST)updatedコピーライトマーク一般社団法人共同通信社

 9日に国内で報告された新型コロナウイルス感染者数が300人を超え、緊急事態宣言解除後の最多を更新した。


 このような状況にもかかわらず、いろいろと「いいわけ」をしているのが日本政府

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2020年07月07日

かながわコロナ通信の亡霊が徘徊する新型コロナウイルス感染症対策分科会(第1回)

 神奈川コロナ通信が、PCR検査の特異度は99%だから、無症状の人にむやみに検査をするのはよくないとするデマをかきちらしてから3か月、ついにそのサイトを閉じざるを得なくなったのは記憶に新しいところです。世界各地では検査が進み、ようやく日本でも各地に医師会主導の検査センターができるようになり、日本も遅ればせながら世界と同じ手法を始めるのかと考えておりましたが、考えが甘すぎました。

 なんと、昨日おこなわれた新型コロナウイルス感染症対策分科会(第1回)で、かながわコロナ通信のデマをあろうことか、座長の尾身が得意げにスライドにして発表したのです。
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posted by いんちょう at 20:22| Comment(1) | Covid-19

2020年07月05日

当院から、PCR検査を依頼することが可能となりました。

 日本の新型コロナPCR検査は、非常に敷居が高くなっています。国民皆保険のはずなのに、

1.保健所に電話相談
2.医療機関に行けと言われる
3.医療機関から、保健所に相談しろといわれる
4.1にもどる

というループに陥ります。そのループの間に患者、医療者ともに消耗してしまい、下手をすると医療機関が二次感染を起こす可能性すらあります。そもそも、臨床的には全く能力のない保健所が患者の「選別」を行っていること自体がおかしいのです。それが、目詰まりそのもの原因なのに、なかなかカイゼンされず、唾液検査が認められても、変わらない。
 ツイッター界隈で暇している「感染症専門医」、マスコミに出るのが目的の「感染症専門医」たちは、

・積極的な検査は不要
・日常生活にもリスクがある、
・コロナと共生

と意味のない念仏を唱えるばかりで、全く役に立たないどころか、国民の足を引っ張っている始末。検査を拡大するには、保健所を外すしかない とこのブログで主張していました。各地で医師会主導の検査センターが立ち上がり始めていますが、ここ熊本市でも明日よりようやくその医師会主導の検査センターが立ち上がることとなりました。
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posted by いんちょう at 18:49| Comment(5) | Covid-19

2020年07月04日

無症状者の検査が始まるまで、コロナの収束はない

 自粛期間中は治まっていたコロナ肺炎も、経済活動が再開するとともにまた爆発的な流行が始まりそうです。

東京都、新型コロナウイルス新規感染131人 3日連続3桁台は4月25日以来
2020年7月4日(土)19時30分ニューズウィーク日本版ウェブ編集部
東京都は4日、都内で新たに131人の新型コロナウイルス陽性者が確認されたと発表した。
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陽性者が3日連続で100人を超えるのは4月25日以来70日ぶり。これで都内で確認された陽性者の合計は6654人、東京アラートを解除した5月11日以降の陽性者は1234人となった。

小池都知事は3日連続で100人を超える陽性者が出たことを受けて「不要不急の他県への移動はお控えいただきたい」と述べ、感染の抑え込みに都民の協力を求めた。


大阪府、4日の新規感染は17人 経路不明が11人
2020/7/4 17:45 (2020/7/4 19:19更新)
この日確認された陽性者のうち、20代と30代が合わせて98人で全体の約7割。また、感染経路が不明な人は46人で約3割を占めている。
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【速報】鹿児島県内さらに23人 新型コロナ感染 多くがショーパブの客
7/4(土) 17:13配信KTS鹿児島テレビ

鹿児島市は4日夕方記者会見し、新たに22人が新型コロナウイルスに感染したと発表しました。

鹿児島県も4日、新たに1人の感染を確認したと発表しており、県内では4日だけで計23人の感染が確認されたことになります。


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posted by いんちょう at 21:04| Comment(3) | Covid-19

2020年07月03日

東京で感染者連日100人越え。「自粛より自衛」意味不明な「対策」のみを掲げる行政

自粛明けから、日本の感染者数の増加が止まりません。

東京都、3日の新型コロナ新規感染は124人 小池知事「休業要請は慎重に判断」
2020年7月3日(金)19時45分 ニューズウィーク日本版ウェブ編集部
東京都は3日、都内で新たに124人の新型コロナウイルス陽性者が確認されたと発表した。

陽性者が2日連続で100人を超えるのは5月2日以来62日ぶり。これで都内で確認された陽性者の合計は6523人、東京アラートを解除した5月11日以降の陽性者は1103人となった。

この日確認された陽性者のうち、20代と30代が合わせて97人で全体の約8割。また、感染経路が不明な人は40人で約3割を占めている。

感染状況をチェックするモニタリング指数は、過去1週間の新規陽性者数の平均が75.3人(前日65.3人)、新規陽性者に占める感染経路不明者の割合が43.6%(前日47.5%)、週単位での陽性者の増加比が1.82 (前日1.69)となっている。
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グラフを見る限り、どう考えてもまずい。しかも、4月の時点では休業陽性が出ていたのに、今回は「誰も喜ばない」として、やる気すらありません。


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posted by いんちょう at 21:03| Comment(3) | Covid-19

2020年07月02日

下水のコロナPCR検査で流行予測−PCR検査の特異度、感度の証明

 最近でこそ少なくなってきましたが、未だにPCR検査の感度や特異度はそれほど高くないため、全員に検査をするのは意味がないとする主張をみかけます。その一つに「ベイズの理論」などという目くらましを使ってくるのが、その詐欺手法の一つです。

 わかったようでわからない説明に、釈然としないまま「理解」している人も多いことでしょう。が、

真理は時の娘

というように、ウソであればだんだんと廃れ、真理であればそれを補足する事柄が次々と現れるのが世の常です。よくわからないことは、自分の中で結論をつけずに、「保留」する。そのことを心がければオウム真理教症候群に陥ることを防ぐことができます。

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2020年07月01日

コロナの大阪モデルの目的は、経済優先の詭弁

なかなか辛辣な本当の話が維新応援団から出てきました。

「あれは“やらせ”です」大阪専門家会議で“天を仰いだ”吉村府知事について辛坊治郎氏が持論
By - NEWS ONLINE 編集部  公開:2020-06-29  更新:2020-06-30
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それにしても、6月12日に大阪の対策会議みたいなものが開かれた。国の専門家会議が有名ですけれども、地方自治体ごとの専門家会議というものがありまして、大阪の専門家会議で12日、いろいろな専門家が出てきて。関東の厚生労働省の専門家からすれば、「おいおい」というような話が出たのです。わたしはこれを伝える新聞を関西の新聞も全紙克明に読んだのですが、大阪府の新型コロナウイルス専門家会議で、専門家が発言したことが相当ディフューズされた見出しになっていました。つまり、そこで発言した内容をそのまま見出しにするとあまりにも衝撃的だから。この対策会議に出た本人に別の番組で直接聞いたのですが、オブザーバーとして参加した大阪大学核物理研究センター教授の中野先生という方が会議でなんと言ったかというと、「緊急事態宣言。全く効果なかった」。「全く効果がなかった」と何回も言いました。
この話は既にブログで紹介しています。

・感染症どころか、医療のことを全く知らない人間が
・責任を負わないオブザーバーとして参加し
・維新が言いたかったことを発言してもらった

というわけです。もちろん、そんなことなどみんなわかっているわけですが、あえて大手のマスコミで発言したところがすごいわけです。

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2020年06月30日

獣医師コロナ専門家の意見を読む

 PCR自動検査機械のことを最初に指摘していたのは、獣医師の方でした。日本の感染症専門家と呼ばれている人たちが、全くなにもしらず、なにも勉強していないのに比べて、獣医師のきちんとした発言は目立ちます。よく考えますと、医学実験は「動物実験」とつながっていますので当然と言えば当然かも知れません。
 獣医師で、コロナウイルス研究を長年されていた方の意見が、山中氏−今後の専門家会議の座長と噂されていますが−のホームページに掲載されていましたので、ここで紹介、補足させていただきます。

山中氏のページ
コロナウイルス研究者による提言
長年にわたりコロナウイルスの研究を行ておられる田口文広先生からの提言です。新型コロナウイルス感染を収束させるためには、感染者(特に無症候の方)の同定と隔離が重要であることを説明されています。私も、無症候者や軽症者のための専用施設を整備したうえで、安全な検査体制を強化することが必須と考えています。

田口先生の提言

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2020年06月29日

無知なサル山の大将がPCR検査を妨害

 6月28日(日)熊本日日新聞に「PCR不備 国の不作為」 「体制強化を」提言放置
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とする記事が掲載されました。この新聞記事と、今までの知識から、PCR検査を妨害している原因についての「仮説」を組み立ててみました。

 まず、厚労省の特殊性について、
「政府高官は状況が改善されなかった要因に、厚労省の特殊性を上げる他省庁は指示すれば上位下達で動くが、(医師資格を持つ)医系技官が専門的な見地で反論してくると、言い返せなくなる」。官邸幹部は独特の文化が壁になったと漏らす
医系技官ががんであることがわかります。
 医師資格を持つ埼玉の保健所長が、「病院があふれるのが嫌で(検査対象の選定を)厳しめにやっていた」と主張していたことを思い出させます。まあ、保健所長は、役人のヒエラルヒーで言えば、末端も末端の現業部門ですが、医師の資格を持っているわけですから、サル山の大将。誰も逆らえません。

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posted by いんちょう at 20:20| Comment(2) | Covid-19