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東日本女子駅伝は、執り行われてしまいました。この駅伝に参加した選手は、全部で二〇〇名近く。放射能被ばくで責任を取れる人など誰もいないはずですが。
東日本大震災:福島第1原発事故 「冷温停止」目標前倒し 見えぬ判断基準
東京電力福島第1原発事故について、政府と東電は17日に発表した改定工程表で、原子炉の「冷温停止状態」の達成時期を年内に前倒しする方針を盛り込んだ。しかし、原子炉の圧力容器底部の温度だけで「冷温停止」を判断できるかはあいまいなまま。放射性物質の放出量評価についても「暫定値」だけで、「達成」を明言するにはより精度の高いデータが求められる。さらに、収束の最終目標である避難区域解除についても方向性を示せず、「冷温停止」後の展望も示せなかった。【比嘉洋、中西拓司】
政府の国会答弁によると、第1原発の「冷温停止状態」の定義は主に(1)圧力容器底部温度が100度未満(2)原子炉からの放射性物質の管理・抑制(3)放射性汚染水を原子炉の冷却水に再利用する「循環注水冷却システム」の安定運転の維持−−の3点だ。
圧力容器底部の温度は今月1日以降、炉心溶融した1〜3号機のすべてで100度未満を維持し、これが「年内前倒し」の根拠となった。ただ、溶融燃料が圧力容器から格納容器へ落ちているとみられ、圧力容器底部の温度だけで炉心内の状況を判断するのは困難だ。
東電が17日に発表した原子炉安定化の実施計画によると、格納容器に落ちた溶融燃料は最高で150度程度と推定している。
東電の松本純一原子力・立地本部長代理は「上部からの注水で十分冷却できており問題ない」と説明したが、経済産業省原子力安全・保安院の山形浩史統括管理官は「これからその妥当性を検討する」と述べるにとどめた。
改定工程表で示された各号機の放射性物質の放出量は、1号機毎時約0・4億ベクレル▽2号機同約0・1億ベクレル▽3号機同約0・4億ベクレル−−で、事故直後(3月15日時点)の約800万分の1に相当する同約1億ベクレルになったとしている。しかし、測定が遅れている3号機の放出量について、保安院は「暫定値に過ぎない」としており、年内までに再測定したうえで、敷地境界の年間被ばく線量が法令基準(年1ミリシーベルト未満)を達成しているか判断する方針だ。
冷温停止達成後の避難区域の解除について、内閣府の園田康博政務官は会見で「工程表の進捗(しんちょく)状況次第で、徐々に検討が始まるのではないか」と述べた。しかし「検討」の具体的時期などについては明言を避けた。
毎日新聞 2011年10月18日 東京朝刊

原子炉底が100℃以下。本当にこれでいいのでしょうか。フクシマ1号機で何が起きたかについて、NHK教育テレビが非常によい分析をしていますので、こちらに紹介します。
NHK報道関係の内容と全く異なり、ただしいことを言っていると私には思えます。
大きさを見るのによい画像が1番目の動画にありました。

真ん中ひだりに、人がいます。原子炉はこのくらいおおきいのです。
そして、2番目の動画から

このメルトスルーになったのが、3月11日の午後9時21分 約85%の燃料が溶け落ちたとシミュレーションされています。原子炉内にほとんど燃料が残っていないという解析結果が出ているにもかかわらず、なぜ冷温停止の条件が原子炉底の温度になるのでしょうか。
また、本日の日テレの解説で、燃料集合体はもはやメルトダウンしており、「小籠包」のように外側の温度が低くても内部音が高い可能性がある。原子炉底の温度で判断するのは危険だ と述べていました。
すこし考えれば分かることだと思います。なぜ、素人が考えるようなことが政府の発表として表に出てくるのでしょうか。非常に疑問です。また、マスコミも論評もなしで政府・東電の発表のママ掲載するのでしょうか。
第一原発廃炉までに30年超 原子力委、初の工程案から

この図を見ても、原子炉内に燃料はないことが前提です。
一体何のための定義なのでしょうか。
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